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2002年4月の食べ歩き

4月29日( 県北4軒
4月21日( 県南5軒+めんやもも@江戸川/二郎@堀切
4月14日( 県西3軒+秀吉@蕨/ぢゃぶ屋@恵比寿
4月07日( 楽@伊勢原/本丸亭@厚木/吉村家@横浜

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> ちなみにこの月に食べた地元の店は以下の通り ≫ 『食べ倒し日記 2002/04』

4月30日(火)山東飯店@水戸・大工町
4月29日(祝)光華@北茨城
4月29日(祝)やま川@大子
4月29日(祝)まるや@大子
4月29日(祝)赤い紙風船@山方
4月24日(水)台北楼@水戸・宮下銀座
4月21日(日)いなほ@利根町
4月21日(日)麺屋むらこ志@伊那
4月21日(日)藤美@伊那
4月21日(日)大黒家@牛久
4月21日(日)萬福亭@玉里
4月19日(金)俺の道@水戸・上水戸
4月18日(木)あじゃらん@水戸・米沢
4月16日(火)えぞっ子@水戸・五軒町
4月14日(日)観成@総和町
4月14日(日)大徳@古河
4月14日(日)やまと@岩瀬
4月12日(金)俺の道@水戸・上水戸
4月12日(金)加満家@ひたちなか・那珂湊
4月11日(木)とんこつ家@ひたちなか・高場
4月11日(木)松喜吉@水戸・下市
4月06日(土)味無限@那珂町
4月05日(金)一心@茨城町
4月04日(木)俺の道@水戸・上水戸
4月03日(水)天天@ひたちなか・高場
4月02日(火)壱福家@笠間
4月02日(火)来々軒@茨城町
4月02日(火)満る栄@内原

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 4月29日()県北4軒(赤い紙風船@山方/まるや@大子/やま川@大子/光華@北茨城)
今日は地元のラーメン仲間と県北の気になるラーメン店を食べ歩く日。いわゆるオフ会で,県外の人のいない地元の食べ歩きは初めてのことである。朝10時に水戸のブックエースに集合。総勢5人(内女性2人)で僕の車に乗り118号線を北上する。連休で混んでいるかと思いきや思いの外順調に山方まで。
赤い紙風船@山方:那珂郡山方町舟生236 木休 11〜14/17:30〜20:30 <0295-57-2175>
僕自身は二度目なので(>2002/01/03 参照),今日は「三種類の醤を使った」というサンジャンらーめん(600円)を注文する。赤いプラスチックトレーにのせられて運ばれてきた。スープそのものは「薄い」感じで,タレで差別化しているだけと言う印象は否めない。具はほうれん草・メンマ・ナルト・野菜・チャーシュー・海苔。錦糸玉子がのるのが珍しい。「高級小麦粉使用自家製麺」というキャッチフレーズの麺はやや柔らかめだが,太めでちょっとこだわりを感じる。同行のメンバーはトマトタンメン(600円)・みそらーめん(550円)等々各自違う種類のラーメンを注文し,一応各々味見をする。中辛のハヒフヘホらーめん(600円)を担当したメンバーは「特に積極的には推せない」と評価も辛口(笑)。たしかに全体としてスープはもの足りないとは思うが,そのそそられない店名から覚悟するよりは「個性・こだわり」を感じる店だと思う。周囲にこれと言ったラーメン店がない(店そのものがない)このあたりでは貴重だろう。
まるや@大子:久慈郡大子町大字大子700 土休(&第二月休) 〜18:30くらいまで<02957-2-0145>
