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東京23区の「宿題のラーメン」/ま

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「23区・提出済みラーメン/ま」 (食べてみた店) 1999/04/01〜2003/12/31現在

※営業時間等のデータは食べた当時のものです・ネット検索等で確認されるようお願いします

 ましこ亭@竹の塚足立区竹の塚3-5-1 月休 11:30〜15/17:30〜24(日祝〜22)
MATCH−BO@三田:港区三田3-1-13<03-5730-1390> 無休 11〜24(金土祝前日〜27)
 まっち棒@池尻:世田谷区池尻3-23-3 無休 11〜翌4 <03-3419-2446>
東京ラーメンマリオン@東十条 : 北区中十条3-18-1 日休 18〜1:30 <醤油>
 まる久@小岩江戸川区西小岩1-19-33 無休 11:30〜22(麺切れまで)
まる家@西荻窪杉並区松庵3-37-23 月休 12〜15/18〜24 
満天@小岩 : 江戸川区北小岩1-1-11 日休 11:30〜14:30/17:30〜23 <醤油>
萬福本舗@阿佐ヶ谷:杉並区阿佐ヶ谷南3-2-3 月祝休 11:30〜14/18〜24(土日通し・日曜〜22)
まんまる@四つ木:葛飾区四つ木1-30-3 木休 11:30〜15/18〜22
 武蔵@新宿 : 新宿区西新宿7-2-6 日休 11:30〜14:30/17:30〜22:30(土祝は売り切れ次第終了)
 武蔵家@新中野 : 中野区中央4-4-1 日休 11〜翌2 <家系>
 無敵家@池袋 : 豊島区南池袋1-17-1 無休 10:30〜翌3 <背脂>
 むらもと@大岡山 : 大田区北千束1-52-7 月金休 11〜16(材料切れまで) <醤油>
 麺彩房@中野中野区新井3-6-7コート2 月休 11〜15/17:30〜21(日・祝通し〜20)
 麺 高はし@赤羽 : 北区赤羽1-38-1 11:30〜15/18〜22:30 日休  
 めんめん(玄)@末広町千代田区外神田4-7-3 月休 11〜20(スープ切れで終了)   
蒙古タンメン中本@西池袋:豊島区西池袋3-26-6 ?休 11:30〜20?>
 蒙古タンメン中本@新宿:新宿区西新宿7-8-11 ?休 11:30〜21 <03-3363-3321>
 らーめん茂助@赤坂 : 港区赤坂6-6-4赤坂栄ビル1F 無休 1130〜2230 <醤油?>
 茂木@三軒茶屋 : 世田谷区太子堂2-13-1 日祝休 11:30〜14:30/17:30〜23:30
 もも@一之江:江戸川区江戸川6-9-5 月・第3火休 11:30〜15/18〜23(スープ切れ終了)

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今まで食べてみた店は「どんぶりリスト」参照

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 ましこ亭@竹の塚 : 足立区竹の塚3-5-1 月休(祝なら火休)11:30〜15/17:30〜24(日祝〜22)

らーめん通に挑戦する「ましこ亭@竹の塚」

店内にあるチラシに「来たれらーめん通 !!」と書いてある。挑戦的である。自信のあらわれか。「TVでお馴染み」とも書いてあるように,平成9年頃の出演番組がズラッと書いてあるが,僕はどれも知らなかった。「霜降りホホ肉大とろチャーシュー」「黒豚焼スペアリブ」(要予約)といった具が注目されたようだ。

カウンターのみの店で,黒Tシャツにナイキのヘアバンドの店主,あと若い店員(なぜかこちらは和食の店のような格好)が2人とバイト風の女の子1人がいた。店の入口にはガラスケースに入ったメニューのサンプルが置かれ,看板も多く雑然としている。メニューも同じ。覚えきれないくらいの種類のラーメンがあったが,基本はとんこつスープで,正油ベースor味噌ベース,こってりorあっさりを選び,具を決めるといったところである。とんこつ正油らーめん(550円)を「こってり」で注文する。白いおおきなどんぶりに盛られたそれは,薄い醤油色のスープに細かい背脂が浮く。麺は黄色い細麺で,バラ肉のチャーシューともやし・ワカメ・メンマがのる。見た目は「香月風」である。しかしスープはちょっと違うようだ。「純和風仕込み」とチラシで唄うように,魚系でしかも甘みのあるスープである。チラシには「だしは,かつを(本節・宗田・サバ・亀)をブレンドし,コンブ・エビ・ホタテ・貝柱等の海・山の幸をふんだんに使用し,最高級のSPFの豚のげんこつを煮出し合わせた」と書いてある。旨みは強いがくどくはない。チャーシューの上にちょこんと乗った揚げニンニクがその量以上に味に影響して甘さを感じさせる。固めの細麺との相性がよく,見た目よりかなり食べやすいラーメンだった。以前並んで食べた「香月@恵比寿」よりうまかった。開店4年目くらいの店だが,「ラーメン」というより「ラーメン店」に対する店主の研究熱心さや思い入れを感じさせる店である。(1999.5.23)

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 MATCH−BO@三田:港区三田3-1-13 無休 11〜24(金土祝前日〜27)<03-5730-1390>

