咲-saki-麻雀解説 第1話「出会い」 4/4

長くなっちゃたけど、いよいよ最後ねー

まだ見てない人は

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をどうぞー。

ネタバレしているので、まだ放送見てない人は気をつけてね。

いやー、長いっすねー。本気で長いっすねー。

丁寧に説明すると、どうしても長くなるんじゃな…。むしろ、コピペでこれ読んどいてと言えたら、わしも楽なんじゃが・・・

70符2飜って何? と思われた方も多いと思うんじゃが、そこを解説していこう。

が、その前に細かいシーンなんじゃが、麻雀において非常に重要なシーンがあるので、話が前後するが先にそっちに触れておこうか。

どこのシーン?

プラマイゼロにするために40符3飜を70符2飜に組み替えないといけない条件を突きつけられた咲ちゃん。その途中で、プラマイゼロにすることをあきらめたかのように受け止められるシーンがある。

これは染谷さんのセリフとして登場するわな。

咲ちゃんがと捨てていくのを見て、つぶやく。

オリか・・・ 終わったな・・・

細かいシーンじゃが、麻雀ではすごく大切!

勝負をオリるのが?

麻雀で一番大きな失点は、相手への振込み、つまり相手に「ロン」されることなんじゃな。ツモは3人で分けるので失点は少ないんじゃが、ロンは全額自己負担しないといけない。

特に序盤で、点数が1.5倍になっとる親にロンすると、それだけで、ヘタしたら18000点とか勝負が決しかねない大きな失点になる。コレを防がないといけないんじゃよ。

今回はプラマイゼロにするって特殊な条件ですが、普通の麻雀ならオリることも大切です。

麻雀は4人でやっているので、どんなに上手な人でも、さすがに毎回毎回、自分があがるってのは無理なんじゃな。

なので、自分が今回はあがれないと判断した場合には、自分の手を崩して、自分のあがりをあきらめて守備にまわる必要がある。この勝負から降りることを「オリ」というんじゃな。

「麻雀の上手い人って、何が上手いの?」って疑問もあるかもしれんが、この「勝負に行くか? 勝負を降りるのか?」俗に言う「押し引き」の判断力が、上手い人は抜群に優れているんじゃな。

初心者の人にしてみたら、コツコツ集めてきて、ようやく完成の手前になったけど、場合によっては手を崩して降りる必要があるってのは、けっこう抵抗があるんじゃな。そりゃ、誰だって自分があがれれば嬉しいのはわかるし、そろいかけてる手を崩すのは嫌じゃろう。

けど、麻雀はそれをやるゲームでもあるんじゃな。

安全な牌のみを捨て自分があがることを完全に放棄するオリを「ベタオリ」というんじゃな。

反対に、自分があがることを目的に、どんなに危険な牌でも捨てていくのを「全ツッパ」略して「ゼンツ」といいます。

中間に、危険な牌を回避しつつ、自分があがる目を残して打つ「まわし打ち」がありますねー。

今回、咲はプラマイゼロにしないといけないので、オリるわけにもいきませんが、本当の麻雀ならば別に悪いことじゃないですね。

クライマックスシーンの解説

麻雀講座はここまで。マージャンやる際には大切なんで覚えておいておくれ。

ここから咲ちゃんの最後にやったことを解説して行こう。

前回、説明したように麻雀は役を作って、点数をあげていくゲームなんじゃな。役にはそれぞれ難易度にあわせて「飜(ファン/ハン)」という指標がある。

タンヤオなら「1飜」サンショクドウジュンは「2飜」リーチの宣言は「1飜」といった感じ。役は複合することが可能じゃよ。

この飜が大きくなるにつれて、点数が大きくなっていく。

麻雀は基本的に役の大きさ(飜の積み重ね)で点数が決定するんじゃな。

今回はここから先に「符の計算」というもう1つの点数計算方法が入る。「飜」と「符」の関係を例えるとじゃな…。所持金の大きさを調べる場合に、一番てっとり早い方法はわかるかな?

