2018年 県春闘討論集会

すべての労働者の賃上げ実現 暮らしの改善を実現しよう

集会のもよう

12月3日、秋田市において県春闘懇・県労連共催の2018年県春闘討論集会を開催しました。

県春闘懇・県労連は「すべての労働者の賃金底上げをめざす」ことを追求してきています。そのとりくみの中で東北6県共同で 「最低生計費調査」を実施しました。今回、この調査の監修をお願いした中澤さん(静岡県立大准教授)から「これだけは必要だ-秋田県の最低生計費-」のテーマで講演をいただきました。

秋田市に住む25歳単身男性の標準生計費は税込月額22万円、子供2人を持つ30歳代家族の場合は月額43万円、などの調査・分析結果をもとに、現実と理想のギャップが拡大する中で、 「憲法が保障する『人間らしく暮らせること』を『当たり前』と思うようなとりくみをしていくことが大切。最低生計費調査の結果は過大な金額に見えるが、月額22万円は年収換算264万円であり、 冷静にみれば過大なものではなく『普通』なものと理解できるだろう。ぜひ賃金闘争に生かしてもらいたい。また、調査結果を組合内部のものにしておくのではなく、外に情報発信して広げていき、世論 化していくことを追求してほしい」と労働組合にエールが送られました。

講演に続き、「賃金の引き上げ、労働法制改悪阻止、安倍改憲NO!」などを柱とする2018年春闘方針案が提案されました。

その後、4つの分散会で討論を深め、「『最低賃金や非正規雇用』については自分とは直接関係ないと思っていたが、若者の県外流出、地域の衰退など大きな問題につながることを学び、考えを新た にした」「(分散会で)各単組の状況を知ることができよかった」との感想が出され、有意義な討論集会となりました。