OKINAWA    
REPORT NUMBER 7  日航久米アイランド 久米島 沖縄 
リゾートデータ
 現在は リゾートホテル久米アイランド

 行き方:久米島空港より公共バスで約30分
 リコメンドシーズン:5月〜梅雨入り前、6月下旬〜7月上旬が安定している。
 リコメンドポイント:はての浜はここが日本とは思えないほど美しい白砂のビーチ。
           風や潮の流れでその形を毎日変えていて、2度と同じ形になることは
           ないそう。
 訪れた時期:2003年9月下旬



期間限定の羽田発久米島行き直行便に乗って
久米島へ降り立ちました。
前線の影響なのか、飛行高度はかなり低かった
ため、途中奄美大島、伊是名島や伊平屋島
などの沖縄北部の島々などがはっきりと見え
慶良間諸島の島々を通過する頃には遠くに
はての浜の真っ白い砂洲が見えてきました。
明日にはその白い砂に上陸できると思うと、
その嬉しさで自然と顔がにやけてきます。
空港に着いたら、町営のバスが発着時間に
合わせて待っていてくれます。
ここからホテルのあるイーフビーチに連れて
いってくれるのですが、飛行機が満席だったこと
もあり、バスは満員で乗れない方もたくさん
いました。バスで行く予定の方は早めに停留所
に行ったほうが良いでしょう。


ホテル自体はかなり古く、次々と客室を
増築しているため、目の前のイーフビーチ
を生かした設計ではないところが残念
ですが、絶えずスタッフが床の掃除をして
いて清潔感があるので、快適に過ごせる
のではないでしょうか。出来たばかりの
イーストタワーがきれいだろうと予め
ホテルへリクエストを入れていたのですが
叶わず、ウエストタワーとなりました。
客室はやはり古く、絨毯はシミだらけ
ではあったのですが、最上階だったので
眺めはウエストタワーのほうが、海が真正面
に見え、結果的に良かったと思います。
とはいえ、客室越しのオーシャンビュ−では
ありましたが...。



ウエストタワーからの眺め




プールサイドで毎晩行われるバーベキューは
かなりお薦めです。12卓と限られていて
人気があるので、早めに予約をされたほうが
良いでしょう。1人前3,000円からのセット
メニューですが、食べきれない量だということで
4,000円のメニューを2人でシェアしました。
それで丁度良い量だったので、かなりお得かも
しれません。晴れていたので星空を眺めながら、
反対側のプールサイドで流れる音楽を聞きながら
食事が終った後もしばらくそこで過ごしてました。
プールサイドバーもバーベキューも9月までの
期間限定です。


滞在中ずっと天気が良かったこともあり、
夜の星空ウオッチングツアーに参加しました。
明かりの少ない場所へ車で移動し、星空
を眺める1時間のツアーです。
天の川がくっきりと見え、たった1時間の
間にたくさんの流れ星や衛星、点滅して
通りすぎる飛行機を見ました。
公園のような場所で寝そべって遠くに
波の音を聞きながら星を見ていると、
日常の心の垢がすべて洗い落とされて
行くような気がします。

もう1つ、滞在中のお薦めはマッサージ。
部屋の1つをエステサロンに作り変えて
います。リゾートのエステですが、かなり
本格的で大満足でした。






ホテルロビー


久米島行きを計画するなら、潮の満ち引きを
考えて旅行日程を決める必要があります。
イーフビーチは遠浅のビーチで、潮の満ち引きが
激しく、干潮時にはかなり沖まで引きあがって
しまい、見るも無残なビーチとなってしまいます。
一方はての浜は潮が引いてくると、3つの砂洲が
1つにつながり、波の形に砂が現れてきて、
独特の風景を作っていきますので、逆に干潮時
のほうがきれいです。(ホテルのHPに満潮・干潮の
インフォメーションが載っています。)
今回は2時頃に干潮を迎える日にはての浜に
行き、午前中にシュノーケリングをしたり泳いで、
午後に写真を撮りました。そしてイーフビーチでは
午前9時に満潮を迎える日にお昼過ぎまで泳ぎ
干潮時の午後には自転車で畳石へ出かけました。


