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2002年2月の食べ歩き

2月24日( 夏の便り@下館/たじま屋@下館/近江や@結城/
もちもちの木@白岡/大盛軒@玉川村/空海@参宮橋
2月17日( 横浜拉麺福家@牛久/蒙古タンメン中本@池袋/二郎@堀切
2月11日( 元亀@浜松/華宴@金谷/蔵@岡部/イタリア軒@静岡
2月10日( 一期一会@町田/あまからや@沼津/鈴福@三島/寅ちゃん@浜松
2月03日( 天下伍麺 義丸@南麻布/宝や@野方/二郎@堀切

2002/01 <<>> 2002/03

> ちなみにこの月に食べた地元の店は以下の通り ≫ 『食べ倒し日記 2002/02』

2月23日(土)大八@水戸
2月23日(土)味味@茨城町
2月22日(金)巨醤屋@ひたちなか・市毛
2月22日(金)とんとん亭@水戸・堀町
2月21日(木)桃太郎@水戸・千波
2月21日(木)大東飯店@東海
2月20日(水)巨醤屋@にたちなか・市毛
2月19日(火)巨醤屋@ひたちなか・市毛
2月16日(土)せんり@多賀
2月15日(金)太聡@ひたちなか・佐和
2月13日(水)火土火土@水戸・見川
2月07日(木)とんこつ家@水戸・平須
2月06日(水)万司屋@水戸・青柳
2月05日(火)げんこつや@上水戸
2月05日(火)天天@ひたちなか・高場
2月03日(日)金太ラーメン@岩間

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 2月24日()夏の便り@下館/たじま屋@下館/近江や@結城/
                          
       もちもちの木@白岡/大盛軒@玉川村/空海@参宮橋
ラーメン求めて西へ西へ vol.1』
いつも6号線を南下して県南〜東葛〜東京というコースばかりなので,たまには西へ向かおうと50号線を西へ走る。目的の店はまず県西の「夏の便り@下館〜たじま屋@下館〜近江や@結城」。情報元は県西50号線沿いに強いサッシーさんのサイトだ。
夏の便り@下館:下館市下岡崎114-2 不定休 11:30〜21<0296-22-5210>
下館駅東側の水戸線ガード下(南側)をくぐらず東へ曲がる。線路の向こうに市立図書館が見える。看板もない白い壁の外観。北側は線路で東は川(五行川)と言う,言わば「どん詰まり」の立地条件。だからだろうかドアも窓もあけっ放し。この店に用がある人以外通りそうもない場所だからか,のどかなものである。新築当初はコギレイな喫茶店風の店だったのだろうが,今やお世辞にもキレイとは言えない雑然とした店内。店やトイレの端っこの方が特にそう感じさせる。カウンター内には店名にそぐわない「オヤジ」と言う雰囲気のタオルを頭に巻いた店主が1人。カウンター4席にテーブルが4+3+3。色褪せた壁の手書のメニューからラーメン500円を注文。+200円で半チャン(半チャーハン)がつくのだがここは我慢だ。キラキラの油の浮く黄金色のスープ。肉系の味?これは個性があっていい感じだ。だが,麺はいたって平凡な中細麺。「味付け海苔サイズ」の小さな海苔はちょっと安っぽい味だ。一方「チャーシュー」は何故か鳥肉のもの3切れなのだが,これはへたなチューシューよりよほどうまい。全体の印象としては「悪くないじゃん」(笑)。情報として価値がある店だと思う。まさにネット情報のありがたさを感じるマニアックな店だ。わかりづらいし,看板もないし,怪しげだし(笑)。
たじま屋@下館:下館市乙172-5 木休(2・4木は昼のみ営業) 11:30〜20 <0296-21-0223>
