2018年12月

4日(火)
 12月に入っているにも関わらず、25度を越えて夏日ということでニュースになっています。エルニーニョ現象によって今年は暖冬だという話が流れていましたが、いきなり25度を越えてくるというのはかなりのものです。福岡では観測史上初となる12月の夏日でして、異常気象と言うか、温暖化と言うか、まぁ大変な事態になっています。

 オゾン層を破壊するフロンガスが規制されてから月日が経ち、オゾン層の修復が進んでいるということで地球の自立的な回復力に驚いていたのですが、フロンガスの代替として広まっていったハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)やハイドロフルオロカーボン(HFC)なども温室効果ガスらしく、オゾン層の修復は進んでも地球温暖化は止まらないという状況です。

 代替フロンなどの国際的な規制の話なども出てきていますが、それにしても12月の夏日はかなりマズい状態でしょうし、冬物が売れないという経済的な問題以上に困りものです。地球を冷やす良い方法とか、誰か理系の科学者達は考え付かないものなのでしょうかね。

11日(火)
 先日、天神駅からブラブラ散歩をしてアクロス福岡へと来たところ、昨年と同じように熊本物産のミニスペースが出来上がっていました。いつやるのかは全く分かりませんが、ときどき熊本物産を扱っています。そこで、カミさんと顔を見合わせてもしやと思って行って見ると、ありました。お目当ての商品は、日奈久の竹細工。

 なかなか言語化するのは難しいのですが、片側がスプーン状で片側がフォーク状になっている、パスタとかをつかむ際に便利なトングのようなものです。これをずっと探していた。もともとは宮島の厳島神社の門前町にある竹細工屋さんで同じようなものを買ったのですが、強度がそこまで強くなく、2つ買ったうちの1つはすでに壊れ、もう1つを慎重に使ってしのいで来ていました。

 残りの1つを使いながらも、炒め物用の竹ヘラを買った日奈久ならば、良いのがあるのではと常々話していたのですが、ついに熊本物産展に来ているところを見つけ、お目当てに遭遇したのでした。金属製だと鍋が傷付いてしまいますし、ゴム状とかだと味わいが無いし、竹細工が一番しっくり来るんですよね。街をブラブラ歩きながら、こういう出合いをすると幸福感満載です。カミさんの大好物のほうじ茶のティーパックやら、冬の鍋物用の椎茸なども色々と買い込んだのでした。

 博多のクリスマスマーケットも天神のクリスマスマーケットもキラキラと輝いていて素敵ですけど、街の隅から隅までのぞいて歩いていくのも侮れませんよ。

18日(火)
 政府による消費税増税対策として、条件を整えた店舗での5%減税や2%減税が出てきまして、これによって2019年10月からのからの消費税率は増税された10%、食料品などの軽減税率8%、10%から5%減税をされた5%、軽減税率8%から5%減税をされた3%が混在することになります。けっこう、訳が分かりません。

 電子マネーやクレジットカードで支払え、かつ小規模店舗の場合には、一定期間については増税が一転して減税になっています。今のうちから、クレジットカードなどが利用できる小規模店舗を探しておき、減税期間に小規模店舗で買えるものは買うのが経済合理的な行動パターンになりそうです。

 これは大手チェーンなどは減税対象外でして、百貨店やスーパーマーケット、家電量販店や製造小売の衣料品店などは駄目そうです。なので、電子マネーやクレジットカードを利用できる小売店舗を探せるかどうかが、9ヶ月間の減税を有効に活用できるか否かの分かれ目になってきます。お店のほうとしては、探して貰えるかどうかがポイントです。

 来年10月からの9ヶ月間は、〈減税をやってますよ!〉という目印が大切になっていきます。店舗側にも消費者側にも、この減税目印が死活問題でして、ドシドシと減税目印でアピールして貰いたいなと思うのです。

27日(木)
 日本がIWCを脱退したということです。日本語で国際捕鯨委員会と呼んでおり、英語の呼称はInternational Whaling Commissionなのですが、実質的には昨今はWhalingではなく単なるWhaleの委員会となっていまして、致し方ない選択だったと思われます。スイスやオーストリアでどのような捕鯨にまつわる話があるのか知りませんが、加盟国にヨーロッパの内陸国などが多々参加しているようでは、もう捕鯨国の組織としては機能していないことは明白でした。

 一方で、調査捕鯨という名目で実質的な商業捕鯨を行なってきた日本のスタンスも、そろそろ限界であったのも事実です。科学水準の上昇によって捕鯨をしなくても生きたまま鯨の生存数が確認できるのに、調査捕鯨をつづけ、しかもその調査結果の科学的な分析が不十分だという指摘が国際的になされていたからです。実質は商業捕鯨で食べちゃっていただけですから、鯨類関係の論文を執筆する学術研究のことなど考えていなかったのでしょう。

 そのような組織の機能不全と、日本側の欺瞞という、2つの問題点を解消するために、一旦は脱退をしてリセットということなのでしょう。かつて北欧のアイスランドがIWCを脱退し、沿岸捕鯨をしつづけてIWCもそれを追認する形で組織に復帰しているというケースもありますから、日本が向かう方向性もこのアイスランドモデルになるのではないでしょうか。そのためには、沿岸捕鯨をする際に採り過ぎないよう、生息数などに配慮した自制的な捕鯨が要求されることでしょう。

 それにしても、死刑廃止を叫びながら、逮捕する前に次々ガンガンと容疑者をこれでもかってくらい射殺していっている国の人達が、人間よりも鯨の権利を尊重しているのはよく分かりませんね。

 年内はこれが最後でしょうか。それでは皆さん、良い年末年始をお過ごしください。