Last up date: 2005/1/23


【三谷幸喜】

 
 
 
笑の大学 ★★☆
2004年 日本 125分
原作・脚本 : 三谷幸喜  監督:星 護
Cast : 向坂陸男…役所広司、椿 一…稲垣吾郎
昭和15年。戦争への道を辿る日本。大衆の娯楽である演劇は、警察による台本の検閲を受けなくては上演することが出来なかった。劇団「笑の大学」の座付き作家椿一は警視庁で検閲を受けに来た。そこで検閲していたのは今まで一度も笑ったことのない男、向坂であった。検閲作業が思わぬ方向へ運び、どんどん面白い台本が出来ていく…

これは舞台では名作中の名作と言われているものです。
私はNHKの舞台中継で見たのみ!ビデオに収めなかったのをこれほど悔やんだことはありません!今でも持っている人がみえたらダビングして欲しいのです!プリーズ!(堂々と:笑)
本当に舞台は面白かった!放送から7年から8年くらい経っても未だに思い出し笑いできるくらい^^;
舞台は向坂が西村雅彦、椿が近藤芳正でした。

で、映画ですが…う〜ん。舞台を見てない方が面白いのかしら…と。でも限りなく舞台に近い映画。
それならいっそ舞台みたいに一場面かせいぜい二場面の方がすっきりしててよかった。最後の向坂が「台本を家に持ち帰って読んで大いに笑ったんだ」みたいなところで、向坂がいろんなところで台本読んでるシーンは不要だと思うのです。テンポが悪くなっちゃう…
あと、舞台だと印象に残る台詞が映画だとするっと流れてる!「これじゃ(台)本の直しだ!」とかね。もったいない!やっぱり映画と舞台では違うのだと思い知ったのでした〜。
それでも笑わせどころはやっぱり面白いですよ!
「石川五右衛門より七倍手強い石川三十五右衛門」とか「お国のため!…お肉のため」とか…
一番好きなのは7日目の貫一お宮の台詞をもじったヤツ。あれで7年間思い出し笑い。
私もちょろいですな^^;

役者は…稲垣吾郎が…ダメ。割舌が悪い!なのに早口で喋るから聞き取りづらいし…なんだろ表情とかもかなぁ…。作家としての歴史が感じられなかったつーのかなぁ…それを出せないゴロちゃんはちょっとダメだったなぁ。香取慎吾と同じように意気込んで台詞言うのもあまり好きじゃないかも…椿は近藤さんがよかったよ!
一方、役所広司はさすがでした!(元から好きだったってのもあるんだけど…^^;)
役所広司が良い演技してるから笑えるのですよ。ゴロちゃんより役所さんの台詞の方が笑える〜。存在感が凄いし… 役所さんを見ると「合い言葉は勇気」の仁太郎さんを思い出す…
あとエンドクレジットを見てたら隠れキャラみたいに役者さんが何人か出てましたよ。
八嶋さんとか木梨憲武とか…憲さんはわからなかったんだけどね^^;

監督の星さんは古畑も数話手がけてみえますが、私にとっては「じゃじゃ馬ならし」とかその辺の観月ありさと中井貴一のドラマの演出が印象的でした。日本人にしてはくどい系の演出ですよね。嫌いじゃないですよ〜。音楽は三谷ものでは古畑とか今夜宇宙の片隅での本間さんです。
 
 
 
 
 
オケピ! The Orchestra Pit 2003 ★★★☆

2003年 日本 198分
作・演出・作詞 : 三谷幸喜  音楽・指揮 : 服部隆之
Cast : コンダクター…白井晃、バイオリン…戸田恵子、ハープ…天海祐希、オーボエ…布施明、トランペット…寺脇康文、ピアノ…小日向文世、ギター…川平慈英、ビオラ…小林隆、サックス…相島一之、ドラム…温水洋一、パーカッション…小橋健児、チェロ…瀬戸カトリーヌ、ファゴット…岡田誠
ミュージカル上演中のオーケストラ・ピット、通称オケピで繰り広げられる、指揮者と11人の演奏者の人間模様を描くミュージカル・コメディ。再演。

