ヤコブとエサウの話(旧約聖書創世記より) |
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エソウは、父がヤコブを祝福したあの祝福のことでヤコブを恨んだ。 それでエサウは心の中で言った。 「父の喪の日も近づいている。そのとき、弟ヤコブを殺してやろう。」 兄エサウの言ったことが(母)リベカに伝えられると、彼女は使いをやり、弟ヤコブを呼び寄せて言った。 「よく聞きなさい。兄さんのエサウはあなたを殺してうっぷんを晴らそうとしています。 だからわが子よ。今、わたしの言うことを聞いて、すぐ立って、カランへ、私の兄ラバンの所へ逃げなさい。 兄さんの憤りがおさまるまで、しばらくラバンのところにとどまっていなさい。・・・ 一日のうちに、あなたがたふたりを失うことなど、どうして私にできましょう。」 (創世記27:42〜45) −−− (このようにして、ヤコブは叔父ラバンのもとに身を寄せ、20年ほど暮らすことになった。叔父ラバンのもとでの生活は安楽なものではなく、苦しみと忍耐に満ちたものであったが、その後ヤコブは以下の神様の召命により、妻子、財産を伴って帰国することになる。(引用者による注))
・・・主はヤコブに仰せられた。 「あなたが生まれた、あなたの先祖の国に帰りなさい。 わたしはあなたとともにいる。」 (創世記31:3) −−− (帰国の途で、エサウに会う前に、以下のような祈りを神様に捧げている。(引用者による注)) 「私の父アブラハムの神、私の父イサクの神よ。 かつて私に 『あなたの生まれ故郷に帰れ。わたしはあなたをしあわせにする。』 と仰せられた主よ。 私はあなたがしもべに賜わったすべての恵みとまことを受けるに足りない者です。 私は自分の杖一本だけを持って、このヨルダンを渡しましたが、今は、二つの宿営を持つようになったのです。 どうか私の兄、エサウの手から私を救い出してください。 彼が来て、私をはじめ母や子どもたちまでも打ちはしないかと、私は彼を恐れているのです。 あなたはかつて、『わたしは必ずあなたをしあわせにし、あなたの子孫を多くて数えきれない海の砂のようにする。』と仰せられました。」 (創世記32:9〜12) −−− (自分以外の一族がヤボクの渡しを渡った後、ヤコブはひとり、天使と夜明けまで組打ちし勝利することによって「イスラエル」の名を獲得するようになる。そして、その後、以下のような劇的な兄弟の再会がなされるようになる。(引用者による注))
「ヤコブが目を上げてみると、見よ、エサウが400人の者を引き連れてやって来ていた。 ヤコブは子供をそれぞれレアとラケルと二人の女奴隷とに分け、 女奴隷たちとその子どもたちを先頭に、レアとその子どもたちをそのあとに、ラケルとヨセフを最後に置いた。 ヤコブ自身は、彼らの先に立って進んだ。 彼は、兄に近づくまで、7回も地に伏しておじぎをした。 エサウは彼を迎えに走ってきて、彼をいだき、首に抱きついて口づけし、ふたりは泣いた。 エサウは目を上げ、女や子どもたちを見て、 「この人たちは、あなたの何なのか」と尋ねた。 ヤコブは、 「神があなたのしもべに恵んでくださった子どもたちです。」と答えた。 それから女奴隷とその子どもたちは進み出て、おじぎをした。 次にレアもその子どもたちと進み出て、おじぎをした。 最後に、ヨセフとラケルが進み出て、ていねいにおじぎをした。 それからエサウは、 「私が出会ったこの一団はみな、いったい、どういうものなのか。」と尋ねた。 するとヤコブは、 「あなたのご好意を得るためです。」と答えた。 エサウは、 「弟よ。私はたくさんに持っている。 あなたのものは、あなたのものにしておきなさい。」と言った。 ヤコブは答えた。 「いいえ。もしお気に召したら、どうか私の手から私の贈り物を受け取ってください。 私はあなたの顔を、神の御顔(みかお)を見るように見ています。 あなたが私を快く受け入れてくださいましたから。 どうか、私が持って来たこの祝いの品を受け取ってください。 神が私を恵んでくださったので、私はたくさん持っていますから。」 ヤコブがしきりに勧めたので、エサウは受け取った。 (創世記33:1〜11) |