水戸線の南側のニッポンハムの工場の北東側。周囲はこれまた幹線道路から外れた造成途中の新興住宅地といったところ。店の奥は空き地ばかりでスカスカしている。遠目に目立つ看板は一切なく,路上に置かれた素気ない手書の「営業中」の赤い立て看板だけが頼り。クリーム色のこぎれいな外観から新店かと思いきや,中は細かい部分がそれなりに疲れている。調理場が丸見えの仕切が低いカウンター内にはきびきびした動きの若い店主。和食っぽい雰囲気でヒゲに短髪。実に「期待させる」ものがある。それに一生懸命な感じの若奥さん。カウンター10席に座卓4×5台(奥に深い構造)。効率よくコンパクトにまとめられている。ここのらーめんはなんと450円(醤油・塩・みそでみそは天然みそ使用とのこと)。色は黄色いがピロピロの平打ち麺。細かく縮れた麺に圧倒的な特徴があって,固めで喉越しがいい。スープは和風+油と言う感じでやや単調だが,麺がスープをおぎなって余りある。だって450円だもの・・・。かえしのような濃いめの味付けなので細かく切った白ネギがいい感じだ。コリコリのメンマ。バラブロックをそのまま縦に切ったチャーシュー。よこたえると丼からはみ出すほどだ。縁にしっかり焦げ目がついてホグレル柔らかさ。チャーシュー麺だとそれがどんぶりを覆い隠すようにのるが,それでも650円。このドーンとのったバラチャーシューにインパクトがあるから,人に紹介するにはもってこい。来る客全てが馴染み客のようなアットホームな店だ。
純手打ラーメン近江や@結城:結城市結城6174 木休 11:30〜21
九州石油の向側。赤字で「日本盛」黒字で「近江や」と描かれただけの単純な白い電飾看板。カーブの道路を直線にして余った路肩が駐車スペースになっているような感じか。店の脇にも空き地がある。コケの生えたエンジのスレート瓦のえらく年季のはいった外観。入口に煙草売り場。元々は何の店だったのだろう?街道沿いの古い食堂と言う感じか。思わず頬が緩む,実に僕好みのシチュエーション。「旧ラーメン本に載っていたんじゃないか」と思ったほどだ(意外にも未掲載)。手前の土間にテ4+4で奥のかなり広い座敷に6人掛けの折りたたみテーブルが6台。まるで町の集会所のような空間だ。店内もかなり年季が入っていて,畳が擦りきれているわ,座布団が乱雑にちらばっているわで・・・。ふと見ると,おばぁちゃんが土間に置いた鍋の上でチャーシューにタコ糸を巻いている。もうワクワクする展開の連続だ。「純手打ラーメン」は600円。この手の店にしてはちょっと高めかも。スープは薄醤油色。若干背脂と言うか肉のカスと言うか,そういうものが浮いている。見事に手打という感じのビロビロ不揃いの平縮れ麺。色は白っぽい。必然なのか意図的なのか,麺の端の太い部分がかなり混ざっていて,手打であることを思い知らされる(笑)。塩っ気のある脂身のないチャーシュー。コリコリメンマ。刻みネギ。全てはこの麺を盛り立てるための手段,そんな感じである。年輩者もマニアも納得させる独自性があり,これまた普通の人(=ラーメンマニアじゃない人)に紹介するのにももってこいの店だ。
最近,やはりラーメンは麺で決まるのかなと思っている。スープが良くても麺が腰抜けだとかなり印象悪くなるし,麺が決まっていると,スープはそれなりでも茨城ではまぁ納得できる。でその後なのだが,さらに西に向かって埼玉に入る。
もちもちの木@白岡:南埼玉郡白岡町5-1-6 無休 11:30〜24 <0480-92-7176>
