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クエスト21:「英会話」+総合的英語力を。TOEIC、リスニング重視。ビジネスマン、エンジニアの為の英会話スクール。 仕事で英語を必要とする生徒、教師が協力し生まれた、渋谷の英語教室。 |

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■H24 ■2月22日 お金と教育 三回目 「入り合い」などについて 今回も三題話。論理的整合性はあまりありません。英語教育にもあまり関係ありません。 生徒の皆さんに、今流行の英語の教材などをよく見せてもらいます。 「聴いているだけで英語が身につく」などの名前がついています。常識を働かせれば、「楽して〜できる」のような題は嘘であるのはすぐわかります。でもよく売れているようです。「英語を学習するな」という題もあるのですから、読者は舐められたものです。 なぜ、このようなあまり品があるとは思えない題名で、読者の尊厳にも抵触するようなものを人々が買ってしまうのか。日本人の従順さというものもありますが、「教育」といものの本質に関係する理由があると思います。 売る方もその辺は分っているようです。読者は騙されてもいいと思っているのだからfraudにはならないと…。それに、実際教材そのものをみると細部では、日本人の職人気質というのでしょうか、丁寧にできているのが通例です。しかし、全体を見てみると…。 読者の心理も微妙なもので、たとえば「こんな題に惹かれるの」と言えば、気色ばむ様子で、「分った上だ」という反応がでそうです。 こういった、心理的なあれこれがあってマーケティングがなりたつのでしょうが、そいうことの背景には、「教育は商品になじまない」事情が潜んでいるようです。 もし、その教材を買って学習の成果がでなくても、学習者は「自分のせいだ」と思うのです。ですから、「電気掃除機が壊れた」と言って文句を言うのと同じように文句を言う人はいないのですね。教育とは、元来交換ではなく、教える側、この場合は教材の作成者ですが、が、無償で行うことで、その点、医療と同じことです。お医者さんが「沢山患者が来てよかった」というと、やはりなんだかおかしいです。たしかに、教育とはいえ、資本主義に組み込まれていて、実用性が高いものになれば「商品」に近くなるでしょう。しかし、一番基本には、無償で伝えていくということがあります。 習う側も努力します。ですから、教育は、習う側との共同作業といってもいいでしょう。しかし、習う側は一方で商品を買った気持ちでいて、もう一方では、教育、学習の本質、つまり自分の努力だという意識がありますから、自己分裂に陥っているように見受けられます。 しかし、教育は「取引」とは本質において違います。それを忘れて状況に引きずられると、気付いてみた時、common senseからかけ離れたことをしているという事態に陥るのです。「成果が出なければ返金します」というおかしな事態などその例です。自己欺瞞のに自己欺瞞を重ねたかなり複雑な事態ですねえ。ここまで来ると、教材を売る側も習う側も、自分が何をやっているのか分らなくなっているというべきでしょう。そういう言い方が品格という点からみてどういうものか…、どういう結果をもたらすか、common senseに戻って考えてみましょう、と言いたくなります。 以上、現代の一現象についての「社会学的」な瞥見でした。思ったより長くなりました。つぎに、教育は取引でないということを、ちょっと基本に戻って考えましょう。 世の中は、回っています。回っているから世の中は平和なのです。それは基本的に「交換」をしているからですね。そのためのとても便利な道具は貨幣です。Aという商品を手に入れるには、Bという対価、物々交換でないかぎり貨幣を払うわけです。双方がAとBが等価だと思うと交換が行われ、世の中がスムーズに回っていきます。 ところが、じつは世の中には一対一の交換以外の「交換方式」もあるのです。近代の資本主義のなかでは、つい見逃されがちですが、いつも私達が経験していることです。その代表が教育でしょう。親は子供に教育を授けます。でもそれは老後に養ってもらうための投資だなどと思っているわけではないのです。しかし、それで古来世の中は回ってきました。なぜでしょう。それは、教育を授ける親もその前の世代の親から教育を授かっているからです。教育を受けた子供も大きくなればその子供に教育を授けます。このように、無償に与えていくのが教育の本質だと言うべきでしょう。 心の底ではみんな分っていることです。しかし、世の中の目立つ部分が一対一の交換なので、現代人は教育に関してはちょっと自己分裂気味になっているのではないかと思われます。先ほど挙げた、「自分のせいだ」と言って文句を言わない学習者も、心のそこでは教育は一対一の交換ではないということが分っているのですね。 自由主義経済の世の中では、一対一でない交換方式(文化人類学者なら「贈与の体系」と言うかもしれません)、と一対一の交換をどのように調和させていくかというのが課題なのでしょう。このことと同じことは医療にもいえます。みんなで考えていかなくてはならないことです。 二つ目は、基本的な原理の話しでした。わりに短くて済んで安心しました。 最近、「入り会い」ということに思い当たりました。 辞書にはこう書いてあります。 「 一定の山林原野または漁場に対して、特定地域に居住する住民が、平等に利用、収益しうる慣習法上の権利。」 明治時代に入って、それまでは、つまり、近代以前の時代には、「所有」という観念なしに、みんなが譲り合って利用していたところやものを、所有と交換に基づく近代の法律に、苦し紛れに組み込んだのが、「入り会い権」であるように、思います。「共同所有」ではないのか、と問われるかも知れませんが、そうではない、という点が、肝心なところで、また、現代人には分りにくい点です。例えば、漁業権などは所有に基づくもので、分りやすい。漁師を辞めるときは漁業権を売ることができるのです。ところが、「入り会い」ということは、そもそも権利という概念がない。しかし権利という概念がなければ世の中と渉っていけない。そこで、苦し紛れに「入り会い権」という言葉ができたのでしょう。ウイキペディアには、こう書いてありました。 政府の見解、ことに農政の見解としては入会権は明確さを欠く前近代的な法制度であるとの意識があり、これを解消し近代的所有権に還元すべきことが一貫した政策であり、それを促進するために、入会林野等に係る権利関係の近代化の助長に関する法律が昭和41年(1966年)に制定されるなどしている。 もっともなことです。近代の論理から見れば当然でしょう。しかし、あくまでそれは近代の側からみたものです。近代の側からみれば、とても困った存在なのが入り会いなのです。しかし、近代という概念を外してみると、ある意味、とても合理的だったわけです。それで何百年も続いてきたのですから。 どうも、教育における、「贈与」と「一対一交換」の対立は、土地における入り会いと近代的所有の対立とパラレルのような気がします。21世紀の初頭という現代に立ってみると、贈与と一対一も、そして、入り会いと近代的所有も、対立項のどちらにも存在理由があるものとして、考える必要があると思われます。今となっては、贈与だけ、入り会いだけでは、この世を渡っていけるわけがないのですが、上の1966年の法律に現われている考えのようにように、近代的所有に、または、一対一の交換の原理に、全て押し込むわけにいかない、この点に気がつきだしたのでが、今、というふうに思うのですが、皆さんどう思われますか。 ■6月14日 <<成人の英語教育のあり方>> その一回目(the first installment) -------- 宣伝もかねて。 一回目は、これからの成人の英語教育について考える前に、まず、世間一般で英語教育がどう見られているかについての一端を、なるたけ先入見をとりさって、素朴に考えてみたいと思います。 昨年、ユニクロ、楽天で社内では英語を公用語にすると報道される一方、小学校では英語教育が導入されるなど、英語の必要が増している現実があります。一方では、社会人の英語教育の現状には、学校教育と同様、疑問に思うことが多くあります。 その第一は、極端といえる商業主義が英語教育に、骨の髄まで、と言えるほどはびこっていることです。それに人々が麻痺状態に落ちいっているように見えます。「〜すればめきめき英語が上達する」の類の広告が多量の費用をかけて行なわれている点を見れば、たしかに広告は効果的なのでしょう。しかし、すこし考えてください。なんでもそんなに早く上達するものではありません。また教材によって効果の差がそんなにあるように思えません(ペニシリン以前と以降の結核の治療状況などと比べて…)。それに、昔からのよい教材に加えて、インタネットの世の中、NHKの放送、サイトを初めとして無料の、実に優れた英語教材は20年前とは比べ物にならないほど増えているのです(「実に」というところに力が入っています)。 なのに、なぜ、「紅茶茸を食べたらガンがみるみる消えた」に類する広告に惹かれるのでしょうか。冒頭に述べたとおり英語教育にまつわる状況は進んでいるというのは実は間違いで、人々が不安になる状況だけが増しているのではないかいう気がします。 本当のところは私にもよくわかりません。しかし、不安にかられたり、あせった状態では認識力も落ちますし、何を、どの程度、どのように勉強したらいいかということは分りにくくなると言えると思います。 まず、ここでは常識に戻って、英語学習、英語教育に必要な3点だけを指摘しておきましょう。次回以降、また具体的に述べたいと思います。 @ 言語の学習は、薬と違って習う側に半分は依存する。 A 言語は、一方的な知識ではなく生身のやりとりの道具。 B 言語は、言語以外の「何か」を知ろう、伝えようとするためのもの。 @ 実際は、半分というより、もっと大きな割合でしょう。教える側は、言語学、心理学的な洞察に基づき、習う側に土台を用意し、効率よく、インセンティヴを維持できるように導くだけです。 A 言語は、個人的にも、歴史的にも、話し言葉が最初に存在します。「文字言語」はそれを便宜的に記録したもの。しかも、この話し言葉というものは身体を伴ったやりとりから生まれる「知識」です。ですから、生身の言語のやりとり(日本語も含め)を基本に学習しないとどこかでずれてきます。(文字言語の大切さはまた後ほど述べたいと思います) B 英語のための英語を勉強していると、これまた「ずれて」来ますし、第一苦しくて続きません。