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REPORT NUMBER12 タンジョンジャラリゾート・ クアラトレンガヌ・マレーシア | |||
リゾートデータ:タンジョンジャラリゾート 行き方:クアラルンプールからクアラトレンガヌまで飛行機50分 空港から専用車で約1時間。 リコメンドシーズン:乾季の6月〜9月 リコメンドポイント:広い敷地のなかで、静かにゆったりと過ごすことができる大人のリゾート マレーシアの伝統建築で作られた客室の建物は風格が感じられます。 訪れた時期:2005年7月 |
タンジョンジャラとの出会いはとても古く、 今から15年前、私が大手旅行会社に就職したすぐ 後のことです。偶然手にしたマレーシア政府の 観光パンフレット。まだランカウイ島なども観光地化 されていない時代で、マレーシアにもペナン以外に 美しいビーチがたくさんあるという事実に驚いて いました。その中でもひときわ目立っていたのが 左の写真の階段の通路に美女が立っていた写真 でした。木造のマレーシア独特の美しい建築に 目を奪われ、いつか行ってみたいとずっとその パンフレットを大事に持っていたのを覚えています。 そしてそのホテルが、1999年タンジョンジャラ リゾートとして生まれ変わったと聞いて、行きたい 気持ちが復活していたのですが、今回やっとその 夢が叶いました。この建物を目にした時、その頃の 思い出とともに、15年越しの恋が実ったような そんな錯覚を覚えました。 |
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空港でホテルスタッフの出迎えを受け、 車に乗り込みます。他にもリゾートのゲストが いましたが、それぞれ別の車に乗り込み ました。このホテルではプライベート送迎を 行っているようです。私が乗ったのはベンツ、 もう1組のゲストはボルボで、これなら1時間 の道のりでもゆったりと過ごせます。 フライトも30分遅れたので、ホテルに着いた のは夜の10時を回っていました。 部屋に入った時に渡されたのが、「小腹が 空いているでしょうから」と言ってサンドイッチ とフルーツの夜食。予想もしていなかった 心遣いにとても感激しました。 |
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クアラトレンガヌはマレーシア半島の東海岸沿いに位置しています。 ということは、朝日が海から上がってくる、翌朝早起きをして海岸に向かいました。 部屋を出た瞬間、とても心地よい空気が身を包んでいることに気がつきました。何故だかとても 気持ちが落ち着くのです。頭上を見るとたくさんの西洋松が椰子の木に混じって植えられており、 おそらく松から出る匂いではないかと思うのですが、朝の新鮮な空気を胸一杯に吸い込みました。 海に出ると先客がいました。大きな網で魚を取っている漁師(またはホテルスタッフ?)です。 2人で両脇から網をゆっくりとひっぱり上げていきます。残念ながら魚はかかっている様子は ありませんでしたが、こんな風景を見られるのも早起きをする特典ですよね。 |
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リゾートの中にプールは2つあります。 1つは大きなメインプールでビーチ沿いにあり、 もう1つはレセプション近くにある水深3メートル もある小さくて静かな大人のプールです。 どちらのプールもあらかじめ、デッキチェアに バスタオルが置かれています。予備のタオル プール入り口にたくさん置かれています。 普通だとプールサイドにタオルスタンドがあり ゲストは部屋番号を書いてタオルをもらいますが ここではそんなわずらわしさはありません。 そして誰かが帰ると、すぐにプールスタッフが あたらしいバスタオルに換えてセッティングして くれていました。 |
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もう1つ、定期的にスタッフが氷の入った 水やおしぼりを運んできてくれるのも、 なかなか良いサービスでした。 そしてメインプールの最大の名物(?)は、 夕方に自転車に乗ってやってくる、レストラン スタッフがゲストに配ってくれるクレープ です。これがアーモンド味でとってもおいしい! 西洋人の間でもこれを目当てに 夕方プールサイドにやってきたり、「あの クレープ食べた?」とかなりの話題になって いるようでした。ちなみにこのスタッフの キャラクターもそうとう面白いもので、 ブロークンの日本語を操って積極的に 話しかけてきます。 |
小さくても深いプール。夜はここでガムランの演奏が。 |
このピンクの袋の中身が噂の。。。もう一度食べたいなぁ |
朝に撮影したプールサイド。今回一番お気に入りの写真です。 |
メインのレストランは2つ。そのうち朝食に使われる のは川の上に建てられたDi Atas Sungeiレスト ラン。マレー語で川の上という意味です。 卵料理等を座席でオーダーするシステムで、他の ものはブッフェスタイルです。 夜はマレーのコース料理で、メインを魚やお肉から 選び、野菜も何種類かのチョイスです。これに 前菜とデザートが付きます。どれを食べてもとても おいしくてお薦め。でもマレー料理というよりは 中華料理のような気がしました。プールサイドで 演奏しているガムランの音楽がとても幻想的で 雰囲気もなかなかです。 |