常陸大子駅前通りを直進。商店街の中程で,常陽銀行大子支店の斜向かい側。店の前に立って年季の入った佇まいに思わずニンマリ。ラーメン好きがそそられる外観である。引き戸を開け,土間のある店内に入り,座敷に上がる。黒光りする梁と天井とかの渋さ(神棚まである)と,古い割にはある清潔感で,メンバーの顔もほころぶ。麺類のメニューは「ラーメン・400円」「チャーシューメン・650円」「冷やし中華そば・600円(夏季のみ)」の3種類。もちろんラーメンを皆注文。先に小皿(醤油皿?)に載ったイチゴのデザートが出てきて女性陣の評価が大幅にアップ(笑)。同じく小皿にのったレンゲも先に運ばれてきて,見た目的・ネタ的に楽しませてくれる。肝心のラーメンはしっかりしたチャーシューが2枚で,渋く三角形の卵焼きものっている濃い醤油色のスープとの対比が鮮やか。そのスープはしっかり魚系(煮干し系)。シンプルな構成ながら,中庭まである店の雰囲気と相まって,十分ラーメン好きを納得させる要素が詰まった感じだ。全員一致で納得。これほどハマるとは正直期待していなかっただけに,ホッとした。みんなではるばるここまで来た甲斐があったと言うものだ。
やま川@大子:久慈郡大子町大字大子673 <02957-2-0014>
次は男性陣だけで旧々茨城本掲載の「やま川食堂@大子」へ。まるやのすぐ近所だ。こちらも店はかなり古いのだが,清潔感はあまりなく雑然としている。壁の魚拓やみっちりと古い床を眺めている内にラーメン(450円)がきた。昔ながらの濃い醤油色のスープに普通の中細麺。具はほうれん草・海苔・ナルトにバラチャ-シューが3〜4枚。とりたてて特徴はなく,何故本に掲載されたのか???だった。
この後,矢祭山のつつじを見ながらR349を南下して里美へ。情報のあった「ようちゃん@里美」は満腹でパス(>この後2002/07/28に食べる)。途中の「道の駅」みたいなところ(けっこう人でにぎわっていた)で250円のジェラートを満喫しちょっと休憩。里美から山を越え太平洋側に東進する。そのまま日立に向かう予定だったのだが,情報のあった「光華@北茨城」を思い出し,どうせならなかなか来られないところへと一応そちらへ。でも遠かった・・・。北茨城は県境近くなのだ。
光華@北茨城:北茨城市関南町里根川11-10火休4水休11〜14:30/17〜20(日祝11〜19)<0293-46-7277>
すっきりした環境の静かな場所にあって(目印になる物がなくナビがなければちょっとわかりづらい),基本的に中華系の食堂という感じだが,奥に横一列のソファがあり,7台ほどのテーブルにはピンクのカバー。女性的なセンスの明るい店内だ。メニューは中華系食堂のもの。もともとあった食堂を若い人が改装したと言う感じか。先客はいなかった。ラーメン(480円)を注文(つけラーメン・580円もある)。油の浮いたスープに焦がしネギ。あともやし・メンマ・チャーシュー。味玉もあり特徴はあるが,黄色い麺がどうにも好みではない。全体の印象が平凡な感じになってしまう。地元の人の定番の店と言うところか。
そのまま日立に入り,情報のあった「千竜@日立」(>この後2002/06/27に食べる)と「湖南飯店@日立」の場所を確認。外観的には一般的な中華系の店だけに,あまりラーメン的にはそそられないかな。水戸千波のファミレスで反省会(?)の後解散する。
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 4月21日(県南5軒(萬福亭/大黒家/藤美/むらこ志/いなほ)+もも@一之江/二郎@堀切
今日の目的は県南の店。いろいろな情報源から気になっている店を一応チェックして南下して行こうという趣旨だ。
萬福亭@玉里:新治郡玉里村栗又四ケ2405 <0299-26-3927>
石岡から鉾田町へ向かう鹿島鉄道の新高浜駅そば。玉造方面へ鉄道と並行して走るR355沿いにある。店前に駐車スペースが店の幅分ある。店内はテーブル席が2+2+4+4で、奥の小上がりに座卓が4+4。コンパクトに効率よくまとまっている印象。メニュー的には定食類が多彩な中華系食堂と言うところか。ラーメン400円を注文。麺の量は「2分の1」から「セミダブル」「ダブル」「トリプル」まであるのがユニーク。居酒屋で惣菜を盛るような器のような魚の柄の大きめのどんぶりで出てきた。薄醤油色のスープは旨みそれなり。麺はこの手のラーメンではやや太めのストレート麺。ちょっとやわらかめな印象。具はナルト・海苔・チャーシューにメンマ。店の外観どおりラーメン自体は平凡かな〜。日曜の昼前でもけっこう賑わっていた。定食類がいいんだと思う。
