マルクスの詩、『絶望者の祈り』 |
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マルクスが1837年に書いた詩、「絶望者の祈り」は 神を憎悪する彼の心情をよく表現している。
−−−−−− 「神が俺に、運命の呪いと軛だけを残して 何から何まで取上げて、 神の世界はみんな、みんな、なくなっても、 まだ一つだけ残っている、それは復讐だ! 俺は自分自身に向かって堂々と復讐したい。
高いところに君臨してゐるあの者に復讐したい、 俺の力が、弱さのつぎはぎ細工であるにしろ、 俺の善そのものが報いられないにしろ、それが何だ!
一つの国を俺は樹てたいんだ、 その頂きは冷たくて巨大だ その砦は超人的なもの凄さだ、 その指揮官は陰鬱な苦悩だ!
健やかな目で下を見下ろす人間は 死人のように蒼ざめて黙って後ずさりをするがいい、 盲目な死の息につかまれて 墓は自分の幸福を、自分で埋葬するがいい。
高い、氷の家から 至高者の電光がつんざき出て 俺の壁や部屋を砕いても 懲りずに、頑張って又立て直すんだ。」
(Karl Marx and Fredrick Engels, Collected Works [New York; International Publishers, 1975-], 1:563-64. 改造社版『マルクス・エンゲルス全集』第26巻) (「共産主義の終焉」李相軒著、統一思想研究院P395〜P396) |