持っているお札の枚数を数えたらだいたいわかるんじゃないの?

正解。役を作って積み重ねていく「飜」はお札の枚数に似ている。お札の枚数を数えれば自分の所持金が8000円なのか12000円なのか32000円なのかだいたいわかるわな。

今回やる「符」は小銭の数を数えることに似ている。役が大きくなった段階で小銭を数えるのをやめてしまうのが麻雀なんじゃが、役が低いうちは小銭もちゃんと数えましょうという方式なんじゃよ。

普通の麻雀なら1位をとればいいので、咲ちゃんは役を積み上げて「お札」をゲットすればいいだけの簡単な話なんじゃが、今回は「プラマイ0」にするという目的があるので、非常に細かな「小銭」の計算をしないといけない、という状況なんじゃな。

あらためて下の表を見てみよう

だいたい倍倍計算になる、表でいえば横に動く部分は麻雀役の大きさで増えていき、飜という単位になるのは説明したとおり。先の例え話でいえば「お札の枚数」を数える部分じゃな。

それとは別に表には縦の軸に動く「符」というのがある。例え話でいう「小銭」にあたる部分じゃな。

ただし、表を見てもわかるように、符を増やして縦に降りても300点ほどしか点数が増えんが、役を作って横に移動すると点数が倍になっとる。

あくまで点数のウエイトとしては役を作る方にあるのね。

どの役がいくつの飜なのかを覚えてしまえば麻雀の点数はだいたいいけますね。少なくとも「楽しむ」という観点では符は無視してもいいくらいの小さな点数です。

符の大きさは、持ってる牌の構成などで決まる。難しい牌の集め方をしていると、点数が微妙に増えるんじゃな。増えるというより補正が入って、点数が少しあがる。

「よくがんばったねー。役の方は3飜だけど、難しい集め方したので、ちょっと点数アップしておいてやるよー」ってなもんじゃ。

こういった補正がかかるんじゃな。

もちろん、符が高くなるほど補正も大きく、同じ役の1飜でも、けっこう差がでるわな。

符計算の理屈

符の理屈なんじゃが、難しい集め方したら符をあげるよって話じゃ。

例えば1つのグループを作る場合に

と数字の3連続の順子を集めるのと

と3枚同じ牌を集める刻子を集めるの

どっちが難しいと思う?

麻雀牌は同じ牌が4枚しかないから、そのうちの3枚を集めるの方が難しいわよね、断然。

じゃあ、自分で3枚集める

と、

相手が捨てた牌を1枚拾う、つまりポンして

誰かの力を借りて集めた3枚じゃと、どっちが集めるのは難しい?

他の3人の誰かが捨てた1枚をもらえるなら、

わざわざ自分で引いてこなくてもいいのほうが簡単よね。

自分で3枚引いたほうが難しいでしょ?

正解。次の質問。

今、咲ちゃんの手なんじゃが、こんな感じじゃな。

    

(58)であがりの形と

例えば

    

であがりの形、どちらがあがるの難しい?

当たりの牌が2種類ある上の方が、あがりやすいに決まってるじゃない。

だって、2種類あるんでしょ?

下はだけよね。1種類しかないじゃない。

そう、つまり符の計算とは、麻雀の役とは別にちょっと難しいものを集めたり、最後のあがり方が難しい部分を潜り抜けて完成させると「よくがんばったねー。難しい集め方したので、ちょっと点数アップしておいてやるよー」

ってな具合に、点数があがる。この単位を「符(ふ)」という。

タンヤオ(数字の2~8)で作る1飜の役でも

 

を多く含んでいるのと

 

で構成されているのでは、微妙に難易度が違うじゃろ?これを評価してあげるようというのが「符」の考え方になる。

何もなしに普通にあがれば、まずは20符は絶対に付くんじゃな。

なんで、符計算は20符スタート。

そこから、持っている牌の構成で加算されていく。


具体的にはなどの数字の3連続のグループ(順子)は集めるのは簡単なので0符になる。


などの同じ牌を3枚集める(刻子)のは普通に難しいので4符がもらえる。


など数字の1&9と漢字は難しいしボーナスついて8符がもらえる。


ただし、人の手を借りるポンをすると半分になってしまう。

は人の牌をもらって手助けされてるので4符→2符に減点!