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ディナーのもうひとつのチョイスはBBQブッフェ のNELAYAN レストラン。リゾートマップを見て 一体どこにあるのかなあと思っていたら、 夕方にスタッフが浜辺にイスとテーブルを運び、 夜だけ出現するレストランでした。 サラダやデザートがブッフェスタイルとなり、 お肉や魚がBBQされていましたが、前菜等の 種類が少なかったのが残念でした。 今回はパッケージツアーで予約ををしたのです が、3食付きのオールインクルーシブでした。 リゾート滞在中食事は好きなものをオーダー でき、ソフトドリンクも料金に含まれています。 食事中だけではなく、プールサイドで飲む ジュースも無料ですので、お得なプラン なのですが、多くのゲストがそのプラン なのか、ジュースは水で割った薄いもので、 作る人によって味が違います。 せっかく南国に来たので、濃厚なトロピカル ジュースを飲みたいと思っていたので ちょっと残念でした。 パッケージに含まれないメニューを設定して 生ジュースなどオーダーできるようにして くれたら最高なのにと思います。 |
浜辺に出現するNELAYAN RESTAURANT |
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ランチは2つのプールにあるプールサイド レストランにてアラカルトメニューからのチョイス です。ハンバーガーやサンドイッチの他に ヌードルや、ミーゴレン(やきそば)などのマレー フードもあります。 私が頼んだ写真のメニューは、エビのサンドイッチ のロゼールマヨネーズ。ロゼールとはハイビスカス のことで、タンジョンジャラではウエルカムドリンク に使われたり、ジュースとしてメニューに載り、 幅広く使われているみたいです。 ショップにはロゼールの濃縮ジュースやティー ジャムなども売られていたので、塩漬けなどと 合わせた5点セットを購入しました。 日焼けの時にはビタミンCが必須ですからね〜。 |
落ち着いた木造の部屋の建物とは対称的に レセプションは真っ白い壁で覆われた、 まるで白い宮殿のようなつくりになって います。ちょうど訪れた時には地元の アーティストの個展が開かれていて、 真っ白な壁にビビットな色使いの絵が とても映えていました。 入り口には九官鳥が飼われていて、 1日中鳥の鳴き声のマネなどしています。 以前九官鳥を飼っていたので懐かしく そこを通る度に挨拶をしていきました。 あまり相手をしてくれませんでしたが、機嫌 の良い時は「HELLO]と言ってくれました。 |
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沖に浮かぶのはティンゴール島 |
ホテル前のビーチは、砂が茶色味を帯びていました が、雨が全然降っていないせいか、透明度が 抜群で気持ち良く泳げました。 ただ風が吹くとすぐに波が高くなります。 午前中のほうが、比較的波もなくて穏やかな ようでした。 が、部屋に戻ってみると、あの憎っきサンドフライ (蚊)にやられた跡があちこちに............ サンドフライは普通の蚊とは全く違って、刺された 時には気がつかないのです。2-3時間経ってから 症状が現れ、それから約一週間地獄のような痒み に苦しめられます。虫除けスプレーも一切 効きません。今回は一週間ではきかず、帰国後まで 約10日間苦しめられました。海では泳がないほうが 良さそうです。 |
タンジョンジャラのスパは、すべてマレーシア に古くから伝わる伝統様式を採用しています。 なので、メニューは多くはありません。 代表的なマレーマッサージはリンパ マッサージをベースにしていて、ちょっと 痛いのですが、体がすっきりします。 ちょうど訪れた時に、午前中にスパを すれば、もう1つのスパが無料という プロモーションをやっていたので、 すかさず申し込むことに。マレーフェイシャル をしたらスクラブで顔をごしごしと擦られて しまったので、皮膚の薄い日本人には 向いていないと思います。 マッサージの間中使っていたバティックは ホテルのオリジナルで持ち帰ることが できるのも嬉しいサービスでした。 |
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午前中毎日メインプールで、デモンストレーション があります。これは結婚式の儀式らしく、 ホテルのスタッフが大きな声で歌いながら プールサイドにやってきて、踊りを披露して います。 その他にもスチムニ体操というものを毎朝 行っていたり、料理教室をやっていたりと ゲストにマレー文化を楽しんでもらおうという 工夫が見られました。 ビーチリゾートにいると、リゾートから全く出ない ゲストがほとんどだと思いますが、少しでも マレーシア文化に触れてもらいたいというホテル の気持ちが伝わってくる気がしました。 |