世界や、古典の世界のことを理解しよう、自分や日本のことを伝えよう、という姿勢、つまり英語にとどまらない広い関心が英語力を向上させます。 以下、直接英語学習には役にたたないことです。社会全体における英語学校の意義について関心をお持ちの方は、お読みください。冒頭の「商業主義」についてです。どうして商業主義がはびこるのか、少しだけ仮説を述べてみましょう。 そこには、今回の原発事故などにも通じる問題があります。それは、「組織目的」の問題です。たとえば、英語学校の経営者ににこう訊いてみたとします。「@この学校の目的は教育ですか、A株価を上げ、配当を増やすことですか」と。 正直な答えが返ってくるとすれば、Aと答えるところが多いと思います。あくまで、正直に答えれば、ですね。もしそうだとすれば、@とAの利害が相反した場合、Aが優先されることになります。@は犠牲になります。 もっとも、こんなことを訊く人はいません。だれも見ていないし、文句もつけません。そういう理由でAの方向に突進することになるのでしょう。極端な場合、生徒を沢山集め途中で難しくして来ないようにし、そこでまた初心者用のクラスを作るという例が考えられます。初心者の方が中級者より多いのは経験以前に明瞭なことです。ですから、これは実に合理的は判断なのです。担当者の人格如何に関わらず、Aの場合、そうする方が自然といえるでしょう。とんでもないと思われるかもしれませんが、かつて東京新聞の方に実際あった話として聞いたことです。(自由競争が官僚主義の弊害より害が少ないということは、ここでは論じません) 人間、監視されないとつい規律がなくなります。「小人閑居して〜」のたとえのとおり。2チャンネルで罵詈雑言が飛び交うのも、こんなことを言ったとて殴られる心配はないからでしょう。 さて、ここで、電力会社の件と話しがつながります。上場している株式会社(public company)である電力会社は、@(この場合の@は国家と社会のインフラを整備する)か、Aか、どちらの組織なのかはかなり微妙な問題です。ですから、電力会社というものは常に@とAの問いに苦しめられていなければならない存在です。しかも、Aを優先するインセンティヴは強く働きます。株価が上がれば褒められるし、その結果お金も沢山くれますから。その誘惑に長年、多くの人が負ける兆候を微塵も見せない、ということはありえるでしょうか。 今回、明らかになったことの一つに、原発建設時に、竜巻などに耐えるように非常用発電機を地下に備える米国式を受け容れないと保障しないとGEに言われ、唯々諾々としてしたがってしまったいうことがあります。また、20年ぐらい前にIAEA副事務長を勤めた方が、その役職につく前のことですが、わざわざ日本に来て現在の問題につながる問題点を指摘したそうですが、暖簾に腕押しだったとか。改良したり、また、検討するだけでも、お金と時間がかかりますからね。 電力会社の方をあまり責める気はしません。人の弱さを助長するような組織形態、つまりモラルハザードを生み出す組織作りに大きな問題があるように思います。でも、ですよ、電力会社の仕組みを今後どう変えたらいいかは難問です。 ここで、英語学校の話に戻ってまいります。たしかにこの英語学校の業界には志があまり高くない人も多いのは事実です。でも、人間の問題だけでなく、日本社会全体の問題として、成人の英語教育制度のあり方を考える必要を感じます。そこで、この連続エッセイを書くことにしました。 最後に、ではお前はどうだ、と言われそうです。@だ、とお答えしますが、それは当然のこと。これは必要条件(necessary condition)であって、十分条件(sufficient condition)ではありません。日々、@の目的のために少ないresourcesを有効に活用するよう努力を重ねています。 ■ ■3月21日 ★下の記事は、VOAのハーマン記者による、音声無し緊急リポートです。 初級者にも英語に触れる量を増やしていただきたいので、註を多めに付け、なるべく多くの人が読めるように工夫しました。 しかし、訳は後ろにまとめてつけてあります(パラグラフの番号付き)。まずは英語を読んでみましょう。 さらにその後に、この記事がアップロウドされたあとすぐに来た世界中のコメントがあります。註はありませんが、それにも目を通してみましょう。 Stoicism Amid Disaster: Japanese Region Quietly Grinds to a Halt Steve Herman | Koriyama, Japan March 16, 2011 <<災害のさなかのストイシズム:日本の一地方が活動的停止に追い込まれる、静さのうちに…>> http://www.voanews.com/english/news/asia/Stoicism-Amid-Disaster-Japanese-Region-Quietly-Grinds-to-a-Halt-118107164.html 1 The Tohoku region of Japan is grinding to a halt. It is the area hardest hit by last Friday's magnitude 9.0 earthquake, the devastating tsunami that tremor generated, which, in turn, crippled a nuclear power that is now spewing radiation. ● ストイシズム:禁欲主義、克己主義 amid = in the middle of、 grind to halt軋みをたてながら停止する devastate圧倒する tremor地震 generate生み出す in turn今度は crippled を不具にする spew 噴出す radiation放射線 2 With transportation routes destroyed or disrupted, the precious reserves of supplies that survived the natural disaster are quickly disappearing. Even when the roads are patched, truck drivers may be fearful of venturing too close to the crippled nuclear power plant. ● with + noun + -ed:with transportation routes destroyed = Because transportation routes are destroyed(この構文では「名詞」+「過去分詞」は書き換えで示したように「文」と同じ主語+述語の関係がある。修飾ではない点に注意。 transportation交通 route経路 disrupt中断する precious貴重な reserve備蓄 supply物資 survived(他動詞)〜を生き延びる disaster災害 disappear消える patched応急修理をされる be fearful of = fear(vt.) 恐れる venture too close to:〜に近づきすぎる危険を冒す 3 I'm based this week in what is supposed to be a safe distance away from the leaking reactors and steaming fuel rods, but radiation levels in Fukushima prefecture's two biggest cities were significantly above normal on Wednesday. be based ----:〜に本拠地を置く what is supposed to be:〜であると思われるもの leaking reactor漏出している原子炉 steaming fuel rods蒸気を発している燃料棒 radiation level放射能レベル prefecture県 significantly著しく above normal通常より上の 4 I have been here since Saturday, the day after the quake. Each passing day there are fewer and fewer restaurants and stores open. Those that still have their doors open have fewer items for sale. ● have doors open:SVOC(ドアをあけたままにしておく) quake = earthquake passing過ぎ行く those = those restaurants and stores items for sale売り物の商品 5 Some eateries offer specials - such as the fermented bean curd curry I had for lunch Tuesday or the Yen 1,500 "Disaster Sushi Set" that has been my dinner twice this week. I admit I've chased the fish with a few cups of yet abundant sake (traditional rice wine) after particularly stressful reporting days. ● chase A with B:BをチェーサーにしてAを飲む(例:chase tequila with beer:ビールをチェーサーにテキーラを飲む) eateries軽食堂 fermented bean curd豆腐 curryカレー abundant豊富な 6 Some meals this week have been merely onigiri, rice rolled into a ball and wrapped in seaweed. A couple of those at midday, washed down with a typical Japanese "energy drink" (a dose of vitamins in a healthy liquid jolt of caffeine and nicotine), have sustained me until late in the evening. merely = only seaweed海草(海苔) washed down洗い流される(腹に流し込む) a dose of一回の服用量 a jolt of(ぐいっと)一杯 liquid液体の sustain支える 7 Most hotels are not fully functioning - some might have electricity but, for example, no running water. function機能する running water流水 8 Here at the Route Inn, there is minor quake damage to the pavement. In the lobby is a certificate attesting to the building's high earthquake building standards. ● in the lobby is a ---:倒置文。