はポンの手助けがあると8符 → 4符に減点!


という具合に自分の持っている牌の構成を見て20符から、どんどん加算していくんじゃな。

それから最後のあがりの時の待ち方じゃが、

と持っている状態での

(58)であがりの形は、当たり牌が2種類もあるので簡単!だから0符


と持っている時のでのあがりは1種類しかないので難しいから2符!

みたいな感じで、難しい部分をクリアーすると、符が加算されていくわけじゃよ。

そんな計算するのね・・・ ちょっとややこしいわね。

これが咲ちゃんの最初の手で、狙うのは5200点じゃったよな。

    

(58)であがりの形になる。

まず、横軸の役(飜)なんじゃが、字牌+1種類の数字で作る「混一色/ホンイツ」がある。

これは3飜じゃな。役はこれ以外にないので、とりあえず3飜は確定。

次に縦軸の符なんじゃが、

まず、どんなあがり方をしても絶対に20符はつくので、まず20符。

えーと漢字と1と9は3枚あれば8符だったわよね。が3枚あるから、8符になるのかしら

これで28符ですね。

ポン・チーしていない状態で「ロン」であがると、サービスで10符付くんじゃな。

反対にどんな状況でもツモであがると2符。

ロンで+10符だったとしても38符しかないわよ?

ルールとして1の位は切り上げるんじゃな。

だから、38符は40符、つまり40符になる。

役の方は混一色(ホンイツ)で3飜になる。

つまり早見表でいう「40符/3飜」のところにある5200点ってわけじゃよ!咲の中で、部室のホワイトボードに貼ってあるのは、この早見表じゃな。みんな、符と飜がわかれば、後は早見表に当てはめて確認する。慣れてくると暗記で覚えてしまうんじゃな。

「この私の手をかわして、40符3飜の手を70符2飜に変えられますか?」

 

というセリフが示すように、咲ちゃんの元々の手

    

この状態は40符3飜なんじゃな。

先ほど紹介したであがるケースなんじゃが

和(のどか)のであがると、順位は問題ないけど、マンガンになってプラマイゼロでなくなる。

これも符の構成は40符で同じなんじゃが、赤い牌は1飜に相当するので「混一色(ホンイツ)/3飜」+「赤い牌(ドラ)/1飜」で、結果としては役の方が1飜あがって「40符/4飜」になる。

つまり、表でいえば満貫(8000点)になってしまうというわけじゃよ。

今は、リーチの供託棒1000点が出てしまったので、

4100点 ~ 5000点の間が必要なのよね。唯一、4500点があるのが「70符/2飜」だから、ここを狙わないといけないわけよね。

70符は1000回に1回って言ってたけど、難しいのかしら?

もちろん符は高いほうが登場しにくい。全体のあがりに占める割合が多いのは30符、40符ぐらいじゃな。ちなみに70符の登場頻度は全体のあがりの中でも0.2%しかない。70符を作れと言われてもかなり難しいもんであるのは間違いない。

咲ちゃんの手は今はこんな感じなんじゃな。

    

「8符」になる西3枚があるだけで、ここからを重ねて3枚にするのは、さすがに無理があるじゃろう。

つまり、この手から70符作る難しさってのは、どうしようもないぐらいなんじゃな。

「部の記録を見る限り、70符なんて1000局に1回出るかどうか」

「役満以上にレアですか・・・」

「それを2飜で作るとなると、もっと難しい」

「この私の手をかわして、40符3飜の手を70符2飜に変えられますか?」

このセリフにあるように70符作るだけでも難しいんじゃが、そこから、さらに役の方を2飜にしないといけないわけじゃよ。

    

