共産主義のもたらしたものー宗教弾圧 |
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(↑迫害時代に収容所となったソロブキイ修道所(上:革命前)) 巷の映画館では(ロシア受洗)千年祭を祝い『聖堂』(フラム)と題したロシア正教の信仰を主題にした映画が放映された。イタリアの1988年度ドキュメンタリイ金賞を受けたこの映画は、(ロシア)正教会の聖歌の歌声とともに、吹雪の中に雲の向こうにかすかに輝く太陽の光のなかに大地に根ざした十字架の姿が浮かび上がる場面からはじまる。 ロシアにおける共産主義独裁の終焉を暗に告げているかのような場面からはじまる映画『聖堂』は、村の教会復興が進むなかに、ロシア正教会の革命のときから現代に至るまでの経過を散文詩のようにまとめあげている。 モノクロの記録フィルムが、モスクワの中心にあったロシア最大の救世主ハリストス大聖堂が共産主義に酔った者たちによって破壊されるところを映し出す。炸裂した鐘楼から鐘が転げ落ちて割れる。奈良の法隆寺、あるいは大仏と大仏殿を爆破したのと変わらない。信仰があろうがなかろうが、この場面を見て動揺ないものはいないはずだ。正教の信仰をもつものにとっては自分の家が眼前で消失するがごとくの衝撃であったのはいうまでもない。 さらに収容所あるいは処刑場に連行される聖職者の姿を映し出す場面は、聖教会がいかに過酷な歴史の試練を受けたかを無言のうちに伝える。 「迫害下のロシア教会」教文館 P2〜3 −−−−−−−−−−−−−−−− ロシア正教史の研究で知られる僧侶インノケンティ師(45)は、「フルシチョフ期の宗教弾圧は、4万3000人もの聖職者が犠牲になったスターリンの弾圧ほどの規模、残虐性を備えるものではなかった」としながらも、「それは、教会、信徒の圧迫のために行政手段を駆使する虐待だった」と語る。59−64年の間に、1000以上の教会が閉鎖されたほか、「少なくとも数十人の聖職者が、納税や同性愛に関する刑法上の容疑を口実に投獄された」という。子供に洗礼を受けさせる両親に登録を義務付け、職場で差別されたり、秘密警察に狙われる恐怖に直面させることで信者数の増加が抑えられた。 歴史家ドミトリー・リハチョフ氏は、スターリンは人々を大量銃殺したが、フルシチョフは政治犯を精神病院に監禁するといった、より悪質で陰険な方法を編み出した」と語る。58年には、マルクス主義理論を否定する学生組織「ロシア愛国者同盟」が摘発され、メンバーが最高懲役10年の刑を受けたのを含め、多くの異端思想団体が弾圧された。 「20世紀どんな時代だったのか革命編」(読売新聞社編)P93〜94 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− ・ソ連での宗教迫害の実態(4.25一部追加) −−−−−−−−−−−−−−−−−−− |