大黒家@牛久:牛久市牛久町1058-1
国道6号線沿い,牛久市街から牛久沼方面に下がる坂のところにある。昔からラーメン店があった場所だ。この店で何店目だろう・・・。窓際に作りつけのテーブルが並び正面にカウンター。その奥の調理場にハチマキの店主。看板に「横浜家系」と表示してある割には浮いてる油は普通の油?僕のイメージする鶏油(チーユ)とはほど遠い。その影響か,スープは旨みはあるものの薄い感じ。麺はつるっとした感じの縮れの入った中太麺。これで「横浜家系」を名乗っては家系ファンは怒るのではないだろうか。メニューに「中華そば」も「味噌」もあるそういう「家系風」の店だと思った方がいい。交通量が多く,駐車場も十分なこの立地条件でこの入りというのがそれを証明している。家系の何たるかを知らない一般の人はどっちつかずで残すのではないだろうか。
藤美@伊那:伊奈町板橋2538-4 月休 11〜21 <0297-58-1921>
つくばから谷田部インターを通り,道が狭くなった突き当たりのT字路手前,板橋小学校の西側(裏口側)にある。エネオスの向かい側。外観は「らーめん藤美」と染め抜いたエンジの垂れ幕のみ。もっともラーメン店の入り口は建物の側面だし,少しカーブのところでもあるから,クルマからはちょっと店の存在そのものが分かりづらい感じだ。この道は何度も通っていたのだが,今まで全く気がつかなかった。正面の自宅玄関の上のプレートにに【since1998】と書いてある,緑の外壁の洒落た今風の家。南側の一角は「グリーン・・・」と看板がかかった小さな花屋さんのようなスペースだ。その外観から,出てくるのは若奥さんと思いきや,出てきたのは普通の年輩のおばさんだった。入り口を入ってすぐにテーブルが1つ。右奥の調理場手前には小さなカウンターもあるが,正面奥に座敷があってそちらがメインのようだ。座卓が並んでいる。店は結構使い込んだ感じ。昼過ぎで先客はいなかったが,けっこうにぎわうのだろうか?老麺(しょうゆ・500円)を注文。細かいワカメが浮いたしっかり醤油色のスープ。あとメンマにチャーシュー。麺はほどよい茹で加減でコシがありいい感じだが,全体の印象としてはどっちつかず。レトロとも言えず今風とも言えず・・・。メニューには達筆で書かれた中華系の麺類の名が並ぶ。老麺(しょうゆ)500円・叉焼麺700円・美風麺(みそ)800円・萌子湯麺(しお)700円・天津麺700円・広東麺800円等々。
麺屋むらこ志@伊奈
伊奈町の中央を東西に走り,取手国際ゴルフ場の間を抜ける県道(野田牛久線)沿いにある。板橋小学校の東側。垣根越しにクラブハウスが見える。本来予定していなかったのだが,茎崎から「藤美@伊奈」に向かう途中でこの店の赤い大きな看板を発見。つられて入ることに・・・。駐車場は十分広い。店の外観はコンパクトだが,住居部分がなく店舗部分だけなので中はけっこう広い。当店オリジナルと言うしおラーメン(650円)をいただく。固めの細麺はいい感じだが,白ゴマが浮くスープは人工的旨みをビンビン感じる。具はチャーシュー・メンマ・ナルト。コーンクリームがのっているのがお手軽な感じ(コーンよりはマシかも・・・)。半熟味玉はいいとは思うが,今まで特に話題にならなかったのもわかった気がした・・・。飛び込みで情報のない店に入るのは難しい。
いなほ@利根町:利根町布川944-4 月休 11:30〜21 <0297-68-8538>
「民芸風特製らーめん」と大きく書かれた看板にちょっとひいてしまうが,店内はなるほど民芸風。靴を脱いで上がった店内には,掘りごたつ式の大きなテーブル(6人掛け)が5台。今月のらーめんはあさりラーメン850円。カイワレに細かく刻んだワカメ,あと小梅。やわらかめだがちょっとコシのある麺。表面に浮く肉系の油が特徴的。こってり感が出る。茨城でこのレベルならいいのではないか。本店(?)は流山初石駅の北東の駒木台にあるようで,千葉のラーメンとして本や雑誌に掲載されている模様。貼り紙とかでそれが強調されている。消費税をとる。