正確には「MATCH-BO rahmen style cafe」で略して「mbrs cafe」。そのロゴ。第一京浜「札の辻」交差点から桜田通りを北上し(正面に東京タワーを見る角度になる),慶応大学に曲がる「三田二」交差点の手前左側。場所的には1等地。見た目もラーメン店らしからぬ立派なビルで,間接照明でぼんやり浮かび上がり,かなり洒落ている。今風のラーメン店というレベルではなく,およそラーメンがありそうもないカフェスタイルだ。ただ一歩店内にはいると,奥行きがなく,外観から想像するよりかなり狭い。構造的には1Fにカウンターとテーブルが2台。2Fは厨房。3Fの窓側にソファ席があって,4人テーブルが2台・2人テーブルが5台という構成。クリーム基調の洒落たフロアで和紙を貼り付けた壁のセンスがいい。家族4人だからか,最初から3Fに案内される。イメージとしては,1Fがラーメンで上階がカフェなのかと思っていたが,先客の女性グループもラーメンだったから,料理での上下のフロアの区別はないようで,手渡しされたメニューもしっかり「中華そば・650円」から始まっている。もちろん妻と僕は堂々と中華そばだ。これがかなりまっとうな「和歌山ラーメン」。もともとが東京の和歌山ラーメンの先駆者「まっち棒」なのだから当たり前なのだが,完全に「井出商店@和歌山」スタイルの本格的なもの。さて,娘達にはラーメン以外のものをと,まず上の娘にはパスタを注文。タラコとヤリイカのクリームフェデリーニ(1000円)だ。クリームがかなり濃厚だが,たらこの量も十分でボリュームもある。下の娘にはグリーンカレー(900円)だ。こちらは香辛料のかなりきいた「白いカレー」。普通のカレーを想像していた娘は匂いを嗅いで顔をしかめてしまった。具は大き目の鶏肉がゴロリと入り,レタスもつく大皿。子供にはちょっとクセが強かったようで,主に中華そばを食べていた。さてその中華そば,量的には「井出商店」と同じく,小振りな丼に入ったv昔の中華そばの量なので,もう少し食べられそうだ。メニューを見て気になった「つけそば」(醤油味・700円・味噌味もある)を追加注文する。つけ汁には青ネギ・メンマ・角チャーシューがごろごろ入り,甘酸味はそこそこだが実に濃厚な味付け。麺は刻みのりがかけられた中太の平麺。実にいい感じだ。和歌山系のつけめんと言うのもかなり珍しいだろう。ラーメン好きが納得し,メニューにはカルパッチョとかの一品料理がたくさんあったから特にラーメンにこだわらない人でも楽しめる。彼女と意見が分かれた時,もしくは「ラーメン屋に行こう」と言って,後で彼女を驚かせるのに格好の店だろう。それにしても,特に修行とかもない状態で池尻大橋に「まっち棒」を開店し,「まっち棒@豪徳寺」を経て,つけ麺専門店「ぢゃぶ屋@上馬」を開店させたりと,ここの若き経営者の商売センスはかなり革新的だ。常に話題性があるのは立派。年末に見たTV番組(たしか「王様のブランチ」)でも放送後の問い合わせが一番多かったのがこの「MATCH−BO」だったもの。

>「まっち棒@豪徳寺」「まっち棒@池尻

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 東京ラーメンマリオン@東十条 : 北区中十条3-18-1 日休 18〜1:30 <醤油>

京浜東北線東十条駅(北口)にほど近い,人もまばらな商店街(祝日の夜だからかも)にこの店はある。「マリオン」などとしゃれた名前はついているが,赤いテント看板の普通のラーメン店といった風情である。「J」字型のカウンターのみの店。長い髪を後ろで縛ったけっこう年配の店主が「テキパキ」と動いていた。先客は7人。誰もまだ食べていない。ビールにタバコの煙。飲む客が多いようだ。ラーメンは500円。手順の関係か,僕の分が一番先に出てきた。熱いスープ。色はそこそこしょうゆ色。味は薄い。僕の味覚のせいかもしれない。食べ進む。麺は縮れたやや平麺。ちょうどいい固さ。やわらかいチャーシューはいい味付けでうまい。あとメンマと海苔が一枚。あっという間に食べ終わってしまった。あとからじわじわと「味」を感じるかなと思ったが,さにあらず。チャーシューの印象しか残らなかった。あっさり派の人にはわかる味なのかもしれないが,僕には(少なくとも今日のそれは)理解できなかった。友人の情報によるとチャーシューのにぎり(3ヶ300円)は出色の出来という。ラーメンのチャーシューとは違うのではないかとも言っていた(未確認)。もりそば・500円というのもあった。(1999.11.3

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 まる久@小岩 : 江戸川区西小岩1-19-33 無休 11:30〜22(麺切れまで)

「まる久@小岩」の「冷やしざるラーメン」

JR小岩駅北口から線路沿いに西に行ってすぐにある。本来は和風のこだわった店だったんだと思う。店内のディスプレーにその名残がある。しかし,今は雑然としている。奥には使い込んだ製麺器もある。その前でイッセー尾形に似た店主が申し訳なさそうに手作りの弁当を食べていた。白タオルを首に巻きエプロン姿の店主,眼鏡には外したときのための長いつりひもが下げられている。どことなくせかせかしていて,まるでイッセー尾形の人物描写に出てきそうなタイプである。悪い意味で言っているのではない。こういう人間味のある店主のいる店は好きである。もっとも,肝心のラーメンがうまければの話である。

「支那そば」は500円。和風のしっかりしたどんぶりに盛られたそれは,すっきりした醤油味。麺は自家製の縮れ麺,かなり大振りのまっすぐなメンマがのる。妻は「スープにパンチがなかった」などと後で言っていたが,そもそも「パンチ」を求めるタイプのラーメンではない。淡い味の和風醤油ラーメンである。しかし薄っぺらな味ではない。実はこの日3杯目のラーメンだったのだが,固めの麺が心地よく,思ったより楽に食べられた。それよりも,8才の娘が気になっていた。この日娘はお昼に続き,夕方5時の今,2杯目のラーメン。親の都合とはいえ,申し訳ない。店に入ったときから「ガクッ」という感じでカウンターに突っ伏している。しかし娘はざるそば好き,この店に「冷やし支那ざる」というがあるのはリサーチ済みなのだ。でてきたそれを見て少し娘が活気づいた。麺は丸い竹ざるにどんと盛られ,細切りにした海苔がかけられている。それに大振りのメンマとほうれん草が添えられる。白ネギ・ワサビとウズラの卵がつけ汁について,いかにも旨そうである。しかも500円。今時この見た目で500円なら,蕎麦屋のざるはとても高く思える。娘はどんどん食べる。少し味見したいなあと思って見ていたが(妻も狙っていた),一口だけもらえた。少しとろみのついたつけ汁で,固めの麺との相性がとてもよい。娘の視線を感じてそれ以上食べられなかったが,気に入ってしまった。今度はラーメンの息抜きにこの「ざるラーメン」を食べてみたい。(1999.5.23)

