===== ===== ===== ===== ===== ===== ===== 「徒然(つれづれ)レビュー2003」・・・それでもけっこう書いたもんだ ===== ===== ===== ===== ===== ===== ===== レビューした本一覧:(新)は新課程版、(学)は学校用、(傍)は傍用 「これがでる!センター数学頻出問題集」(代々木ライブラリー) (新)「数学基礎問題精講」(旺文社) 「大学入試に見る数学の問題と<観点の創造>」(新生出版) (新)「赤チャート」(数研出版) (新)「高校これでわかる数学」(文英堂) (新)「元気が出る数学B」(マセマ) (新)「本質の研究」数学T・A(旺文社) (新)「解法のテクニック」(科学新興新社・フォーラムA) 「鉄則」(旺文社) 「(学)センター試験短期完成問題集」(文英堂) 雑感:「(傍)サクシード」&「(傍)基本と演習テーマ」(数研出版) (新)「(学)Newファイン」@数学T・A/A数学U・B(第一学習社) 雑感:書き込み式問題集について (新)「元気が出る数学T・A」/「馬場敬之の合格!数学T・A」/「合格!数学 _T・Aプラス110問題集」(マセマ) (新)「1対1対応の演習」(東京出版) (新)「10日あればいい 数学T+A短期集中ゼミ」基本編/実戦編(実教出版) (新)「湯浅の使える数学T・A」(池田書店) (新)「本質の解法」/「本質の演習」(旺文社) (新)「フォーカスUP」(啓林館) 「絵をみてできる数学実験」(講談社サイエンティフィク) 「ゆっくり考えよう!高校総合学習の数学」(講談社ブルーバックス) 「センター数学で大逆転できる本」(エール出版) 「医療看護系入試数学T・Aが面白いほどとける本」(中経出版) 「大学入試・センター突破 計算力トレーニング」(桐書房) 「精説 高校数学」第3巻(数研出版) 「今野のセンター数学T・A」(学研) 「藤田の壁を超える数学T・A・U・B」(代々木ライブラリー) (新)「シグマトライ」(文英堂) 「速講 センター試験予想問題集」数学T・A/U・B(旺文社) 「細野真宏の確率が本当によくわかる本」(小学館) 「山本俊郎のセンター数学頻出パターン30」T・A/U・B(東京書籍) 「数学 受験教科書」12受験数学と教えられない数学(SEG出版) 「看護医療技術系の問題集」(文英堂) 「解決!センター数学」T・A/U・B(Z会出版) 「鎌田凪平のセンターはこれだけ!」数学T・A/U・B(文英堂) 「センター完成一直線」数学T・A/U・B(教学社) 「理系数学のマスマビクス」(代々木ライブラリー) 「(04年度版)勝てる!センター試験」数学T・A/U・B(文英堂) 「数学 解法のエッセンス」(プレアデス出版・現代数学社) (新)「カルキュール 数学T・A[基礎力・計算力アップ問題集]」(駿台文庫) 「二見のパーフェクト演習 新数学TA」(栄光) 「NHKラジオ 高校講座 数学基礎 テキスト」(NHK出版) ***04/03/30 「これがでる!センター数学頻出問題集」(代々木ライブラリー) 年度末の今の時期ぐらいしかできない本棚の整理をしていたら、この本を見つけて、 ハッと気づいた。そういえば、レビューした覚えがない。どうやら、一緒に買った他の 本の評価(記事)だけ書いて、こちらはそのまま本棚の奥のほうへ入れこんでしまった らしい。 正直、いま見直してみても、ただマーク式の問題を集めただけで、これといったものは 見えてこない。買った本は、良い評価をするにしろ悪い評価をするにしろ、かなり見て いるはずなので、率直に言えば「印象に残らなかった」ということだろう。やはり、良 い本は短い時間で人をひきつける「何か」を持っているということなのか。 # 今年度最後の「徒然レビュー」がこんな本で終わってしまって、まことに申し訳あり # ません。 ***04/03/29 (新)「数学基礎問題精講」(旺文社) 教科書レベルから入試基礎・センター準備レベルまでの重要な例題をコンパクトにまと めている(とくに私大の小問集合を意識している)。基本事項だけをまとめたページは なく、各例題の解答のまえに基本事項・着眼点の解説を入れた「精講」があるが、詳し い反面、基本事項・着眼点の双方が混じって入っているので、まったくの初歩から学ぶ 人には向かない。少し忘れかけている程度の問題を解きながら基本事項を復習していく という用途に限定すれば、使えないことはない。 節の後半の例題の「精講」はけっこう「読ませる」。学校の授業では目の前の内容を理 解するのに精一杯で聞き逃してしまった内容を、こうやって改めて読むと「そうだった のか」と納得することも多いだろう。反面、解答自体はややそっけない。途中の計算も もう少し省略されずに書かれていたら良かったのにと思う。 「大学入試に見る数学の問題と<観点の創造>」(新生出版) 問題に対する姿勢(観点)という側面から、入試問題を解説した本。著者は塾の顧問を つとめる。表紙に副題として「あるポッパーリアンのつぶやき」とあるのが気になる が、これはあくまで自分の趣味で書いている本だということを著者自身が暗に告白して いるのだとも考えられる。ちなみに、「ポッパー」は科学哲学者の名前で、著者はこの 人に傾倒しているからポッパー「リアン」なのだそうだ。 この手の本でよくあるパターンで、確かに部分部分を見ればいいことを言っているとこ ろもあるが、本文はただただ問題とその観点、解法、解答を並べたてているだけで、入 試問題の「演習書」としての機能性などはいっさい考慮されていない。そのわりに収録 問題に基本問題が多く、分野のバランスもとれているのは、前書きにもあるように著者 が東京出版や数研出版の演習書からおもに問題を選んだためらしい。個人的には、著者 がもっと自分のポッパーリアンぶりを表現できるような問題を、昔の入試問題も含めた 多くの問題の中から厳選して欲しかった。すこし前に「入試数学 伝説の良問100」 (講談社ブルーバックス)を見ているだけに、あまりに物足りない。 もう1つ気になったのは漢字の間違い。「適格な表現」「模範回答」など、漢字検定に 必ず出てきそうなレベルの使い分けの間違いも目につく。出版社の皆さん、頼むから、 仮にも大阪大学卒の人に恥をかかせるのはやめてもらいたい。 ***04/03/20 (新)「赤チャート」(数研出版) 前時代の遺物のような旧課程版とはまるで別モノ。むしろ旧課程版の「青」に近い。重 要事項の講義部分も充実している。例題数はさすがに多いが、体系立てて収録してある し、突飛な出題や解説は非常に少なくなった。別の本で典型題を網羅したあと、得意分 野をより深く学んだり、辞書的に使ったりするとよいだろう。個人で買うかどうかはと もかくとして、塾などには1冊置いて欲しい本だ。 ただ、この本の「日本でいちばん高いレベルの総合参考書」という立場を考えるなら、 それがこの難易度というのは少々寂しい感じもする。昔「赤」で学んでいた人が今のを 見たら、おそらく詐欺だと思うだろう。今の「赤」は赤で良いが、総合参考書以外の枠 組みでは、もう少し「毒々しい」本があってもよい気もする。 (新)「高校これでわかる数学」T+A/U+B(文英堂) 教科書レベルの内容を、とにかく丁寧に解説している。