2013年3月

11日(月)
 東日本大震災から早くも2年が経過しました。たまたま東京にいた関係で体験したあの長い揺れと、帰宅難民になりながら大量の人の波を掻き分けて数時間歩いて到着したホテルで目にした津波映像は、2年という時が経過したとは思えない程リアルに思い出されます。過日、阪神淡路大震災から18年が経過したばかりですが、阪神淡路大震災のときは成人式の関係で実家で地震の朝を迎え、なかなか動かない新幹線で東京へ戻ったのも思い出されます。阪神淡路大震災と東日本大震災と、大きな二つの地震のときにたまたま震源からほどほどの距離へと接近してしまっている経験から、次の旅程のときには大きな地震が起きなければ良いなぁっといつも思うようになってしまっています。

 日本は地震国ですから、定期的に全国どこかでは地震が起きていますし、何年か10何年かには1回のペースで大きな被害をもたらす地震となります。そんな地震とどのように付き合っていくのかが、日本人がこの列島に住み続けて以来の長年の懸案であり、そして今後も簡単には解決しない大テーマであり続けるのでしょう。自分がこれから何年生きるか分かりませんが、生きているうちにはまた何回かは、国内の大きな地震に遭遇するかニュースを耳にするかはするんでしょうね。

19日(火)
 今年は桜の開花が早いと言うこともあって、週末はカミさんと一緒に香椎宮のほうまで散策に出かけてきたのですが、香椎は箱崎あたりよりも涼しいようで、まだほとんど蕾が開いているものが無い状況でした。九大のキャンパス内の桜は、すでに一分咲から七分咲くらいまで広がっていますが、これだけの距離しか離れていないのにこんなにも違うのかと感心頻りでした。箱崎と香椎の中間には、多々良川というちょっと大き目の川がありまして、そこは南北朝期の合戦場後なのですが、そちらの方も一緒に眺めてきました。

 それにしても、今年の冬がそれほど暖かかった印象は無いのですが、10電力会社の電力販売量も例年と比べて結構少な目のようでして、それなりに暖かかったんだなぁっと知らされます。家の近くの公園など、今週末には満開になりそうな気配です。このままでは3月中に桜が散り果ててしまうのじゃないかと言う危惧もありますが、まぁなんとか4月の頭くらいまでは持つのではないでしょうか。ただ、4月6・7の土日まで桜が持つかどうかは微妙でしょうかね。

25日(月)
 この週末、長崎の方へと調査にでかけてきたのですが、その際に見つけた美味しいお店をちょっとご紹介。長崎市築町のビルの廃墟みたいなところの真正面にあるイタリア料理屋さんなのですが、〈LAVENTURA〉というお店です。厨房の活気ある音が店の中に響き渡り、ワイワイがやがやと賑やかな、下町の隠れた名店っていう感じのお店です。沖縄のスーチカみたいな豚の塩漬け、パンチェッタがとっても美味しかったのですが、イタリアだと仕事帰りのおじちゃん達が、こういうのを摘みながらワインを堪能しているんだろうなと、そういう異国の姿が思い浮かぶようなお店でした。

 やはりこういう隠れた下町的な美味しいお店っていうのに出会うのは、まさに偶然の産物でして、なぜ長崎でパスタをふと食べたくなったかは今や自分でも謎ですが、廃墟の前にポツンとあるイタリア料理屋というコントラストもなかなかです。そもそもは、パスタを食べたくてふらっと入っただけの場末の店だったはずなのに、長崎で美味しいイタリア料理屋を発見してしまったわけでして驚きです。長崎は侮れませんね。