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レフチェンコ証言

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(日本でのスパイ工作に関する元KGB少佐レフチェンコ証言)

1982年7月14日(水)米下院情報特別委員会・ワシントンDC

「(謀報謀略活動の内容については、記事をご参考)

三、ソ連との決別

ソ連体制への失望と敵意

 

KGBでの私の経歴は順調に進んでおり、将来も約束されていました。

しかし、KGBや党の上司は、私が永年の間ソ連社会主義体制に不満を抱いており、ついには全面的に敵意をもつに至ったとは知りませんでした。学生時代、私は2000万人のソ連市民を殺害したスターリン政権の悪夢のような残虐行為を知る機会がありました。大学卒業後、党中央委付属組織を渡り歩いていた間に、私はソ連社会主義体制が市民の役に立つ機能を果たしていないことを直接目撃しました。これは全く道徳水準の腐りきった独裁体質の政権だと思うようになりました。クレムリンの指導者が推進しているスローガンのほとんどは、ソ連国民と司会をだますためのものだと理解するようになりました。

そして、マルクス・レーニン主義は実際、多くの人々に押しつけられた誤った宗教のようなものだと理解しています。

 

神への信仰にたって

 

私は神に頼り、密かに教会に通い始めました。密かにというのは、もし私の元同僚に知られたら、当局によって迫害されるからです。ソ連での私の経歴は順調でした。それは私の行っていたことを正しいと信じていたからではありません。私は不満を隠して、高性能のロボットのように長時間働きました。私は予備将校とそれからKGB情報将校となることに同意しました。少なくともそのたぐいの仕事のほうが刺激的で冒険的だと思ったからです。この種の活動はソ連国民の利益になると考えました。

しかしすぐに私はソ連情報機関が党政治局に管理されているもう一つの道具にすぎず、ソ連社会主義機構のどれよりもいやなものだと思うようになりました。

でもKGB将校としてソ連国内でクレムリンと戦うことはできませんでした。もしこんな行動をとれば、シベリアの強制収容所の一つに入るか、おそらくは精神病院で一生を終えるのがおちだったでしょう。

 

アメリカへの亡命を決意

 

そこで私は自由世界の主要国家であるアメリカに亡命し、外から、この苦痛を与えるがしかしまだ強力で危険なソ連政権と戦うことを決意しました。

亡命を決意するのは、なまやさしいことではありませんでした。私には東京にいる妻とモスクワで学校に通っている息子がありました。

亡命を決意するにあたっては、妻とは話し合いませんでした。そのころ私は妻に自分の政治信条を語りませんでした。彼女もまたソ連にいる息子や親戚への愛着のため、私と同じ決意ができませんでした。

79年10月、私は駐日米当局者と接触し、直ちに政治亡命が認められました。私に対するアメリカ政府の親切な応答を決して忘れないでしょう。私は38歳にして初めて自由を感じました。

 

クレムリンと戦う

 

現在、クレムリンの政策と戦うために私の能力のすべてを使うチャンスに恵まれ、本当に満足しています。また、新にプロフェッショナルな、動機のしっかりした、決然としたCIAの要員に会えたことを光栄に存じます。

数ヶ月前、私は81年8月にソ連の軍事法廷によって秘密裁判の結果、死刑宣言を受けていることを知りました。

ソ連指導部が私を彼らの危険な敵とみなしている現われだからです。

その意味では、彼らは正しいのです。

私は生涯をかけてあらゆる可能な方法で彼らの体制と戦いつづけるつもりです。

恐らく彼らが私を殺そうと送り込んでくる暗殺団をも私は恐れません。

今、私の人生で初めて、抑圧された同朋の自由のためになすべきことを行う、神が与えたチャンスを得ているのです。

男として、逃げ隠れするよりは、殺されるほうがましです。

 

残忍な迫害に耐える妻子

 

亡命後、ソ連当局、主にKGBは私の家族に対し残忍な執念深い行動をとり始めました。

過去三年間、ソ連当局は次々とあらゆる冷酷な方法をもって、ソ連の法律からしても不法やなり方で家族に協力するよう脅しをかけています。

ソ連当局が家族を言語に絶する拷問にかける主な理由は、KGBが明らかに党政治局の圧力下にあって、私のアメリカ亡命があくまでも政治的なものではなかったという証明を迫られているからです。

ソ連情報機関の少佐が、隠れた反体制活動家であったなどということは、認めがたいのです。

ソ連当局の野蛮な告発から妻と息子を救出するという崇高な目的のために支援を得るのが私の願いです。

この点に関し国務省に支援を要請いたしました。

 

自由社会の一員として

 

皆さん、ソ連には当局の告発にもかかわらず、強制された悪魔のような体制を受け入れず、彼らから奪われている自由が、自由世界の人々と真に民主的なアメリカ社会への神への賜物であると考えている、誠実な諸民族がいることを申し上げます。

そして私はこの社会の一員であることを幸いに思います。

皆さん、どうもありがとうございました。