中でも導入部分は素晴らしい。 対話のような形式で、「数列って何?」ぐらいの、数学が得意でない生徒さんが最初に つまずきそうなポイントもしっかりフォローしている。例題の選び方も、代表的な検定 教科書に忠実なので、物足りなさはあるだろうが「やりづらい」と感じることはないだ ろう。中学校から数学が苦手だった人はもちろん、学校の授業を聞き逃してしまった箇 所の復習用に、逆に基本事項だけを先取りしたい人用にと、幅広く使える。 演習量を補うには、この本の「定期テスト対策問題」(章末)にチャレンジしつつ、 「ニューアクションβ」(東京書籍)や「黄チャート」(数研出版)などの本の例題に 当たればよいが、基本事項を忘れてしまったり、新しい分野に入ってまたつまずいてし まったりしたら、やはり面倒がらずこの本に戻ってやり直して欲しい。 (新)「元気が出る数学B」(マセマ) 本の半分はコンピュータに関する内容。ベクトル・数列分野の例題が少ない。 ***04/03/14 (新)「本質の研究」数学T・A(旺文社) 教科書学習から一歩進んで、基本事項をしっかり理解しながら上のレベルの問題にじっ くり取り組みたい人向けの参考書。節の初めの導入部分に多くのページ数を割き、例題 は重要テーマ(教科書学習時に差のつきやすいもの)と思われるものに絞っている。既 存の本でいえば「黒大数」(研文書院版「大学への数学」)ぽい基本事項の導入に「青 チャート」レベルの本の節末・章末近くの例題から抜粋して入れたような構成である。 この独自性は高く評価したい。学校で「チャート式」や「ニューアクション」「フォー カス」などをもらっている生徒さんで、余裕のある人が買い足すのにもちょうど良いか らだ。 # 筆者は、今までこのレベルの生徒さんに「ニューアクションα」の「問題」を順に解 # けばどうかとアドバイスしてきたが、この本にはない「黒大数」的な基本事項のまと # めにも触れて欲しいとつねづね感じていた。新課程版に関してはこの「本質の研究」 # を薦める機会が多くなると思う。「未習内容の先取りにも向くのでは?」とは新矢先 # 生の弁。 先行して発売されている「本質の解法」「本質の演習」の上のグレードにあたり、表紙 のデザインも基本的に同じだが、中身はまるで別モノ。書店でもそういうコーナーに置 かれているし、表紙の色だけは「青」だが、「青チャート」のような内容を期待しては いけない。 (新)「解法のテクニック」(科学新興新社・フォーラムA) とりあえず「群数列」を扱った部分だけ見てみたが、相変わらず例題の構成がどことな く的外れな印象は否めない。節末の「REVIEW」問題もあまり深入りしておらず、 古き良き時代の「解テク」派の人々(筆者より少し上の世代の方々?)の多くは失望す るのではないか。紙面構成も含め、比喩的に言えば「味つけが薄すぎる」。 ***04/02/24 「鉄則」シリーズ(旺文社) 旧課程版では、「青」に取り組めない人のための導入用という位置づけという評価が あったようだ。これは、章の最初にある初歩的な練習問題をひととおり解いてから 「青」に進めということなのだろう。確かに一理あるが、それも昔の話。新課程に対応 する兆しも現在のところ(04年2月の時点で)見られないが、この本が出ようが出ま いが、極めて特殊な立場にある人以外、特に困ることはあるまい。 ***04/02/22 「(学)センター試験短期完成問題集」数学T・A+U・B(文英堂) センター試験対策用の問題集。学校一括採用のみの販売で、市販はされない。04年度 採用見本が勤務校にあったので見てみたが、使っている素材やオリジナル問題、解答と 解説まで同社の「勝てる!センター」との使い回し。裏見返しに「勝てる!」とまった く同じ著者紹介が載っていた。 「勝てる!」同様、各分野の最初のほうにセンター試験の過去問を基本事項の確認用に アレンジした小問がほどよく収録されているのが特徴。問題が全体的に古いこと、分野 によって最初のほうの問題の難易度にバラつきがあることが若干気になるが、総じて良 い本だと思う。新課程入試対応版も早く見てみたい。 ***04/02/17 $ 雑感:「(傍)サクシード」&「(傍)基本と演習テーマ」(数研出版) $ ※04/2/11分に加筆 $ $ いわゆる傍用問題集の中で、筆者が高く評価している本の1つに「サクシード」があ $ る。同じ出版社の本の中では「4STEP」と並んで到達点が高い部類に入るようだ $ が、本全体を通じてスッキリとバランスよく問題が配列されていると思う。難問の割 $ 合が少ない点に不安を感じる向きもあろうが、こと「使い勝手」という面では明らか $ にこちらが上であろう。 $ $ 見開きが1つの単位になっているのが最大の特徴である(章末は除く)。左ページに $ は3〜4題の「重要例題」がタイトル付きで配置されていて、その下に解法のポイン $ トが書かれている。この本で授業する場合、中心になるのはやはり「重要例題」であ $ ろう。右ページには、重要例題の類題を含め、通常の問題集と同じように練習問題が $ 並んでいる。こちらはごく初歩的なものは授業で演習して、他は宿題として出し、必 $ 要に応じて解説するといった扱いになるだろう。 $ $ 試験前になると、多くの生徒さんが「どこをやればいいですか」と質問に来る。試験 $ で差がつきやすい重要問題に的を絞りたいのならまだ話が簡単なのだが、そういう生 $ 徒さんに限って、よくよく話を聞いてみると「実を言うと、最初からぜんぜんわかっ $ てないんです」という状態だったりする。そんなとき、この本なら「とりあえず左の $ 問題をやり直してみなさい」とすぐ言えるが、平板スタイルだと、問題をいちいちこ $ ちらで選んでやらなければならないうえ、その場限りで終わってしまう。この違いは $ 我々が思う以上に、生徒さんにとっては大きいのではないか。 $ $ 似たスタイルでもう少しレベル的に低いものが欲しければ、本文中に例題枠のある $ 「基本と演習テーマ」。こちらは節が1つの単位になっており、最初のページは要点 $ 整理と「基本」(計算練習)、次ページからは「テーマ」問題(例題)が「練習」 $ (類題)とともに1ページあたり1〜2題のペースで並ぶ。つまりは、サクシードの $ 重要例題にページを費やし、さらにその前に教科書の問・練習の類題を補ったような $ 格好になっている。 $ $ 傍用問題集を選ぶ際は、収録問題の難易度もさることながら、その配列(「システ $ ム」といっても良いかも知れない)が生徒さんの実情や指導者の授業スタイルに合う $ かどうか、よく吟味しなければならないと思う。とくに忙しい指導者、また筆者のよ $ うに指導経験の浅い者には、パッと見開いただけで伝えるべきポイントがわかり、ま $ た授業の姿もイメージしやすいものが欲しい。授業が終われば傍用問題集も「自習教 $ 材」になりうるという点まで考慮すればなおさらではないか。「いや、傍用問題集と $ いうものは、そもそも平板に問題文が並んでいるべきものだ」とお考えになる指導者 $ さんの気持ちも分からないではないのだが・・・。 ***04/02/04 (新)「(学校用)Newファイン」@数学T・A130選/A数学U・B140選 _(第一学習社) 新課程入試に対応した、学校一括採用向けの演習書。旧課程版から通じて、丁寧で充実 した別冊解答(豊富な副文あり)が特徴的である。タイトルにあるように、収録問題も 1冊あたり100題強と絞ってあって、レベル的にもそんなに高くないのてテンポよく 解き進めていける。枠組みとしては一応入試対策用であるが、実質、本格的な受験演習 に入る前の教科書内容の確認向けであろう。2冊に分かれているので、T・Aのみ受 験、U・Bを集中強化するなど生徒さんの事情に合わせて渡したり、逆に余裕があれば 教科書学習直後の復習用や、長期休みの宿題などに渡したりもできる。 このように、いろいろと用途の広そうな本だが、一般発売されておらず、生徒の皆さん に直接お目にかけることができないのが非常に残念である。学校の先生と仲良くなって おき、その先生にサンプルを見せてもらったうえで、気に入ったら頼み込んで個人的に 買わせてもらう、とこれがほぼ唯一の入手ルートであるが・・・。 $ 雑感:書き込み式問題集について $ $ 書き込み式の問題集が増えた気がする。傍用問題集としては以前からあったが、最近 $ は一部の演習書まで書き込み式になったり、「黄チャート」や「フォーカス」の問題 $ 文をそのまま収録したものまで発売され、ここまで来たかという感じだ。一般に、 $ $ (メリット)提出課題が出しやすく管理しやすい/忘れ物・ノート紛失対策 $ (デメリット)演習量不十分・復習しない/解答スペースが中途半端な本が多い $ $ という構図もあるのだが、ほとんどの本に対しては、「収録問題数が少ないので、問 $ 題文と問題文の間を空けてページ数を増やさないと本の外観が貧弱になるから仕方な $ く」という以上の、書き込み式にする必然性が感じられない。やはり書き込み式にす $ る以上、とくに導入部には基本事項や公式の穴埋め、例題形式なら解答を穴埋めにす $ るなど、内容面で工夫の余地があるはずである。一部そういう本も見かけるが、まだ $ まだ少数派だ。 $ $ それともう1つ。解答スペースに計算・答案を収める以前に、そもそも無地の紙に文 $ 字・式を書くことが苦手な生徒さんも多い。そういう人たちには、けっきょく問題文 $ のコピーを別のノートに貼ってもらうことになる。こうなると完全に2度手間であ $ る(しかも、コピーするならひとつの見開きに問題文がたくさん書いてあった方がコ $ ピー代が安く済む)。解答スペースに罫線が薄く入っているだけでもずいぶん違うと $ 思うのだが、そこまで考えるのは筆者だけだろうか。 ***04/01/30 (新)「元気が出る数学T・A」/「馬場敬之の合格!数学T・A」/「合格!数学 _T・Aプラス110問題集」(マセマ) ※04/01/26分に加筆 マセマの人気シリーズの新課程入試対応版。「元気〜」と「合格!」は、1つの分野を いくつかの節に分け、講義調の説明で基本事項をおさらいしてから例題数題を解説する というスタイルで、前者が初学者向け、後者が少し慣れた人向けである。「プラス〜」 は、いわばこのシリーズが気に入った人のための演習書で、入試基礎を中心に標準レベ ルまでの問題を収録している。「整数」を扱っているのも嬉しい。 もともと好き嫌いが分かれるシリーズ(というより著者?出版社?)なので、筆者から 積極的に薦めることはしないが、使っている生徒さんに対して、それが適切かどうかの 判断は適宜している。評判が先行しがちな本だが、誤った取り組み方をしている生徒さ んは少ないようで安心している。 内容であるが、ある種の「きっかけ」をつかむための本、というのが率直な印象。例題 までのもっていき方に無理が少なく、部分部分をきちんとやればある種の達成感が味わ えるからだ。基本を復習しながら曲がりなりにも入試問題が解ける痛快さは、重たい総 合参考書ではなかなか味わえない。 が、中途半端にこのシリーズに頼るのは良くない。節によっては例題数が少なかった り、節の切れ目も一部不自然だったりなど、「口当たりの良さ」を優先しすぎて、網羅 性・体系性が2の次になっているフシがあるからだ。加えて、例題の難易度の面で「元 気〜」と「合格!」の差別化が不十分であるきらいもある。特に「元気〜」を使う生徒 さんは、公式を使う練習程度は教科書や他の本で補ってから取り組まないと、何となく わかった気になるだけで終わる危険もある。 さらに、シリーズ全体を通して選題・つくりが雑すぎるきらいもある。早い時期に「新 課程対応」を打ち出して売ってしまおうという出版社(著者?)の戦略もあるのだろう が、たとえば「相加平均・相乗平均」(新課程では数学U配当)の扱いなどを見ると、 さすがにひどいのではと思ってしまう。 # 「合格!」では「方程式・不等式」の章の中で、数学T・Aの内容を少し越えるが # 受験対策として当然知っておくべき内容だとことわったうえで少し触れられている # が、初学者向けであるはずの「元気〜」ではその但し書きがなく、さらに扱ってい # る章が「数と式」になっている。「プラス〜」は問題集であるし、「元気〜」と # 「合格!」に対応した本だと前書きにあるので多少大目にみたいが、この本だけを # 買う人だって当然いるわけだし、あれだけ副文等を充実させている中で、課程との # 関連についてまったく触れていないというのはやはり不親切ではないだろうか。 レイアウト面に関しては、旧課程版から通じて言うことは同じである。3冊とも、講義 部分・解説部分を通じてまるで板書のように補足説明が書き込まれた独特のスタイルを とっており、好きな人には良いのだが、字の太さや行間など、紙面のバランスはお世辞 にも良いとはいえない。とくに「プラス〜」は、2段組の解答に基本事項の確認から補 足説明まで詰め込みすぎており、消化不良を起こしている感じ(慣れないとどこが答案 なのか戸惑う)。 ***04/01/26 (新)「大学への数学 1対1対応の演習」数学T/数学A(東京出版) 難関大志望者が入試問題演習の前に使う演習書として、ひとつの定番になっているシ リーズの新課程版。教科書学習を終え、網羅系をひととおり仕上げた終えたあとの力試 し(アウトプット)用として、余裕があれば高1(一貫校なら中3)から取り組める。 旧課程版では、選題や解答・解説(とくに演習題)に一部突飛な箇所があってそれが挫 折のもとにもなっていたが、今回はその部分がかなり改善された。収録問題のレベルも 安定してきて、筆者が見ても「早めにこういう問題に触れておいて欲しい」と思えるも のが増えた。また、とくに「2次関数」分野の選題にみられるように、通常の参考書や 学校・予備校の授業で扱い&理解に差が出るところを集中的に補うという方向性がより はっきりし、同時にこのシリーズの位置づけも定着した感がある。 依然として「使い手を選ぶ」という欠点はある。収録問題の性格上、中途半端な実力で 背伸びして使うと、どの問題にも歯が立たず挫折してしまうし、実力的には十分でも、 見たことのある問題にしか取り組めず、解法を覚えるだけになってしまう人には苦し い。いわゆる網羅系の例題を8割以上マスターしているのは前提で、さらに数学に対す る苦手意識をなくしたうえで取り組みたい本である。