2017年5月

6日(土)
 博多どんたくも終わって街中の混雑も落ち着いたこともあり、ブラっと散策をしようとカミさんと出かけたのですが、博多阪急の催事場でで九州・沖縄物産展をやっていることを知り夫婦でニンマリ。これはもしかしてと思って調べたところ、やっぱり来ていました三井楽水産。ここの〈鬼鯖鮨〉が大好物でして、GWに入手できて大満足です。これは買ってすぐ食べるとまだ酢飯と鬼鯖の味わいが一体化していなくてイマイチでして、買ってから数時間は手を出さないで眺めておいて、腹の虫と戦った後に食べるのが最高なのです。

 そんな大好物を見つけて宮地的には大満足だったのですが、カミさんも宮崎のチキン南蛮と、鹿児島の煮卵と、佐賀牛のハンバーグと次々と好物をゲットしていき、佐賀牛のところでは美味しいハンバーグの焼き方までレクチャーされて来たのでした。ただ、佐賀牛は佐賀で食べる時は3段階の焼き方をしているとの事で、一番の美味しい佐賀牛ハンバーグは、やはり佐賀まで食べに行くしか無いのでした。

 そんな感じで物産展を堪能していたところ、沖縄コーナーで衝撃。沖縄県庁前のRYUBOの地下の食品売り場で買い込んで、ホテルのカップで取り分けて食べている、〈ひろし屋のゆし豆腐〉を発見。送料がかかっている分、RYUBOで買うよりも高くなってしまいますが、折角出会えたので買い込んだのでした。ゆし豆腐を最初食べる前は、単なるくみ上げ豆腐だろうと甘く見ていたのですが、実際に食べて見ると塩味が沖縄の暑さとマッチして最高なんですよね。しかし福岡へ来ていたゆし豆腐は、RYUBOで買ったものよりも塩味が抑えられている感じで少々大人しい。確かに今の福岡の気候ではこの位が丁度良いのかも知れませんが、パンチのきいたあのゆし豆腐は、やはり沖縄へ行かないと食べられないですかねぇ。。。

15日(月)
 昨日は、アクロス裏の天神中央公園で北海道フェアをやっているという話を耳にしまして、カミさんと一緒にブラっと出かけてきました。小樽の地ビールを片手に骨付きラムを頬張り、まだまだ欲張りにザンギを食べるということで、北海道のビールと肉を堪能していたのですが、福岡市役所の方でも何やらやっていることに気付く。

 そう言えば先週、福岡市役所前にキリンビールの提灯とテントが見えていたことを思い出して、軽くもう一杯、一番絞りでも飲んで帰るかと思って市役所方面へ歩き出したら、とてつもなく混雑。あまりの混雑ぶりに何なんだと思っていたら、ユネスコ無形遺産に登録された〈山・鉾・屋台行事〉33件のうち、九州の5件の御披露目ということらしいと判明。

 へーっと思いながら、キリンビールのブースへ向ったところ、宮崎牛の〈みやちく〉さんやら阿蘇の赤牛やら、こちらも色々と美味しそうなものが並んでいます。地震復興を食べて応援で阿蘇の赤牛にしようかとカミさんと話したのですが、赤牛があまりにもの行列でして、宮崎牛へ。宮崎牛もこれまた屋台の串で売っていいのかというレベルの綺麗なサシの入ったお肉でして、一番絞りとの相性も抜群だったのです。

 そんなこんなで堪能していたところ、市役所周りを5件の祭りのデモンストレーションが行なわれるというアナウンス。それなら折角だから見て行こうということになりまして、人混みへと並んだのでした。戸畑祇園大山笠は、かなり巨大な山笠を大人数で一致団結して担ぎ上げる形態でして、しかも担ぎ手の統制の取れ方が見事。続く日田祇園の曳山行事は、曳山の高さが図抜けていまして、市役所前の信号や道路標識などを上手く避け、さらにはカーブでのターンと見所一杯。博多山笠はホームグラウンドなので手馴れたもの。唐津くんちは酒天童子の曳山が来ていまして、曳子の火消し装束の衣装が爽やかです。そして八代妙見祭の神幸行事では妙見様を乗せるという亀蛇を先頭に、笠鉾と神輿が一つづつ続いたのでした。

 どこでも、祭りの一部を切り取ったデモンストレーションでして、本格的な全体像を知りたければ地元へ来てね、という感じで溢れていまして、博多山笠は福岡で見られますが、他の4つはどれもこれも確かに一度現地へ行って見てみたいと思わせるものばかりでした。戸畑のいなせな感じもいいですし、日田の曳山の高さは圧巻、唐津の色合いの艶やかさ、そして八代はかなりの奇祭です。ちょっとこれは長期計画を立てながら、色々と見に行きたいものです。

