咲-saki-麻雀解説 第3話「対立」3/3

今回もネタバレしてます!5000%ネタバレしていますね!

今回の放送で細かいが、非常に興味深いシーンがあったので、取り上げてみよう。

2回戦の東一局かと思うが

京太郎君がを捨てるシーンがあった。

話が前後するが、このは咲ちゃんの当たり牌じゃった。が、しかし、負け続ける片岡さんを気遣ってか、わざと見逃すシーンがある。

この時点で咲は国士無双をテンパイしていますね。

役満の国士無双は3*3*3*3*2の形を崩した特殊な役満ですね。麻雀役37位中、27位の頻度。役満の中では先に紹介した「四暗刻」の次に出やすいものです。

+どれか同じ牌が1枚

このような形では当たり牌が13枚もあるので「国士無双13面待ち」とか「純正国士無双」などと呼ばれています。

実戦では今回の咲のように

 +であがり

のように、どれか先に2枚重なってしまうケースが圧倒的に多いですね。

国士無双きれいよねー。

えっと、まずはを京太郎さんが捨てたけど、見逃してしまうのよね。

この直後に片岡さんからリーチがはいる。

この次の咲ちゃんの場面で原作にはない「小手返し」という麻雀の技が見れるんじゃな。

その前に説明しておくのは、麻雀捨では自分の捨てた牌には「ツモぎり」「手出し」の2種類の分類があることを知っておく必要がある。

まず「ツモぎり」とは、言葉のままでツモした牌をそのまま捨てるんじゃよ。

    

こんな感じの状況としよう。

ここでをツモしてきた。

当然、いらない。

そのまま捨てることを「ツモギリ」というんじゃよ。「ローピンをつもぎりか!?」とか、「あいつ、ローピンをつもぎりしやがった!」とか言う風に言う。

逆に手出しとは

をツモしてきたので

    

を捨てる。こっちは「手出し」という。ツモした牌を自分の手の中にいれて、いらない牌を捨てる。「スーワンの手出しか・・・。この感じ、テンパイか!?」とか言う風に使う。声に出さなくても、漫画の独白とかではあるわな。

コンピューターゲームでも、この「手出し」と「ツモぎり」の違いは、ちゃんとグラフィックで表現されていますね。

何か意味があるの?

序盤ならば、ここから相手の手の進み具合とかを、なんとなく予想したりもできる。

「手出し」が続くってことは良い牌が手の中で入れ替わっているということで、聴牌(テンパイ)や完成に近づいているという予測ができるわな。

ツモギリばかりしていると、手が進んでない、遅そうだなーとか。ただし、いろいろなケースがあるので、主に情報の一部というぐらいで、そんなに凝視せんでもいいと思う。

終盤での手出しとツモ切り

ただし、終盤になってくると多少、意味が違ってくる。

下のような状況じゃと、ポンを3つしている終盤では、テンパイ濃厚と見てもいいじゃろう。ヘタな牌を捨てたらロンと言われてしまう。

              

ここで誰かがを捨ててセーフじゃった! 危ないがセーフ。

この状況で「ツモぎり」している状態が続いているうちは、は安全ってことじゃな。手が入れ替わっているわけではないので、当分はは安全ってことじゃろう。

ここで、仮にをツモしてきた。

              

そして、手出しでを捨てる。つまり、手出しをされると、当たり牌が変ったという判断も可能なんじゃな。

この状況だと、手出しされた後はでロンされちゃうわね。

もちろん、どう変ったのかは外からは判断できんが何かが変ったということで、今までの安全情報が役にたたなくなってしまう。

これが「ツモぎり」と「手出し」の基本的な違いじゃな。

小手返し

で、咲ちゃんがやった「小手返し」という技は、この「手出し」と「ツモぎり」をわからなくさせる早業なんじゃよな。

今は咲の手はこんな感じです。

この状況で、をツモしてくるのですが、自然にやれば一番右に持ってきます。

(自然な形)

しかし、ここで小手返しします。

(小手返し)

まるで、は元々、手の中にあって、たった今、をツモしてきたかのように見えますね。

そして、を「手出し」のように見せかけて捨てて片岡さんにロンされる。実は手出しでなくて、ツモぎりの牌なんです。

これは、なにか意味あるの? どういう意味?

えーと、直前にの当たりをわざと見逃している。

をツモぎりしたら、すでにテンパイしてたって話になる。「なんでであがらなかったの? わざとでしょ?」と怒られる。

だから、小手返しを使って、たった今、をツモしてきたように見せかけて、ここではじめてテンパイしたかのようなふりをする。

そして、を手出しで「勝負!!」って感じで危険でも役満テンパイしてるので、勝負を挑んでロンされてしまいましたー。という言い訳になったんじゃろう。間違ってたら謝る。

原村さんは、この「小手返し」に気づいていたのよね。

確かにセリフでも「をツモぎり・・・」とつぶやいとるので、バレてるわな。

咲ちゃんの場合はちょっと変った小手返しの使い方じゃな。映像でYoutubeにあげてくれていた人がいたので紹介しよう。こういう感じでツモしてきた牌を手の中に紛れ込ませて、相手を撹乱するような小技じゃと思っていいよ。

小手返しってインチキじゃないの?