a certificateが主語 minor軽微の quake = earthquake pavement歩道 a certificate証明書 attest toを証明する 9 The vending machines in the hotel and elsewhere in Koriyama will likely be totally bare by Friday. (And I'll be without my liquid energy boosts). We have not had any cleaning service for a couple of days. A skeleton staff remains. They spend much time answering phone calls and telling the walk-ins, including the newly homeless, evacuees and journalists, that there are no more rooms at the inn. In reality, the hotel seems practically empty. Every day, myself and another American reporter are asked when we intend to leave. They seem eager to shut down the place, but reluctant to kick us out. vending machine自動販売機 will likely be:おそらく〜である bare裸の(ここでは「空の」) by Friday金曜までに liquid energy boosts栄養ドリンク a couple of幾つかの skeleton staff最小限度の人員 walk-ins予約無しでやって来る人 evacuees避難者 inn宿屋 in reality実際 intend to inf.〜するつもりだ be eager to熱心に〜しようとする be reluctant to inf.〜することをためらう kick out追い出す 10 Without a hotel we would be totally reliant on the kindness of strangers to take us in or we might have to seek refuge in already over-crowded refugee centers, which we have visited to interview the displaced. ● without a hotel we would:「もしホテルがなければ、〜することになろう」without+名詞が条件を示している。 be reliant on noun to inf.:〜が-----してくれることに頼る(SVOC) strangers見知らぬ人 take us in我々を泊めてくれる seek求める refuge避難所 refugee避難者(アクセントは最後のeeにある) the displaced家を失った人々 11 With no gasoline available and after the mass exodus of evacuees from the 20-kilometer safety zone around the Fukushima-1 nuclear power plant, there are fewer vehicles on the roads each day. It is still possible to get a taxi. They are fueled by liquid propane gas and drivers assure us that reserves in the storage tanks, at least in Koriyama, remain adequate. ● with no gasoline available:ガソリンが手に入らないので(gasolineとavailableの関係は「意味上の主述関係」) mass大量の exodus脱出(聖書の『出エジプト記』に由来する) evacuee避難者 power plant発電所 vehicle乗り物 stillそれでも be fueled by〜によって燃料を補給される assure 人 that文:〜に-----であることを確信させる liquid液体の reserve貯蔵分 storage貯蔵 at least少なくとも remainいまだ〜である adequate十分な、適切な 12 In Sendai, a three-hour drive to the north, vegetable prices have doubled after the tsunami destroyed a chunk of the Miyagi prefecture's capital. That said, there does not seem to be the pervasive price gouging one would expect after such a calamity. ● that said = Though that was saidの省略形(独立分詞構文) ● There does not seem to be〜であるようには思えない double二倍になる a chunk of一塊の pervasive蔓延する gouging暴利行為 calamity大災害 13 Merchants may have traditionally ranked near the bottom of Japan's social hierarchy (below the samurai and farmers) but in most of the country trying to make a little extra money in times of adversity is just considered, well, unseemly and un-Japanese. ● may have p.p.:〜であったかもしれない ● 2行目、trying toが主語(動名詞)。動詞はis。 merchant商人 rank ---〜に位置づけられる hierarchy階層秩序 in most of the〜の大部分で extra余分の adversity苦境 be considered +形容詞:〜であると見なされる unseemly見苦しい 14 The traditional Japanese stoicism is on full display. There's a touch of bitterness in a few voices and some subtle signs of frustration but no show of open anger. stoicism克己主義 be on full display丸見え状態である a touch ofちょっとの bitterness皮肉、恨み subtle微妙な frustration欲求不満 no show of:表立って〜はない open angerあからさまな怒り 15 Everyone seems to take in stride the dwindling supplies of good and services. Maybe this part of Japan will soon see what followed in the dark days immediately after Japan's defeat in World War II: a thriving black market in scarce and rationed goods. ● see what followed in ---::において続いて起きたことを経験する take in stride ---:〜をやすやすとこなす、冷静に処理する dwindling減少する supplies供給 good and services物資とサービス defeat敗北 thriving繁栄する scarce乏しい rationed配給下にある(発音注意) 16 A few people are even willing to voice the darkest fear - what the scientists and government officials still contend is impossible: a meltdown at Fukushima-1 with one or more reactors going critical, spewing dangerous levels of radiation across