「地域問題を考える」学習会

「農協の果たす役割、労組の活動」を学ぶ

学習会のもよう

8月17日、秋田市において「地域問題を考える」学習会を開催しました。

今回の講師は秋田農協労の中村英典書記長です。県労連・県春闘懇談は「地域活性化は農林水産業の振興で」の政策と、中立労組との関係強化を方針化しています。 今回のテーマはその両方を満たすもので、多忙な中農協労柴田執行委員長も同席され、講演後の意見交換に加わっていただきました。

仲村さんは、豊富な資料を準備され「協同組合の成り立ちと農協改革の内容、そして労組のの役割」を約一時間話されました。江戸時代中期の農村における助け合 いが協同組合の発祥であることから、今日の総合的(生産資材の供給・農産物の販売・信用・共済・医療介護・営農指導・地域の文化活動など)農協の果たしている 役割を丁寧に解説され、アメリカの圧力のもとJAの経営・運営が極めて厳しい状況に追い込まれている中、労働組合が賃金労働条件の改善と農協の役割発揮に向けて奮闘していることを話されました。

地域の農業の課題や食の安全などについては学習会を何度か行ってきましたが、農協の果たしている役割や今日的課題、労働組合の活動については学習する機会が少なく、 参加者は大きな刺激を受けました。質疑応答意見交換も一時間にわたりました。その中で、地域の農協が金融・販売を含め農家以外の住民にとってもかけがえのない存在であること、 TPPをはじめ農産物輸入自由化によって農村が新たな困難を抱えていること、農協経営の行き詰まりが従業員の労働実態を悪化させていること、JAの合併が現状では避けがたい状況にあり矛盾を 拡大させない取り組みを労組が展開していること、したがって県労連など地域の労働組合が力を合わせて農協労とともにたたかうことが大事であることが確認されました。