吸血ポンプ 

 
   グラスの底に残る凝固した液体に
   何もうつりはしないコウモリ達が笑う
   光をさけたひつぎの中で黒いマントは重ねた欲望を包み
   脈打つ血の行方は頭がいのはるか奥へ
   のどをうるおしてゆく歯肉を染め上げてゆく
   赤い両目にうつしだされた幼き姿今よいの神に生け贄に
   夜は深みを増して闇は霧に包まれ
   時は目覚めを告げてベールははがれてゆく
   のどが乾いて気が狂いそう求めはじめた錆びくさい赤い液体
 
*   君の細い首すじにほおをうずめて乾き癒す
   処女の血を吸引する冷気はカミソリのように
   生臭い爪あと残して
   眠り誘う最後の感情の中で叫ぶ声は
   この空間に張り付いてゆく
 
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