X燃えつきた地図

 

作品紹介

郊外のニュータウン、失踪した男を求めて、探偵は疾走する。

失踪に及ぶ様々な手がかり。

失踪の真相に近づいたと見えると、真相は舌ベロをヒラヒラ

させて探偵をあざわらうように遠のいてしまう・・・。

水銀灯の光に、コーティングされたコンクリートの、冬の街並み。

やがて、すべての手がかりが尽きたとき、探偵は、おそるべき

失踪の真相を体現する・・・。

 

映像で探偵を表現すると、単なる、坂を登る男であるが、そ

の内面に広がる世界は、文学というメディアでしか描けない・・・。

言語機能を最大限に駆使し、現代における文学の存在理由を

証明するとともに、都市における‘他者’・現代における新しい人

間関係の可能性を描いた、現代文学の記念碑。