これだけラーメンばかり食べればもうよさそうなものなのだが,今日は食べたかったラーメンと言うよりは確認のために気になる店を食べ歩いたという感じなので,「食べたいラーメン」をめざし東京に向かうことに。
もも@一之江:江戸川区江戸川6-9-5 日休 11:30〜15/18〜23(スープ切れ終了)
環七沿いにある。カウンターのみの店内は葦簀を多用し,内装にはあまり金をかけていないのは明らか。経営者は若い夫婦のようで,不精髭の寡黙な感じの主人にはオーラを感じる。丁寧な感じの奥さん(?)も好印象。思わず応援したくなるタイプの店だ。つけめん(800円と高め)を注文(入り口に券売機)。炙ったチャーシューを細かくほぐしたものとメンマが入るつけ汁は,魚介系の味わいは十分あるものの,ストレートにしょっぱい印象。「無化調」にこだわった分,化調に慣れた舌にはもの足りなくもあるが,これで正しいのだと思う。色は薄醤油色で塩と言ってもいいほどの色。麺はコシがありシコシコで,太からず細からずの好印象。「東屋製麺所」の麺箱が見える。今の人気ラーメンの流れを十分意識した上で独自の世界を行こうとしている感じだ。また来てみたい店。
二郎@堀切:12〜15/17〜24:40
雨のせいか23時過ぎで先客は1人。今日はラーメン(550円)を。7杯目なのに難なく食べてしまう自分にあきれる。でも満足。晴れ晴れとした気分で帰途につく。
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 4月14日() 県西3軒(やまと・大徳・観成)+秀吉@蕨/ぢゃぶ屋@恵比寿
> 「どんぶり会議」に投稿(02/04/17)

やまと食堂@岩瀬 :西茨城郡岩瀬町大字岩瀬266 月休 〜18:30 <0296-75-2534> 

kimrakunさんのサイトの情報で知った店。R50元岩瀬交差点(マルカワ・マックあり)を南下。小さな川を渡り最初の信号でエネオス(日石三菱)のある交差点角にある。手前の空き地に駐車場4台分。紺色の中華そばの暖簾が下がるコンパクトな食堂風の外観。店はそれなりに古いけどきっちり掃除されていて清潔感があり,ラーメンも450円。かすれた三色の雷文の渋い小ぶりなどんぶり。プルッとした食感の麺。脂身の無いしっかりしたチャーシューに淡い味付けの自家製メンマ。タマネギの「スライス」がのっているのが珍しい。白コショウがスープに混じらぬよう短冊の海苔の上にポンと盛られているのが粋(笑)。今日は腰の曲がったおばぁちゃんが作っていて、五徳コンロの上の普通のナベで麺を茹でていた。程よい量で満足感は高く,「すずき@水戸」にも通じる風格を感じる。気に入った〜。電話で確認した時は営業は午後6時半までと言っていた。渋い営業時間だ(笑)。

上杉亭@結城:結城市結城13591 無休 19〜翌2 <0296-32-9782>

サッシーさんのサイト情報で知った店。午後7時からの営業なので,とりあえず店の場所を確認。結城駅南側を東西に走るR50(旧道)にあるセブンイレブン東側の杉山家具センターわきの路地を北側に入った奥にあった。間口の狭い居酒屋風だが,あれで支那そばにこだわりがあるならいい雰囲気の店だと思う。次に結城に来たときに食べてみたいが,ひたちなかから結城は遠くて・・・。店のデータを参考までに。

藤屋@総和:猿島郡総和町小堤2010-1 11:30〜21:30 無休? 0280-98-3912

茨城のうまいラーメン 2001 】掲載店。その後一時閉店していたようだが「どんぶり会議」の投稿(2002/02/27)でその復活を知る。4号線から古河に向かう125号線沿い,新幹線ガード下の500mほど東側にあった。黄色い看板が目印。でも準備中だったので時間の関係でこの日は未食。そのまま「大徳」に向かう。店のデータを参考までに。
大徳@古河:古河市旭町1-11-7 月休 11〜15/17〜24
