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匠家(たくみや)@水戸駅南

水戸駅南「市役所入口」交差点「ローソン」の奥(北側)・金休・11〜22(売切閉店注意
駐車場無し(北側の桜川沿いに駐車して歩いていくべきか)
「しばらくの間土日休」との表示があった(2000/05)が「金休」に戻ったようだ(2000/06)

平成10年3月頃に開業。水戸周辺ではおそらく唯一の「家系」ラーメン(※)である。若い主人が1人でつくっている(最近従業員が増えた)。L字型のカウンターだけの店(15席くらい)。店内には家系の系図・家系の説明がディスプレーされ,カウンターにも家系の記事がラミネートパックされておいてある。水戸でこのラーメンはかなり異質な味である。それを理解してもらうためだろう。開店当初は味が一定せず,味濃いめ・油多めの調整で迷ったが,今は麺固めだけで注文している。550円のラーメンが基本。麺は「大橋製麺所」製の特注太麺を使う。家系の基本通りチャーシュウ・のり・ほうれん草がのる。「キャベチャ」(細かく切ったキャベツとチャーシュウをまぜたもの)もトッピングできるが(200円)キャベツが細かく固くて好みではない。「キャベツラーメン」なら東京環8・矢口渡の「こうや」(たぶん「家系」だと思う)が一番のお気に入りである。「家系」ラーメンとしては県内に「山岡家」 「わかとら家」もあるがこの「匠家」が一番「家系」らしい味だと思う。

ここの若い店主は,基本的にマイペースでラーメンを作る。1人でやってるときが多いので,それもいたしかたないところだが,混んでるときには食べてる人よりカウンターに座って待ってる人が多いことがある。「あれ,今から茹でるのが僕の麺なの?」ということもあるのだ。家系特有の騒々しい元気さ(「いらっしゃいませ〜」とかの)がないのはいいのだが,愛想もあまりない。何度も通っているのだが,けっこう注文のタイミングには気を遣っている。もちろん食べ終わったらどんぶりをカウンターの上に上げて,テーブルを拭いてから立つのは当然である。早く固定した弟子(店員でもいい)をおいて欲しいものだ。(1999.5)

前回見かけた若い店員が今日もいた。やっと固定した店員ができたと言うことか。坊主頭の若者で,おとなしそうだがひたむきさを感じる。かなり厳しい店主なのではないか(TVで放映した本家・吉村家のオヤジほどではないにせよ)と思うが,なんとかがんばって10年後にでも「独立」して,茨城に「家系」を増やしてほしいものだ。勝田あたりにできるとありがたい。(1999.10.14=「食べ倒し日記」より

ちょっと久しぶりに食べてきて,味的には問題はなかったのだが気になったことがある。弟子が2人になり,1人目までのときは気にならなかったのだが,家系の伝統(?)通り客の注文を「流す」(=ずらずらと客の細かい注文を復唱していく)のに,2人目のお弟子さんがなかなかうまく覚えきれない。そんなときに限って馴染み客とか親子連れが複雑な注文を言ったりするので,食べながら客として聞いているほうは,はらはらして食べてるようではない。店主がまたそれを怒るのだ。「早く流せよ。麺が茹であがっちゃうだろう。」と言った風に。たしかに最近では「六角家@東神奈川」,古くは「香月@恵比寿」(「らーめん勝」の項・参照)のように,とてつもない暗記力で注文をすべて覚え,「ほーっ」と思ってしまうことはあるのだが,これはうまくいって効果がある「パフォーマンス」で,失敗を聞かされても客としては何の意味はない。もちろん店主は全て覚えているのだろうが,「勘弁してよ〜」と思ってしまう。今日も,その時の店内の気まずいことと言ったらこの上ない。「弟子のお兄ちゃんが怒られていてかわいそうだった」というメールももらったことがあるから,日常的なことかもしれない。せっかく水戸に出現した「本場・神奈川レベル」の「家系ラーメン」なのだから,それを知らない一般の人が不愉快な思いをしないようにしてもらいたいものだ。本家「吉村家」の主人も弟子を怒りまくるが,それは年季の入った「歴史」であり,フォローのない「修行」は見ていてあまり気持ちのいいものではない。ラーメンは楽しくいただきたい。(1999.12.22=「食べ倒し日記」より

「家系」ラーメンとは・・・横浜「吉村家」を起源とする横浜ではポピュラーなラーメン。店名に「家」がつく場合が多い。スープはいわゆるとんこつ醤油味で鶏の油が加えられ独特の甘みがある。麺は太麺。スープを良く吸い込んで味が出る特注麺が使われる。「匠家」では神奈川の製麺所から送ってきてもらうようである。チャーシュウのほか海苔3枚とほうれん草が基本となるラーメンにのっている。麺の固さ,味の濃淡,油の量の好みを細かく調整してくれる。新横浜らーめん博物館に出店している「六角家」が有名。

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