Tohoku. be willing to〜する気がある voiceについて述べる contend主張する meltdown溶融 reactors原子炉 go critical危機的な状態になる radiation放射線 across〜中で 17 Sipping his sake and eating his "Disaster Sushi Set," a local construction planning company president reminds me and my colleague that modern Japanese descend from samurai warriors and kamikaze pilots who were willing, without complaint, to meet their fate. The bearded, smiling Takeshi Munakata says he believes in Japan and Japanese technology to pull the nation through the triple tragedy but if "I die, OK. No problem." sipすする local construction planning company president地元の建設設計会社の社長 remind A of B:AにBを思い出させる colleague同僚 descend from〜の子孫である worrier戦士 without complaint不平も言わずに meet their fate運命に対処する pull --- throughを切り抜けさせる triple三重の 18 We sip our sake, preparing for the day ahead. prepare forに備える the day ahead翌日 - VOA Correspondent Steve Herman covers Northeast Asia and is based in Seoul. He spent a total of 18 years in Japan. ストア派の哲学(ストイシズムの源):ストア派(ストアは、英: Stoicism)は、ヘレニズム時代に成立した哲学ないしその学派である。この派にちなむストイック (stoic) という言葉が示すように、禁欲的な思想と態度によって知られる。(-----) とくに古代ローマの共和制末期からキリスト教を認める前までの帝政期における影響は非常に大きく、(------)皇帝すらそれに帰依した。(ウイキペディア) 訳: 1 日本の東北地方はきしみ音をたてながら停止状態に陥った。私がいるこの場所は、先週金曜のマグニチュード9の地震、地震が起こした破壊的な津波によって、最もひどい被害を受けた地域である。津波は、次に原子力発電所を機能不全に追い込み、そこからは今放射能が噴出している。 2 交通路は破壊、あるいは中断され、この自然災害でも無事だった資材、食料の貴重な備蓄は急速に消えつつある。道路の応急修理が済んでも、トラックのドライバーは機能不全に陥った原子力発電所に近づきすぎる危険を冒すことを恐れるのではないかと、思う。 3 今週、私が本拠地としているところは、漏出する原子炉と蒸気を上げる燃料棒から安全な距離にあるとされているところである。しかし、水曜には福島県の2大都市の放射線レベルは通常値を著しく上回った。 4 地震があった翌日の土曜日以来私ははここにいる。一日一日が過ぎていくとともに、開いているレストランと店は次第に少なくなっている。店をまだ開けているところでは、売り物の商品が次第に少なくなっている。 5 スペシャルメニューを提供する食堂もある。たとえば、火曜のお昼に私が食べた「豆腐カレー」、あるいは、1500円の「災害鮨セット」。これは、今週2度の晩飯であった。とりわけストレスの高い取材の日の後では、正直言って、まだ十分にある酒(日本の米製ワイン)の数杯で(鮨)の魚を流し込むといた具合であった。 6 今週の食事の何回かは、おにぎりだけであった。おにぎりとは米をボール状にまるめて、海草でつつんだものである。お昼には、典型的な日本の「エネルギードリンク」(体に悪くない程度のカフェインとニコチンの一杯分に一回分のヴィタミンを入れたものである)で流し込まれたおにぎりの幾つかが、夜、かなり遅くまで、私を支えてきたのである。 7たいていのホテルは十分機能していない。電気が通じているとことはあるかもしれないが、流水はない。 8 ここ、「ルート・イン」では、歩道への地震の被害は軽微である。ロビーには、ホテルの建物が高度な耐震基準を満たしていることを証明する証明書がある。 9 ホテルや郡山の他のところにある自動販売機は金曜までには完全に空になると思われる。(そうしたら、私には精力剤がなくなってしまう。)ここ数日、清掃サービスはない。最小限のスタッフしかここには残っていないのだ。彼らは多くの時間を、電話の応対、それから、飛び込み客、つまり、避難者やジャーナリスト(また新たにホームレスになった人も含まれる)に、この宿にはもう空き部屋がないと告げることに費やしている。実際は、ホテルはほとんど空のようの思われる。毎日、私や他の米国人のリポーターは、何時発つつもりかと尋ねられる。ホテルの人たちはどうにかしてこのホテルを閉鎖しようとしているののだが、我々を追い出すことはためらってようである。 10 ホテルがなくなれば、私たちを泊めてくれる見知らぬ人の親切心に全面的に頼ることになろう。または、既に過密状態の避難所に避難を求めなければならなくなるかもしれない。その場所は我々が家を失った人にインタビューするために訪れたところだ。 11 ガソリンが手に入らなくなり、福島第一原発の周囲20キロの安全圏から脱出者が大量に逃げ出した後なので、毎日路上の車の数は減りつつある。それでもタクシーを見つけることは可能だ。タクシーは液化プロパンを燃料にしている。ドライバーによれば、少なくとも郡山では、貯蔵タンクはまだ十分であるということだ。 12 北へ3時間ドライブしたところにある仙台、つまり、宮城県の県庁所在地では、その一部を津波がごっそりと破壊し、野菜の値段が2倍になっている。そうはいうものの、このような大災害の後に予想されうる、暴利をむさぼるような値段の高騰は広がっていないように思われる。 13 商人は伝統的には日本の社会階層では、一番下近く(武士と農民の下)に位置づけられていた。しかし、この国の大部分では、逆境に陥った時にちょっぴり余計なお金を儲けようとすることは、いわば、見苦しい、それに、日本人に相応しくないと見なされるだけである。 14 伝統的な日本的な克己主義が全開状態である。恨み声も多少聞える。欲求不満を示す微妙な兆候もある。しかしあからさまな怒りは見られないのである。 15 全ての人は物資とサービスの供給の減少を冷静に受け止めているようである。ひょっとしたら、日本のこの地域においては、第二次世界大戦敗北直後の暗黒の日々において、引き続き起きたことがまもなく見られるかもしれない。統制下にあって寡少な物資を商うブラックマーケットが繁栄することである。 16 最も暗い恐怖を口にしようとする人さえ少数ながらいる。科学者と政府の人々がまだ主張していることは、不可能なことだ、つまり、福島第一原発では溶融が起きて、一つか二つの原子炉が危機的な状態になり、東北中に危険なレベルの放射線が放出されるだろうと言う人もいる。 17 ある地元の建設設計会社の社長は、酒をすすり、「災害鮨セット」を食べながら、現代日本は武士たちや特攻隊のパイロットたちを先祖に持っていることを私と同僚に思い出させた。彼らは不平も言わずに、彼らの運命を喜んで受け容れたのである。頬髯を生やし、微笑みを浮かべたムナカタタケシさんは、日本と、三重の悲劇から日本を引き上げる日本の科学技術を信じていると言う。しかし、「私はね、死んでも、いいですよ、かまいませんよ」とも。 18 我々は我々の酒を飲んだ、翌日に備えながら。 ■ ■COMMENTS 以下のコメントも読んでみよう。註はありませんが。 Christian (USA) Yes, I see the calmness on their faces on TV, and have even discussed that with my wife. Their stoicism is a priceless value that people of every nation should emulate. 16-03-2011 John Weavind (south africa) Being so far away from Japan i find myself very concerned for the people there. I am heartened by their Self Discipline in the wake of this tragedy and i believe that if that had happened in my country there would be wholesale looting and Robbery. Japan, stay strong!!! 16-03-2011 Bruce (Canada) This very well composed report is a rare commodity, especially during this last week of astounding events in Japan. Please consider teaching your craft to as many younger journalists as possible. Good luck to you and your fellows, Mr. Herman. 16-03-2011 Beagle (USA) Hats off to a courageous reporter. 16-03-2011 Wanda Nokes (USA) Gives you more insight that just a "news" report. I thought it was very interesting. 