舞台のライブDVDです。名古屋にも来てくれたので、舞台も見ました。そしてWOWWOWも録画してもらったので、見ることが出来ましたー。2000年の初演は残念ながらチケットが取れず…。
舞台は全景を見ることができるので、迫力が違いますね。
お話は三谷幸喜の匂いが凄いする(笑) 最初は12人の心がばらばらだけど、結局まとまるって話。
前半は曲が多く、休憩を挟んで30分くらいはストレートプレイが続くという、ミュージカルとお芝居の中間みたいな感じですが、今回の再演版は初演より曲がかなり増えて、ミュージカルっぽさが増しました。
殆どの曲は好きですが、特に好きなのは「彼らはそれぞれの問題を抱えて演奏する」「ミュージシャンのタコについての考察」「乾燥機はあなた次第」「気になって気になって演奏どころじゃない」「Who Are You?」全部ちょっとコメディタッチの曲ですな^^; 「タコ」は中でも最高だと思います。曲も歌詞もいいのですが、一番はパーカッションのコハケン。何故か礼をして舞台中央付近まで行きマラカスを振る。そしてまた礼をして自分のスペースにもどって行くのです。静々と来て、静々と去っていく姿が可笑しくて可笑しくて。舞台を見ながら涙を流して笑いました。(座っていた席がパーカッション側で、近かったのです)コハケン、凄く可愛かったですよ。
可愛いつながりでいけば、小日向さん!こひさんもめっちゃめちゃ可愛かった!40の男が「は〜い」って手を上げても嫌味なく可愛いのです。狙ってても可愛いのです!サックスが大活躍するシーンで、ちゃっかり指揮台に上ったり、ショパンのお産のシーンでうれし泣きして舞台監督に報告してるところとか…誉さんは可愛いですよ〜
逆に駄目なのはトランペットの寺脇さん…。本人は嫌いじゃないけど、役がイマイチだったんだと思われます。今回は完璧な二枚目じゃなくて、かなり三枚目の強い感じ。トランペットってもっとクールなほうがハープが惚れるのに値すると思うんですけどねぇ。歌も下手だった〜…。ハープは…天海さん、思ったより嫌ではなかったけれど…なんかハープのイメージのお上品な感じがなくて、「ハーピストの理想と現実」を歌っても説得力がなかったと思うんですが…。でもスタイルが良くて、足の美しさに惚れ惚れさせていただきましたええもん見せてもろた
白井さんのコンダクターはアレはあれでよかった。中年男性の物悲しさがかもし出されてて…。でも歌が…もう少し練習を…!「古畑任三郎」の「今泉〜」の時に歌ってて下手だなぁと思っていたら、ミュージカル主役だものなぁ…。わうわうの時は出だし一発目でコケたよ…。あと相島さんも下手だったなぁ^^;
意外に上手だったのは温水さんと小林さん。歌う場面は少ないですけど、それでもなかなかでした。
チェロの瀬戸カトリーヌは…歌も上手だし、キャラも嫌いじゃないんだけど…今回の衣装がちょっと…。赤のニットアンサンブルに黒のチェックロングスカートなんですけど…ニットが薄くて、胸がぼよんぼよんするんだー!こっちが恥ずかしくて正視できないのよーーー(笑)コメンタリーでカトちゃんの勝負服と言ってましたが、でもでもやっぱり恥ずかしいのよー!戸田恵子くらいの服なら大丈夫そうなのに…あれはちょっとなぁ…。
あとは…オーボエ。オーボエは他人と関わらないと最初コンダクターが言ってたのに、後ろでやたらと細かい芝居をしたり、他の人のことをいったりと、どうやっても他人のことに首を突っ込むキャラなのに。…このキャラは矛盾してると思うのですが…。

そうそう!ビオラの彼の名前のお話。私は初演の脚本を読んでいたので知っていたのですが、知らなかった友達は「ジャニーズJrと同じ名前」と聞いて当てました(笑)JrよりSr。私が見たのは皆Jrだった〜。因みにJrの「佐野」とは「佐野瑞樹」のこと。むかーしからいるKinkiさんと仲良しさん。現在は舞台で活躍中。

話的には印象に残るという類ではないかなぁ…。かるーく、さら〜っとね。重くなく、わはははと笑えるので、軽く見る娯楽ということで!

初演はコンダクターが真田広之、ハープが松たか子。再演も三谷幸喜と真田広之の間で再演しようと決まった話なので、本来ならコンダクターは真田広之がやるはずだったのですが、ラストサムライの撮影が長引いたため出演することが出来ず、前回サックスだった白井さんにコンダクター役が回ったそうです。初演版はDVDにもビデオにもなっていません。音楽部分だけDVD化するという話があったのですが、現在は立ち消えてます…残念。
  
 
 
 
 
Bad News ☆ Good Timing ★★★★
バッドニュース☆グッドタイミング 2001年 日本 126分
作・演出 : 三谷幸喜
Cast : 岩田エントツ…伊東四朗、倉田とんかつ…角野卓造、岩田哲郎…生瀬勝久、倉田ちとせ…沢口靖子、倉田花代…久野綾希子、宇佐美竜人…八嶋智人、田所太朗…伊藤正之
結婚式当日のカップルのお話。彼らの父親たちはかつて人気漫才コンビだったが、ある事件をきっかけに仲たがいしてしまった。内緒で結婚式を挙げて既成事実を作って、本来式に呼ぶはずでは無かった父親たちを新婦のちとせはやはり祝福してほしいと説得するために呼んでしまう。父親たちは自分たちの再結成のお祝いセレモニーと勘違いしてしまうのだった…。