車でこの店に近づくのは難しい。店の前の線路沿いの道を西側から入ってくるしかないと思う。高架下に有料駐車場があった。

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 まる家@西荻窪 : 杉並区松庵3-37-23 月休 12〜15/18〜24 

『マスター』のいる店・「まる家@西荻窪」にジャズが流れる

西荻窪南中央通りの一本西側の通りに「まる家」はある。念のために言っておくが,「家」はついてもいわゆる「家系」ではない。また名前から連想するほど古い店ではないようだ(開店から5,6年らしい)。一方通行のその道には両側に商店が並ぶ。向かいもラーメン屋(「げんこつ」という看板の字が見えた)でありガラス越しに若い客が見えた。それに比べ「まる家」はひっそりとしていた。

白いのれんをくぐり,格子のガラス戸を開けて中に入る。中の客と主人がいっせいこちらを振り向く。向かいの店と対照的にこちらは落ち着いた40代のビジネスマン風(もちろん日曜なのでスーツではない)の男女のグループ。上司と部下の女性という感じ。主人となごやかに何か笑いながら話していた。馴染み客の多いバーに入った時のような場違いな感じも一瞬したが,自分もそれなりの年なのだからとカウンターの席に着く。店の中はゆったりとしている。カウンターの後ろの空間に何もないせいだろう。きれいに磨かれた調理場の後ろのステンレスの壁,店内にはジャズが流れ,主人はニット帽にダンガリーシャツというラフな格好,不思議な空間だ。その時隣の客が言った。「マスター おあいそ」。そうだ「マスター」なんだ。そういう店なんだここは。それで全てのバランスがとれる。「オヤジ」でも「店長」でもない。この店は「マスター」でなければならないのだ。

そんなこと考えているうちに「マスター」が手際よくつくったらあめん(600円)が出される。すっきりした醤油色のラーメン。程良く透明である。2,3粒の揚げネギみたいなものが浮いているだけ。チャーシューは紅色に縁どられ脂身の少ないもの。煮豚ではない。焼豚である。でもやわらかい。それにメンマと小さな海苔がのっている。麺は縮れ麺。程良く固め。するする入る。スープは見た目通り上品な味。和風のコンソメスープみたいとでも言おうか。麺を食べ終わった頃,透明だったスープの底からうわっと揚げネギのようなモノが浮いてきた。なんだろうこれは。渋谷の喜楽のタイプとは明らかに違う。これによってスープに独特の甘みとコクが出るようだ。そう考えているうちにスープを例の如く全部飲み干している自分がいた。何なのだろうこのネギは。玉葱だとは思うのだが・・・。メニューに「温野菜」というのがあった。「皿らあめん」なんてのもある。もう一度食べてみたい店だ。(1999.4.25

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 満天@小岩 : 江戸川区北小岩1-1-11 日休 11:30〜14:30/17:30〜23 <醤油>

6号線(水戸街道)から柴又街道を一直線。茨城から見れば,東京の入口にこの店はある。総武本線小岩駅の北西,柴又街道から西に折れた高架下の目立たない場所。外観は全く普通の(むしろ地味目の)街外れの路地の角地にあるラーメン店。先日は午後8時で売り切れていた(1999.11.23)ので,行列がないのでほっとする。と思ったら,中は満席。座れない人は外で待つ(そう指示される)ようなので,入口前に立って待つ。ところがなかなか席が空かない。ふと見ると12席(カウンター6席・テーブル4席+2席)ほどの客全部が食べてないのだ。時間がかかるはずだ。結局30分くらい待ってやっと入店。親子4人でカウンターに並んですわり,「揚げネギらーめん・600円」2杯と「こってりらーめん・700円」それに「みそつけ麺・700円」を注文。醤油色のスープの表面一杯に広がった「揚げネギ」が独特の甘味を出していて,とてもバランスがいい。「来集軒@浅草」と同じと言う麺はやや縮れ,やや平べったいもの。そして固め。のび易い麺なのかもしれない。味玉子の中身はトロリ,しっかりした味付けのチャーシューはやわらかい。味には満足。「こってり」は「揚げネギらーめん」に背脂をかなり浮かしたもの。かなり明快な「こってり」である。で,これが意外にいけるのだ。「みそつけ麺」は珍しいと思って頼んだのだが,つけ汁が「みそらーめん」のスープそのままと言う感じで,あまり特別な印象はもてなかった。と言うわけでカウンター上でどんぶりが飛び交い,親子4人で4杯完食。例の如くきれいにどんぶり積み重ねて外に出ると,行列は10人ほどになっていた。中で見ていると若い店主の手際は悪くないのだから,なぜこんなに今日は時間がかかったのか不思議だった。最近は午後8時くらいで売り切れになることが多いようである。(1999.12.23

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 萬福本舗@阿佐ヶ谷:杉並区阿佐谷南3-2-3月祝休11:30-14/18-24(日〜22)

2002年10月20日

名前の印象とは違い博多ラーメン系の店。スープの最初の印象はライト。スープ単体で飲むとけっこうなダシを感じるが,麺が博多風極細でかなり固めなだけに,スープに重さがないと絡んでこない感じ。クリーミーできれいな豚骨スープなのだが,何と言うか今日はこってり感が足りない印象。丁寧に煮込みすぎ?もっと雑な感じの方が僕的には好みだが・・・。もっともそれが狙いなのかもしれない。「砦@渋谷」も同じ印象だったし。東京の人に合わせた「とんこつラーメン」なんだと思う。