サッシーさんのサイト情報で知った店。古河は,茨城県の東のはずれの僕の自宅からはちょうど反対側の西のはずれで,ある意味東京より遠い地帯だ。4号線から古河に向かう125号線沿い(新幹線ガード下の500mほど東側に黄色い看板の「藤屋」を発見・でも準備中)にあり,4号線旧道との交差点の600mほど東側。正面に古ぼけた赤いテント看板。脇には「究極のとんこつラーメン」の文字。半ラーメン300円,佐野風らーめん550円と言うのはメニューに載っていたが,基本のラーメンがメニューには見あたらなかったので,食べたのは「当店の看板ラーメン」という「とんこつラーメン」。1cm以上厚みがあるのに箸でつまめないくらいトロトロの「特製チャーシュー入り」で950円。具のニンジンも長ネギもトロトロ。彩りに青菜が1枚。熱々のあんかけにスープの表面に散らばる粗めの背脂。麺はしっかりした平縮れ麺。あんかけで元のスープの味わいはわかりづらかったが,甘みのあるこってり系の(とんこつ)正油スープ。中華一品料理がずらっと並ぶが,高級感はなく手軽な感じ。多彩なメニューは店主のこだわりの現れだろう。ラーメン屋というより中華系食堂と言う雰囲気。豚そば850円なんていうのもあった。一般の人が納得しやすい店ではないかと思う。他のニューも試してみたくなる。ちなみに「マスターのおすすめヒット商品」として野菜五目ラーメンに酢ラーメン各800円。海老チリうまにライス900円にレタスチャーハン750円,海老カニチャーハン850円等々。
観成@総和町:猿島郡総和町釈迦3103 日昼休 11:30〜13:30/17〜22
kimurakunさんのサイトの情報で知った店。北利根北公園の南にある工業団地の西側。永代産業の加工センターの裏手で,川沿いにカーナビの指示どおりに来ても通り過ぎそうなくらい地味な造り。小さな橋を渡って行くため入り口はかなりわかりづらい。店内は完璧に小料理屋の風情で,右半分は土間をつぶした板の間の落ち着いた空間。人の良さそうなご主人は和食系かと思ったら,脱サラで2年前に始めたそうな。と言うと独学だろうか。固めの平縮れ麺に独特の甘みのあるスープ。脂身のないしっかりしたチャーシュー。けっこう甘めだったが,「キャベツの入れ過ぎかな?」と店主。正統派の正油味でこう言う系統の個性を出すラーメンは珍しいのではないか。ラーメン好きが喜びそうなシチュエーションの店だ。よかった〜。
ここまで来たことだからと次は埼玉へ。目的は石神本掲載・佐貫大勝軒出身の「秀吉@蕨」。
秀吉@蕨:蕨市錦町1-10-11 月休 11〜22 <048-432-9992>
東北本線の東側を南北に走る産業道路(旧中山道?)沿いにあるかなりにぎやかな場所。駐車スペースは店の隣に2台分。けっこう維持費がかかりそうな場所だ。入口(店の外)に券売機があるので「もりそば(普通)600円」の券を購入。下地板に竹でアクセントをつけた内装。椅子も木製でテーブル6人掛け2台に窓を向いたカウンター席。かなり背脂(ひき肉の脂?)の浮くつけ汁は旨みも強く,かつしょっぱめ。チャーシュー・メンマ・三つ葉。つけ汁は黒い石鍋に半分ほど入れて出てくるがさほど熱くはない。火にかけて温めておく訳ではないようだ。麺は佐貫の雰囲気は出ているがまだ試行錯誤と言った感じだろうか(と言うか,そもそも自家製なのかどうかわからない)。丸い断面で固めのスパゲッティタイプ。普通では200gだが,黒い普通のどんぶりでは半分ほどで,ちょっと少なく見える。同じ値段(600円)で大盛りにできるので,普通の状態(連食でなければ・笑)なら大盛が気分的にもいいだろう。「普通盛り」は大勝軒の世界では女性子供向けと言うところだろうか(笑)。箸は佐貫と同じ木製。調理場が離れているのでスープ割は頼みづらい距離だ。全体の印象としては,佐貫の流れは感じるが,東池袋からはだいぶ離れたと言うところだろうか。
その後「上杉亭@結城」に戻ろうと思ったのだが、電話で確認したら「早く閉めるかもしれない」とのことなので、あきらめて東京へ(←いつも通り・笑)。東京1週間で見た「ぢゃぶ屋@恵比須」に向かう。
ぢゃぶ屋@恵比須:渋谷区恵比寿1-7-3 無休 11〜23 <03-5420-0647>