舞台のライブDVDです。実際の舞台は残念ながら見てないのです…。
ちょっと中だるみはするけれども面白かったですよ。
とんかつとエントツの別れてからの生活がまるで違うのに、結局ふたりは離れられないのですね〜。
息はぴったり とんかつも一旦芸をはじめると一人でも練習してるのが可愛い♪
ちとせと花代が親子っぽかったり、花代ととんかつもすごくお似合いのご夫婦だったり、エントツと哲郎も親子っぽい。すごくいいキャスティングでした。
でもちとせは…ちょっと身勝手だよね。やっぱりお父さんを呼んだり呼ばなかったりってのは哲郎さんと相談しなきゃダメでしょ〜。ねぇ。

ナイスは途中のお嬢さんをくださいのコントで哲郎が話に加わるときにきちんとドアをノックしてるのとか、私たち親子は地べたで結構ですとソファの前で座る岩田親子とか、ママさんと宇佐美が踊るところとか…。台詞で好きなのは哲郎さん!「今はまだ言えない…」「正月なんじゃない?」とか好き〜〜 哲郎さんはいい人だ〜
そして八嶋智人大活躍!気持ちが良いくらい大活躍!宇佐美も大好き〜 「なんとかしましょう!」といってなんとかなるところが素敵。この「なんとかしましょう」はこの舞台以降の三谷ものにヤッシーがでるときには必ず使われる台詞となりましたね。
この舞台、オープニングが予告編になってて、内容がダイジェストで見れるという演出が面白かったですよ。DVDで普通に再生すると、舞台上の予告だけじゃなく、キャスト名などが編集された画面になってしまうのですが、アングルを変えると舞台全景になり、それで見ると実際の舞台通りに見ることができます。舞台全景で見ても面白いですよ〜(^‐^)
因みにコメンタリーは三谷氏+生瀬氏&八嶋氏です。これもお聞き逃しなく。
 
 
 
 
 
Vamp show / ヴァンプショウ ★★☆

2001年 日本 142分
脚本 : 三谷幸喜  演出:池田成志  音楽:服部隆之
Cast :坂東正勝…佐々木蔵之介、島 寿男…堺 雅人、丹下和美…橋本 潤、佐竹慎一…河原雅彦、野田英介…伊藤俊人、藤原是清(駅員)…手塚とおる、小田巻 香…松尾れい子
全国を旅して暮す陽気な五人組。ある時、乗っていた車を事故でなくしてしまい電車で移動することになってしまう。田舎の寂れた駅で出会った女性に五人は正体を知られてしまう。実は彼らは吸血鬼だった…。

舞台のライブDVDです。初めて三谷ものを舞台で見た作品。
伊藤俊人さんが見たくて行った舞台でした。残念ながら、これが伊藤さんを生で見る最初で最後の機会になってしまいました…。本当に生で見れてよかったです。
でも出番は少なかったなぁ^^; 前半はたくさん出てたけれど、一番最初に死んじゃうから…途中で出たと思ったら脅かしだしさ〜。とても残念でした。

話は見てるうちに展開が見えてしまったのがとても残念。よくあるパターンっちゃーパターンなので^^;
しかもやっぱり途中で中だるんじゃうのね。それは私の集中力が続かないってことなのかしらね…
でも面白いのはあっと言う間なので… この話の場合は香と島の逃げろ逃げないの押し問答とか、丹下のゾンビになったところとか…野田のお母さんの話なんて要らないと…
しかし野田は何故香を殺そうとしたとき血を吸わなかったんでしょうね。血を吸って仲間にして殺せば遺体が残らないって丹下が言ってたのに…
あと野田が死んだとき、ジャケットは小さくなってたのに何故かパンツだけ縮まらなかったって^^;
あのグンゼのパンツが縮んだ方が面白いのに…いやでかい方が印象的か!

しかし初演の話を聞くたびに、ラストの曲はやっぱり「トップ・オブ・ザ・ワールド」の方が怖くてよさそう…。

これは生で見たほうが断然面白かったな。って舞台はみんなそうですね。やっぱり迫力が全然違いますから。ヴァンプショウはセットがすごく良くて、電車のトンネルは本当に電車が走りそうでしたよ〜。だからDVDはちょっぴり辛めの点数で^^;

そういえば、島くんをやってたのは2004年の大河ドラマ「新選組!」で山南さんをやっていた堺 雅人。この頃はNHKの朝ドラのオードリーの社長さんって思いながら見てましたよ。汗だくで熱演してました。サラサラの髪が印象的
佐竹と丹下の演技はくどくて辛かった…
 
 
 
 
 