「白岡駅入口」交差点の角にある。4軒並びの2階建ての集合店舗の左2軒分。店前はけっこう広い共同の駐車スペース。エンジののれんと白に「中華そばもちもちの木」と描いたのれんが揺れる。店外に行列。左に座卓3台,中央にカウンター5席で右が狭い調理場。そのスペースで若い店員がせわしなく動いている。中華そば(小)600円を注文。かなり熱々の和風の味わいのスープを濁った魚系の油がおおう。麺はきれいなストレート麺(「水屋製麺」の麺箱あり)だからか,スープとのからみはあまりよくない印象。チャーシューも甘めの味わいのほぐれるタイプだが,標準では申し訳程度の量。メンマが柔らかくてこれは好みではない。全体として熱く濃いスープで,中央に盛られた「白髪ネギ」がさっぱりとしていてもっと欲しくなる感じ。さすがすでにマスコミで一定の評価をされている店だけあって,「レベルの違い」を感じる。マニア的には「来た甲斐があった」と感じることができる店だ。完成されている。特注麺を使った「つけ麺」(大1000円・中800円)も値段が高めなだけに気になるところだ。若いスタッフが渾身の力を込めて深ザルを振る「湯切り」は見ていてこちらも力が入ってしまう。TVチャンピオンの問題にもなった有名な「パフォーマンス」である。話のタネになる(?)。
大盛軒@玉川村:埼玉県郡比企郡玉川村4710-2 月・第1火休 11:30〜14/17〜21 <0493-65-5440>
川越街道「嵐山渓谷入口」交差点から入っていったのだが,村と言ってもにぎやかな幹線道路からさほど離れていない場所にあるものの,周囲はいたって静か。人家も少なく,夜近づくと赤い看板が遠目にもよく目立つ。入口は二重。窓側に置いてある小型券売機でメニューの番号を押し食券を買うシステム。衛生上の配慮だそうだ。手造り限定と言う「玉川餃子」450円は緑色の皮だった。しっかりした高めのカウンターのみ15席。「塩とんこつ」系もあるようだが(みそもある・どちらも+100円)。調理場には女性2人。ナルト・海苔・肩ロースのホグレルチャーシュー・切りたてのネギ・二卵性の茹で玉子。水分の6割を全卵が占める玉子麺と言うその麺は,かなり太めのしかも縮れ麺。でも今日はちょっと固めだった。スープを張る前に背脂を振り入れるようだが,濃い醤油色のスープそのものが魚系ながら豚骨のコクのあるマイルドな味わいなので,あまりくどさを感じない。様々な要素が入った完成されたラーメンと言える。これも来た甲斐があった。鶴ヶ島に支店(若葉店)ができるそうで(大盛軒@鶴ヶ島:鶴ヶ島市富士見2-17-2 月・第1火休 11:30〜15/17〜22<049-285-6470>)ご主人はそちらに移ったようだ。
まぁ普通の人ならここで素直に茨城に帰るんだろうが,僕の場合わざわざ東京に向かうのである。カーナビで計算するとここから自宅まで160kmで,すっきり一直線の道がなくややこしい。これが東京経由でも190kmになるだけ。30km差なら,東京を経由した方がずっと楽しい・・・そう言う発想で行動する人間なのである(笑)。川越街道で池袋まで50kmだからなんてことはない。たまたまTVで放送していた日曜洋画劇場・ハリソンフォードとブラッドピットの『デビル』を観ながら,とらさん会議室で話題の新店「空海@参宮橋」を目指す。ちょうど映画が終わる頃,新宿を抜けて参宮橋にたどり着いた。
空海@産宮橋:渋谷区代々木4-5-1 無休 11〜23 <03-5333-6716>
11時ギリギリで最後の客。参宮橋駅前(南側)の路地沿いにある。間口は狭いが。全面,細い木枠にガラスの引き戸と凝った照明で十分に「今風の造り」の店。店内は奥に続く高めのカウンターのみ。醤油ばかりの後の6杯目だったので「空海特製つけ麺・880円」。黒い瀬戸ものの角皿。刻みのり。平麺。チンゲンサイ・メンマ。炭火で炙ったチャーシュー。雑にちぎられたような感じだが実に香ばしくローストが実感できる。つけ汁はみそ汁の見た目。油で2層になっているがあまり油っぽくない。独特の系統。ちょっと絡みづらい感じはする。スープ割は金属の容器で注ぎ口がついたもの。合理的で面白い。温かくなってスープがまた楽しめる。う〜ん納得。値段設定は全体的にちょっと高めだけど,今,売れる要素をすべて詰め込んだ高レベルの店だ。こういう店が茨城にポッとできるとといいのだが・・・。こちらもの店もQタローさんのサイトに詳しく情報が載っていた(早いなぁ〜)。