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 まんまる@四つ木:葛飾区四つ木1-30-3 木休 11:30〜15/18〜22 <03-5670-7680>

2003年4月27日

日曜に都心に向かう場合,必ず通るのが荒川に架かる四つ木橋,その手前の路地を入ってすぐの商店街にこの店はある。店内は古木材を効率よく使ってレトロな雰囲気を出したもの。右側がカウンター席と調理場,左側がテーブル席と言う構造だが,通路が広くゆったりしている。ヨシズと裸電球が効果的に使われている。シンプルな木の椅子。醤油がメインだと思っていたのでちょっと迷ったが,メニュー右端の限定塩らーめん(650円)を注文する。内モンゴル産の天然塩を使用したという濁りのあるスープは,油に頼らずに濃厚なスープ。旨味が凝縮されている感じ。麺は固めのストレート麺。具は半熟味玉とチャーシューをメインにカイワレと糸状の白髪ネギ。さらに糸状のゆずが香りを添える。クセになるような味ではなく,また今風の濃厚さを追いかけているわけでもないオーソドックスなタイプだが,何となく心に残る味だ。古くて新しい味。今度は家族を連れてまた来てみたい。醤油らーめんは600円で,最近味噌も始めたようだ。つけ麺もある。難を言えば小振りで深めのドンブリなのに木のレンゲを使っているので,スープにプカプカ浮いてしまってどうにも邪魔だったことかな(笑)。>オフィシャルHPがあるようだ

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 武蔵@新宿 : 新宿区西新宿7-2-6 日休 11:30〜14:30/17:30〜22:30(土祝は売り切れ次第終了)

1999年,最も話題になった店と言っていいだろう。5月に発売された「TOKYO1週間」(1999.6.8号)で,ラーメンベスト100の1位になった。ネット上での評価はすこぶる高い。日休の店なので祝日,土曜にふられ続けて(だいたい4時ごろに売切れてしまう)4回目。やっと食べることができた。家族4人で「初」武蔵。

祝日3時で156人待ち。アパレル業界出身という店主の店らしく,外観は実にシック。黒を基調にした落ち着きのある店で一段高い所にあるせいか,たくさん人が入っていても外とは遮断された静かな感じのする店である。これならおしゃれな女性が来ても違和感はない。調度品は青山店ほど多くはなかった。自販機でらー麺・700円・2杯,塩らー麺・600円,つけ麺(しょう油)・700円の食券をかう。着席して食券を渡すときにこってりかあっさりかを聞かれる。評判のいい味玉子・100円,えび飯・200円は売り切れ。残念。夏前から何かと話題になっていた「柚子冷やし」(いわゆる冷やしラーメン・柚子を練り込んだ麺だそうだ)は自販機に見当たらない。来年までお預けということに・・・。

らー麺はもはや語り尽くされてる通り。ほぼ満点。天然物の羅臼昆布を使用した無化調のスープと「サンマ干し」のスープをブレンドしたというそのスープは,濃からず薄からず,奥深い何かを感じさせるコクのあるもの。蝦油がこってり感を増し,実に僕好み。スープもきりっと熱くさめない。固めでコシがありのど越しのいい麺も秀逸。脂身がほとんどないのにほぐれるようにやわらかいチャーシューも・・・。最近何かとうるさい妻も,ひたすら納得していた。

塩らー麺は最近追加されたメニュー。ほぼ透明の無色のスープに胡麻を練り込んだ縮れ麺。なんと具はない。好みで具・300円を追加する。4才の娘に食べさせて,自分は喜んでらー麺ばかり食べてたら,少しさめてしまった。なんと言うべきか,不思議ならーめん(?)だ。先日,もらった伊勢えびで味噌汁つくったとき,思ったほど出汁がでなくて「エビはそんなにダシはとれないのかなぁ」と,わずかにエビの香りのする出汁に味付けしたのだが,そんな感じのスープ。それに味噌ではなく「自然の塩」を加えた感じ。ひとことで言うと「磯の香り」。ごま入りの麺は,普通の麺とは別次元のもの。プルプルしている。たまにみかける「色つき麺(ほうれん草とか)」とは食感からして全然違う。このスープとこの麺では,「どんぶり会議」で話題になったとおり,「何か違う料理ではないか」というのもわかる。「日本蕎麦と冷麺とラーメンとの中間にあるようなもの」そんな気がした。勝手な私見だが・・・。つけ麺は,思ったほどスープが濃いものではなくあっさりした印象。やはりらー麺のほうがバランスがいい。4杯3種を交互に食べ比べ,茨城からわざわざ上京した家族4人,楽しませていただいた。祝日はまず「武蔵@新宿」と決めたい気分である。(1999.8.28

> どんぶり会議の「武蔵ネタ」=[GTOさん:99/09/13] 
武蔵の塩ラーメン 」論争・・・ [ 提案者=Nagataさん:99/09/20〜]

 武蔵@青山 : 日休 11:30〜14:30/17:30〜22:30(土祝〜16)

いまやマスコミの露出度NO.1の「武蔵@新宿」だが,ここも日休。もちろんとんでもない行列店になっている。さすがにあの行列にはちょっとめげてしまう。と言うわけで「武蔵@青山」を思い出す。新宿進出の前の武蔵の原形が今もあるわけだが,最近は全くマスコミに露出していない。3時半過ぎに外苑東通りに着くと,暖簾がきれいに揺れているのが反対車線から見えた。チャンス。入店してびっくり。行列がないどころか,先客が2人だけなのだ。カウンター内には新宿店と同じ格好(当たり前?)の店員が3人。らー麺の食券を購入。味は「こってり」を指定。さて久々のひと口目。ちょっとタレの味が濃く感じるが,麺の歯応えは確かに「武蔵」。初めて新宿店で食べたときのような感動こそなかったが,遠かったり,行列にめげたりしてなかなか食べられない人にとっては,気楽にこの時間なら武蔵の「雰囲気」を味わうことができるだろう。いや,ここも武蔵な訳だから「雰囲気」ではなく「味」と言ってもいいはずなのだが,正直に言うと今日の1杯はスープのインパクトが少なかったのだ。(00/09/15