16-03-2011 Pat (USA) Well done - I can almost feel as though I am there. Especially in your understated reactions and considerate reactions you have written the kind of report I wish I could find much more often. May you and all residents please take care. We send our best wishes for safety and health to Japan. 16-03-2011 hamad part 1 of 2 (Oman) What they can do more then grinding to a halt . What awful nightmare ! Even who wants to help , radiation prevent him from participation . It should be international commission which could deal with crisis like this capacity in the future immediately and put urgent plan and has high authorities to move urgently to cope with huge crisis . 16-03-2011 hamad part 2 of 2 (Oman) I think this plight will change many thing on the ground more then summit and conference which tend to see in news . Actions speak louder than words but when it speaks , the repercussion will be costly and painful . It seems that Japanese start regulate themselves to cope with crisis and accommodate with this situation . No need to spread rumors and people will be fine . The situation will be better , if stand by each other . 17-03-2011 Jody Schoger (USA) An incredible report - informative yet personal. Best of luck to you. 17-03-2011 Scott Rivers (United States) If you want to follow this guy on twitter, his username is @W7VOA. And I wholeheartedly agree. Japan has, by no doubt whatsoever, beeen hit with punch after punch after punch - but even still, they hope, they pray, they strive, they listen. Ther's dissent I'm sure, but NOTHING like you'd see elsewhere in a disaster half of this magnitude. 17-03-2011 Sai Phirun (Cabodia) I'd like share my condolences to the Japanese who dead in the Earthquake & feel sorry for the destruction and tsunami. We are with all Japanese who are facing difficulty to date. We believe that Japanese will come back & over come this difficulty in soon possible time & they will become glory & reputation back again. 17-03-2011 M Bucci (USA) Mr. Herman's story reminds me of a tweet left yesterday at Reuters, no doubt in answer to Westerners' concerns about societal upheavals during this crisis. D. K. tweeted: "Tokyo is a ghost town tonight. No people on the streets. Even the entertainment districts. Eerily quiet. But Tokyo is amazing. Even with blackouts, train problems, no rioting, no looting, no robberies," he said. I recall the ancient wisdom of the East in explaining their inner stoical confidence: All is transitory. 17-03-2011 Lisa (USA) I am so glad you reported on this. I have been thinking the whole time "why aren't they reporting the riots? the rapes? the utter societal chaos? Finally, the truth be told from someone at ground zero, These things aren't happening! being from the land of entitlement, this seemed impossible to me. Thank god there is at least one nation on our planet capable of acting rationally in the face of such a tragedy. May god show mercy on the Japanese people. They are a shining light of hope to me. 17-03-2011 CGLangley (America) Thank You for your reporting. We have turned of tv for Lent a blessing. So we have been following you on twitter and now going to post this to our FB page. 17-03-2011 gunma girl (Japan) You've said it as it is. I came through Tokyo today to Kobe and the stoicism/resignment/denial was palpable. Have never seen Tokyo like this. I feel really guilty fleeing but am terrified of getting stuck in Tokyo without being able to get out. 17-03-2011 Venkat (India) I have been to Japan and an admirer of there self discipline and hard working characters. It would be really dificult to follow unless its in ones genes. I am deeply worried about the happenings and all my prayers and thoughts are for fast recovery to normalcy. 17-03-2011 YUKO (JAPAN) I am living in IBARAKI prefecture lies to the south of FUKUSHIMA. My city is about 200 km from the Nuclear power plant and 40 km from TOKYO. Government and some experts said we are safe now and we haven't been asked to evacuate or take any precaution for radiation. Only people who living in areas within 30km should evacuate from their house. People working in TOKYO are still commuting to the office buy train; extraordinary overcrowded train. I mean, we believe everything gonne be ok. ■11月19日(金) 間借り デイリーヨミウリ和訳11月4日課題文 9割の人が利用し、平均で3ヶ月の利用回数5.7会、利用金額5万1300円---。 経済産業省が4月に発表した消費調査結果では、インターネットを利用した購買「ネット通販」にお関してこんな数字が出た。ICT(情報通信技術)の進歩は人々の生活に変化をもたらしている。ネット通販の普及もその一つであとう。 ネット上には、せっけんなどの日用品から冷蔵庫など家電製品まで様々な商品を販売するサイト「電子商店」がある。利用者は、パソコンなどの画面を見て商品を選ぶ。