燃費は19.2km/l。東京を通過してこの燃費は大満足である。
>どんぶり会議に投稿(2002/02/26
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 2月17日()横浜拉麺福家@牛久/蒙古タンメン中本@池袋/二郎@堀切
先週の反動で単独行動の日。まぁ最近は娘達の予定がいろいろあってそれ次第と言うことなのだが・・・。こういう日は気になる店をのんびりとまわるに限る。例の如く6号線を南下しながら,あれこれ候補店を考えるわけである。とりあえず県南で一杯かな。まず「白龍 福乃家@牛久」をイメージしたのだが,開いていなかった。そう日休だったのだ・・・。
横浜拉麺福家@牛久:牛久市神谷5-36-7 水休 11:30〜14・18〜24 <0298-78-3946>
2001年8月オープンの新しい店で「どんぶり会議」で話題(2001/07/06)になって以来気になっていた店だ。牛久駅東側から竜ヶ崎に斜めに向かう街道沿い,「よってこや」の南側のT字路にある。通行量が多い道だが,駐車場は店の脇に7台分に店との間の路地を入った奥に10台分とけっこうある。黒い板壁の外観から想像するより店内は広く,中央に黒いU字型カウンター,左に丸テーブル4台,右がレジと麺打ち場(点心作りかな?)と言う構成。ほぼ満席で昼の部終了間際に滑り込む。メニューは「塩味」がトップなのだが,「横浜拉麺」とわざわざ名前に入れているわけだからと「とんこつ醤油・600円」を注文。青菜(生ホウレン草)・コブ入りバラロールチャーシュー・メンマ・海苔そして串刺しのうずらが2個と言うのが珍しい。基本的に家系のトンコツ醤油味だが,味はそこそこ濃いものの全体としてライトな感じで,何となく魚介系の香りのするスープ。麺はつるっとした太麺。麺もスープも家系の雰囲気を再現したという感じだろうか。わずかに浮くのは揚げニンニク?。あちこちに加盟店募集の文字が見えるから,チェーン店のようだ。もっともラーメン専門と言うより,本来中華系の店がラーメンも出しているというイメージだろうか。「和食・中華の達人が・・・」と言うキャッチフレーズがそれを表している。中華コック帽の厨房の男性3人の動きは中華系のそれである。動きに無駄がない。酒類が豊富で夜は飲み屋のようになるようである。狙いはいいと思う。ラーメン的にも特に不満はない。
6号を南下し東京へ。カタログ通り22〜23km/lあったフィットの燃費も,都内に入る頃には完璧に渋滞に捕まり19km/lに。雨も降ってきた。さてどこに行こうか。最近思うのだが,最新の話題の店(例えば「ラーメンセレクション2002」の巻頭に特集されている新店)は日休がなぜかやたら多い。脱サラ系の店が多くなって,感覚的に「日曜は休むもの」と言う感じなのだろうか。本編はほぼ食べ尽くしているし,いつもため息が出てしまう。唯一日曜も営業していたのが「蘭丸@大島」(江東区大島1-38-8 月休 11:30〜14/17〜22・土日祝通し営業)。・・・が,たどり着くとノレンを下ろしたばかりという感じ。最後の客が出てきて僕が近付くと目の前で鍵がかけられた。最近はこういうことばかりだからショックも少ない。もう新店はあきらめた。食べたい店で食べよう(ってそれが普通のこと?)。