 ところで、13日前後は福岡で大地震という予測を出していた学者さんがいらっしゃいましたが、一体何だったのでしょうかね。。。占い師のごとき学者の予測は大外れで、福岡は初夏の清々しい風に吹かれて大賑わいだったのでした。

23日(火)
 名古屋のレゴランドのニュースが興味深くて注目しているのですが、何ていうか、名古屋の人っていうのは、夢を与えるというか、無から有を作り出すようなビジネスが苦手なんですよね。ものづくりでは日本のトップラインを走っているのは名古屋のものづくりだと思うのですが、子ども達や家族連れへのテーマパークとして、レゴランドのようなビジネスのあり方っていうのは、あまりにも金儲けが前面に出過ぎてしまって、いやらしく感じるのです。

 名古屋のビジネスは、実際のモノの使用価値プラスアルファがいくらかという値段の付け方は絶妙に上手く、トヨタでも、メニコンでも、ノリタケでも、バッファローでも、パロマでも、リンナイでも、カゴメでも、買いたくなってしまう品質と価格との絶妙なバランス感が素晴らしいのですが、ものがないとイマイチです。テーマパークなんていうのは典型的なモノを売らないビジネスですが、この夢の場所を作り上げるセンスに名古屋は欠けています。トヨタが旗を振った富士スピードウェイでのF1日本GPも散々でニュースになったことも思い出されます。

 テーマパークとしては明治村は素晴らしくて個人的には好きな場所ですし、リトルワールドもマニアック感が高くて面白い施設ですが、夢やアドベンチャーを求めて行く場所ではなく、もっと好学的な場所でして、遊びにも学習という実利的な要素が加味されています。そういうのを除いて、単純に娯楽のためのテーマパークを提供できないのが、名古屋の不思議さです。やはりものづくりのセンスと、サービス業のセンスというのは別物でして、ものづくりで最高のパフォーマンスが出来ても、娯楽で最高のパフォーマンスが提供できる訳ではないというのが興味深いところです。

 そういう真面目で現物主義の名古屋が大好きなのですが、それだけではやはり物足りない気分にもなります。でも、名古屋はものづくりという得意分野を生かし続け、苦手な夢や娯楽を体験するサービスの提供っていうのは、九州や沖縄をはじめとして、大阪のUSJでも何でも何処でもいいですが、そこへ遊びに行けばいいと思うのです。佐世保のハウステンボスお勧めですよ〜

30日(火)
 カミさんから指摘されたのですが、昨今の宮地は、人間っていうのはこんなにも醜いんだぞということを様々な角度からクローズアップしていく論文を書いているということでした。そのような自覚は全くなく、閃くままに論文を書いていたのですが、確かに最近の宮地論文の傾向は、人の醜い行動を赤裸々に曝け出していく要素が詰まっています。

 怪文書を書く奴もいれば、盗作する奴もいれば、セックススキャンダルもあれば、コネと閨閥だけで無能な奴もいれば、圧力をかけてプロジェクトを横取りしようとする奴もいれば、事後的にルールを変えようとする奴もいれば、この前まで熱心だったのに都合が悪くなると知らん顔する奴もいれば、逆恨みから誇張した話で他人をバッシングする奴がいたり、けっこう毛だらけ猫灰だらけです。嘘みたいな話ですが、本当に全部これ、ここ数年の宮地の論文&執筆・校正中の論文の中の人達の話です。

 昨今の宮地の論文に登場する人達には、人間らしいというべきか、人の醜い部分というべきか、そういう要素が詰まっています。まぁ、20代の大学院生時代だったならば気付かなかった視点でして、40代だからこそ分かる点というのは色々とありますよね。上品な言葉遣いで紳士面しているのに心の中は醜く腐りきっているとか、親分肌面や兄貴肌面をしていて実はフレネミーとか、近くには居たくないですが、遠くから眺めて観察するには興味深い観察対象です。それに次の研究のアイデアに繋がります。

 話は変わりますが、毎月毎月、月末っていうのは何かの〆切りに追われているような気がしまして、色々なプロジェクトや企画やイベントが目白押しです。まぁ、一つ一つ手応えもあって楽しく充実しているのですが、昔みたいに暇な時間いっぱいに戻りたい、っていうのは贅沢な悩みでしょうかねぇ。。。