クレジットカード払いなど決済方法を指定し、住所など個人情報を送信すると、宅配業者を通じて商品が届く。いつでも注文でき、わざわざ店頭に足を運ぶ必要もない。 (読売新聞東京本社版10月21日付夕刊2面) ■10月8日(金) 間借り デイリーヨミウリ和訳9月23日課題文 日米など、先進5カ国(G5)がドル高是正で政策協調した「プラザ合意」から、きょう22日で25周年を迎えた。 機軸通貨ドルの信認が揺らぎ、今のドル安につながる転機だった。 日本は円高による不況への対策で財政と金融両政策を総動員し、バブル経済を発生させた。そのバブル崩壊で日本経済は長期低迷に陥り、今もデフレに苦しむ。 「失われた20年」をどう克服すべきか。各国と再び政策協調し、行過ぎた円高・ドル安にます、歯止めをかけることが必要だ。 (読売新聞東京本社版9月22日3面) ■10月1日(金) 間借り デイリーヨミウリ和訳9月16日課題文 LEIBZIG, Germany(AFP-Jiji) - Judaism is making comeback in Germany 65years after the Holocaust, thanks largely to immigration from the former Soviet Union, as shown by the ordination in Leibzig of two rabbis recently. The ordination as Orthodox rabbis of teh men originally from Uzbekistan and lithania was Germany's second since 1945, underscoring the growth of teh eastern city's Jewish community that 20 years ago numbered only 30. More than 300 Germann and foreign Jewish leaders attended teh ceremony in a brightly colored 19th century synagogue that somehow managed to survive the 1938 "Kristallnacht" Nazi pogrom. "Judaism is alive and well in Germany," said World Jewish Congress President Ronald Lauder, whose foundation supports Jewish communities, rabbinic schools and the Berlin Orthodox seminary from which the two new rabbis graduated. Germany counted more than 530,000 Jews in 1933, when Htler came to power. (The Daily Yomiuri 9月11日付12面) ■9月23日(木) 間借り デイリーヨミウリ英訳9月9日課題文 日本人の有給休暇の取得状況は、昨年に比べ微増し9.3日となったものの、3年連続で主要先進国12カ国中、最下位だったことが、オンライン旅行会社エクスペディアの調査で分かった。 同社の調査「国際有給休暇比較2010」は今年5月、12カ国で働く男女1万1521人に対し、インタネットで行なわれた。 その結果、日本人の平均取得日数は、昨年に比べ1.4日増えたものの9.3日で、12カ国中最低だった。会社から付与された有給休暇に占める実際の取得日数の割合は、ほかの11カ国が軒並み80%以上。日本はそれを大幅に下回る56%だった。取得日数が最も多かったのは不rナンスの34.7日。続いてスペインの28.6日だった。 (読売新聞東京本社版9月4日朝刊17面) ■9月17日 間借り デイリーヨミウリ和訳9月2日課題文 SINGAPORE (AP) - Singapore will allow in fewer foreign workers this year than previously announced in a bid to quell a growing backlash among locals against foreigners, the prime miniser said Sunday. About 80,000 foreigners will enter Singapore this year, fewer thatn the more than 100,000 Prime Minister Lee Hsien Loong announced last month, he told a National Day Rally. About 150,000 foreign workers have enered Singapore per year since 2007, and they now make up about one-third of teh island's workforce of 3 million. "I think we should consolidate, slow down teh pace," Lee said. "We can't go on like this, increasing our population by 100,000, 150,000 a year indefinitely. We should give Singaporeans time to adjust." ■8月13日 間借り デイリーヨミウリ 英訳7月29日課題文(8月12日添削掲載) タイは知られざる和食大国だ。日本人から見れば、「何かが微妙に違う」と思われてしまいそうな和食店もあるが、目くじらを立てる必要はない。タイの人々は大好きな日本をさらに好きになり、経済的な恩恵は日本にも及ぶからだ。 昼食時のバンコクのビジネス街。満席の和食店では、回転ベルトの上を具材が流れる。牛肉、豚肉、エビ、野菜、魚の切り身・・・。好みの皿を取ってtげーぶるの1人用鍋で食べる。すしコーナーにはサーモン、たこ、青魚などがある。1時間15分の「食べ放題・ソフト飲料飲み放題」で、239バーツだ。 店名は「Shabushi(シャブシ)」。しゃぶしゃぶとすしを合わせた。見た目や味は寄せ鍋のようだが、店名をチェーン展開する「OISHI(オイシ)グループ」の社長はそんなことには構わず、「タイ人は大好きなしゃぶしゃぶとすしを一度に食べたいのです」と胸を張る。 (読売新聞東京本社版7月22日付朝刊9面) ■7月30日 間借り(翻訳コンテストのページが開けないのでこちらに掲載します。): デイリーヨミウリ 英訳7月15日課題文(7月29日添削掲載) 自民党に谷垣総裁は12日の党役員会で、人事について「9月までは今の体制でやる」と述べ、総裁を除く執行部の任期が切れる9月に党役員人事を行なう考えを表明した。また、参院選で改選第1党となったことを受け、「信頼される自民党になるよう努力が必要だ」と強調、来年春の統一地方選や衆院の解散・総選挙の準備を急ぐよう指示した。 自民党内には、比例選では過去最低の12議席となったこともあり、大島幹事長や川崎二郎国会対策委員長らの交代で党イメージの刷新を図るべきだとの声が根強い。谷垣氏は若手の登用も含め、次期衆院選に向けた体制を熟考する構えだ。 (読売新聞東京本社版7月13日付朝刊4面) ■7月25日 <<低調な英語教育の議論@>> 7月23日(金)の産経新聞、『オピニオン - 金曜討論』において、「社内の英語公用化」と題して、UとYという人が「英語公用語化は国際化をはかる意味で、”必然”なのか」という問いかけに対して意見を述べていた。 楽天や、ユニクロで社内の公用語が英語になったという事態を反映した議論である。 議論が噛み合わないという以前に、何か基本的なところで欠けているものがあるという印象を持った。 ふと、思うのだが、こうした議論に参加する英語教育関係者が、本当に、外国語学習の意味を理解しているでろうか。 むしろ、フランス語、スペイン語、ミャンマー語、そして、日本語のような比較的弱小と言える言語を学んだ人の方が語学に対する健全な感覚を持っている人が多いというような印象をかつてから持っていた。これは、私が弱小言語を若い時学んだところから来る偏見だろうか。 ■言葉は伝達の手段 極々あたりまえのことだが、言語は「伝達の手段」である。こうしたことを繰り返さなければならない、ということに異常なものを感じるのだが、それが忘れられているとしか思えないので、どうしてもこのことを繰り返さざるを得ないのだ。実際、中川信雄さんの本の序文に、「英語が伝達の手段だ」という表現を見つけて、「なんでこのような当たりまえのことを言うのだ」と思ったことがあるが、ふと、振り返ると、私自身も、さまざまな言動を目の前にして、そのように言っていることに気付く。 元来単純なことである。あるものを習得するには常識的な手順というものがある。料理を学ぶのでも、法律を学ぶのでも、飛行機の作り方を学ぶ場合にも、当然、手順というものがある。それは、言語教育においても、弱小言語であれば、概ね履行されていると思う。ところが、英語教育に関しては、そのような当たり前のことが通らないのである。 そこで、こういう人は本当に英語学習の意味を理解しているのだろうか、という疑問を持つのである。 ■ものを習うということ 習い事には、壁というものがある。壁にぶつかった時、考えに考え、理論を援用したり、経験を積み重ねて直感を養ったりしながら、対象のマスターに次第に近づいていくのだ。語学における「対象」とは、相手とのコミュニケーションである。これは4つに分けられる。音声で相手に伝える、相手の言うことを理解する、文字上で書き手に伝える、書き手の言うことを理解する。これを達成するためには、壁にぶつかり、間違え、失敗し、考え直し、復習しということを繰り返すのである。そして、失敗し、成功し、という繰り返しこそ楽しい学習であるはずだ。自分のペースが掴めるようになると、途中で止めることは大きな苦痛と伴うものである。決して人より優れようという動機を中心に学ぶものではない。 ところが、英語学習では、まず、「英語を学んでいること私がかわいい」という状態(習い事の初期にはよいことです。