また、解説云々以前によく考えな いと理解できない問題・解法が多く出てくるので、どうしても解けないものは後回しに するなどの臨機応変さも使用者側に求められる。身の周りに質問できる指導者や友人が いればなお良い。 そこそこの大学の入試問題を何となく集めただけという本が多い中、先を目指したい受 験生のニーズをよくとらえているとは思う。対象レベルや編集コンセプトからして難し い面もあるが、必要以上に敷居の高さを感じさせないよう、選題面にも解説面にも気を 配った本づくりを引き続き求める。少々余談になるが、この「1対1」と同じレベルと 選題で、解説に講義調を取り入れるなど、もう少し噛み砕いた感じの本が欲しいと思う こともある。 ***04/01/24 (新)「10日あればいい 数学T+A短期集中ゼミ」基本編/実戦編(実教出版) 全教科を通じたシリーズ「10日あればいい〜」の新課程入試対応版。入試基礎レベル の代表的な例題が網羅されており、そこそこの進学校で演習用テキストとして採用され るというイメージが強いが、市販もされている。この販売形態のおかげで、価格が非常 に安いのは旧課程から変わらない。 新課程入試が始まるまでもう1年あるが、数学T・Aだけでも早めにこの本のレベルに もっていくに越したことはないし、そういうカリキュラムで演習を始める、もしくは長 期休みの課題にこの本を与えたりする学校もあるはずなので、04年4月からこれを使 うという選択肢ができたのは大変ありがたいことだ。 「基本編」は、旧課程版の基本編(T・A・U・Bで1冊、例題数122題)を継承し ていると思われるが、内容は新編集と考えて差し支えない。旧課程版は例題1題の下に 練習1題の対応であったが今回は練習・Challengeの2題が対応するかたちになり、1 ページに例題1題のレイアウトで統一された。さらに大きいのは、別冊解答が以前のよ うな2段組でなく、例題の解答と同じく横に副文がついたことだ。教科書の基本事項に 若干抜けのある生徒さんに無理なく使えるかと言われれば若干疑問が残るが、それでも 旧課程版から比べると別モノといっていいほど親切になった。 これに対して、「実戦編」は以前のものとほぼ同じで、進歩と呼べる箇所はまるで見当 たらない。例題1題に練習1題の対応で単発に終わりやすい印象は否めないままである し、1ページに2題以上の例題が収録されている箇所も残っていて、特にその部分に関 して解答・解説に無理がありすぎるのも旧課程版のまま。「基本編」ではきっちり直っ ている欠点がこちらではそのままになっているというのは、明らかに編集サイドの「手 抜き」ではないだろうか。 筆者自身、今の職場に来て実感したことなのだが、筆者自身を含め、学校サイドの人間 は、生徒さんに本を持たせるとき、収録問題の網羅性に関しては「背伸び」をしたがる 傾向にある。このシリーズを使うなら、やはり気分的に「実戦編」あたりを持たせてあ げないと不安を覚えてしまうのだ(基本編には「頂点が動く2次関数の最大・最小」す ら収録されていない)。それなのに、新編集の本と以前からある本の焼き直しとでこれ だけ落差があると、どうしたものか考えこんでしまう。いっそ、基本編の発売は05年 度に先送りしてでも、主力商品であろう「実戦編」の方をじっくり作り直して欲しかっ たと思っているのは筆者だけだろうか?? 旧課程版で発売されていた「演習」(基本編・実戦編のさらに上に位置する)にあたる ものが新課程版ではまだ発売されていないが、そのあたりの動向を含めて見守っていき たいシリーズではある。 ***04/01/15 (新)「湯浅の使える数学T・A」(池田書店) マイナーな出版社の本なのでなかなか置いていないが、人気講師が執筆しているシリー ズの新課程版。予備校の(前期授業の)テキストに基本事項の説明が付いた感じで、代 表的な例題を見開き1題で解説し、類題を1題ずつ対応させてある。基本的に、教科 書&傍用問題集レベルで、復習を兼ねた力試し用である。 問題数を絞るために、まったくの初歩的レベルのものや、瑣末な例題は省いてあるの で、取り組みやすいことは取り組みやすいが、必要な事項がすべてマスターできるわけ ではない。この本は一種の通過点と考えてほしい。後述する理由から類題の1題1題に こだわる必要はまったくないが、例題は最低限すべて解けるようになったうえで、類題 のうち取り組みやすいものを含めて合計で8割理解がひとつの目安だろうか。 筆者がいちばん気にしたのが、例題と類題の飛躍の度合い。例題数が少ない分、類題に は多少レベルの高いものや珍しい問題なども収録してあるのだが、その難易度・方向性 にけっこうバラつきがあるのである。これで、別冊解答の解説が昨今の代表的な網羅系 参考書並みに充実していればそれで問題はないのだが、例題から通じて、この本の解答 部分にはいっさい副文がない(類題の解答に至っては、着眼点の説明すらない)。入 門・基礎向けも意識する以上、もう少し何とかできなかったか。 ***04/01/12 (新)「本質の解法」/「本質の演習」(旺文社) 旧「本質がつかめる」を継承するシリーズの総合参考書。表紙に巻かれている帯には前 者が受験直結、後者が演習中心と書いてあり、実際そのとおりなのだが、前者が「黄 チャート」と同レベルかやや上で、章末にはかなり難しい入試問題も収録されている。 後者は「白」と「黄」の中間ぐらいで、章末まで含め入試対策より傍用問題集的な問題 のカバーに重点を置いている。どちらも例題数は絞ってあり、網羅性よりも科目の全体 像を与える本といえる。 まず「本質の解法」。例題は教科書どおりの配列に並ぶ「Core Ex」「Block Ex」と、章 末問題の前でまとめて扱われる重要問題「Special Ex」からなる。「Special」は学校の 授業等でも扱いに差が出るところだが、面倒ならばまるごと飛ばせばよいので邪魔にな らないのが嬉しい。あと特徴的なのは、節の最初にある基本事項のまとめのページに例 題の問題文を載せてあること。その項目でどういう問題が解けるようになればいいのか がひと目でわかるこの試みには、見るべきものが多い。 対して「本質の演習」はどこまでも普通の参考書。例題ページは(「Special Ex」はな く「Core Ex」と「Block Ex」のみ)それなりに充実しているが、本全体に漂うそっけな さがこのレベルの本では特にマイナスに映る。章末にある初学者泣かせの問題をいかに フォローするかがこの手の本の価値を決めるだけに、もう少し解説には気を遣って欲し かった。 ***04/01/06 (新)「フォーカスUP」U+B(啓林館) この参考書にも、最近の総合参考書の動向を反映してか、分厚い別冊解答が付いた。収 録問題的には旧課程版「力のつくフォーカス」と同じレベルと思われる。 T+Aからそうであったが、例題ページの副文(「解」の右にあるポイント解説)の量 が非常に多いのが目をひく。特に、初学者がつまずきやすい細かな計算に関しては手厚 くフォローされている。この部分は、他書も見習うべきところである。 難は、紙面が全体的に極めてごちゃごちゃしていて読みづらいところか。