と言うこと最近ハマっている「蒙古タンメン中本@池袋」へ。雨のせいか,日曜の午後7時過ぎでもうまい具合に店外に行列はない。何を食べるか直前までホント悩んだのだが(笑),今日は870円の「ニコニコ(2コ2コ)セット」。どうやら池袋店限定の新セットのようで,今月メニューに加わったばかりのようだ。要するにつけ麺スタイルで色々な味を楽しもうと言うもの。スープは「冷やし醤油」「冷やし味噌」「蒙古タンメン」から2つ選択。その組み合わせで「しょうゆみそ」「みそもうこ」「しょうゆもうこ」と言うことになる。前回冷やし味噌を食べたので今日は「しょうゆもうこ」にしてみる。まずは池袋店限定で先代(中本正)の「新作」と言う「冷やし醤油らーめん」の部分。メニューには「辛くない」と書いてあるが,透明な油が膜を張るそのつけ汁はショウガ&ニンニク&胡椒のかなりきいた直接的なしょっぱさ。「蒙古」の方はつけ麺用のつけ汁ではなく普通のスープに冷たい麺をつけることになるので,これはちょっと合わない。スープ(つけ汁)があっと言う間に冷めてしまったのだ。なんか自宅で温めた茹でうどんを食べているような気分になった。かなり期待はずれ。蒙古なら普通の単品メニューの方がいいだろう。麺は特盛りになるが,どうも今回は時間がおかれたようで伸び気味で乾き気味(涙)。前回のような感激はなかった。まさに「二兎を追う者は一兎も追えず」・・・。それにしてもこの店,本来は個人経営の老舗店(>「蒙古タンメン中本@上板橋」)なのに,接客はチェーン店のように明るい声でとてもさわやか。どんどん支店展開していきそうな勢いがある。食べ始めたときに一時減った待ち客が食べ終わって外に出るときは外階段の下まで並んでいた。
何となく池袋〜新宿で時間を潰した後、これまた何となく恵比須に向かう。「山頭火@渋谷」は階段に行列が見えた。「萬友@恵比須」が営業していた。いまさら「九十九ラーメン@恵比寿」と言う気にもなれないし,往年の行列店「香月@恵比須」にすでに行列はなかったが,ネタとして考えても食欲が湧いてこない。昔はあれほど並んで食べたのに・・・。ぐるっとまわって並木橋に出てしまった。青山通りへ。もう帰るしかないだろう。
結局締めの一杯は「二郎@堀切」。最近はいつもこれだ。なんと日曜の23時過ぎで行列している。初めて見た。いつもより30分位余計にかかってしまった。今日はラーメン(550円)を「野菜&ニンニク」で。満足。入口に雑誌の記事がカラーで貼ってある。また最近何かに紹介されたのかなと思ったら1999年頃のものだった(笑)。
都内をまわってガクッと落ちた平均燃費はこの時点で16.4km/l。これが自宅に着く頃には17.4km/lになっていた。これで計算すると東京をぐるぐるまわって往復するとだいたい燃料代は1500円と言うことになる。この程度ならまぁ贅沢とは言わないだろう。ただ普通の人からみれば「時間の浪費」であるのは間違いない。でもこれが「趣味」だからいいのである。最近はフィットを運転していること自体が楽しいし(笑)。
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 2月11日(元亀@浜松/華宴@金谷/蔵@岡部/イタリア軒@静岡
>「1泊2日で静岡のラーメン食べ倒し
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 2月10日(一期一会@町田/あまからや@沼津/鈴福@三島/寅ちゃん@浜松
>「1泊2日で静岡のラーメン食べ倒し
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 2月03日()天下伍麺 義丸@南麻布/宝や@野方/二郎@堀切
