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自由主義体制のわれわれが反省すべきこと

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労働者階級の解放、ユートピアの実現をもたらすはずの社会主義(共産主義)体制。

しかし実際には、ナチス以上の虐殺、人権侵害、様々な迫害、監視、経済の停滞をもたらすものでしかなかったことが明らかになった結果、ソ連、東欧社会主義諸国等でその体制の崩壊がはじまりました。

文先生が東欧圏解放、ソ連解放に伴って、最も胸を痛められたことがあります。

それはほかでもなく、東欧圏諸国が共産主義を弊履(へいり)のごとく捨てて、理想社会を憧憬して自由世界の懐に入ってくるとき、自由世界は果たして何を与えるのかという問題でした。

解放され、自由と希望を待ち望んだ旧共産圏諸国に一番最初に入ってきたのはエイズであり、麻薬であり、フリーセックスであり、ポルノ雑誌でした。続いて入ってきたのが非情な商業主義でした。

西側では売れない安物を数倍の値段で売りつけ、東欧圏の大都市の街角には娼婦が立ち並び、おかしな身なりをして誘惑の眼差しで道行く人を誘う姿が公然とみられるようになりました。

これが自由世界、特にアメリカが輸出した西洋文化の第一波だったのです。

共産主義の鎖からようやく開放された彼らを、一体誰が温かく迎えて慰労したのでしょうか?

お腹をすかせて飢えた彼らに、一体誰が一切れの温かいパンを提供したでしょうか?

一体誰が「われわれの生きる倫理と道徳はこのようなものです」と真の人生の標本を見せてあげたでしょうか?

今まで敵対していた共産主義体制から解放された人々を知ってみれば、自分たちの兄弟であることが分かったのに、神の愛をもたない世俗的人本主義が蔓延する自由主義体制で、解放された共産世界に与えるものは、かえって失望だったということになってしまったのではないでしょうか。

「自由」−。そうです!自由を与えることはできます。しかし、われわれがすむ西側自由主義の世界では、自由は放縦(責任を持たない自由)となってしまっています。

不倫の自由、不品行の自由等々を主張して、無責任な自由を氾濫させ、人間がただ生きるのでなく、真に良く生きるために倫理・道徳を守る「責任ある自由」はどこにも見出すことができなくなりつつあります。

人々は欲望のおもむくまま勝手気ままに行動するだけで、そこには自己抑制の精神がなくなってきています。

絶対的な価値基準はなく、善悪の区別がつかない、やりたい放題の社会になってしまっています。

現在、アメリカで新たに生まれる私生児の数は毎年百万名を超えています。離婚率は50%から75%に近づき、アメリカの児童には「両親・父母」という概念がなくなりつつあります。

半分以上が自分の父親を知らない。「お父さん」という概念がこの社会から消え去ろうとしています。

家庭の崩壊、社会の崩壊が西側自由世界でも、進行しています。

自分さえ、自国さえよければと、自分のことだけを考えている商業主義・エゴイズムが蔓延してきています。

解放された共産世界はすぐに幻滅に陥ったのは当然でした。

「われわれが希求していたものは、こんなものに過ぎなかったのか。命をかけて戦って勝ち取った自由が、こんなものに過ぎないのか」彼らはむしろ憤りを感じさえしているのです。

だからこそ、共産主義解放から5年も経たずに、東欧とロシアでは一部で共産主義復古運動が起こっているのです。

このことについて、私たちは、本心に立ちかえり私たち自身を見つめ直し、心から反省しなければならないのではないでしょうか?

真の隣人(となりびと)にならなければならないといけないのではないでしょうか?

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(ご参考)

1)文鮮明師の言葉

2)ノーベル文学賞受賞作家、アレクサンドル・ソルジェニーツィン氏の言葉

「人類全体が病気にかかっている状態だ。ソ連とアメリカという両体制の中で崩壊という共通の事象が生じている。家庭の崩壊、労働意欲の喪失、教育の悪化などだ。相異なる両体制がいずれも『神なきヒューマニズム』から出発しているからだ。われわれが完全かつ至高のもの(神)を持たない限り、共産主義の脅威がなくなっても、やがて世界は崩壊するだろう」

「われわれが共産主義の名であろうと人本主義の名であろうと、神を忘れるとき、その結果は同じである。それは自己破滅を招来するだけである。」