カーナビで住所入力して表示された場所をよくよく見ればあの「山頭火@恵比寿」のすぐ手前の場所。明治通り側から消防署脇を山頭火に向かって入ってくると,否が応でも目につく場所。いい狙いだ。ビルそのものはかなり年季の入った雑居ビルだが,裏口部分のわずかなスペースを効率よく使ったカウンターのみの店で,ステンレスを多用したきれいな店内には高めのカウンター席が12席。背面(奥の店への通路側)は全面ガラス張りで,目隠しを兼ねて縦に間接照明のライトが並ぶ洒落た造り。比較的安い材料でうまく高級感を出している感じだ。つけだれは4種類で味噌・辛味噌・醤油にカレー。注文したのはカレーつけそば・850円。お椀サイズの重みのあるどんぶりに入ったつけ汁には,海苔・ホウレン草・メンマ・豚肉・チャーシュー・カマボコ。そんなにカレーカレーしてはいない。基本的にとんこつ味だ。洒落た平皿に盛られたコシのある平麺。食べ終わると必ず聞かれる「スープ割」はこってりとあっさりから選べる。注ぎ口のあるグラスサイズの容器に熱々スープ。トッピングも牛しゃぶ・豚しゃぶ・炙りチャーシュー・炙りササミ・とろろ・つくね・おくら・野菜炒めなど多数。麺が終わったら「おじやセット」でご飯をつけ汁に入れて楽しめる。土地柄どおりのおしゃれな店。カップルでも安心だろう。実際に日曜の閉店間際でまわりはカップルだらけだった。それにしても「MATCH−BO@三田」と言い,この「まっち棒」の若き主人の事業展開には頭が下がる。大元にあるのは独学の和歌山ラーメンだと思うが,もはやそういうくくりでは片付けられないひとつのジャンルをつくりつつある(と思う。店もスタイルも麺もスープも接待もみな完成されている。これが東京のレベルなんだろう・・・。
ここまで食べれば満足である。いつも通りの帰り道。ところで,前日の県東&銚子往復コースに今日のコースを加え,2日間で600km近く走り回ってその最終燃費がなんと20.1km/l。我が愛車(正確には妻の車)フィットはたいしたクルマだ。・・・余談だが(笑)。
> 「どんぶり会議」に投稿(02/04/17)
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 4月07日(楽@伊勢原/本丸亭@厚木/吉村家@横浜

haruyasumi春休み最後の日曜はお花見も兼ねて箱根に向かうのが我が家の恒例である〔>去年の「桜満開の箱根・日帰りで温泉とラーメン」(2001/4)参照〕。常磐道から首都高経由で東名道へ。小田原厚木道路に入り,まずは重要な宿題の店を目指す。

楽@伊勢原:伊勢原市板戸271-5 月休 11:30〜14/17〜翌0(材料切れまで)<0463-96-1555>
ラーメンフリークのW氏が初めてプロデュースした店として各方面で話題の店。味と雰囲気が整えば普通の店が立派な繁盛店になってしまうのである。当然のことながら交通量の多いR246沿い。駐車場も思ったより余裕がある(入り口は狭い)が,休日の昼時では当然満車。店の外に行列ができているので,家族を先に並ばせクルマの中で駐車の空きを待つことしばし。外壁は木材で覆われ,窓がきれいに塞がれているので中は見えない。狭い入り口から思わず中をのぞき込みたくなる,そんな造りである。基本はカウンターのみの店だが,右奥に板の間の小上がりがあり,ゆったり4人座れる。店内は大黒柱風の柱に土壁風の塗り壁。普通の店を効率的にセンスよく改装したという感じだろうか。家族4人でらーめん・わんたんめん・ねぎらーめん・つけめんを注文。やや太めの麺に節系の旨みが重なったスープ。具はとろとろのチャーシューがメイン。スープは層が二層くらい厚い感じの手がかかっているスープ。魚系(節系)の層の厚さを僕なんかでも感じることができるありがたい味だ。ふた手間位余計にかかっている感じ。ただ,新たな試みというより今売れる要素をどんどん取り込んだ保守的なタイプかな。もっともその要素をまとめるのが一番大変なことだろうから,充分感服。はるばる来た甲斐があったというものだ。もっとも最近,なかなか話題のラーメンを褒めない傾向がある我が妻は麺に不満顔。ここに着くまでにいかにこの店が話題になっているか聞かせた分,望むレベルが高いのだろう,「もっとなめらかな感じの方スープに絡むかな」だって。当日の茹で加減なのかもしれないが,まぁ一般人主婦の勝手な要望と言うことで・・・。あと,夫婦共通の感想はおかみさんとかオヤジさんが「普通の人」って言う印象。売れる店の主人には独特のオーラみたいなものがある(と思う)。つまり自分達の作り上げた味に自信を持っている印象だ。その点,楽はすごく人柄がいいのを感じるのだが,味に頑なと言う雰囲気ではない。普通の店の夫婦がいきなり繁盛店の味を手に入れたという感じだろうか。是非頑張ってこの味を維持してもらいたいものだ。
