紅茶、雑談、雑知識 特別レポート




 2002年12月末から10日間、観光で訪れたブリュセルとパリで“紅茶”を飲んでまいりました。
 ふたつの都市から連想する飲み物はビールにワイン、チョコレートドリンクにカフェオレ..... 紅茶が積極的に飲まれているというイメージはありませんが、「Tea or Coffe?」は決まり文句! 紅茶はどこにでも、用意されているのですね。
 でも...ロンドンとも日本とも、やっぱり違う紅茶事情。
 実体験の、紅茶レポートです。マリアージュ編も合わせて御覧くださいね。                03/03/14
 
 


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 機内

 
左は、関空からパリ行きのエールフランス機内でサービスされたものです。
 食後のコーヒーも終わって、クロスもテーブルナプキンも全て片付けられた後、10分も経たない内にまた「何か飲み物は?」と聞かれたので、紅茶をリクエストしてみました。

 まず、空のカップが座席テーブルの上に置かれました。
 紅茶が注がれるかと思いきや、ポットのひとつに手を添えながらも、スタッフはブレンドでいいかどうかと尋ねるのです。あら、リクエストができるのなら...ということで、ダージリンかアールグレイを希望すると、ポットは元の位置に戻されて、ワゴンの引き出しが出されました。引き出しの中に並べられていたのは、紅茶のティーバッッグ! メーカーは...ちょっと分かりかねます。わたしの人生の中では馴染みのないパッケージでした。
 ダージリン、アッサム、セイロン、アールグレイという種類が識別できましたが、細かなことをいえばこれもこのメーカーのブレンドということになりますよね。キャッスルトンだのジュンパナだのと言う以前は、ダージリンはどれも同じダージリンと思っていた時期もあったなあと思いつつ、ダージリンを選びました。

 
 
スタッフはカップにお湯を注ぐだけ。ティーバッグは自分で開けて浸しました。
 形はごらんのような長方形で、ガーゼ素材でした。茶葉は、ブロークンではなくて、ティーバッグとしては大き目でした。
 紅茶の種類に関係なく、ミルクと砂糖が付いてきましたけど、ミルクはコーヒーの時に渡されたものと同じものでした。日本で使われているコーヒーフレッシュとは違って、本当にミルクに近い感じでしたが....紅茶自体がミルクイー向きとは思えず、何も入れずに飲みました。予想はしていたものの、薄味でした。


 
一方、予想外だったのが、右のイメージ。
 パリからブリュッセルに向かうタリス車内で、サービスされたものです。

 列車とはいえ、わたしたちが利用した車両はエールフランスの(乗り継ぎ)国際便として運行していた為、機内に準じたサービスがありました。
 スタッフが押して来たワゴンの中に見えたのが、“Liputon”と“Ice”の文字でした。丁度、缶の上半分が見えたのですね。冷たいものが欲しくなっていたわたしは、ウーロン茶が期待できないので、代用品としてアイスティーを選びました。多少は甘いかも知れないけど、ジュースよりはマシという判断でした。

 ところが....紙ナプキンの上にトンと置かれた缶の下方には“Sparkling”の文字が!
 恐るべし、ヨーロッパ...。炭酸入りに注意しなくてはならないのは、ミネラルウォーターだけではなかったということですね。
 アイスティーそのものを過去の旅行で見かけたことがなかったので、物珍しさもあっての選択でしたが...このリプトンの炭酸入りアイスティーは、ブリュッセルでも良く見かけました。宿泊したホテルの冷蔵庫には(同じものですが)缶ではなくてピン入りのアイスティーが用意されていました。

 甘味は全くなく、炭酸に紅茶の味もかき消され.....わたしにとっては苦行に等しい飲み物でした。

                                      03/03/18 


 カフェ、サロン   

 太陽の恵みも期待できない肌寒い日でも、雨さえしのげればノープロブレムといわんばかりに、ブリュッセルでもパリでも、屋外にセットされたテーブルをよく見かけました。
 わたしよりもずっと身体の大きな人たちが、これまたたっぷりとしたダウンや毛皮のコートを着たまま座るには、配置もサイズもコンパクト過ぎだと思うのですが....。ヨーロッパの人達はこういう場所での窮屈さには寛容なのかもしれませんね。サロンと言われる店でも窮屈さは似たりよったりで、有名な店になると、空席待ちのベストが列をつくってスペースを埋めると言う具合で、ガイド本やTVで紹介されるような“ゆったり、優雅ティータイム”など、店が休みの時にでも取材したんじゃないの?と突っ込みたくなります。

 紅茶は、あまり人気はないようで、 通りすがりに視界に入った範囲では飲んでいる人を見かけませんでした。紅茶環境としては、良好とは言えない感じですね。

 そこで、多少でもくつろげるところというと、やはりホテルのラウンジになります。
 右はコンラッドのラウンジでサービスされたアフタヌーンティーのイメージです。
 種類が違うプチ・フール6個(二人分)と、薄いパンのシンプルなティーサンド(パンのおいしさが決めて!)それにスコーンが4つ。プチ・フールよりも大きめのスコーンは、イギリスで言えばロンドン市内よりも郊外、高級ホテルや有名店よりも、博物館内のセルフカフェで見かけるようなボリュームでした。
 メニューにはクロテッドクリームの産地まで記載されていて“正統”へのこだわりを示された思いでしたけど、紅茶に関しては、ため息ものでした。
 銀のポットにはお湯は一杯、そのうえさし湯まで用意されているのに、ティーバッグはひとりにひとつなんです。さし湯が必要なほど、濃くなりようがありませんって...。
 ローマのカフェでのティーバッグのサービスが、心底ありがたかったと、懐かしくなりました。