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 武蔵家@新中野 : 中野区中央4-4-1 日休 11〜翌2 <家系>

青梅街道沿いの店。わざわざ看板に『YOKOHAMA』と銘打ち,宮元武蔵らしきイラストまである。間口は狭く,奥に続く一本のカウンターのみの店。その中ほど(カウンター上)に冷水器があるのが妙に目立つ。ラーメン(並)は600円。藤色のどんぶりにおなじみの鶏油の浮いたトンコツ醤油のスープ。麺も少し吸水性のある極太麺。噛みしめると,ほどよくスープの味がする。具は海苔3枚,ほうれん草,それに脂身の少ないチャーシューが1枚・・・要するに典型的な家系のそれである。特に不満点もないが,「ここでなければいけない」というインパクトもないかも。「こうや@矢口渡」「笑の家@南麻布」「大黒家@木場」・・・今では都内でも選択肢は増えてきたから,中野〜高円寺方面にきて「家系」と言う気分になった時に選択すべきか。この日はライスがサービスだった(いつもかもしれない)。無料ときくと頼んでしまい,これまたとり放題の「漬物(いわゆるキューちゃん)」とともに出されるときれいに食べてしまう。「家系」ラーメンにライスはよく合う。満足度は高かった。(00.02.11)

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 無敵家@池袋 : 豊島区南池袋1-17-1 無休 10:30〜翌3 <背脂>

池袋駅を西武側に出て右へ。明治通りのY字路,西口側に向かう「南池袋1」交差点角にある。クルマからはかなり目立つ場所だ。日曜の夜11時,なんと行列している。場所柄か,若者がほとんどだ。黒が基調のガラス面の多い今風な店,大盛りも同じ値段と言う「げんこつラーメン」は600円。揚げニンニク・ネギ・チンゲンサイ等々が10種類トッピングされた「豪快めん・950円」というのもある。基本的に,いわゆる背脂ラーメンで,旨みは強い。はっきりした「若者向け」のこってり味だ。麺はストレートで固め。八角の効いたチャーシュー(国産チルドポークという)に小ぶりの固いメンマ。それにネギ。スタッフはこの時間,片言の外国の人が多いようだ。「店主の顔」を感じない。若者受けする「こってり背脂」を選び,機械的にマニュアルどおり作らせる。深夜まで営業しフル回転する。そんな経営者の顔が見えるようだ。こんな1等地の店を維持するのはなかなか大変だろう。それにしてもこの日,客の回転が異常に悪かった。先客の若者グループがなかなか食べ進まないばかりか,食べ終わってもタバコを吹かしながら「談笑」しているのだ。僕の隣の若者など,僕が並び始まった頃から食べていて,僕が食べ終わったあとも「音楽」の話をしていた。30分かけてラーメンを食べていることになる。勝手といえば勝手だが,こういうことが気になってしまうのは,僕がしっかりおじさんになってしまった証拠か?いや,こういう場所のこういったラーメンはこういう風に食べるべきなのか。池袋の夜は長い。(1999.11.21

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 むらもと@大岡山 : 大田区北千束1-52-7 月金休 11〜16(材料切れまで) <醤油>

大岡山と言えば東工大のあるところと言う認識しかなく,初めて来た街だ。周囲の道も複雑で,車では行きづらい場所である。カーナビの案内どおり行ったら,環七から左斜めに東急線の北側の住宅地に入ってしまい,一方通行でぐるぐる回ってしまった。下り坂の谷から少し坂を上がった所にある小学校の東側を左折し,東急病院の北側に車をとめた。北側の商店街(車では入れないと思う)のすぐそばだ。実は今日で2度目,前回の日曜は午後3時で売り切れだったのだ。今回は午後2時,白い暖簾が見えたときにはホッとした。間口がそのまま店舗の幅の狭い店。左側にベンチ型のソファーイス,テーブルが4・4・4・2,ほぼ満席。1人と言うことで相席となる。角の棚の上にあるラジカセからはピアノソロが流れる。店主の趣味?棚にはその手のCDがいっぱい。10人ほどの先客にまだラーメンは出ていなかったので,じっと黙って待っている。天気のいい日曜の午後,なんか不思議な静寂の中のピアノソロだ。ラーメン・850円を注文。チャーシューは売り切れと言う。女性客には「麺減らしますか」と聞いてくれる。基本的に「大盛り」のようだ。ちなみに「少なめ」と言うと800円,ただし男客にも応じてくれるかどうかは定かではない。ラーメンは金具の四角いお盆に乗せて運ばれる。大き目のどんぶり。なるほど量は多い。予想に反してうす茶色のスープは透き通ってはいない。濁っている。刻みネギが多い。味はひたすら「煮干し味」。やや太めの縮れ麺で,やわらかめ。チャーシューもやわらかいが,品切れだろうかかけらのようなチャ-シューが数個入っていた。全体としてわかりやすい旨さのラーメンである。もちろん完食。スープの旨みが濃いので刻みネギをもっと欲しいくらいだった。女性客も思いのほか多く,職人風の年輩の店主も,店員には厳しいものの客に対しては徹底して低姿勢。こだわりを感じるラーメンである。昼のみの営業。売り切れる前に早めに行くべきだろう。(1999.10.17

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 麺彩房@中野:中野区新井3-6-7コート2 月休 11〜15/17:30〜21(日・祝通し〜20)<03-3386-2327>

