フリテン(振聴)とは

フリテン」は非常に重要なことなので、初心者のみんなにはぜひ覚えていってもらいたい。3種類ある「フリテン」と呼ばれる状況をゆっくり見ていこう。ちなみにフリテンは漢字で書くと振聴となるんじゃな。

ちなみに、初心者が麻雀ゲームで「そろってるけど、なぜかあがれないよぉ??」と不思議に思うケースは、「最低でも1ハンの役がないといけない」というケースか? もしくは、この「フリテン」が影響しているか? のどっちかなんじゃな。

意味がわからないと言われがちなルールじゃが、ゆっくり見ていけばわかる。

まず麻雀の大原則として自分が完成までにツモしては捨てるわけじゃが、この「自分の捨てた牌では絶対にロンあがりできない」というルールがある。

自分が捨ててしまった牌で相手からロンするのができないってことよね?


一番シンプルなフリテン状態を見てみよう。

    

この場合はが来たら完成じゃな。

ただし、自分が捨てた牌に

があった場合には

仮にを捨てても、それを「ロン!」というのは無理なんじゃな。
これが「フリテン状態ではロンあがりは禁止」という麻雀の大原則になる。

ツモした場合はOKなんじゃが。

逆に考えれば、相手が捨てた牌では、絶対にロンされないってことよね?

そうじゃな。相手が捨てた牌というのは、何があってもその相手からロンされることはない。こういう牌を「現物(ゲンブツ)」と呼んだりする。勝負を捨てて逃げる場合には、非常に有効な牌じゃろう。絶対にロンされないわけじゃし。

まずは、これが大原則じゃ。


ここから、少し発展させる。

    

今、こういう形で待っていたとする。

の両面待ちよね。

自分の捨て牌はこんな感じじゃった。

この場合、先ほどの自分の捨てた牌では絶対にロンあがりできないという原則に基づいて、当然ながらでは絶対にロンはできない。自分が捨ててしまっているわけじゃし。

それはわかるわよ。自分が捨てた牌ではロンできない。

さらに、この場合はでもロンができない。これが重要なんじゃよ!

ねぇ は自分で捨ててないからロンできるんじゃないの?

もう1つ、極端な例をだしてみようか。今ワシの手はこんな感じじゃ。

この場合、わしの当たり牌は

脅威の「8面待ち」じゃ!

ただし、ここで問題なのは、

8種類ある待ち牌の中の1つでも捨ててしまっていたら、残りの7種類の牌でもロンはできない」というわけじゃ。

仮に待ちが5種類ある「五面待ち」なら、5種類あるあたり牌の1つでも捨ててしまっていたら、残りの4つでもロンはできない。ということじゃよ。「あたり牌」のどれか1つでも捨ててしまっていたら、すべての待ち牌がフリテンになるぞぃ。

つまり例えが悪いが、江戸時代なんかでは罪をおかした人間は罰せられる。しかも、その家族まで罰せられたわけじゃな。家族は直接、罪をおかしたわけではないが、被害がおよんでしまう。

麻雀のフリンテも同じで、1つでも捨ててしまって待ち牌全部に「フリテン」が発生してしまう。

ちょっと難しいわね。自分の捨てた牌ではロンできない+自分が捨てた牌を含んだ待ち牌すべてでロンできないのね。

こういう場合、実際にどうしたらいいのかしらね?


捨て方によっては結果的にフリテンになってしまうこともあるので、解決方法をおしえておこう。

【待ち(当たり牌)をフリテンしていないものに切り替える】

この8面待ちでフリテンになっとるわけじゃから、例えば

の単騎待ちにすればいいわけじゃな。これならフリテンにならないのでOKとなる。

待ちを自分が捨てていないものに変更するのが解決策の1つ。


もう1つ解決策がある。

【ツモで決めてしまう】

ロンできないわけであって、ツモしてしまえばいいんじゃよ。
特に上の8面待ちならば十分にツモも期待できるわけじゃしな。

フリテンとわかっていて、ツモするつもりでリーチするのはいいのかしら?

それは事前の取り決めや、やる場所によってルール設定がある。「フリテンリーチ禁止」ならば、フリテンとわかっていながら、リーチするのが禁止なんじゃな。「フリテンリーチあり」ならば、フリテンからリーチしてもかまわない。

事前のルール確認が必要じゃが、最近は「フリテンリーチ有り」がスタンダードかもしれん。

まあ、これがフリテンの基本じゃ。一番問題なのは、多面待ちの場合は、自分のあたり牌をすべて把握しておかなければいけないってことじゃな。自分の気が付かない「あたり牌」が存在していると、そこから知らぬ間にフリテンが発生している場合もある。

そうか、自分でちゃんとあたり牌を把握してないとダメなのね。

実際の麻雀では気付かずにフリテンなのに「ロン」と言ってしまったら、それはペナルティーの対象になるので注意が必要なんじゃよ。

雀ナビ麻雀オンライン なんかのネットゲームでは、フリテンの場合にはそもそも「ロン」というボタンが押せなかったりで、プログラム上、フリテンロンができない設定になっていたりする。

あがれないのでペナルティーを支払うことはないんじゃが「あれ?そろってるのにあがれないぞ!??」と思ったら、まずはフリテンの可能性を疑ったみるといいじゃろう。

フリテンについては、もう少しあるので、続きを見てみよう。





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