 左のイメージの中央と奥の蓋付きのものがお湯入りポット。蓋が開いているポットの中味は角砂糖。細長いシルエットの蓋の無いポットが差し湯とミルクでした。
 デボンクロテッドクリーム(右)も容器にいれられていて、大きめのスコーンに思う存分つけても余るくらい......。

 何もかもがたっぷりとあるのに、茶葉だけが節約モードなのが、興味深かったです。
 
 今回の旅行中、ティーバッグではない紅茶を飲んだのはマリアージュ・フレールル・ブリストルででした。ともにロゴマーク入りのポットにティーカップ3〜4杯分のお茶がたっぷりと入っていましたが、ブリストルでは茶葉は引き上げられておらず、3杯目はからは差し湯を使いました。ただ、水の加減でしょうか、日本で同様の状態でサービスされた場合と比べると、極端に渋くなるということはありませんでした。
 
  ミルクはいわゆる室温で、気になる臭いもベタつき感もありませんが、コクも少なめな気がしました。ノンホモミルクなら、分離したクリーム部分を取り除いて出されたと言う感じです。
 紅茶のおまけに付いて来たチョコレートは3種類がふたつづつ。
 ホテルのオリジナルかなと思いますが...紅茶よりもおまけのチョコの味に感動してしました。おいしかったです!

                                       03/05/27 
  
  
 ホテル  

 かつて初めてのロンドン旅行を控えてガイド本をチェックしていた時、(紅茶の国)イギリスではホテルの客室にティーバッグが用意されているという情報を得て“感動”したものですが、その時にわたしたちが気合いを入れて宿泊したホテルは、飲みたい時に電話をすれば24時間いつでも部屋に入れたての紅茶を届けるのでゲストは自らの手を煩わせることはないという、ありがたくもお金のかかるサービスが充実しているところで、ティ−バッグを目にすることはありませんでした。
 時期を改めて利用したプチホテルや、博物館内のカジュアルなカフェではティ−バッグの登場もありましたけど...いいホテル(現地ガイド使用単言)の客室にティ−バッグはないという説明をスタッフから受けたのを覚えています。本当かどうか分かりませんが、同等クラスのホテルでも、他国では積極的にティ−バッグが活用されている印象があります。(イタリア3都市紅茶事情参照)

 ブリュッセルとパリのホテルでもティ−バッグは当たり前の顔で出てきました。
 朝食時も午後のルームサービスも、時間に関係なくウェストミンスターではトワイニングのイングリッシュブレックファストが使われていました。ポット一杯のお湯にティ−バッグはふたつ。差し湯は朝はありませんでしたが、ル−ムサ−ビスではついてきました。(でも、ディ−バッグの数は変わらずふたつです。)
 コンラッドでも、朝食時には差し湯はありませんでした。ティ−バッグはラウンジと同様にひとつで、カップの横に添えられてきました。

ティーバッグひとつはティーカップ1杯分として馴染んできたわたしにとって(自宅でティ−バッグを使わなくなって随分経ちますが、いただきもののフォトナムメイソンのパッケ−ジで確認はできました。“USE ONE TEA BAG FOR EACH CUP”と記載されています。)常に茶葉不足の不満は残りました。お湯の温度も物足りなかったです。
 同じティ−バッグを使う場合でも、大英博物館内のセルフスタイルのカフェなど(ビクトリア・アルバート博物館、ロンドン塔...)ではティ−バッグと空のポットを取って進むと、最後に湯気の熱さにも注意しなければと思えるお湯がポットに注がれるという具合で、いわゆる沸かし立てでしたけど、ブリュッセルでもパリでもお湯の熱さに対しては、格別のケア意識は感じることはできませんでした。
 
 ティ−バッグの氏素性にはこだわりませんから、お湯と別々にではなく浸してもって来て欲しかったです。...原因は、お湯の温度か、水の硬度か....紅茶はなかなか淡白な飲み物でした。

 右下はブリストルのル−ムサ−ビスで届けられた紅茶ですが、朝食時もバラがないことの他は同じでした。
 ティ−バッグではなく茶葉が使われていましたが、こういう状態では日本では必需品として認知されて久しいティーコゼーはありません。


 リ−フ使いとは言っても、紅茶は“紅茶”で、茶葉選択の余地はありませんでした。アッサムかセイロン種のブレンドかと思います。

 パリではかのマリア−ジュ・フレールが500種とも言われる茶葉を供給してはいますけど...なんでも揃っていますよと言われたブリストルのラウンジでも、ダージリン、アールグレイ、セイロン...という区分でした。

“キャッスルトンの春摘み”なんて単語が通じるのは、(マリアージュ・フレ−ルに係わるところ以外では)日本だけかもしれないと思うのは早計でしょうか?
 でも、おいしいブラックティーに出会う確率は、ヨ−ロッパよりも(昨今の)日本の方が高そうですね。

                                      03/07/09 

 
 
  
      

 


     

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