Zけものたちは故郷をめざす

 

作品紹介

ソ連軍が攻めてくる。

終戦の合図。

母は、銃弾に腰を砕かれ、朽ち果てる。

彼は、廃墟で屍とともに、侵攻を待つともなく…。

成長した彼。

そして彼は決意する。

未熟な浅はかさ、

時代に、人間に、翻弄され尽し、

彼の前に立ちはだかるのは

変わらず、どこまでもつづく、果てしない荒野。

あまりに苛烈な運命の劇鉄に蹂躙されつづけ

果たして彼に求めつづけた故郷、日本は微笑むのか…。

真の安部の長編デビュウ作。

43年前のこの作品の普遍的な人間性の生き様。

なにより、その息遣い、慟哭、咆哮、崩壊

が五感を通して、現代に、新鮮に蘇る。

読み手は、クレオール発生の誕生の瞬間

に立ち会うこととなる。

それにしても、彼等登場人物達のタフさ、存在感を

とおりこした存在。

あまりに、鮮烈な、デビュウ作となった。

(終わりし道の標には小説とは言いがたい、

 飢餓同盟は長編とは言いがたい為)