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2004年2月の食べ歩き

2月29日( 上弦の月@蒲田/豊龍@長野/気むずかし屋@長野/宮坂商店@諏訪/大石家@諏訪
2月22日( 田ぶし@高円寺/岡崎@池袋/蒙古タンメン@新宿
2月15日( 二郎@亀戸/五行@西麻布/赤坂ラーメン@赤坂
2月01日( 角ふじ@つくば/秋葉家@大森/春木屋@荻窪

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> ちなみにこの月に食べた地元の店は以下の通り ≫ 『食べ倒し日記 2004/02』

2月27日(金)大進@ひたちなか・元町
2月25日(水)山岡家@ひたちなか・市毛
2月20日(金)黒船屋@東海
2月19日(木)楽家@水戸・平須
2月13日(金)かなえ@水戸・千波
2月12日(木)玄海@水戸・堀町
2月10日(火)えぞっ子@水戸・東前
2月08日(日)角ふじ@つくば
2月06日(金)とんこつ家@ひたちなか・高場
2月06日(金)パリの下町@東海
2月05日(木)蘆山@日立・金沢町
2月04日(水)滬(ふう)@水戸・城南
2月03日(火)壱福家@笠間
2月02日(月)ラーメンショップ@茨城町

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2月29日()上弦の月@蒲田/豊龍@長野/気むずかし屋@長野/宮坂商店@諏訪/大石家@諏訪
連休というわけでもないのだが,4年に1回の妻の誕生日(2/29)を理由に家族で出かける。出発は土曜(2/28)の夕方,コンビニで好きなだけお菓子を買って,それだけで子供たちは楽しそうだ。でも僕にとっては「貴重な土曜の東京」,家族での食事を済ませ,ずっと気になっていたこの店を目指す。日祝休の上に,臨時休業も多く,僕にはずっと難しい店だったのだ。
上弦の月@蒲田:大田区西蒲田7-63-9 木日祝休 17:30〜23:30 <03-5710-5667>
クルマで入っていくのは困難な東急蒲田駅近くの商店街の裏通り,池上線の線路沿いにある。スープの出来が悪いとすぐ臨時休業になることで有名な店なので,23時過ぎでも店の外に行列があってむしろホッとした。カウンター席のみの狭い店内。調理場には女性が2人。若い方の女性が店長のようだ。その接客は丁寧というかにぎやかと言うか,実に元気。貼り紙によると,全国のラーメン「食べ歩き」を経て開店したらしい。そう言う経緯の女性店長というのはかなり珍しいパターンだろう。らーめんは450円と奇跡的な安さ。「素材にこだわり原価は300円」とのことだから,儲けは少ないと言うことになる。スープは当然の如く無化調。「熟成鶏脂らーめん」という看板の文字の通り,見た目は家系ラーメンのようにこってりしているが,味付けは淡白で拍子抜けするくらい。まさに元スープそのものを味わうという感じ。結果的にはそのスープが14番切れ歯の「超極太麺」に負け気味になるが,この麺の印象がいいからさほど気にならなかった。そもそも450円と言う値段では文句のつけようもないだろう。普通に600円以上でもよさそうな内容だもの。
そのまま都内を縦断して関越道に乗り,長野方面を目指す。そもそも関越道に乗るのに東京,しかも蒲田を経由するのは結果的にかなり遠回りなのだが,ずっと課題だった「上弦の月@蒲田」で食べられたから,もうそれで僕的には満足なのである(笑)。
朝一番で「善光寺」に到着。何度かここは来ているのだが,ちゃんと寺の中を見るのは実は初めて。本堂地下の通路を回る「御戒壇巡り」が実に印象的だった。有料なのでちょっと敬遠しがちだが,失明したのかと思うくらいホント真っ暗闇の中を手探りで歩き,途中の壁にある鍵に触れると極楽に行けるというもの。朝一番で他に客はなかったので,キャーキャー騒ぎながら娘達と手をつないで暗闇を進む。深さも距離もわからない中で入口の光が見えたときは,まさに極楽にたどり着いた気分になった。もっとも1周目で肝心の鍵が見つからず,家族4人でもう1周してしまったのだが(笑)。いい思い出になった。午前中を善光寺で過ごし,長野市内に戻る。もちろん目的はラーメンである。
豊龍@長野:長野市北石堂町1369-4(二線路通り) 無休 11〜翌1 <026-226-4388>