2003年5月25日

新井五差路を「高揚」側に曲がり,スーパー「ライフ」の手前の路地を入ってすぐにある。中野通りを一歩入れば静かな住宅地。麺の量がサービス中(つけめん小・200g,中・300g,大・400gで中華そばは170gが大盛り250g)。つ8けめんを中盛りで注文。スープはトンコツ+魚系で,つけ汁は節系の油の浮いた柚の効いた甘辛酸味。具はメンマ・なるとと厚めに切ったチャーシューの細切りがけっこう多量に入る。特製黒豚チャーシュー(950円)にする必要を感じないほどのチャーシューの量だ。ところでこの店,大手製麺所「大成食品」の直営店なのだが,麺は基本的につるすべだがもう少しざらつきがあった方がいいと思う。スープに絡まないわけではないが,食べていてどうにも舌ざわりが物足りないのだ。ぬめりのせい?店には男性店員が2人。応対はとても丁寧なのだが,おとなしい感じで何となく社員ぽい(研修中かも)よそよそしさも気にかかるところ。気のせいかなぁ・・・奥に板の間があり,堀ごたつ式大テーブルがあってけっこう広い店内。カウンターは7席。

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 麺 高はし@赤羽 : 北区赤羽1-38-1 11:30〜15/18〜22:30 日休 

どんぶりサミット in TSUKUBA 2000」で,食べ歩きのベテランの I さんがこの店を「今一番気に入っている店だ」と言ったことをお聞きして以来ずっと気になっていた。でも日休なので僕の場合祝日しか行けない。この日を心待ちにしていたのである。赤羽小学校北側の昔ながらの商店街を抜けた路地裏にこの店はある。白い暖簾のこじんまりした店。カウンターのみ7席の和風のきれいな店内。ラーメンマニアならピンと来るオーラに満ちている。店主は華奢な体格でかなり若い。つけそばを大盛で(550円+100円)いただく。聞けば大盛りの量は300グラムとか。その「太麺」は浅草開化楼(麺箱が店前に積み重ねてあった)。それに煮干し油にやや酸味のきいたスープがねっとりとからむ。うまい。サクサク完食してしまった。卓上の「辛い酢」を入れるとまた違った味わいが楽しめる。何も言わなくても注ぎ口のついた蕎麦猪口にスープ割用のスープが出てきた。残ったスープをそれで割って味わうように飲み干す。満足度はかなり高い。リピート確定の店だ。(00/09/15

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 めんめん(玄)@末広町 : 千代田区外神田4-7-3 月休 11〜20(スープ切れで終了) 

「めんめん(玄)@末広町」の麺にこだわりはあるのか

初めてめんめんに行ったのは何年前だろうか。開店まもない頃で,こだわりの店としてTVで紹介されたからだと思う。若い店主はまだ頭を剃ってなくて,若々しく,この若さでラーメンにこだわりを持ってることに感心した覚えがある。味の方はというと,正統派の醤油ラーメンで,化学調味料を一切使わないというすっきりしたスープに「ふーん」と思った。クセになる味ではないが,能書きを聞けば「そうなんだろうなあ」と思う味だった。その「めんめん」が石神氏の「ラーメン王」で紹介されていた。「常に現在進行形で味を進化させている」と書いてある。久々に食べてみたくなった。

そのめんめん(今は「玄」と言うようである)は,日曜は歩行者天国となる秋葉原の中央の通りの北のはずれ,一本東側の路地の途中にある。銀座線末広町の出口を出てすぐのビルの裏側で,他に何もなく,目的がなければ足を踏み入れることがないような路地だ。この日は祭典があり,ただでさえいつもにぎやかな歩行者天国が騒々しいくらいだったが,この路地はそんな喧噪と遮断され,ひっそりとしていた。店の間口は狭く,食券機があるせいもあってか,あの「さぶちゃん」よりも狭く感じる。奥に向かい11席のカウンターのみの店。今日は運よく行列もなく,一番奥の席に座れた。

超こだわりラーメン(780円)を注文する。狭い厨房で若い店員が忙しく動いている。今日はあの鶴瓶に似た店主の姿は見えなかった。まもなく出てきたラーメンのスープを一口飲んでみる。少し油の浮いているそれは程良い醤油色,しかし醤油の味は控えめである。味の表現は僕の一般的な味覚では難しい。「深い」味なのだ。奥の方にいろいろ詰まった感じがするのである。脂身の少ない柔らかいチャ-シューも然り。薄く味付けされた小ぶりのメンマもそうである。一般的なラーメンと比べれば明らかに一段(数段?)上の味なのである。それに比べて麺は?と思った。麺はうどんメーカーに特注して作ってもらっていると店内の古い記事には書いてあった。しかし,つるつるしたわずかに太めの縮れ麺であるそれは「サッポロ一番みそラーメン」の麺を固めに茹でた時のような食感なのである。こういうといろんな人から非難されそうだが,そう感じてしまったのだからしょうがない。スープとのからみもよく,麺自体悪いわけではない。そもそも「サッポロ一番みそラーメン」自体,僕にとって30年間王者を譲らない「MY BEST インスタント麺」なのである。しかし,この上等のスープに対して,こだわりをもって作ったであろう麺がこの系統でいいのかと感じてしまった。もっと違うタイプの麺の方が合うのではないか。目の前に麺茹で器があって,その湯が黄色く濁っており,僕がいる間ずっと替えられることがなかったのも気になった。それが潜在的に麺に疑問点を持たせてしまったのかもしれない。(1999.5.16

>「とらさん会議室」の情報として,「麺の茹で湯に何かスープのような物が入っているから濁っているのではないか」という意見があった。こだわりの店だからそう考えるのが妥当なのかもしれない(未確認)。そういう店が他には実際にあるという。(1999.5.19)

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 蒙古タンメン中本@西池袋:豊島区西池袋3-26-6 ?休 11:30〜20?<03-3989-1233>