いろいろな情 報がいっぺんに目に入ってきてしまうのである。最初は副文の量が多すぎるからではな いかと思い、副文を手で隠して改めて紙面を眺めてみたが、どうやら無関係のよう。そ こで他書とも見比べてみた結果、例題の「考え方」と「解」が両方とも平板にレイアウ トされており、しかも両者の間の仕切りの役目をする囲み「FOCUS」が例題により あったりなかったりするのが問題ではないかという考えに至った。 # ちなみに、考え方を詳しく書くという点で同じ方向性にある「チャート式」では、例 # 題の問題文を枠で囲み、さらに「チャート」と「指針」を同じ囲みに入れてしまい、 # 統一感を出している。「シグマトライ」も、着目は平板レイアウトだが、着目と解答 # の間を全問「Point」の囲みで仕切るなど工夫をしている。「ニューアクショ # ン」は考え方に関する記述を簡潔にまとめて紙面に余裕を持たせている点で「フォー # カス」とは方向性が異なるが、考え方の部分は全問統一した囲みになっている。問題 # によって付いたり付かなかったりする「POINT」を解答のあとにもってきている # のも、こまかな工夫であるが重要だと思う。 着眼部分の記述もほとんどなく、解答・解説も全体にそっけなかった旧課程版「力のつ く〜」に比べればだいぶ進歩したように思うが、今さらながら、紙面構成というものの 重要性を思い知らされた1冊であった。 「絵をみてできる数学実験」(講談社サイエンティフィク) 中1を担当するようになってから、この手の本にまで興味の対象が広がってしまって、 自分の中でも収拾がつかなくなっている。 この本もいわゆる「テーマ学習」ネタだが、多くの著者が参加しており、網羅性(とい う概念があるとすれば・・・)もけっこう高い。ただ、帯に「生徒が飽きない授業のウ ラ技!」とうたうなど指導者向けをアピールするなら、それぞれのテーマを何年生の時 点で扱うべきか、大体の目安だけでも示して欲しかった。 ***03/12/28 「ゆっくり考えよう!高校総合学習の数学」(講談社ブルーバックス) 高校の数学で単元をひととおり学んだあとに、「テーマ学習」という位置づけで扱いう る内容をいくつかとりあげ、詳しく解説してある。ある程度の基礎学力は必要だが、授 業を受けているように読める。途中式も、この手の本にしては省略せずにきっちり書い てあるし、章末にある「問」の解答・解説も詳しく、わかりやすい。純粋な大学受験数 学の参考書ではないが、一貫校の優秀な中3〜高1生にぜひ触れて欲しい内容が詰まっ ている。 たとえば、数学Uの三角関数を学べば、この本にある「sin3°の値を求めよ」とい う問題が解けるだけの道具を手に入れたことになるのだが、皆さんは取り組めるだろう か。授業で教えてもらった問題は解けるけど、少し問いかけや見た目が変わると途端に 考えようとしなくなってしまう。・・・そんな学習姿勢のまま、表面上だけ1年や2年 先取りしたところで、何の足しになるのだろうか。このまえ東大で出題された「円周率 は3.05よりも大きいことを証明せよ」という問題も頭をよぎる。 ***03/11/25 「センター数学で大逆転できる本」(エール出版) いわゆる裏ワザ解法集。著者は「月刊医歯薬進学」(玄文社)に連載を持っており、お そらく、この本もその内容が土台になっていると思われる。この手の本で紹介されてい る解法・公式は幅広く使えるものと限られた場面でしか使えないもの、けっこう苦しま ぎれっぽいものまでいろいろだが、センター試験に限らず、うまくハマれば大幅に時間 が節約できる(と思われる)ものが多数紹介されている。記述でこれらの「解法」を表 立って使うと減点対象になる可能性があるが、初歩的なもの以外は検算用に限るなど、 限度を考えて使えば大丈夫。 一般論として、この手の本は収録内容のバランスが非常に難しい。要するに、解法の網 羅性・汎用性を追求しようとするとどうしても「おいしい」解法の割合が少なくなって しまい、逆に計算の手間が劇的に節約できるものばかり集めても一貫性に乏しく「いい とこどり」のような印象になってしまう。また、いくら計算が楽だからといって、こん どは「準公式」の数を増やしすぎてしまうと、今度はそれらをどう使い分ければいいの かわからなくなってしまう。その「あいだ」を取るのにどの著者も苦労しているわけな のだが、よくあるのが、本の最初で著者が特にすすめる「公式」をいくつか紹介してそ れから分野別に解法を紹介していくという方法である。実は、この本も見事すぎるぐら い(!)このパターンに当てはまっている。 筆者も、最初に抜粋されている数問の解法を見てしばし「へぇ〜」と感心したのち、で も何となく本全体の構成は予想がつくので、こんどは6割ほど読み進んだところをいき なり開けてみる。すると、やはりそこには「正統派」の範疇に入る解法が紹介されてい るのである。でも、教科書や通常の参考書に載っていない公式もいくつかあったので、 今度は純粋に「勉強」させてもらった。 結論。全体としては「まあこんな感じかな」という程度である。渡る世間、そんなにう まい話はない。もしこの本の冒頭のような解法だけで暮らしていけるのなら、世にある 参考書、そして学校や予備校で習う内容もみなそうなっているはずだからだ。 # これって、実は「背理法」の論法を使っているんだけど、わかるかなあ?? # ・・・とくにこの手の本を見るとどうしても買いたくなってしまう皆さん。 ***03/11/16 「医療看護系入試数学T・Aが面白いほどとける本」(中経出版) いわゆる「細野本」のような内容を期待してしまうと当てがはずれるが、純粋に演習書 としては分量も適切で無理なく取り組める。予備校のテキストのように、各分野ごとに 基本事項のまとめがあり、医療看護系入試の頻出問題(と思われる問題)を「例題」 「類題」として収録している(類題の解答・解説は別冊になっている)。 まず、例題の解答についている副文(ふくぶん:横にある補足説明のこと)が、通常の 網羅系に比べるとかなり詳しい点が目を引く。さらに、基本事項のページも単なる公式 の羅列でなく、導きかたや定理の証明がついている点は評価できる。いかに入試で使う だけとはいえ、導き方を知らずただ覚えるだけでは気持ち悪いし、結局は定着しにくい と思うので、その点が配慮されている点は非常に嬉しい。 だからこそ、導入部分の丁寧さにバラつきがあり、ビジュアル性にもやや乏しい点に不 満が残る。総じて、文字変数が多い。それこそ予備校のテキストからそのままとってき たような感じで、先生の講義を聞きながらノートに書き加えていったりする部分が少な すぎるのである(せめて、sinは筆記体のsの書き順に分母→分子となる、その程度 の書き込みは欲しかった)。医療看護系の受験生を意識するなら、この部分に例題の解 答以上に神経を使って欲しかったと思う。 導入に講義調を取り入れるという手もあるだろうが、それでなくても、基本事項の確認 を兼ね、公式の適用例を小問形式で示すだけでもだいぶ違う。これがないので、公式を はじめて使うのがいきなり例題の中ということになり、基本事項の理解があやふやな生 徒さんにはハードルが高くなっている。もう少し「ワンクッション置くような構成」に すべきだったと思う。 