京都の有名店,新福菜館系と言うこの店,長野駅前の繁華街の中にあり立地条件は最高。和風の色調の落ち着いた店内。接待の雰囲気はマニュアル化している感じ。基本の中華そばは600円(大700円,小500円)で,これに「旨味油」を追加したのがが「豊龍そば」(700円)。肉竹(チャーシューとメンマ)多めで特製味玉がつき,京都産の九条ネギが多量に乗る。スープは黒に近い醤油色だが,見た目ほどしょっぱくは無いものの「うどんつゆに油」と言う印象であまり好みではない。麺はメニューには中太麺と書いてあるのだが,「これはストレート細麺と言うべきでは?」と思える細さ。期待が大きかった分,我が家的には今一歩の評価だったが,これはあくまでも我が家の好みの問題。京都ラーメンらしいと言えばそう言えるかもしれない。洒落た公式HPがあり素材へのこだわりが書いてあるので,味の方はそちらの方を参考にした方がいいだろう。
すぐ近くにあった「スターバックス」で妻子を休憩させて「もう一杯」を目論んだのだが,予定していた駅のそばの「ぶあいそー@長野」が日休だったことに気づく。急いで予定変更し駅からはちょっと遠いが選んだのはこの店。
気むずかし家@長野:長野市高田1174 木休 11〜翌5 
交通量の多い街道沿いにあった。店内は完璧に飲み屋。酒の瓶が並び、壁やカウンター前のメニューも酒のみ。ラーメンの空気を見つけるのは難しい。「ラーメン目的」だと夜なら場違いな感じだが,日曜の昼過ぎで満席。しかも家族連れが多かったから,地元の人にはラーメン店として認知されているのだろう。拉麺は550円。麺が特徴的で,そばのような食感の細縮れ麺。でも蕎麦粉は使用していないそうだ。麺自体は食べやすいとは思うが,スープが白濁したあっさり系なので,組み合わせとしては???。麺に合わせて和風の醤油味にしたのでは当たり前過ぎるから?。個性的と言えば確かにそうなのだが,ちょっと好みの別れるところだろう。メニューにはしろ仕立ての「翔弥」という限定品(630円)があった。こちらは信濃大地という小麦粉を使用した「イオン麺」だそうで・・・誰の真似でもなく,もちろん東京当たりの流行の後追いなどすることもなく,我が道を行く店なのだろう。
松本へ向かう。ちゃんと観光的要素もちりばめようと(笑),松本に寄って開智学校〜松本城と探索。さて夕食。やはりずっと気になっていたこの店。今回の遠征の一番の目的店だ。諏訪湖方面に南下する。
宮坂商店@諏訪:諏訪郡下諏訪町高木10616 火休 11〜15/17〜21 <0266-26-7118>
諏訪湖沿いの新道と旧道に挟まれた土地にあった。日曜の夕食時,隣の天丼屋の方が目立ち,且つ客が多い。入口の赤い丸ポストが泣ける。店内は凝った造り。新横浜ラーメン博物館のまんまのイメージで,夕日の赤が照らす青空が天井に描かれ,見上げると2階の飾り窓が見えるほど天井が高い。壁際の席に座る。その壁は古い民家の外壁風の板張り。つまり家と家の間の軒先で食べているようなイメージになる。ラーメン博物館を知らない人にはとても斬新だろう。僕が注文したのは醤油ラーメン。Wスープ系に固めのストレート麺。東京の人気店によくあるタイプだが,地方らしさはないものの,やはり食べて安心する。「新登場」と言う「和風塩らーめん」(690円)。「今までにない新感覚魚ダシの塩」だそうで,揚げネギに香りの強い青菜がかなり効いている。つけめんは辛みがある和風系だった。
大石家@諏訪:諏訪郡下諏訪町南高木10616-62 <0266-28-1727>
宮坂商店のすぐそば(バイパス沿い)にある。長野県内に数店あるこの店を一応食べておきたいと,連食ながら食べてみる。店内は靴を脱いで上がる全部畳敷きのもので,ラーメン店としてはかなり珍しい店舗形態だ。そこに白木の長テーブルがずらっと並ぶ。看板メニューの「中華そば」は650円と高め。麺とスープ自体はギリギリのところで「普通」とは違うかなと感じさせるものの,全体の印象としてはよくあるオーソドックスな昔ながらのタイプ。今風の特徴はないが,その分年齢を問わず受け入れられやすいタイプだろう。さてこの店,チャーシューメンでもないのに基本の中華そばに厚さ2cmほどのチャーシューがゴロゴロと入っている。そのインパクトがこの店のすべてなのではないか。
片倉館@諏訪諏訪市湖岸通り4-1-9 火休 10〜21(受付〜20:30)入浴料400円(3才〜小学300円)