2001年12月16日

池袋駅西口東京芸術劇場向かい側の路地を入りABCレストランの2F。表通り沿いのビルの窓に大きく案内図が貼ってあった。本店同様,店のイメージは「赤と黒」。日曜の午後8時ちょっと前,店の外(外階段)に行列がなかったのでホッとして登って行ったら,店内に行列。「当分の間夜8時まで」の営業だそうで,僕のすぐ後の組で閉店になったの。スープ切れとかではなく,予定通りの閉店のようだ。一番人気の「蒙古タンメン」は本店で経験済みなので,ナンバー2の人気と言う「冷やし味噌ラーメン・570円」を注文(食券制)。「冷やしラーメン」みたいで紛らわしい名前だが,形式的にはいわゆる「つけめん」である。メニューのコピーによると「辛さ5段階の5」だそうで,そのレベルは北極とこれだけ。厨房中央の棚に電熱器が3台見える。その上の鍋に元ダレやマーボーが入っているようだが,つけ汁はこのタレをそのまんま白い小丼に入れるだけ。なるほどそれなら極辛。具として肉が浮くが,何せ見事な辛子色なので何がなんだかわからない。もう圧倒的な辛さ。その辛さが唇〜口の中〜食道に順々に染み渡る。味見なんかとてもできない。でも「うまい」のだ。辛いだけのラーメンは昔から嫌いなのだが,ここのは違う。辛さの奥に味わいがある。麺は白い平皿に「ぴかぴか」の麺でとてもそそられる。丸い断面の太麺。その上にモヤシが少々。麺の出来がいいからさらに好印象になる。この麺あってのこの辛さなのだろう。普通の細麺なんかではとてもこの辛さは受け止められまい。麺の量は少なめだが,大盛りとか特大にできるようだ。ここなら麺を持て余すことはないだろう。小さなマーボー丼がつく定食が+130円。辛さの緩和に手ごろだ。他に蒙古丼半ドン400円と言うのもあった。辛いだけではない,クセになる辛さ。はまりそうである。

2002年2月17日

雨のせいか,日曜の午後7時過ぎでもうまい具合に店外に行列はない。何を食べるか直前までホント悩んだのだが(笑),今日は870円の「ニコニコ(2コ2コ)セット」。どうやら池袋店限定の新セットのようで,今月メニューに加わったばかりのようだ。要するにつけ麺スタイルで色々な味を楽しもうと言うもの。スープは「冷やし醤油」「冷やし味噌」「蒙古タンメン」から2つ選択。その組み合わせで「しょうゆみそ」「みそもうこ」「しょうゆもうこ」と言うことになる。前回冷やし味噌を食べたので今日は「しょうゆもうこ」にしてみる。まずは池袋店限定で先代(中本正)の「新作」と言う「冷やし醤油らーめん」の部分。メニューには「辛くない」と書いてあるが,透明な油が膜を張るそのつけ汁はショウガ&ニンニク&胡椒のかなりきいた直接的なしょっぱさ。「蒙古」の方はつけ麺用のつけ汁ではなく普通のスープに冷たい麺をつけることになるので,これはちょっと合わない。スープ(つけ汁)があっと言う間に冷めてしまったのだ。なんか自宅で冷めた茹でうどんを食べているような気分になった。かなり期待はずれ。蒙古なら普通の単品メニューの方がいいだろう。麺は特盛りになるが,どうも今回は時間がおかれたようで伸び気味で乾き気味(涙)。前回のような感激はなかった。まさに「二兎を追う者は一兎も追えず」・・・。それにしてもこの店,本来は個人経営の老舗店(>「蒙古タンメン中本@上板橋」)なのに,接客はチェーン店のように明るい声でとてもさわやか。どんどん支店展開していきそうな勢いがある。食べ始めたときに一時減った待ち客が食べ終わって外に出るときは外階段の下まで並んでいた。

2003年10月26日

まず選んだ店は「蒙古タンメン@池袋」。ここの太麺と激辛スープのことを考えたら無性に食べたくなってしまったのだ。当然の如く2階に上る階段には行列。覚悟し,かつ慣れているから抵抗はない。20分ほどで店内へ。今日はいつもと違うものをと「 湯麺」をいただく(580円)。ここの太麺ならとタンメンに合うのではないかと思ったのだが,スープはかなり濃い目の塩味。つまりショッパイ。麺はかなり固めだったが,まぁこれはこの店の標準だろう。スープの具となる野菜は,例のごとくスープでゆで込まれてへにゃへにゃ・・・。それで納得した。つまりこれがこの店の原点なんだろう。「味噌タンメン」が600円で「蒙古タンメン」が620円だから,タンメンに20円分の味噌を入れ,さらに20円分のマーボーを入れてこの形になったんだろうと思える。だからこの味で蒙古『タンメン』。湯麺自体の成り立ちは中華系の店によくあるスタイルだったから,上板橋の先代の店は元々普通に中華料理の店で,そのメニューの一つだった「タンメン」をアレンジしたのが「蒙古タンメン」だったのだろう。さて,初めて注文してみた「定食」は,片栗粉トロトロのマーボーがついた半ライスで150円。ちょうどいい量で,連食でなければ定食にしてみたいところだ。

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 蒙古タンメン中本@新宿:新宿区西新宿7-8-11 ?休 11:30〜21 <03-3363-3321>