実は仏語学習者にはこの段階に止まって一生を終える人も多いのですが…)、そして試験のために学習する、という状態からから一歩進んで、伝達の手段の習得のために格闘するという面白さを自覚する人が少ない。先生もその面白さを伝える人が少ない、と思う。英語の先生の間には、日常的に英語の本や新聞を殆ど読まない人が多いということも不可解なことだが(最も外国語への関心は本や新聞に尽きないが)、それで、生徒に英語の面白さを伝えることができるのだろうか。 ■英語関係における、「オタク」と、「偽善者」タイプ たまに、やけに英語に詳しい人がいて、ああ、この人はまっとうに英語を学習したのだなと思いきや、実は「オタク」だと分かって強いショックを受けることがある。つまり、伝達という動機以外で英語を学習しているということが分かるのである。ま、一番身近にあるのが、「英語が出来ることを他者に誇示するため」、という動機である。「オタク」というのは、手段を目的と履き違えて、手段の追求に快楽を感じている人のことだと思うが、そう定義すれば、そういう人をオタクと呼んでも差し支えないだろう。その他、いろいろな動機があろう。なかには病身で社会への伝達手段を持たず、英語学習だけが外界への接触手段であるという人もいる。そういう人には、好意を覚えないわけにはいかないが。 また、オタクとはまでは言えないが、処世術のために最小努力で英語の知識を持っている人、金儲けの手段として英語教育に携わっている人がいる。彼らは英語の快楽を求めていないだけ、ビジネスライクで気持ちがいいと思うことが多い。また、なかには、英語を超えた教育的な志を持っていて、まっとうな人格の持ち主だと思うことも多い。とりわけ高校の先生の間にそういう方が多い。 が、金儲けの手段にしている人、出世の手段にしている人が多いのも確かなことである。はっきりと、そういう方は、「偽善者」と呼んでかまわないでしょう。 ところが、そういう偽善者タイプの方があまりに多くなると世間の感覚が麻痺してそう思わなくなるらしい。かたぎの顔をして世間に一定の地位を占めているように振舞うようになる。 ■いわゆる「英会話スクール」そして、若干の脱線 かつて、何も知らない頃、Nという英会話スクールに様子を見に行ったことがある。すると、非常にスカートの短い、そして髪の長い女性が、こわばった笑みを浮かべてソファーの隣に座り、型にはまったようなことを言う。何も知らないので、住所と電話番号を書かされたが、そのあとやたら電話がかかってきて閉口したものである。もちろんここはSなる犯罪者が金儲けの手段に英語教育を利用していた有名なスクールであった。 ちなみに、国際化という語につられて、ついふらふらと子供をこのスクールに通わせる親が多くいたが、幼い頃から子供を犯罪の匂いのするところに近づけてはならない。そういう中産階級の親ならだれでも持っていた感覚が薄れてきたのではないだろうか。テレビのコマーシャルや子供が好みそうなキャラクターを使うという点だけで、ある頃までの親は怪しいと思う直感が働いていたように思う。むしろ教会の英会話学校に通わせた方がよいのではないかと思う。プロテスタント系の彼らは露骨な布教活動を行なわないという常識を備えているものである。たぶん、今も。 偽善的な環境に子供は親以上に敏感なものである。世の中が権力によって支配されていることを早々に学習し、それを実行する。権力的に振舞ったり、隷属することが恥ずかしいことだということをしっかり叩き込まれる前には、大人の世界から守ってやる必要がある。そうしないと、「大人びた子供」ができあがるのである。 ■さて、記事に戻ります オタクタイプの人と偽善者タイプの人、こういう人と話していると、なにかずれているのですぐ分かるというものだ。必要以上に自分に言及するからである。それに、伝達への情熱というものが感じられないのである。 産経新聞のオピニオン欄に登場するUとHは、社会的成功者である。こうした人にオタクはいない。手段に快楽を求める必要がないからである。しかし、英語教育の実際から離れた議論を見ても、そして、質問者の問いだけでなく、自分自身が述べたことに対しても、矛盾したことを述べている点を見ても、外国語学習と教育において苦労して、その苦労を超えた楽しみを知っている方ではないな、という印象をどうしても受けてしまうのである。 具体的に、どの点が矛盾であるか、その矛盾を生み出す原因は何かについての推測は次回に。 今回は、英語問題を扱う論者、そして、広く、英語教育に社会的に関わっている人についての経験的は印象を述べるという形をとっているが、実は、日本の現状について客観的な見通しを持って述べている。これを英語社会学、英語教育社会学という観点から発展、検証してくれる人はいないだろうか。 つづく ■7月14日 小見出しはつけませんが、3つのパートに分かれています。 <<業務用カレー>> ---なぜ聴き取れないか--- 先週から今週へかけての初級上の教材の2つ目は、英国人へのインタビューでした。その冒頭の近くにcurryという単語がありましたが、初級上クラスのの大半の方は、これがカレーだということが分かりませんでした。そのあとにIndian curryという表現があるので、かろうじて(=barely)分かった方もいます。 このように、英語の聴き取りは日本人の耳には難しいのです。ところが、TOEIC用でもなんでも教材用に発音された英語ばかり聴いていると、なかなか聴き取れるようなりません。 ここでの聴き取れない理由は、英語の母音が日本語より格段に多く分かれているからでしょう。私の考えでは、これは聴き取れない理由としては第一の理由であるとは思いませんが、母音がかくも違っている点は中学段階から幾ら注意してもしすぎることはありません(中学校の場合は、先生の方が気をつけるのですが)。ゆめゆめ話している英国人が「労働者階級」だからだとかなんとか正当化してはまずいでしょう。 火曜日には、グラント氏にも、いかに英語の発音が難しいかということの一端が分かったでしょうか。それに対し、彼も日本語のyu / yo の発音が難しいという例を出して、「対抗(?)」しましたが、そのときの例は、gyomyou / gomyu / gion / gyomo...など、幾ら聴いても分かりません。Mさんともども3分は考えましたね。 彼はdomesticな意味だというのですが、これはなんだ、祇園祭か、陰陽師か、Does it have anything to do with some Japanese religion?と訊いても、No....。 皆さんなんだったか分かりますか。 「業務用」でした!。for industrious use, right?と訊いたら、そうだ、というのですね。たしかにdomesticは「内輪向け」と言う意味で、顧客対象でないという意味で使うわけです。 そこで、この場合、グラント氏がうまく発音できなかった理由は、母音の問題だけでしょうか。 おそらく違うでしょう。 日本人が、「業務用」という句の発音を理解できるのは、前後の文脈に加えて、「構造的な」意味の連想が働くからでしょう。gyomuyooという一つの塊でなく、まず「業務」を理解し、それに汎用(versatile)の接尾語である、「用」を認識するという作業です。そして「業務」にも「用」にもそれらにつながるいろいろな語彙の連想が氷山の下から沸いてくるように頭に浮かぶから、すぐ分かるのです。 そして、その連想を支えるのが漢字です。この音を、gyomu - yoとは我々は認識しないのです。「ぎょうむよう」とも認識しないのです。「業務用」という文字を見たときと比べ、概念が浮かぶ速さが違うでしょう。この視覚効果が聴覚での認識を助けていると思われます。 それをグラント氏は、gyomuyoという塊として覚えようとしたところに、発音の困難が生まれたのではないかと思います。せめて、gyomu-yoと、二つに分けて認識し、発音していれば多少は違ったでしょう。 ところが、この現象は、我々が英語を学ぶ時、逆の表われをすることにも注目すべきです。英語は、意味的に、とりわけ視覚上の語彙において、分かれている部分があったとしても、音節がお互いにくっつきあって、いっきょに発音される傾向があります。グラント氏にとっては、gyomuyoでもgyomyoでも、gyomyuでも違いを意識する心理的動機は少ないのではないかと思います。でも、gyo-mu-yoの三つが漢字の上での対応物を持つように発音されなければ、業務用といっているようには聞こえないのです。 一方英語では、be going toという助動詞句の発音のように、視覚上の3つの部分に対応していなくても、かまわないことが多いようです。第一、アルファベットでは、漢字のような「意味的氷山の下」を持つ視覚的イメージを保持するのは難しいでしょう。ただただ、音声のパターンとして認識すべきです。決してbe going toという視覚言語に左右されてなりません。(日本語にも、仕方がない→しょうがない→しゃあない、という例があるが) 今週は、もう一つ、皆さんが聴きとれなかった例があります。 You can help me with my computer.です。 Thank you for helping us out with Grammar Challengeというものありました。 幾ら文字を眺めても決して聴き取れるようならないでしょう。文字から離れ、まずは聴覚的なパターンを認識することが大切でしょう。 (ひょっとしたら、このエッセイの論理構成に反論がある人もいるのではないでしょうか。ご意見をお寄せください。) ■7月3日 仏蘭西語や、独逸語、西班牙語、露西亜語の先生、伊太利亜語の先生!。英語を教えましょう。 時代が変わりました。今大学の仏文科や独文科は学生が激減しています。私などのころは「花の仏文科」だったのですから大きな変化です。もっとも当時から泡沫(うたかた)の繁栄の気味はありましたが。 そこで、仏文科の先生たちが仏文科を潰すな!などの運動を起こしかねない気配ですが、闘争は現実を踏まえて行った方がよいと思います。 いかに、仏蘭西文学、仏蘭西語の伝統は、米国一極主義に対抗する価値があるのだ!、と言っても人々が聞く耳を持たなければしかなたいことです。 そもそも、仏文や、独文の意味はどこにあるのでしょう。現在のたいていの人の本音は「少数の文学オタクの趣味にすぎず、無意味である。多少のフレーバーがあるかもしれないけれど、なくってもけっこうおいしいよ(人生が)」というところでしょう。 そういう議論に十分対抗できますか。私は出来ると思います。