以前来たときは午前中で,プールのようなタイル貼りの大きな浴槽の湯煙に明るい日差しが差し込む様がいたく気に入ったのだが,夜入るとなんか平凡な気がする。やはり朝一番で入ると贅沢な気分になれる温泉だろう。それでもこの400円と言う値段は魅力的で,値段相応の満足感は十分にあると思う。
8時30分に諏訪を出発。今日は東京には寄らずまっすぐ自宅へ向かう。さすがに眠くなった。最後は妻に運転を任せ,午前1時に自宅に辿り着いた。
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2月22日()田ぶし@高円寺/岡崎@池袋/蒙古タンメン@新宿
今日は単独行動だったので,自宅でしっかり昼食を食べ,12時半過ぎに出発。タラタラと東京を目指す。まずは前回振られた「田ぶし@高円寺」。夜の部開始の時間につけばいいと思ったが、日曜は通し営業売りきり終了だったことに途中で気づき慌てる。
田ぶし@高円寺:杉並区高円寺北3-2-17 火休 11〜19 <03-5327-4744>
高円寺駅北口の左手の狭い商店街の途中にある。電話では今にも閉めそうな応答だったが,日曜の5時過ぎでも今日は普通にやっていた。先客は2人。らーめんは780円と高め。やや薄茶の白濁とんこつスープの上に熊本らーめんのマー油のように茶色い魚系のタレ油をかける。その混ざり加減が個性的。いわば和風の熊本ラーメンとでも言うべきか。麺は柔らか目。具は極薄チャーシューに細かな穂先メンマ。あと白髪ネギが少々。しっかり半熟の味玉が半分。値段からすると少々物足りなくも感じるが,濃厚なスープにコストがかかっているということかな。カウンター席のみの店だが,店全体がゆったりしているため窮屈な感じはしない。
つけめん 岡崎@池袋:豊島区東池袋1-15-1 無休 11:30〜14(土日祝11:30〜20)<03-3985-6200>
地下1階にあるこの店,本来は音痴貴族飲み屋のようで,まさにそう言うソファが並ぶ店なのだが,そこにポツンポツンと先客が座っていて,作務衣に草履ばきの若い軽めのオネェチャンに「いらっやいませ〜」なんて迎えられると風俗店に来たようでどうにも居心地が悪い。独特のすえた匂いもちょっとつらいところ。メニューは白(塩)or黒(醤油)+辛汁or甘味orライスで800円。壁を背に黒いソファ。つるしこの麺は期待以上。固まった背脂を入れて小鍋で温めるWスープ系のつけ汁。これもいい。白は薬味で白ゴマ・大葉・ゆず胡椒がつく。「蒙古タンメン」張りの見た目の赤い辛汁。どうしたものか迷うが直接つけて食べても思ったほど直接的な辛さはない。じんわりくる辛さ。店を仕切るママさんの指示通りチャーシューをつけ汁につけておくとほぐれてきていい感じになる。見事にトロトロの味玉もつき,値段は高いが全体として十分楽しめる内容だ。味に満足すると,いかにも水商売っぽいおねぇさんの職種違いのぎこちなさがなんともほほえましくも思えてくる。話のタネとしてかなりおすすめの店だ。問題は匂いかなぁ・・・。1日限定10食で石焼きみそつけ麺(1000円)と言うのもあった。
最後は「蒙古タンメン@新宿」へ。「インドカレーラーメン」(750円)と言うのがあったが売り切れ。蒙古タンメン(620円)を。麺が微妙にうまいので,無理かなと思ったのに麺は全部食べてしまった。スープと具はひたすら辛い。この年齢で,空腹でもないのにこんな食べ方していたら体壊すよなぁ・・・
昼間かなり暑かったのに帰る頃には雨が降ってきた。いつも通りの帰り道・・・。
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2月15日()二郎@亀戸/五行@西麻布/赤坂ラーメン@赤坂
今日は家族で出かける。まずは「二郎@亀戸」へ。うまい具合に並んで座ることができた。ここは確かに背脂&極太麺&野菜大盛りの「二郎」なのだが,軽い感じでとても食べやすい。家族4人で4杯を順調に平らげる。次は今日のメインであるここへ。
日本科学未来館@青海:江東区青海2-41 火休 10〜17 <03-3570-9151>
1階広場には5階分の吹き抜けの天井に巨大な地球の球体がありきれい。椅子に寝て見る。1,3,5Fが展示スペースで各々地球環境・情報技術(=パソコン)・生命科学(=医療)がテーマ。名目はお堅いが結構面白かった。入場料は大人500円・小中200円と家族で楽しむには実に手頃。オススメ。P地下300円/1時間。> 公式HPに館内の詳細が紹介されている