ここでもう一軒話題の店をと,厚木まで戻り「本丸亭」に行ったのだが,行列があったのものの昼の部は終了とのこと。ま,よくあることだ。そのまま箱根観光へ。とは言っても芦ノ湖スカイライン〜芦ノ湖湖畔というおきまりのものだが・・・。遊覧船に乗ってみたいという娘達の希望は未だ叶えていない。
家族定番の温泉「天山@箱根」へ>去年の「桜満開の箱根・日帰りで温泉とラーメン」(2001/4)参照〕。ゆったりとした時間を過ごす。日が暮れてから箱根を発って小田原厚木道路を東へ。夕食はもちろん昼間ふられた「本丸亭」。もっとも行列を考え,家族は厚木のファミレスで待っていてもらうことにする。
本丸亭@厚木:厚木市幸町4-10 火休 11〜15/18〜22(スープ切れまで)
午後8時過ぎでも店外にあふれる10人ほどの行列。入り口は間口2間の単純なサッシの引き戸。店内にもさらに待ち客が見える。『厳選された豚骨をベースに丸鷄をぜいたくに使い,丹念に時間をかけて煮出した清湯スープに,極上の昆布と九州対馬より現地直送の焼きアゴから煮出した和風スープを加えてできた,奥深い旨みとさっぱりした味わいのある塩らー麺です。自信があるからこそ新の旨みを生かすため、ごまかしのきかない塩ラーメンにこだわりました。麺作り30年という麺職人が作り出した栃木県佐野の青竹手打ち麺。特注で毎日直送。』と,貼り紙の文句をここまでPDAに打ち込んだところでやっと列が動いた。この時点で店外に5人,中には10人位さらに並んでいた。店内はL字型のカウンター10席のみで,それを後ろからじっと見つめるように客がぐるっ並ぶわけだ。ここからもまた長い。先客の注文の品を見て自分の注文に思いをはせることになる。ご飯茶碗に盛られた「一度口にすると絶対はまる」というミニまんまが300円。特大チャーシュー入りらーめん(1100円)はかなり厚め(1cm?)のバラチャーシューがど〜んと5〜6枚のっている。水はセルフサービス。あれこれ考えながら待っている間にギョーザもミニまんまも徐々に売り切れになっていく。結局並び始めてから食べるまでに1時間かかった。子供連れにはかなり敷居の高い店だろう。注文したのは「本丸塩らー麺・700円」。とろとろのチャーシューが印象的だが,スープが清湯で麺もやや太めのやや平たい麺だから,一口食べての印象は「シマダヤのタンメンみたい」。圧倒するほどの個性は感じなかった。もちろん味に不満がある訳ではないのだが,本に載ってこれだけの行列に待たされると期待だけがパンパンに膨らむ分,僕には最初の一口目のインパクトが弱かった。淡泊な味わいでまさにごまかしがきかない分,ストレートな味になってしまうようだ。と言うか,「シマダヤのタンメン」自体,清湯の塩ラーメンとしては一つの完成型だと常々思っているから,これはこれで正しい塩ラーメンなのだと思う。素材が天然物なのにその違いを感じ取れなかった僕が劣っているのである。
吉村家@横浜:横浜市西区南幸2-12-6 月休 11〜翌1 <045-322-9988>
横浜まで来たらこの店で食べていきたい。午後11時で店前に10人ほどの待ち客。中盛り700円を注文。今日はトンコツが薄めでタレが多めだったかな。でも酒井の麺はそのままなので,印象はいい。絞ったホウレン草が程よくアクセントになった。チャーシューローストしたものが乗る。家系に合うかどうかはともかく,本家吉村家はこのチャーシューなのである。
ベイブリッジから湾岸線に抜けていつも通り快調に帰途につく。
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