この本の長所を生かし、かつ欠点を補うには、やはり「看護医療技術系の数学」(文英 堂)、つまり当レビューで「死亡!本」と呼んでいる本を導入に用い、その次に類題演 習用としてこの本を用いたらよい。 ***03/11/1(11/9・12/5加筆) 「大学入試・センター突破 計算力トレーニング」上/下(桐書房) 河合塾文理の講師が著者をつとめる、文字どおり「計算」の「トレーニング」に絞った 内容の問題集だが、必要に応じて分数の計算や中学内容の復習が入っていたり、各項目 の導入も板書のような感じでしっかりしていたりと、数学が苦手な生徒さんにも使いや すくするための工夫がみられる。とくにこの導入部分は、単なる計算練習のための導入 という域をこえ、ポイントが見やすくまとまっており重宝するのでぜひ見てほしい。 「上」「下」の2巻でT・A・U・Bの主要部分がカバーでき、小問数も適切である。 青年海外協力隊の一員としてアフリカで、またそのあとフランスでも指導した経験を生 かしてか(?)、一部日本の教科書・参考書では馴染みのない計算法や解法を提唱して いるが、原理の説明もあるので理解できるものに関しては積極的に取り入れていったら 良いと思う。とくに、「たすきがけ」に代わる因数分解の方法は必見である(著者はこ の方法を「左右積法」と呼んでいる)。 ひとつ難を言うなら、この本で公式や解法・手法につけられている非公式な「名前」。 塾の授業を受けるように、全員がこの本を先頭から順番にやっていくのならこれでいい のかも知れないが、本にすると、たとえば1種類の計算だけを集中的に練習したいとき に、まだ読んでいない箇所で付けられている名前が導入部分で引用されている場面に出 くわす可能性があるからだ。 ※ 当記事をご覧になった著者様から、じきじきにメールをいただきました。恐縮です。 「精説 高校数学」第3巻(数研出版) おもに旧課程の高校数学の教科書の内容を進学校向けに再編集したテキストの第3巻 (全4巻刊行予定で第1巻と第2巻は発売済み)。まず「薄い」というのが気になった が、内容的にも同じ印象である。進学校向けを謳っているわりには、検定教科書時代の 収録内容の「不自然さ」をそのまま引きずっていて、重たいわりに内容が薄いと感じて しまうのであるが。 入試頻出分野である「数U微分・積分」では、「解と係数の関係」「整式の割り算」 「高次方程式」などともっとからめてもよかったし、いわゆる「1/6公式」も単に公 式として紹介して終わりでなく、文字係数の入る応用例題などを収録してもよかった。 筆者はこれらの内容が傍用問題集や参考書でしか扱われていないのを以前から不満に 思っており、その部分の改善を望んだのだが、少々あてがはずれてガッカリしている。 「今野のセンター数学T・A」(学研) センター試験の傾向分析に特徴がある講義調参考書。分野別に、まず97年から03年 までの本試の出題をふまえた出題傾向分析があり、次に過去問の一部を使った基本事項 の復習、最後に過去問を(1問だけだが)最初から最後まで解説したものと続く。学研 の「大学受験集中講義」というシリーズの1冊だが、まさに予備校の冬期・直前の講習 会の内容をそのまま本にしたような感じがする。 特徴的なのは、傾向分析のところで1年ごとに大問全体の流れをフローチャート状に示 してあるところ。よく「センター試験も思考力重視になってきた」という話を聞くが、 具体的に何年度の問題からそうなっているかなどをきちっと解説した本がなかった中 で、この著者は素晴らしい分析をし、またそれをわかりやすく伝えてくれている。ただ し、ここには問題文の全文は収録されていないので、赤本を別に用意し、そちらを見な がらこのフローチャートを追っていくとよい(すでに解いた人にはよい復習になる)。 過去問部分の解説もそれなりに詳しいが、その問題の解法を説明するというよりは、そ の中で使われている基本事項を復習したり、別解的な内容に触れさせたりするところに 重点が置かれており、この1問の中で何か「得して」もらおうといった内容になってい る。 最近、とくに予備校系の参考書で「解説」にこういった内容を盛り込んだ本を多く見か けるが、これは一種の「流行り」なのだろうか。予備校の授業のトレンドがそうなって いるということだけは(実は私自身も予備校で何問かそういうふうに解説したことが あったし)何となく想像がつくのだが・・・。 「藤田の壁を超える数学T・A・U・B」(代々木ライブラリー) 「見たことのない問題はほとんど解けない」という状態からいかに脱出するかを教えよ うとしている演習書。著者は対象読者を理系中級以上、文系上級としているが、どちら かというと後者向けだろう。 収録問題は100題で、入試標準〜上級レベルから、数学がよほど得意でないと取り組 みづらい「TOP問題」50題の解説をメインとしているが、解説の中で、それぞれ1 題ずつ「STEP問題」を対応づけ、そちらを解きながらTOP問題を解く見通しを与 えるという統一されたスタイルをとっている。 早い時期に一度やっておき、センター後の2次対策で記述の勘を取り戻す際に、改めて TOP問題に取り組みながらSTEP問題で知識の穴を埋めていく感じで使えば、実力 アップも実感でき、かつ効率よく演習できると思う。ただし、「STEP問題」にも取 り組めない人が使っても仕方がないので、STEP問題(解説の途中に収録されてい る)を見て、この程度なら解けそうだと納得できてから使ってほしい。 そう考えると、この本を使うにあたって最低限必要な基礎知識がどの程度なのかを、著 者はもっとはっきり示す必要があったと思う。たとえば巻頭に「CHECK問題」とし て、STEP問題と同じレベルの入試典型問題を20問ほど置いてくれれば、買う側も この本の難易度をすぐ知ることができて良かっただろうに。 ***03/10/13 (新)「シグマトライ」パーフェクトガイド付(文英堂) 他社、具体的には東京書籍と数研出版の参考書が分厚い別冊解答を付けているのに遅れ まいと(?)、旧版からたった半年でリニューアルされてしまった。あわてて(?)付 けたと思われる「パーフェクトガイド」は、本冊の例題ページの下にある類題を、例題 と同じ形式、レイアウトで解説したもの。確かにこれで解説面では他書にひけをとらな くはなったものの、出版社としての「後手後手」感は否めない。とくに、旧版をほとん ど同じ値段で買った人がこれを見たら何と思うだろう。 あと、個人的には、どうせ出すならこの本より「理解しやすい」のパーフェクトガイド を出して欲しかった。それとももう「理解しやすい」は見捨てられたのか!? 「速講数学T・A(/U・B)センター試験予想問題集」(旺文社) 全5回の模試形式で、センター試験80%突破を見据えたオリジナル問題の演習ができ る。各回ごとに必ず押さえるべき問題と差がつく問題がマークで示されており、また問 題ごとに目安となる解答時間が載せてある。問題レベルも標準的なので、過去問を単元 別に編集した本、たとえば「センターはこれだけ!」(文英堂)を終えたあとの力だめ しに向く。とくに数学U・Bに関しては、もし不安があればこの本で問題量を増やすの も良いかも知れない。 