夜は「五行@西麻布」へ。寒空の中,店外に行列が。ストーブを囲むように30分以上並んでやっと店内に。塩(平麺)・焦がし醤油・焦がし味噌につけ麺を注文。つけ麺は大盛りでも同じ値段。平麺だが見た目はそそられるのにヘタレ。ゆで過ぎなのかまるでコシがない。量は皿にみっちり山盛だっただけに残念。チャーシューは炙ったもの。バランス的には「焦がし味噌」が一番よかったと思うのだが,上の小6の娘に言わせると「焼き肉の味」。ちなみに焦がし醤油は「イクラの味」だそうだ。200円の五穀ご飯も注文したら,消費税を含め3360円と高め。でも東京の西麻布だから高くもないか・・・・
娘の希望で「スターバックス@青山通り」。その後,僕は家族を待たせてかなり久しぶりに「赤坂ラーメン@赤坂本店」。麺もスープもまぁ昔と同じなのだが,今となっては魅力はない。全てにおいて人工的なのだ。
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2月01日()角ふじ@つくば/秋葉家@大森/春木屋@荻窪
今日はラーメンマニアではない普通の友人2人と出かける。でも食事はラーメンなのは暗黙の了解(笑)。
まずは「角ふじ@つくば」へ。友人達にこの店の背脂ギトギト&極太麺&野菜大盛りの「中華そば」を紹介するのが目的だが,僕自身は何度も食べているので,この機会に気になっていた「特製もりそば」を注文してみる。650円の中華そばと違いこちらは550円と安め。背脂の浮いた二郎風のつけ汁をイメージしていたのだが,柚がかなり効いた甘めのつけ汁は酢も効いて本来の大勝軒に近い。麺が妙に熱かったのは冷水で締めていないからか?まぁそれでも十分固めの麺だったが(笑)。具は少々でメンマもなかった。やはり野菜大盛りの中華そばの方が僕としては満足感がある。ちなみに同行者は中華そばの麺200gでも少々持て余していた。まぁそれが普通だろう。
友人達の今日の目的は秋葉原。僕の目的はこんな場合でもラーメン(笑)。予定通り大森に向かう。クルマならさほど時間はかからない。
秋葉家@大森:大田区山王3-1-10 月休(祝日→火休) 11:30〜24(スープ切れ終了) <03-3777-1022>
大森駅南部の小さい店が整然と並ぶ古い商店街の中にあった。渋い色の暖簾なので遠目にはあまり目立たない。店内は敷石に玉砂利が敷かれ,壁は外壁用の粗いもの。カウンターは石。高めの丸太の椅子は足の置き場がなくどうにも居心地が悪い。メニューは和風らあめん(700円)とつけめん(850円)の2種。ゆずの効いた粉っぽいスープは節粉?魚介系(カニ)+豚骨ブレンドのWスープ系だが,スープは茶濁しているものの表面に油っけは無い。中太麺はコラーゲン入り。メニュー的には100円増しの大盛りがあるだけでチャーシュー麺もないが,普通に極厚チャーシューが2枚乗ってくるので不満はないだろう。スープが濃い目なので薄目の味付けの極太メンマがありがたく感じた。この日の印象では「発展途上」という感じの店。「家」がつくが「家系」ではない。「あきばけ」が正しい呼び方。
アムラックス@池袋」で少々時間をつぶしたあと,夕食の1杯の話になる。僕としては「蒙古タンメン」を経験してもらいたかったのだが,「激辛なんかではなく普通のラーメンが食べたい」と言う友人のリクエスト(そりゃそうだろう)に応えて,東京ラーメンの基本中の基本とも言うべき「春木屋@荻窪」へ。珍しく行列がない。中華そばは750円。基本のラーメンがこの値段というのははっきり言って高い。表面の油で熱々のスープ。麺を追加追加で10人前ほど一度に茹でていたので,案の定茹で過ぎの麺。いくら麺上げを手早くやっても,最初と最後では1分以上の差が出るのだ。平ざるでは調整もできない。具を乗せての出来上がりから差し出されるまでにまた時間がかかる。低いカウンターからじっとそれを見ていることになるので余計気になる。一番の売りである麺のプルプル感が足りないのだ。それでも同行者にはそれなりの評価だったのが救い。
東京の夜景を見せようと「都庁北展望台」へ。ここで少し時間をおいて再度「蒙古タンメン」を食べさせようと目論んだのだが,「食べられるわけがない」と断られ(そりゃそうだろう)断念。まぁそれが普通だろう。
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