2003年8月24日

武蔵@新宿」が超行列店になって以来,『ラーメン激戦区』として話題の「小滝橋通り」沿いのビルの半地下にある。昭和47年創業の板橋の本店が,一時休業の後営業を再開し,その後2001年にまず池袋に進出して2年足らずで,早くも3店目の支店展開である。奥に広がるU字型のカウンター席。残暑の厳しい,蒸し暑い夏の夜,店の中でひととき涼めるかと思いきや,入口のガラス戸が何故かフルオープン状態。どのみち汗だくで食べるのだからまぁいいかと3〜4人の行列に並ぶ。激辛に太麺のこの店,客の食べる時間はどうしても長くなるのだが,オペレーションが良く客席の回転は思ったよりよかった。メニューは基本的に本店・池袋店と同じものだが,どちらの店も行列だから新宿でも食べられるのはファンにとってはありがたい限り。麺は最初の印象通り固めで太め。汗がダラダラ。最初っから最後までひたすら熱くて辛く、とてもじゃないがスープなんて飲めない。でも満足。やはりクセになる味だ。暑い時にこそ食べたいラーメンである。食べ終わったときには待ち客が10人ほどになっていた。それにしてもこの「蒙古タンメン」の620円と言う値段設定は,いまどきの話題の店としてはとても良心的だと思う。作り方は実に単純なものだが,麺のボリュームと具で満足感が高いのである。店が増えて楽しみが増えた。支店展開すると味が落ちるとかよく言われるが,この「蒙古タンメン」自体,そんな繊細な食い物じゃないもの(笑)

 蒙古タンメン中本@上板橋>「懐かしの有名ラーメン店

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 らーめん茂助@赤坂 : 港区赤坂6-6-4赤坂栄ビル1F 無休 1130〜2230 <醤油?>

赤坂という街はなぜか緊張する。食べ歩きを始めた頃(1977年頃),「薄野@赤坂」目指して赤坂見附の駅(これまた「猫」と言うフォークグループの「地下鉄に乗って」という唄に出てきた駅で,高校の頃憧れていたし・・・)からTBS前を通った時の「濃縮された東京」を実感する緊張感を思い出すんだと思う。だってTV局だもの・・・。そんな赤坂の奥の坂の中腹,ビルの1階奥に「茂助」はあった。静かな場所の落ち着いた店だが,道に出た看板がなければ,まずわからない店だ。バーが妥当な店舗環境である。すべてにデザインされた店内,中央のU字型カウンターの上端から入り(正面に大きな鏡があるんでちょっと戸惑う),奥に向かって広い独特なつくり。壁に張り付いた三角形のテーブルがラーメン店らしくない。カウンターにあった切抜き記事によると,店主はもと広告写真家という。この場所で店員も男女3人いたから,よほど回転しないと大変だろうなぁと思いつつも,一番安いラーメン・750円(800円にしなかっただけこの立地では立派だろう)を注文。木製の四角いお盆に乗せられた小さめのどんぶり。チャーシュー・メンマそれに茎ワカメという不思議な取り合わせ。白胡麻(すり胡麻)が多量にかけられている。油も浮いていて,少し酸味を感じる醤油味のスープ。「マグロ中骨」「飛魚の煮干」「最上級の真昆布」を使っているそうだ(入口に書いてあった)が,どれがそうなんだか言われてもよくわからない。麺は固めの縮れ麺。店の雰囲気も加味して,「大人のラーメン」といった雰囲気である。大切な人(彼女)を連れてくるのに丁度いいかも。僕自身は妻でも連れてまた来たいと思っている。(1999.10.24

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 茂木@三軒茶屋世田谷区太子堂2-13-1 日祝休 11:30〜14:30/17:30〜23:30 <こうや系>

「茂木@三軒茶屋」の店主の「気」

黒白基調のすっきりした店内である。246号沿い,新玉線・三軒茶屋駅(地下だが)出口から少し渋谷寄りにある。土曜の夜の閉店間際だったが,水色のタオルを頭に巻いた若い(僕にとってだが)店主の「気」のせいなのだろう,活気があった。キビキビした動き,張りのある声,おのずとラーメンに対する期待も高まる。妻とラーメン・570円を二つ注文,「おいしい」とまず妻が言ったのは冷たいジャスミン茶,蒸し暑い夜だからよけいにそう感じたのかも知れない。ほどなく出てきたラーメンはまさしく「こうや@四谷」の流れをくむもの,少し醤油色のついた「タンメン」のようなスープ。どんぶりの1/3ほどを万能ネギの緑色が占める。でも,スープ自体が甘めの脂とあいまって濃厚なので,ネギのさっぱり感がが丁度いい。チャーシュー・メンマはオーソドックスなものだが,味の方は文句なし。全体としてどうかと言えば,初めて「こうや@四谷」で食べたときのような感動をもった。「〜のような」という分類ができない「こうや」独特のラーメン(こうやではこれでも支那そばといってるが)なのである。麺をきれいに食べた後も,ひとくちスープを飲んでは「う〜ん」,ジャスミン茶を飲んでまたひとくち,「うんうん」・・・結局,6回くらいジャスミン茶のおかわりをしてしまった。それくらいあとをひくスープなのである。閉店時間の23:30をまわり,バイトの女の子はさっと帰ってしまったが,店の方は閉める気配はない。店主はまだきびきびと動いている。店主のラーメンに対する「思い」(=「気」)を感じることの出来る,すがすがしい店である。こうやと同じく「ワンタン」が売りのようである。祝日でも営業してくれればまた来たいのだが・・・(1999.8.28

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 めんや もも@一之江:江戸川区江戸川6-9-5 日休 11:30〜15/18〜23(スープ切れ終了)

2002年4月21日

環七沿いにある。カウンターのみの店内は葦簀を多用し,内装にはあまり金をかけていないのは明らか。経営者は若い夫婦のようで,不精髭の寡黙な感じの主人にはオーラを感じる。丁寧な感じの奥さん(?)も好印象。思わず応援したくなるタイプの店だ。つけめん(800円と高め)を注文(入り口に券売機)。炙ったチャーシューを細かくほぐしたものとメンマが入るつけ汁は,魚介系の味わいは十分あるものの,ストレートにしょっぱい印象。「無化調」にこだわった分,化調に慣れた舌にはもの足りなくもあるが,これで正しいのだと思う。色は薄醤油色で塩と言ってもいいほどの色。麺はコシがありシコシコで,太からず細からずの好印象。「東屋製麺所」の麺箱が見える。今の人気ラーメンの流れを十分意識した上で独自の世界を行こうとしている感じだ。また来てみたい店だ。

2002年5月26日

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