氷室さんインタビューその6

これも参考程度に聞きたいのだが「運も実力のうち」みたいな考え方には否定的かな? 例えば1回きりの大会や、極端な話では負けたら死ぬような麻雀、ここで勝つことを要求される場合もあるかもしれん。これは「勝負強さ」みたいな言葉に置き換えられる。
漫画の見すぎだろ
いや、そうとも限らん。かの長嶋茂雄の天皇陛下が見守る天覧試合でのサヨナラホームラン。かたや、プロレスラー高田伸彦のヒクソン・グレイシーとの一戦での敗北。もちろん個人の評価にも大きな影響を与えますが、前者は野球人気を不動のものへと変化させ、後者はプロレス人気を失墜させた戦犯として扱われました。時にそういった場面はシンボリックに扱われますな。
歴史を変える瞬間や記憶に残る場面、ここ一番の状況では、本人の実力や人智を超えた範囲で「運」や「めぐり合わせ」もあるかもしれん。麻雀というゲームの性質上、短期決戦の概念を捨て去ったほうがいいのかもしれんが、氷室氏はこの手の話はどう思う?
僕は長期的な視点で麻雀を考える方なので、この手の話はつまらなく感じますね。
たった1試合で何を・・・と(笑)

ただ、世間一般大多数の人はもっと短期的な視点で麻雀を考えています。
そーゆう人々が、インパクトの強い試合を見て、感情を突き動かされる。
良い悪いを抜きにして、しょうがない事だとは思います。 
これも参考程度に質問したいのだが、麻雀というキーワードにおいて氷室氏が注目する人物を4人ほど教えてほしい。これは氷室氏個人的に注目するという点で、基準は別にない。技術論でこの人はうまいから注目している、でもいいし、氷室氏が影響を受けた身近な人物でもかまわん。この人の麻雀漫画が好きでも、あの女流プロがカワイイよでもいい。

プロ・アマ、有名無名を問わず、それぞれバラバラでもかまわんので、名前と名前をあげた理由を簡単に教えてほしい
まずは、とつげき東北さん。

僕の人生まで変えてしまった人。この人がいなけりゃもっと無難で、かつツマラナイ人生送っていた事でしょうね〜。麻雀という観点では、今の所眠っているようです。ただ、この人はいつ目覚めるかわからない(笑) その意味では、いつでも注目しています。
むむむ・・・
またしても、とつげき東北氏の名前を聞こうとは・・・
時空を超えてあなたは一体何度ーーー
我々の前に立ちはだかってくるというのだ!!
とつげき東北ぅ!!!
さっきから「とつげき東北」ばかりうるせーな。

科学する麻雀はほとんどが無駄な数式で、書いてあることは強い人間なら誰もが実践している基本的なこと。しかも、東風荘のクイタンが無いって条件でやっているデータだからまったく役にたたない。実際に打つのは人間だ。そんなに確率が好きならパチンコやパチスロでもやってりゃいい。
確かに、そうともいえるかもしれぬ。とつげき東北氏のやったことは、例えば従来はどうやったら麻雀うまくなるのか? という部分で、みなが麻雀という村で道に迷いながら、上達を目指して進んでいた。あの道はオバケが出るから危ないとか、オカルトな噂もあった。

そこに、測量をして精密な機械を持って、巨大な高速道路を開通させたようなものです。これで、誰もが簡単に迷うことなく目標にたどり着けるようになった。しいて問題点をあげるならば、まだ未整備な高速道路である点と、高速道路の先端で渋滞を起こしているという問題でしょう。まさに、その先端部分に氷室氏が存在している。少しづつ道は進んでおります。

「書いてあることは強い人間なら誰もが実践している」という部分も、確かに高速道路がない時代でも、そこまでたどり着いていた人は実際にいたのでございましょう。


 クイタン


ポンやチーをしてのタンヤオ。ルールによっては認めない「クイタンなし」の場合もある。あらゆる状態から狙えるため戦略上、クイタンのありなしは大きく影響する。最近の主流はクイタンありだが、科学する麻雀はクイタンなしのデータをベースにしているため物議をかもす原因にもなっている。
とつげき東北が作った高速道路・・・
まさに、東北自動車道よ!
おみごとでございます。
話を中断して申し訳ない。
2人目を聞こうか。
次に桜井章一さん。凸と全く逆の麻雀観の持ち主。しかしながら、麻雀観や麻雀技術で参考にした所は多いです。とても真似できない所も多数ありましたけどね・・・でも、麻雀関係の著書が出れば必ず買うようにしています。



 桜井章一/さくらいしょういち


通称・雀鬼。20年間無敗の記録、数々の人間離れしたエピソードを持つ。現在は引退し「雀鬼流」という打ち方を指導している。精神的、哲学的な内容からファンも多い。

雀鬼流 無敵の勝負論



 理不尽大王


東風荘の強豪として知られる雀士
BLOG「ケチョンの日記
雀鬼か・・・理論派の氷室氏が参考にしているとは意外だな。
3人目は佐々木寿人さん。彼の体験、ヒサトノートを元にした漫画『真剣』には強く影響されました。漫画や、以後の戦術書を見る限り僕と雀風が似ていると思ったので、プロの中で一番注目している人です。
ここ10年の単位で見ると「とつげき東北」と「佐々木寿人」の二人が、麻雀界が生み出した2大ヒーローという声も聞いております。まさに強さと華やかさを備えた大器と呼ぶにふさわしい逸材。

彼もまた、麻雀の一時代を背負う人物でございましょう。
最後に理不尽大王さん。東風荘超ランのプレイヤーです。僕と打ち方が大きく異なっているにも関わらず、好成績を残している打ち手。その点、参考にすべき所が多いと思っているので彼には麻雀の質問をよくしています。
威勢の良い名前だが、理不尽大王とは何者か?
氷室氏のご説明にあったように、東風荘では知らないものはいないといわれる強豪雀士でございます。またネットだけではなく、リアル麻雀の打ち手であり、その実力は計り知れないものがございますな。
よし、その名前、ぜひ覚えていこう。

では、インタビューも大詰めだ。


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