ラヂオの時間 ★★★★★
ラヂオの時間 1997年 日本 103分
監督 : 三谷幸喜  原作:三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ  音楽:服部隆之
Cast :工藤学…唐沢寿明、鈴木みやこ…鈴木京香、牛島龍彦…西村邦彦、大田黒春五郎…梶原善、千本のっこ…戸田恵子、堀ノ内修司…布施明、バッキーさん…モロ師岡、鈴木四郎…近藤芳正
ラジオドラマの生放送直前、主演女優の我が侭から登場人物の名前を変えることに。これがきっかけでドラマが次第に違う方向へ流れていく。当初メロドラマだった話が、なんとスペクタクルアクションドラマに!放送業界のスピード感あふれるドタバタコメディ。東京サンシャインボーイズの舞台を映画化。

三谷幸喜最高傑作のひとつだと思います。
最初のほうに細かい伏線が張りまくってあって、それがより話を複雑にしたり、怒涛のように解けたりするところが気持ちいい!新人作家が俳優や制作側に翻弄される様は無力感でイライラしますが、それが胸のすく展開になり、最後の最後まで気持ちいいです。
それに登場人物一人一人が丁寧に描かれていて、さすが群集劇の三谷幸喜とうなりたくなります。
私のお気に入りは千本のっこと野田勉(マルチン神父)と大田黒とみやこさんの旦那の四郎さん。好きな笑えるシーンを書いてたら殆ど全部になってしまうので書けませんが、特に旦那の「ハインリッヒーーーーッ」の絶叫は最高!何度聞いても笑ってしまうのですv
台詞もいい台詞が多くて、牛島さんの「ラジオドラマには無限の可能性がある」は名台詞中の名台詞。牛島さんの言葉は他にもしみじみできます。西村雅彦はイマイチ好きじゃないけどね^^;

俳優陣も細かいところに大物が隠れてたりするのでお見逃し無くv
今はハリウッド俳優となった渡辺謙もトラックの運ちゃん役で出てます。三谷夫婦とは仲がいいので、これからもでるのかな〜。もう無理かな…。

このDVDは特典もすごく豪華で、三谷幸喜ファンにはお馴染みのコメンタリーはもちろん、ラジオ弁天で放送されていた部分だけが音声で流れたり、寂しい夜用にということで、笑い声のSEつきまであったり(外人の笑い声で中々面白い)、極めつけは海外ドキュメンタリー番組風にインタビューが作ってあったり(インタビューも意味も無く英語で受け答えしてる^^;)。すごくお得なDVDです 英語字幕があるので外国の方にもオススメできますよ〜。

でも…私の母は展開が早すぎて付いていけないそうです。人それぞれですね^^;
 
 
 
 
 
12人の優しい日本人 ★★★★★
12人の優しい日本人 1991年 日本 116分
監督 : 中原俊  原作:三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ  音楽:エリザベータ・ステファンスカ
Cast :陪審員1号…塩見三省、陪審員2号…相島一之、陪審員3号…上田耕一、陪審員4号…二瓶鮫一 、陪審員6号…中村まり子、陪審員7号…梶原善、陪審員11号…豊川悦司
映画「12人の怒れる男」をモチーフにし、もし日本に陪審員制度があったら…というシチュエーション・コメディ。ある殺人事件の審議に集まった普通の人々が、有罪無罪の話し合いをしていく。当初全員が有罪の判断をしていたのだが…。東京サンシャインボーイズの舞台を映画化。

大学の頃に豊川悦司の映画が見たくて借りてきたのがこの一本!
当時の深夜ドラマ「ナイト・ヘッド」が好きだったので…今と同じような映画の見方してますね^^;

これも面白かったなぁ!しみじみと面白いのですよ、これは。もちろん爆笑するところもあるんですが、それよりもじわじわとくるんですなぁ。いまだに「ヒット」と「死んじゃえ…ジンジャエール!」は使ってる(笑)12人がいかにもいそうな普通の人ってのが良くて、優柔不断とか仕切り屋とか仕事一直線の人とか…この中で異色なのが豊川悦司演じる11号。最後まで騙しつづけるオイシイ役。でも本人はこの作品は好きじゃないってインタビューで言ってたなぁ^^;

そして初めて梶原善ちゃんを見た記念すべき作品でもあります 善ちゃん好き〜 この作品はまた若いんだー。まだ垢抜けてない。これからバリバリ出演するわけですね。その他の俳優さんも主役をとることはないですが、皆さん脇役やCMでしょっちゅう見かけます。いい役者さん使ってますよね ドミソピザ屋は近藤芳正。後にドラマ「HR」でもドミソピザは出てくるのですが、その時は大倉孝二がやってました。衣装は同じでした。こういうリンクが三谷ものは楽しいのです!

 
 
 
 
 
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