筆者が目を引かれたのは解答の紙面。「自己採点シート」には問題文側にある難易を表 すマークがそのままついているし、マークシートの正解部分を塗った「正解チェック シート」も、正解のマークが赤になっていて見やすい。これに対して、巻末に付属して いる切り取って試験場に持ち込める基本事項集は(旺文社の本にはよくこれが付いてい るのだが)、この本を終えて本番に臨む生徒さんにとって、しかも、こと「数学」に関 して、果たして必要かどうか。 さて、この本に限らず、模試形式は自分の弱点を探すためにやるものなので、この本で は「易」のマークのついているような問題をミスで落としてしまったり、大問1つが目 安の時間内に解けず、あちこち迷ったあげく点が出なかったりする人は、よく復習した のち、単元別に基本に戻って確認し、時間をおいて同じ問題をもう1度やり直すように 心がけて欲しい。 ***03/09/14 「細野真宏の確率が本当によくわかる本」(小学館) 中経出版から発売されていた「確率が面白いほどわかる本」のリニューアル版。収録問 題も解説もほとんど変わっていないが、一部説明の文句を噛み砕いたり、ビジュアル化 したりしており、かなり分厚くなっている。読むだけでも大変そうだというのが正直な 印象。しかし、ただ単に分量が多いとか、必要な内容が探しにくいという以前の問題が この本にはある。 ひとくちに「確率が得意になりたい」といっても、その時点の生徒さんのレベル、志望 によってやるべきことはまったく変わってくるし、生徒さんがこの本に求めるものもさ まざまなのに、それを「細野」というくくりでまとめることに、そもそも無理があるの ではないかということである。 この本も、部分部分としては「工夫」が見られるものの、全体のまとまりを考えるとは なはだ疑問である。具体的には「場合の数を求めるとき、人は区別するが球は区別しな い」という基礎知識的な注意点と、総合演習32の解法で「シュワルツの不等式を使え ば一瞬で解けてしまう」という解説が同じ本の中に共存しているわけだが(しかも後者 については、この不等式を使う以外の解法についてはいっさい解説されていない)、こ の本の対象生徒層はそもそもどこなのだろうか?? やはり「原則編」「実戦編」のように2冊に分け、前者は基本事項の解説と主要なパ ターンの網羅、後者は入試標準以上のレベルで重要になる着眼・発想に重点をおくなど の対処をすべきではなかったか。また、いかに著者のお気に入りの解法があっても、そ れにおぼれることなく、基本に忠実な解法ももっときちんと扱っておくべきではないだ ろうか。 「山本俊郎のセンター数学T・A(/U・B)頻出パターン30」(東京書籍) センター試験の過去問30題を解説しながら、センター試験に必要な基本事項をポイン ト的に説明している。分野によって、図を多く入れて解説したり、簡単な確認問題を出 してそれを解説してから本題に入ったりする「組み立て」に特徴がある。 ただ単に丁寧に解説しているというだけでなく、たとえば数学T・Aのパターン21で 図形の問題を中学レベルの知識で解くやり方を別解として扱っておき、「いつも正弦定 理と余弦定理でないといけないと思い込んではだめ」と注意してあったり、公式を解説 するときに図を多く入れてイメージをわかせたり、筆者自身この本から勉強させられる ことも(毎度のことだが)多かった。 ただ残念なのは、これも毎度のことだが紙面の煩雑さ。本文で強調されている部分と、 補足的な書き込みが同じ「青」で、それらが全体的に詰まって配置されているものだか ら、どこが本文なのかぱっと見分けがつかない。もっとはっきり言えば目が疲れる。 # 「細野本」も黒と赤の2色だが、こちらはまず本文中の強調は主に赤の「囲み」でな # されており、補足説明の赤は活字と見分けがつきやすい「手書き文字」で書かれてい # るから支障なく読めるわけである。 今まで講義調の本をほとんど見ない東京書籍と山本先生の組み合わせという時点で筆者 などはたとえようもない不安にかられてしまうのだが、今回も、実際に本を開くなりそ の予想がいっぺんに現実のものとなってしまって、大変残念に思った。 「数学 受験教科書」12 受験数学と教えられない数学(SEG出版) 以前から「買わなければ」と思っていた本で、この日も書店で並んでいるのを見て悩ん でいたが、他の荷物が重かったこともあり、タイトルに惹かれてこの1冊だけ買った。 内容は上級者向けで、受験数学として「解の配置問題」「最大最小問題」という入試重 要テーマ、教えられない数学としておもに「知られざる公式・技巧」を扱っている。 とくに後者は、私自身が受験生だったころに、噂に聞いたような内容も含んでいて、面 白いのと「懐かしい」のと両方の面から楽しませてもらったが、この本の著者自身が章 の最初でことわっているように、扱いには注意を要する。あくまで、短い時間でとにか く答えを出さなければいけないときのための最終手段と割り切るか、使うなら残った時 間でそれを自力で導き出すべきだろう。私も以前に生徒さんから「○○の公式は入試で 実際に使ってもいいんですか?」などと質問を受け、この本に載っているのと同じよう な回答をしたことを思い出した。 ***03/08/04 「看護医療技術系の問題集」(文英堂) 当サイトでも紹介した「看護医療技術系の数学」の著者が書いた問題集。「問題集」な ので、講義調の元祖の特徴であった基本事項の丁寧な解説はないが、難しい分野につい ては元祖なみに丁寧、かつコンパクトに解説してあるし、セクションごとに「例題」が あり、別冊解答にも「ナイスフォロー」と称してポイント解説がついているので、単 に「看護医療系受験用」と銘打ってあるだけの本よりは格段に使いやすいはず。 さすがに元祖ほどのインパクトはないが、親切さは標準以上なので、少なくとも元祖を 気に入った(ファンの?)人には絶対おすすめ。 「解決!センター数学」T・A/U・B(Z会出版) 「9割をねらえ!」を合言葉にした、上級者向けのセンター対策本。基本事項の確認用 の練習問題(過去問の一部?)と例題(過去問)、類題(オリジナル問題)からなる。 類題は例題と似たパターンの出題だが、計算量・複雑さの面で過去問よりも若干難しく なっているので、演習量が増やせて、同時に本番で想定される難しめの問題の対策もで きる。全部やる時間がなければ、本番で差のつく分野にしぼって取り組んでもよい。 この本のメインはやはり「類題」。過去問はやり終えてしまったが模試形式の本に取り 組むのは不安な人、記述試験も見据えて分野別に強化したい人におすすめしたい。 「鎌田凪平のセンターはこれだけ!」数学T・A/U・B(文英堂) 問題数をしぼって丁寧に解説したセンター対策本で、同社から出ている「苦手だけど受 験に必要な人のための」シリーズのセンター版といった感じ。代ゼミ講師が著者をつと める。レベル的には、数学が苦手で、教科書を何とか終えた程度の人向けだが、分量的 にお手ごろなので、高1・高2の生徒さんが網羅系参考書の例題を終えたあとの力だめ し用にも使えそう。基本事項とセンター頻出パターンをまとめた「tool集」が付属 する。 特に目をひくのは、紙面の随所に見られる「書き込み」。