今日も単独行動の日曜。正月4日に衝動買いし,3日前に納車されたばかりのホンダ・フィットの試乗もかねて目指すはやはり東京(笑)。本来,妻のために買ったクルマなのだが,カタログ燃費「リッター23km(!)」が実際にどうなのか試してみたいのだ。と言うか,僕自身かなり気に入ってしまったのである。それはどうやら妻も娘達も同じ。おかげでもう一方のエルグランドの人気は急降下。価値は3倍なのにそちらを乗る方に不満が出るのである(笑)。
まずは地元の店をと,「どんぶり会議」の投稿(2002/01/27)で知った金太ラーメン@岩間」で1杯。「ニラなんばんらーめん」をいただく(>「食べ倒し日記2001-02」参照)。
6号線をひたすら南下。フィットにはデジタルの燃費系がついているのでリアルタイムに平均燃費がわかる。燃費は順調に伸び,千葉に入る時には18.7km/l。前のクルマ・カプチーノが660ccのマニュアル車でだいたい17km/lだったからカタログ値ほどではないにせよ(もともと23km/lなんて期待していない),1300ccのAT車(正確にはCVT車)としては上等な燃費だと思う。そもそもこのクルマ,無断変速のベルトドライブなわけだから,慣らし運転もかねてそこそこおとなしく走っていると,ほとんど2000回転以下をキープしたままで無理なく車速が伸びていくのである。燃費がいいはずだ。
今日はラーメン的には何も決めていない。途中ケイタイで受けたDMに「青葉@飯田橋」のことが書いてあったので,急に「青葉」の気分になる。先月来た時(2002/01/13)より早い時間帯だから大丈夫かなと,靖国通りから飯田橋方面へ。・・・が完全に閉まっている。しみじみ考えてみたらこの店は「日休」だったのである。前回,人気(ひとけ)があっただけに,ずっと勘違いしていたのだ。
さてどうするか。最近の常備本「現代本2002」と「石神ラーメンセレクション」を見て南へ向かう。が,やはりというか案の定というか,目的の「和鉄@蒲田」(大田区蒲田5-19-1 第1&5日休 11:30〜23)も閉まっている。そう今日は「第1日曜」だったのだ・・・。せっかく蒲田まで来たのだからと,前回ふられた「壹@大井町」()に電話したら応答なし。こちらは売り切れかもしれない。それにしても最近の新店は「日休」さらには「日祝休」の店がやたら多い。石神本の巻頭の「NEW COMER」で言えば,「せたが屋@野沢」「山彦@外神田」「弥七@人形町」「とうかんや@南砂」「GEN'Sラーメン@竹の塚」「あ・うん@西池袋」「好日@東中野」「傾奇者@三鷹」「頑者@川越」・・・記事を読んで,店名とネット上の記憶がダブる話題の店はみな日曜休み。僕のような日曜食べ歩き人間にとっては悔しい限りである。急に目的の店がなくなってしまった・・・。
いい店を思い出した。それは「ぽっぽっ屋@晴海」(中央区晴海1-8-16・無休11〜23<03-5144-8259>カウンター・テーブル24席位)。あの「二郎系」の「ぽっぽっ屋@小伝馬町」の支店で,晴海トリトンスクエアにできると言う情報を「とらさん会議室」でチェックして,忘れないようにケイタイに保存しておいたのだ。以前はモーターショーなどの大型イベントで,かちどき橋を渡りこの晴海によく来たものだが,大きなショーはみな幕張メッセになってしまったから,この一帯に来るのはかなり久しぶりである。元々何があったのかはわからないのだが,「晴海トリトンスクエア」はかなり大きな複合施設。商業地域はその一部分のようだ。エスカレーターで3Fへ。本屋の斜め右前という情報だから急ぎ足で行ってみると・・・なんとまだ工事中。案内板も「ぽっぽっ屋」の部分だけ隠してあった。他の店はみな営業していたから,開店が遅れているのか?さすがにここまでふられ続けるとがっくり来た。この時間までラーメン1杯とは・・・。「現代本2002」を見て,何とか近くの未食の店を選び出す。
天下伍麺 義丸@南麻布:港区麻布十番4-1-9 無休 11〜翌1(日祝11〜22)<03-5444-3488>
