ギャンブルは悪なのか?
賭け麻雀を含むギャンブルは一般的には「悪いこと」のようにとらわれがちじゃ。これは倫理とか道徳などの観点からのお話もあって根が深いのかもしれん…。
日本人は汗水論が大好きだからな。必死に汗を流して働いて金を手に入れろって話で、楽して儲けるのはダメな風潮があるんだよなぁ。株でもFXでもパチコンですら、勝とうと思えばそれなりに努力が必要なんだけどな。
著書でも触れられていたが、この点についてはどうお考えじゃろうか? 賭け事=悪、では必ずしもないとは思うが何が問題とされるんじゃろう?
拙著で詳しく書きましたが、「ギャンブル=悪い」というのは、昔の国家権力が国民に押しつけた偏見なんですね。
どうしてギャンブルって悪いの?と聞かれて、説得的に説明できる人なんていないと思いますよ。
津田センセの著書を読んでもらえれば詳しく書いてありますがスゲー簡単に説明します。明治維新があって新しい明治政府ができたんですが、それに不満を持つ人々が「自由民権運動」という反対行動、デモを起こしたんですね。
板垣退助のやつよね。板垣死すとも自由は死せずみたいなやつ。
この自由民権運動には多くの民衆が参加してたんですが、当時の「博徒」ちょっとアウトローな人も参加してたんですね。彼らは喧嘩も強かったしお金もあったみたいな。その博徒を取り締まるために、彼らの財源、お仕事でもある「ギャンブル」を明治政府は取り締まったわけです。このあたりが今の賭博罪の原点になっているみたいなんですねー。
津田くんが指摘しているのは、ギャンブルを取り締まったのは「ギャンブルが悪いから」ではなく「博徒を弱めて自由民権運動を弱体化させるために、ギャンブルを取り締まった」という部分なんじゃな。だから、自由民権運動が時の政府から嫌われとっただけで、別にギャンブルそのものは悪くなかったという感じじゃよ。とばっちりくった感じじゃよな。
けど、ギャンブルで身を滅ぼす人って昔から多かったんじゃないですか? 国が規制しないとみんな怠け者になって働かなくなっちゃうとか…
「ギャンブルは身を滅ぼすからダメ」って言う人が多いんですけど、依存症になって身を滅ぼす危険があるのは酒とか買い物とかも同じですから。で、ギャンブルだけが身を滅ぼす確率が高いかと言えば、そうではないという調査結果が海外では出てるんです。
ちなみに日本でそういう調査がされたことはありません。「ギャンブル=悪」という理屈に、科学的根拠は何もないんです。
依存症みたいな病気は、別にギャンブルだけではないんじゃよな。買い物依存症とかでクレッジトカードで自分の限度を越えて浪費するケースが問題になったりもするわな。
また「楽して儲けるのはダメ」というのだって、いまどきフリー雀荘で生活費を稼ごうとしている人なんていないですからね。みんな遊びに来ているわけですから。
フリー雀荘とかの麻雀の勝ち分だけで生活していのくのか無理なんでしょうか? 一生働かなくていいぐらい大儲けできたりとか?
後で触れるが、例えば街中にある雀荘に通って、それだけで生活していくとかは、絶対に無理とはいわんがかなり難しいじゃろう。動いている金額がお小遣いレベルじゃし、麻雀のゲーム性を考えても、常に勝ち続けるみたいなことが無理なんじゃな。体力や時間もいるわけじゃし。宝くじみたいに麻雀で億万長者とか不可能じゃろうな。
ギャンブルは、趣味・遊びのひとつなんです。
オシャレやグルメにはお金をかけてもいいし、大金出してブランドバックを買うのもいい。キャバクラや風俗で散財したって、処罰はしない。だけど、ギャンブルでお金を使うのだけは法律で罰するというのは、どう考えても不公平でおかしいんですね。
科学的根拠ゼロの偏見・イメージだけで、「賭博罪」なんて封建社会の遺物が今も刑法に残っているんです。
倫理や道徳、世間的な価値観は横に置いておくが、日本では法律で認められた「やってもいいギャンブル」と法律で禁止されている「やってはダメなギャンブル」があると思うんじゃ。まずは日本で認められているギャンブルについてはどんなものがあるんじゃろうか?
競馬・競輪・競艇・オートレースなどの公営競技や宝くじは、法律で公認されているギャンブルです。
忘れてならないのは、パチンコ・パチスロです。
パチンコ・パチスロは、法律の建前では景品を提供しているだけなので合法ということになっており、逮捕される可能性はゼロです。しかし、私個人は、パチンコ・パチスロは射幸心をあおるのでギャンブルと同視できると考えています。
パチンコはいちおう建前ではギャンブルではないんだよな。
パチンコ屋の横に必ずある謎の骨董品屋さん(笑)
逆に、これをやれば逮捕される可能性があるギャンブルにはどんなものがあるのかな?
野球賭博や地下カジノでのバカラ、ゲーム喫茶でのポーカーゲームなどは、逮捕される可能性が高いです。
あいまいなのは「フリー雀荘での麻雀」です。
フリー雀荘で逮捕される確率は低いですが、まれに逮捕されるケースがあるので、ゼロとはいえません。
さて、この「フリー雀荘」が問題になるんじゃな。
まだまだ続きます!!