近代の欧州の文化、文学、哲学は趣味とか快楽を超えた普遍的で高度な価値があると思います。その価値を若い人に伝え、日本の文化の栄養とするということは大変意味があることです。 実用的な言語の教育だけなら、仏語も独語もインドネシア語も、ペルシャ語も同じ価値です。これらの言語を教育機関で教えるとしたら、需要と供給で教師の数を決めるべきです。しかも、本人の教養と無関係にこれらの言語を母国語とする人を薄給で多く雇うべきです。 ところが、欧州の主要国の言語、文化には著しい文化的優越性があるのです。こういったからって、インドネシアの人や、ペルシャの人は怒ってはいけません。そして、ルバイヤートとかお国の偉大な文学者を持ち出して対抗しようとしてもいけません。 ところがここに奇妙な現象があるのです。いまどきの「おふらんす」(失礼)の方はなんと文化相対論を持ち出すのです。曰く、仏国帝国主義下にあったセネガルも偉大だ、とかサイイードが言っている…、の類です。ですから、自信を持って欧州文化の教育の必要性を訴えることができないという傾向があるのです…。 本当に欧州の文化と文学の価値を若い世代に伝えたければ、仏文科、独文科を解体し、欧州文学・文化学科を設け、実際の言語教育とマトリックス式の組織を作り、教養課程での企画を促進するなどの活動は可能でしょう。 一方、欧州の国語、文化を研究する若い志士たちには給料を十分払うことはできません。そのため、リンガ・フランカを僭称する(?)英語の教育にも従事してもらい、そこから収入の多くを得てもらうのです。英語は欧州語の一つですし、英語以外の外国語を習う動機と能力のある人なら、発音などの問題を除けばよい英語教師になれるものです。しかも生え抜きの英語教師と違い英語を相対化するという能力も備えているはずです。 まず、第一に重要なことは、欧州文化の伝達、研究の灯を消さないで燈し続けることが優先されるべきでしょう。そのための現実的方策は何かと考えたら、以上の考えが出てまいりました。もちろん他の考えもあるでしょうが、恐れるべきは、理想主義の装いを纏ったbureaucracyです。 ■7月3日 ■今後のクエスト■ 今後とも長くクエスト21で学習、研鑽される皆様へ。 ★長文のエッセイとなってしまいました。 今後のクエスト21は、小川が引退後のことも考えて方針とたてるべきだと思います。そんな先のことは、と言われる方もおられるでしょうが、計画というものは、ちょっと感情から離れて(put aside ---)立てるべきでしょう。杉原さんもあのように元気だったのに突然去ってしまわれました。 けれども、全く非人称の団体、あるいは法人というより、どちらかというと人間的な記憶とつながりをして機能することを目標とすべきだと思います。 ■法人ということ 法人ということは、日本の近代史において、欧米社会に比べ、極端に非人称的に捉えられる傾向があります。後発発展国が近代的原理を採用したときに生じがちなことです。元来、会社というものは、人間間のつながりであったのですが、そのことをを忘れ、純粋に法的な便宜だと思われがちでした。ところが、英語のcompanyには、同じパンを食べる仲間という原義の抑制機能があります。incorporatedには、個人の責任を制限つきで委譲するという概念が含まれています。法人はフィクションなのです。 ところが、「法人」という言い方には、全面的に個人の役割と責任を組織に移してしまうという語感が含まれます。そうやって「法人」の意味を庶民に叩き込んだ明治人の、苦し紛れの気持ちを察することができます。曰く、「法律的には人と同じなんですよ。しかも死なないのですから安心してお金を貸してください」などなど... 。「制限つき、条件付」ということは庶民には理解されないものです。「法人」導入は明治期に急務だったのです。 かつて、公害等で責任を追及する場合、「会社側の責任を追求する」あまりに、決断を行った責任者を追及することを忘れるというおかしなことがありました。もちろん金の出所は「会社」だという事情もありますが。こうして、新任の社長が土下座を強いられる一方で、真の責任者はほっと胸を下ろすことができたというケースが多かったのではないでしょうか。ま、南米の公害訴訟で起きるような憎しみの連鎖が起きるよりよかったのかもしれませんが...。 ところが、ここに逆説が生じます。個人間の責任の記憶をおいてきてしまった「会社」には、米作村落共同体の記憶が忍び込んだのです。終身雇用だったからという意見をお持ちの方もおられるかもしれませんが、そもそも、終身雇用制が導入されやすかったという事態の背景にこうした事情があるのではないでしょうか。このようにして、日本特有の「会社」形態が定着したのでしょう。現在では、道具に過ぎない会社を柔軟に扱えないという弊害が出て言います。これからもアジア、アフリカで近代化を図る国家が続出しますが、近代的制度を原理的に採用すると、そこに旧来の社会構造が入り込むということは予想されることです。 ■ゆるやかな組織として だいぶ、話はずれていしまいましたが、クエスト21の今後において必要なことは、英語教育、英語学習において何をどうするか、という考えを共有できる人を育成し、そうしてできた、いわば「伝統」を継承することが大切だと思います。人は一人だけの思想では無力です。かといって抽象的は法人に拘る必要もありません。英語教育についてゆるやかな人間間のしくみを作って行くことが大切だと思います。 成人の英語教育が、この日本で十分機能していればクエスト21の出番はないのですが、現状はfar from itという状態で、安心して英語学習ができる拠点を維持するということは、意味のあることです。 ■民間の英語教育機関の必要性 いわゆる「英会話学校」は巷間にやまほどあるのになぜ、クエスト21が必要かという問題があります。 実情、クエスト21にこられる方は「商業的なスクールはいやで」という方が多いのですが、その直感は正しいとしても、案外、みなさん、それ以上掘り下げていいないようです。 問題は、そうしたスクールは、英語教育を目的としていないということです。極端な例としては、初心者が中級者より常に多いということに目をつけ、授業をどんどん難しくして上達した人を追い出し、広告効果で一定数が客観的に見込める初心者に教室を確保するということが行われていた、あるいは行われていると言われます。この方が、収益が上がるというのは確かです。これほど極端ではないとしても、多かれ少なかれこういう力学が働いているようです。 そして、これは合理的なことです!!。場合のよっては正しいことでさえあります。ではなぜ合理的なことなのに好ましいことではないのか。それは、組織の「目的」を取り違えているからです。もし投資家に対し収益を上げることを目的とする株式会社であれば、原理的に正しいのです。しかし、生徒の英語力の向上を図るということが目的の組織であれば、それを避けなければなりません。たとい便宜上、そのスクールが法的に株式会社であっても、その学校を支えている人たちが、英語教育といういう目的で集まっているのであれば、こうした傾向は避けるように努力するでしょう。 先ほど、法人のところで述べたことに関連しますが、大事なのは、<<人>>です。英語教育の重要性を理解し、その方法と実際に関心のある人が、たいていの英会話教室を運営していないという点が問題なのです。私の経験で言えば、このような学校の経営者は、口だけ「英語教育」に関し立派なことをいうが実はお金を儲けて大きな家を買ったり、ベンツを買ったり、海外旅行をしたい偽善者か、英語おたくです。英語おたくといのは、英語を手段として理解しないで、英語を生きがいのようなものにしている人です。こうした人は金銭的欲望の強い「偽善者」タイプではないので、「いい人」だと思われがちですが、別種の欲望を追求している点で前者と同じです。 しかし、現在の英語教育の問題を理解し、事態の改善をまじめに考えている人も、また多くいます。下の方にある記事の平川さんもそういう方です。しかし、そういう人は概して孤立しています。そこで、そういう方の「人間力」を集める場として、クエスト21の存在理由があるのだと思います。その場合の「人間」とは、日本人の先生、nativce speakerの先生、それに志の高い生徒さん、その他の人たちのことです。 ■いままでの反省点 10年以上続けて、必ずしも、上記の機能をクエスト21が果たしてこなかったことも認めなければなりません。そのため、多くの生徒さんが去っていかれました。そのための理由には、外的な理由と内的な理由があります。 内的な理由と改善策については、他の箇所で述べなければなりません。また、昨年来、改善作業を続けていますので、その有効性ついて、今後問われなければなりません。 ここでは、ひとこと、外的な理由について触れておきましょう それは、まだ、英語学習者が、当面の利益(TOEICなど)を求める人と、趣味、教養として学ぶ人の2層に分離して、英語を学習する動機がそのどちらかだという、「決め付け」の「文化」のごときものが存在するからです。 外国語は、伝えるための道具です。その道具は一朝一夕には身につきませんが、その道具を、間違えながら、失敗して痛い思いをしながら、一歩一歩身につけていくところに外国語学習の面白さがあるのです。しかし、多くの日本人にとって、外国語学習の面白さ、難しさは 理解されていないようなのです。学校で6年も英語をやったのに、とはよく聞かれることですが、しかし、英語ができない真の理由は、学校のせいではなく、外国語を伝えるための道具だという認識が骨身に染みていないところにあるように思います。その感覚が文化として伝わっている国では、人々の外国語習得の平均的速さは高いですね。そのことを経験で知っている日本人の多いとは思いますが…。 そういう外国語学習の本質を直感していれば、自ずと手段についての洞察も得られます。<<継続、定期性、復習>>です。そのためには一つの教育機関でじっくり学習する必要があるのですが、あちこちのスクールを渡り歩くのは、語学学習を試験か教養のための商品と思い込むように誘導する文化があるからだという仮説もあながち否定できないのではないでしょうか。商品であれば目新しいのも一つの価値ですから。 このような外国語学習の本質的な面白さに皆さんに気付いてもらう努力が少なかったという点は認める必要があると思います。 <つづく> ■ 平川祐弘さんのエッセイ
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