桜田通り「一の橋」交差点のすぐ南側のこの店,「笑の家@南麻布」の同じ通り沿いの同じ向きの店。間口が狭く奥に深い構造も同じだがこちらの方がかなりコンパクト。高めのカウンターのみで,装飾的には「今風のレトロ」を狙った店。醤油ラーメン(680円)を注文。熱々の茶濁スープに固めの細縮れ麺。具はほぐれるバラチャーシューにナルト・メンマ・海苔。煮干しでトンコツでと,実に解りやすい味だ。素材的には「九十九里浜天日煮干し」「釧路産昆布」「国産ゲンコツ&鳥ガラ」それに隠し味で「青森県産リンゴ」とのことだが,その差は僕に分かるはずもない。圧倒的な特徴はないが,無難に今の売れる店の条件をおさえている店と言うところか。奇抜な店名の割には地味な印象。店主は「青森下北出身」とのことで,「昆布ダシが効いた」と言う地元の味を再現するというコンセプトのようだが今一歩その特徴がわからない。それが青森下北のラーメンだと言われればそれまでだが・・・。場所柄か,隣に座ったのがミュージシャンとレコード会社の人という感じで,その会話についつい気持ちが行ってしまった。けっこうきわどい話をしていたのだ。
もう一軒行こう。「八蔵@幡ヶ谷」(渋谷区幡ヶ谷3-11-9 月休 11:30〜14/17〜22)だ。ネタ元は「パワー全開!女ゴコロを満足させるTOKYO激戦区・実力派ラーメン142」と言う特集を組んだ「Hanako」(No.674・2002/2/6号)。・・・が,やはり8時過ぎで「麺切れ」閉店の札。中に動く人影があったから閉めたばかりだったのかもしれない。ついてない日はとことんこんなものである。ところでこの店,「KUDO@幡ヶ谷」のあった場所である。ネットでは移転するとの情報だったがその後どうしたのだろう。
宝や@野方:中野区野方6-12-71 月休 11〜24 <03-5364-3255>
Hanako」(No.674・2002/2/6号・p20)で見た店。西武新宿線・野方駅から新青梅街道に向かい北上する。環七に平行して続く野方の商店街にある。昔風の名前の割には店内は今風にすっきりとしている。正面のカウンターと,板張りの床に黒いデザインテーブル4+4+2+2。高級感はないが,照明にもこだわったセンスのいい店内である。看板メニュー(?)の「つけめん」は650円。トッピングのもやし・のり・ネギが各+100円と言うシンプルな構成。つけ汁に白髪ネギが多量にのるのが特徴的。甘味があって,和風でありながら独特の香辛料がきいたスープとよくマッチする。黒い洒落た皿に盛られた麺は,刻み海苔のかかった平縮れ麺。コシがあって噛むのが楽しいほど。この組み合わせは大勝軒系とは違う,今までのつけめんにない独特の世界だ。半ライスもサービスされるようだが,胚芽米入りで独特の甘味があってちょっと得した気分。若い店員が二人いたが,すこぶる愛想が良くかなり気持ちがいい。オーナーは厨房器具の卸売会社も経営する30才の若い人らしいから,その本人なのかもしれない。一生懸命な感じである。また来たい店だ。他のラーメン本にはまだ載っていない店だが,お薦めの店である。
都内に入るとき18.5km/l あった燃費も,帰り道の起点・青山では16.1km/lに落ちた。都内はこんなものだろう。ここで燃費計をリセットする。
最後はお約束の「二郎@堀切」。今日はつけめんだ。いつもよりつけ汁のとんこつ濃度が薄い気がしたが,まぁこの店はこんなものだろう。ひたすら根性ありの太麺を味わえばいいのだ。
青山通りからの帰り道は18.8km/lに伸びた。全体的にはリッター18kmと言うところか。もちろん大満足である。いいクルマだ。
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