2013年1月

10日(木)
 喪中でして新年の御挨拶を遠慮しておりますが、今年も宜しくお願いいたします。

 新年にもかかわらず色々な書類を書いていてふと気付いたのですが、平成もついに25年目に入っていたようでして、故小渕首相が官房長官時代に「平成」の額縁を掲げてから、はや四半世紀が経過したのかと思うと驚愕いたします。昭和天皇の病状が日夜伝えられていた昭和63年から64年にかけての喧騒から、正月明け7日での訃報という流れは、今でも鮮明に覚えています。あれが四半世紀も前なのかぁっと感慨深いものがあります。

 さて、この1月1日をもちまして、遂に数えの40才になることとなりました。不惑です。吾十有五而志于学、三十而立、四十而不惑、ということでして、而立の世代から不惑の世代へと入ってきました。まぁ現在では、1949(昭和24)年に制定されました年齢のとなえ方に関する法律により、満年齢で数えることとなっておりますから、法律に従えばまだ38歳なわけですが、不惑という位置付けを考える時には数え年の方が適当かなと思うわけです。

 まぁそんな事をつらつら考えて始まった年なのでした。

18日(金)
 福岡に来てかなりたちますが、いまだに未経験だった物に晩白柚がありました。これ、バンペイユって読みます。普通にスーパーで売られている物でも子どもの頭ほどもある柑橘類でして、ギネスブックに掲載された巨大なものは直径26cmで、5kg弱もあるという代物ですが、よく目にはするんだけれどもなかなか食する機会が無いっていう食べ物の筆頭に挙がるようなものでした。だいたい、1個の重さが平均で1.4kgという柑橘類は、買っても持ち運びに不便でして、そういう意味でもなかなか触手が伸びなかったわけです。

 ところが先日、色々なものを運んで貰う機会がありまして、それならば未体験だった晩白柚を買ってみようじゃないかと思い立ち、ついにわが家にゴロンとした晩白柚が届いたのでした。味は、水分の少ないグレープフルーツというか、八朔というか、そういう感じです。どうやら晩白柚はブンタン類に属しているとかで、同じくブンタン類である八朔と味も近いのでした。そして、怖いもの見たさで食べてみたのですが、なかなか美味でして大満足です。ただ一つ問題があるとすれば、1個当たりの分量が多すぎて、少人数で食べることに向かない点でしょうか。

30日(水)
 この時期になると論文やら資料やら雑文やらの校正作業が目白押しになるのですが、細々とした小さな文字を見ていると、どうしても肩凝りが酷くなってきてしまいます。まぁ、研究者にとって肩凝りというのは一種の職業病なのかもしれませんが、大学時代くらいまでは肩を揉まれるだけでくすぐったくてくすぐったくて仕方がなかったものが、何時の間にか肩を揉まれるのが気持ちよくなるっていう、その一線を越えてしまったことに驚くばかりです。

 肩凝りがあまりにも酷くなってくると、頭痛を併発することも間々あります。しかしたとえ頭痛がしたとしても、それは頭が痛いのではなく、肩のところにある大きなコリの影響で痛くなっているだけですので、肩の凝りを揉み続けるとそれが頭にまで響き渡ってきます。わが家ではこの肩の大きなコリを〈何じゃコリャ〉と命名しているのですが、口に出して何じゃコリャと言いたくなるくらい、肩の凝りっていうのは途方もなく大きく育っていくものなのです。皆様お気を付けを。