景勝地の1つである畳石へは自転車で
20分くらいで行くことができます。
6角形や5角形の石が露出している場所
で満潮時には隠れてしまいます。
この畳石は久米島と橋でつながれた
奥武島にあり、この畳石の手前には
海洋深層水を使ったスパハウスが建設中
でした。畳石の沖には有名なくまのみ城と
いうシュノーケリングポイントがあり、
シュノーケリングをしている人達も結構
いました。海から上がってお風呂に入る
ことができるのは最高だと思います。
このスパハウスが出来てから来れば
良かったなあ。(04年完成です。)



畳石。この先の海の色がとても美しい。



イーフビーチ


ホテルまえにあるイーフビーチは潮の満ち引きが
激しいのでマリンスポーツのできる時間帯
(ビーチプレイタイム)が決められています。
ホテルのツアーデスクにも書かれていますし、
ホテルのHPにも案内があります。
パラソルやデッキチェアなどは有料で、ビーチタオル
もないので、家から持参したほうが良いでしょう。
海外ビーチでデッキチェアやビーチタオルは無料
というのに慣れていると、沖縄のリゾートでは
戸惑うことも多いのですが、基本的に有料が一般的
ですね。

イーフビーチの透明度もなかなか良く、藻を食べに
やってくる魚も結構いたそうです。ただビーチの
珊瑚はやはり死珊瑚のようです。


はての浜へはホテルのツアーもありますが
時間が自由に選択できるはての浜観光
サービスさんのツアーに参加しました。
はての浜とシュノーケリングツアーがセット
になったものを申し込みましたが、これが
大正解でした。ホテルのツアーははての浜
だけなので、シュノーケリングツアーは別
に申し込まなければなりませんが、
このツアーでは絶対に行きたかったクマノミ
城にも連れて行ってくれたので、別に行く
手間が省けました。さらに、はての浜でも
屋根のついた休憩所があるので、別に
パラソルをレンタルする必要もありません。



満潮時のはての浜。沖は珊瑚のあるツートンカラー
干潮時は色の濃いところまで引いてしまう。

はての浜では4時間くらいの自由時間がありました。もちろんきれいな砂浜で泳いだり、波に運ばれ
てくる貝殻を拾ったりしている人達や、本格的なカメラと三脚を持ってあちこちを撮影している人など
思い思いに過ごしていました。ビーチエントリーでもたくさんの魚が見られますので、シュノーケリング
もお薦めです。午後シュノーケリングツアーも申し込んでいる私達は一足先に船にのり、ポイントへ
向かいます。通常はリーフの沖へ出るポイントへ行くそうですが、この日は小笠原諸島へ向かって
いる台風の影響で風が強く、リーフの中で泳ぎました。枝珊瑚が見事で、その珊瑚群の中で
時間がくるまで浮遊していました。そしてもうひとつのポイント、クマノミ城へ向かいます。
ここは1つの珊瑚の根にイソギンチャクがびっしり生えていて、クマノミが何百匹と暮していることから
その名がついたところです。ここだけ何故こんなにクマノミがいるのかわかりませんが、オレンジ色の
クマノミ達に混じって、たくさんの稚魚が泳いでいて本当に竜宮城のような感じがしました。


久米島は太平洋戦争の戦火を逃れた数少ない島の1つだそうで、竹富島のように沖縄らしい
古い民家がたくさん残っていました。島の人々ものんびりとしていて、昔の沖縄がそのまま
残っている素敵な島です。今度はゆっくりとその町並みを楽しみながら自転車で回ってみるのも
悪くないと思いながら、後ろ髪引かれる思いでその島を後にしました。

”百聞は一見にしかず”言葉よりもまずはての浜の美しさを写真でご覧ください!