書き込みが多い参考書自体は 多くあるが、この本のそれは、私自身が授業をするときも生徒さんによく質問させられ るポイントをたくみに突いており、素晴らしいと思う。 ***03/07/13 「センター完成一直線」数学T・A/U・B(教学社) 以前「はじめてのセンター数学」として発売された本のリニューアル版。収録問題の一 部が新しい問題と差しかわっているほか、分野によっては「基本チェック」の問題もい くつか変わっているようですが、全体の構成に変化はありません。相変わらず、初学者 向けに工夫された基本事項の導入、詳しい解説が目を引きます。 # 「はじめての」というネーミングには問題があると私も指摘していましたが、同じ意 # 見が多数寄せられたようで、タイトルは変わっていました。が、この名前では普通の # 対策本と変わらない。どこかに「まったくの基礎からでも大丈夫ですよ」というニュ # アンスは残して欲しかった気もします。 「理系数学のマスマビクス」(代々木ライブラリー) 著者は湯浅弘一先生。難関大の入試問題(標準からやや難)のちょっと手が出にくいも のを中心に、講義調をまじえて解説してあります。問題と問題のあいだに、先生のいだ いた「印象」を文章にして入れてあるのが特徴ですが、昨年度、予備校で教えていたと き、そういえば最初にこんなことをしゃべってから問題を解いたなあと思い出しまし た。ちなみに、そのとき「手を焼かされた」問題のいくつかがこの本に収録されてい て、何ページもかけて解説されていたのを見て、とても複雑な気分になってしまいまし た。 # ちなみに、湯浅先生の今までの本(入試基礎レベルが中心の、トレーニングワーク # ブック的なもの)とは、内容もレベルもまったく別モノなので注意してください。編 # 集コンセプト的には「最密講義Fシリーズ」(文理)に近いですが、収録問題のレベ # ルはこちらの方がさらに高くなっています。 ***03/07/02 「(04年度版)勝てる!センター試験」数学T・A/U・B(文英堂) センター試験で7割以上を目指したい人のための問題集。今年は一部が最近出題された 問題に差しかえられた。「基本編」として、過去問に取り組む前段階向けの問題も多く 収録されており、解説も総じて丁寧なので、傍用問題集や網羅系をひととおり仕上げた 人が力だめしに使うにはちょうど良い。 基本事項から学習したい人には他の本を薦める。さらに高得点を目指す人の場合は、こ の本で単元別学習をしてから過去問、さらに模試形式の演習書(オリジナル問題を収録 したもの。黒本など)に進むと良い。 ***03/05/07 「数学 解法のエッセンス」(プレアデス出版・現代数学社) 教科書+入試基礎レベルの知識を前提として、教科書にない問題、少し難しい問題を何 題かとってきて丁寧に解説し、それを通じて基本事項を見直させたり本質的な内容に 迫ったりしようという本。少し時間があまったときに、この本で授業をしてもらった ら、数学全体に対する理解がどんなに深まることだろう!・・・と思えるのだが、それ は筆者自身がそういう本を書きたいと常日頃から思っており、読みながらその「ニオ イ」をこの本の随所から感じ取っているからであって、ふつうの生徒さんがこの本を書 店で少し見ただけで、果たしてそういうことが分かるだろうか。 文字や数式が大きいのは悪くないが、そのせいで紙面が全体的に「間延び」してしまっ ているうえ、黒1色で字体にも変化がない。さらに、扱われている問題が全体的に目新 しかったり、章・節ごとのもっていきかたにもバラつきがあったりするので、わかりや すいわかりにくい以前に「ああ、読まされてるなあ・・・」という思いが先に立ってし まう。正直、最初の10ページを読んだだけで「対象読者不明」と言われても文句は言 えないと思う。どこかのページに問題文だけを一覧で載せるとか、例題の問題文を各 ページの上に揃えるとか、紙面全体に統一感をもたせるだけでもだいぶ違ったはず。 この本に限ったことではないが、内容の面と編集の面、この2つがしっかり噛み合って 初めて良い参考書ができる・・・このことを、作り手側はもっと認識すべきである。 (新)「カルキュール数学T・A[基礎力・計算力アップ問題集]」(駿台文庫) もともと編集コンセプトのハッキリした本であったが、本当の基礎なのか「いかつい」 計算の練習用なのか多少中途半端な印象のあった旧課程版T・Aの収録問題がほぼ全面 的に入れ替わり、解答ページも副文が充実して見やすくなった。収録問題は、旧課程版 のAに相当する「基本問題」、Bに近い「標準問題」からなるが、それぞれの枠組みに おける問題のレベル・分量のバランスも良くなった印象を受ける。 学校でもらう問題集や総合参考書にプラスする類題集として、幅広く使える。特に今の 生徒さんは反復練習が不足していると思うので、この本を何回か繰り返して解き、しっ かりした計算力を身につけて欲しい。 ***03/04/27 「二見のパーフェクト演習新数学TA」(栄光) 東進で化学を教える先生が書いた、数学の本。という以外に、特に見るべきところはな い(内容も非常にそっけなく、個人的には「参考書」とも認めたくない)。よく筆者は この手の本に対して、「講師のファンブックの域を出ない」という評価をする。「パー フェクト」とタイトルで言っていることからしてそうだが、「この程度の数学ぐらい、 ワシでも教えられるワ!」というニオイがぷんぷんして、良い印象はまったく持てな い。こういう本を出すということは、やはり化学ではお金が儲からないのか。 # 他教科に手を伸ばすこと自体が悪いとは言わないが、もう少し世間にはどういう参考 # 書・問題集があるか調べて、それらよりもわかりやすくしようという熱意をもって書 # けないだろうか。 ***03/04/04 (03年度版)「NHKラジオ 高校講座 数学基礎」のテキスト(NHK出版) 一応ラジオ第2放送のテキストのかたちをとっていますが、放送を聴かなくても、読む だけでもためになります。内容も非常にしっかりしています。 # 筆者も、車に乗っているときにラジオをつけたら流れていたので何度か聴いたことが # ありますが、そのあとでテキストを書店で見つけ、「ああ、このテキストがあの放送 # のやつだったのか!」と、しばし感動にひたっていました。 見開き完結で、毎回「数学の面白い話」を扱っています。内容にはもちろん個人の好み があると思うのですが、これだけ多くの話題が1冊になっていて、しかも950円とい う価格のものはまずありません。もちろん、大きな書店の(学参ではない)「数学」の コーナーに行くと、もっと詳しい本、面白い本、さらに難しい本までいろいろ見つかる のですが、たいてい1冊が2000円ぐらいしますからね。 この本を「入り口」と考え、気に入ったテーマが見つかったら、巻末の参考文献欄にあ る本など、それぞれの内容を深く掘り下げた本を探すと良いと思います。学力的に余裕 のある人が、高1の半ばぐらいの時期に(一貫校の生徒さんなら中3ぐらい)、こう いった内容に触れておくのは決して悪いことではありません。 # 受験には直接関係ない内容ですが、数学の力を上げるには、こういうお話を「聞く」 # 力があった方が絶対いいので・・・。 =====