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反ったりしない板接ぎのコツ

机の天板やテーブルの天板など何枚かつないで手作り家具の広い天板を作る時に接着剤が乾燥してハタガネを外した時、真っ直ぐなはずが反っていた事はありませんか??
夏の熱気や湿度などによっても反りは起こりますが、ここでは板接ぎ面で起こる反りの出ないコツについて書いて見ます。

板を接ぎ合わせる時は板の接着面にあたるコバの部分を削って真っ直ぐにして、隣につなぐ板も同じように加工してこの面をつなぎます。

机やテーブルなどを作られるアマチュアの方であれば手押し鉋盤を備えておられる事が多いと思います。
もし手押し鉋盤がないと鉋だけで隙間のない接ぎ合わせ面を作らなくてはならず、手押し鉋盤無しではプロと言えども手間もかかり難しい事で、手作り家具を作るには手押し鉋盤が必要になってきます。

手押し鉋盤はねじれたり、反ったりしている板を平面に削りその面に対して直角に真っ直ぐな面を削る加工ができ、この直角な面が板接ぎを行う接着面になります。

つないだ時真っ直ぐに反らないようにするにはこの直角が完全なる90度でなければならないと考えられます。
手作り家具を作るには手押し鉋盤が必要

しかしながスコヤを当ててみて90度であるように見えても微妙に違ったりします。
おまけにスコヤは90度と信じていてもそうで無い場合もあり89.5度だったりするかもしれません。

そのような状態で接ぎ合わせ面を削った場合どちらかに反ってしまい、材料の断面が四角に極近い台形の状態であると考えられます。
この状態で3枚、4枚、それ以上数が増えれば、たとえ0.3度の直角からの狂いでも一箇所の接ぎ合わせ面でも0.6度違いそれかけるの板接ぎ面の数になり、幅90cmにもなると反ってしまい鉋がかけられない状態になります。
手作り家具の板接ぎ
片方の板接ぎ面を削り。垂直定規に当てる面を同じで、前後を入れ替え反転させて削ると断面は台形になります



しかし上の画像を見て考えてみると、
板の厚みは先に自動鉋盤で平行に厚みを決めておき、手押し鉋盤の垂直定規面に当てる板の基準面を入れ替えて削ると下記のようになります。
理論的に何枚つないでも真っ直ぐなはずです。


つまり、片方の板接ぎ面を削り、反対側の板接ぎ面を削る時に裏表を入れ替え削ると断面は平行四辺形になります。



板接ぎする前に接ぎ面にL型のスコヤを当てている写真を手作り家具の本などでみますがそれを見て皆さんもまねをされると思います。
スコヤを当ててみて漏れる光が偏って見え、「あれ直角でないぞ」そう思われる事もあるでしょう、そこで鉋を取り出し直角になるように削り直す、そんな光景が浮かんできます。
スコヤは完全なる直角でないかもしれませんよ?、、、、手押し鉋の垂直定規は完全なる直角でしょうか???
そうでない場合も多々あります、それはそれでかまわないと思ってください。考え方を変えて削る手順を変えて見ましょう。
まず天板の表になる面を決めます、次につなぐ順番を決め、それから板接ぎ面を削りますが、断面が台形ではなく平行四辺形(断面が四角に極近い形)になるようにすれば良いのです。
私は板接ぎの時、削った面にスコヤを当てません。

あとは、長台鉋でやや中ほどを透き取り、両端が強く当たるようにします。
手押し鉋盤によっては真っ直ぐに削れますが、もしくせのある手押し鉋盤で削った時に板の真ん中が膨れるような板接ぎなっているようならば長台鉋で修正しましょう。

手押し鉋盤で削った面が真っ直ぐなら、ナイフマークを消す程度で、一回鉋をかけましょう。
難しい手作り家具の板接ぎをする場合は手作業で鉋だけで板接ぎ面を作るのは難しいです、板接ぎをする方は手押し鉋盤を備えましょう。

ちなみに下の画像は目違いを起こさないための、板ダボです、ビスケットがなくても、横溝ビットがあればOKでビスケットの部分は端材で作り置きしておきます。



下記は応用編といえますが、実は先人たちは同じ事をしているのです。
私も手作り家具の工房を開く前は建具職を長くしていました。
その時、障子の腰板を杉板の6ミリ薄材で板接ぎしていたのですが、下記のように板の表となる側を拝み合せ、重ねて一度に長台鉋で板接ぎ面を作っていました。この方法はギターなどの楽器でも行う加工方です。





イラストとように展開すれば直角でなくても平行な板接ぎができるのでうす。
鉋が傾いているのは極端な表現だと思って下さい。







手押し鉋盤でできるだけばらつきなく直角を削る時には、フェザーボードは便利です。
私の場合、マグネットベースに取り付けて、定盤の適当な位置にワンタッチで取り付けて使用しています。
できるだけフェザーボードが材料の下の方に当たるようにして垂直定規に密着するようにします。
垂直定規はどうしても下の方が定規めんから材料が離れやすいのです。

マグネットベース本体のレバーでON、OFFで簡単取り外し。




硬い木の側面を削る時は材料をしっかり固定します
木工万力を使うとグラグラすることはありませんので、鉋を引く事に集中できます。


万力の反対側には脚の部分に取り外せる受け台を付けています、これがあると手作り家具の変形部材でも適切な位置に受ける事が出来ますのでとても便利で、必要ない時はFクランプを外せば受け台も外せます。