う~ん、そこが問題で非常に見解の分かれる部分なんじゃよな。

捨てた牌を拾いあげたり、誰かと牌をすり替えたりするのは、明らかに「イカサマ」なんで、それは禁止じゃし、アウトじゃな。

ただし、小手返しの場合は、よく言えば「正しい手順をやっているが、動作が速いから確認できないだけ」という言い方もできる。

じゃあ、OKってことなの?

「マナー違反」とされることはあると思うが、けっこう「麻雀観」みたいなところで意見がわかれるんじゃよな。

仮に「小手返し」が上手くいって勝ったとした場合、それはある意味で「手先が器用」って話じゃろう? この手先の器用さを麻雀の実力、麻雀の強さの一部として見るかは微妙なんじゃよ。勝った負けたとは別問題としてじゃな。

確かに、手先が器用じゃないとできないわよね・・・。

「どこまでが麻雀の強さの範疇か?」という問題に関しては、田中太陽プロがかつて麻雀界に問題提起したことがある。

どんな問題提起だったの?

例えば目の前の対戦相手のキレイなお姉ちゃんが軽くブラチラしていたとする。もっと極端な話でいえば、なぜか草薙君よろしく全裸で対戦していたとする。

普通の人なら、全裸のお姉ちゃんが目の前にいたらまともに麻雀なんて打てないわな。気になってしかたながない。

それで麻雀負けてしまった場合には、この全裸のお姉ちゃんは「麻雀強いのか?」って話なんじゃよ。「麻雀が強いといえるのか?」って話じゃな。

冗談めいた書き方じゃったが、物事の本質を突いたするどい意見じゃよ。まさに早熟の天才だけがなせる気づきとでも言おうか。

どこかで読んだが、将棋の対局とかで、女性VS男性の場合にはわざと胸元があいた服を着て気をそらさせるなんて話もあるようじゃよ。実際にあるのかはわからんけど、メンタルなゲームの場合は、影響を与える部分もあると思う。

ただ、それをもって「強い」と言っていいのか、よくわからんじゃろう。これは麻雀というゲームの駆け引きをどこまでとらえるのか? という部分で、世代によっても意見がわかれると思う。「小手返し」のアリナシも、そのライン上にあると言えるわな。

次回予告のおまけ

まあ、そういう感じで、細かい部分まで見てみると面白いかもしれんということで、紹介しておいた。

あと次回予告なんじゃが、こんなセリフじゃったよな。

「私たち麻雀が強くなる以外にも、もっと色々できるようにならないと。歌とか踊りとかコスプレとか」

「私は普通に麻雀が強い女子高生でいいです」

「麻雀が強い女子高生は普通じゃないよー」

残念ながら、これが何かわからんかった!元ネタが何かわからん!福地君に聞いてみたけども、わかんないって話じゃ。

福地さんでもわからないのね・・・。

福地センセにだって・・・・・・ わからないことぐらい・・・・・・ある・・・(キバヤシ風)

片山まさゆき先生の「打姫オバカミーコ」にこんな回があったような気がせんでもないし、福地君によれば「まんちょくスナイパーとどめ」という、これも片山まさゆき先生の女子高生を主人公にした漫画あるんじゃが、元ネタというほどでもないって話なんじゃよな。オバカミーコは麻雀の戦術を盛り込んでいるので、上達すると評判じゃよ。上手くなりたい人は読んでみるといいじゃろう。

鶯谷チョンボ(DVD付)

まあ直接は関係ないかもしれんが、最近の女流プロは麻雀を打つだけではなく、グラビア写真を出したりとか、CDを出したりとか、非常にタレント的な活動が増えとるよな。

あと、コスプレ雀荘、メイド雀荘みたいなのもあるみたいじゃし、いろいろと活動も多岐にわたっておるようなんで、そのへんを踏まえてのセリフじゃないだろうかという具合にまとめておく。

一昔前は麻雀といえば「おっさん」というイメージじゃったが、とつげき東北君のような科学的なアプローチで、麻雀の持つ数学的な部分がクローズアップされ学会で麻雀を題材にしたものが取り上げられたり、華やかな女流プロの活躍や、この咲のようなアニメの影響もあって、随分とイメージが変ったと思う。

いろいろな部分で麻雀が楽しめるようになるってのは、非常にいいことかもしれん。

ということで、今回の解説は終わり!

おつかれさまです!


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