このままあがると、符の方は70符に足りてないし、しかも「混一色/ホンイツ」は3飜あるので、役の方がオーバーしてしまってるんじゃな。

めちゃめちゃドキドキしますね!符は増やさないといけないわ、飜は落とさないといけないわ。しかも、原村さんのリーチ入ってますんで、当たり牌を捨てたらロンされてしまいます!条件としては、かなり難しい状況といえますね。

結局、どうしたんだっけ?

    

この状態から、まずを捨てていっとるよな。

代わりに入ってきているのがになんで、手としては

    

こういう状態なんじゃよ。

えーと、まず役の方なんだけど

これって1種類の数字牌+漢字牌で作る混一色(ホンイツ)がが入ってきてるので、なくなってるわよね。

今度は役がまったくない・・・ 0飜になってるわね。

条件は70符2飜なんで、混一色の3飜は消えたが、今度は0飜になったので、どっちにしろあと2飜の役が必要になる。

それから符の計算の方じゃが、

8符+8符

まだ16符の状態、なんもせんでももらえる20符を加えても36符じゃな。

70符にはほど遠い・・・。

ここからが真骨頂ですよ!

    

ここから4枚目のを重ねる。麻雀は3枚1組なんじゃが、4枚集めると、それを1組とすることができる「カン」という行為ができる。カンは4枚集めないといけないので、本当に難しいんじゃな。

           カン!

8符なんじゃが、このカンは4枚全部自力で集めるという最も難関をクリアーしたので、

32符 にまで増えるんじゃな!これが大きい!

じゃあ32符+8符=40符

あと、あがれば20符を自動的にもらえるから合計60符

1の位を切り上げるから、あと一息よね。

ツモであがると2符つく。もしくは、

   

この状態は当たり牌がの1種類しかないので、あがれば2符つくぞぃ。

合計64符、1の位を切り上げで70符には到達する。

問題は役のほうなんじゃが、今のところなにもない。

この状態から考えられるのはポン・チーしていない状態で、自分で当たり牌をひいてあがると「メンゼンツモ」という1飜の役がつきますねー。

それから

           カン!

カンは4枚1組を1グループとして見るので、ここまま牌を捨てると1枚足りなくなる。なので、牌の補充を行うんじゃな。このカン後に補充する牌を「リンシャン牌」というんじゃ。

このリンシャン牌が自分の当たり牌だった場合には「嶺上開花(リンシャンカイホウ)」という1飜の役になる。

ここで引いたのがじゃった!

つまり役としては

・リンシャンカイホウ 1飜

・メンゼンツモ 1飜

省略していえば「リンシャン・ツモ」

4500点のまず半額を親が払うので、親は2250点 残りを子二人で出すので1125点×2人

10の位の点数の切り上げを行うので

70符2飜はツモすると「子:1200点×2人 親:2300点」=4700点

点数切り上げの関係でツモすると4500点より200点多いが、4100点 ~ 5000点の間であがるという条件は満たしているんじゃな。

最終的な状況はこうなる。

・タコスの片岡さん 32600点 → -1200点 → 31400点(1位)

・咲 24500点 +4700点 +供託金1000点 →30200点(2位/プラマイゼロ終了!)

・原村和 24200点 (親) → -2300点 → -1000点(供託金) → 20900点

・染谷まこ 18700点 → -1200点 → 17500点

冷静に見て、このあがりのどこが難関だったのかしらね?

まずは、やっぱりを持っている状態からを重ねてカンするってのが厳しい。

それから、カンした後のリンシャンカイホウであがるってのは、これは狙ってできるもんではないじゃろう。リンシャン牌に何があるかなんて、誰もわからんわけじゃし。

70符2飜をあがるには運が必要! この空間を支配する超人的な強運が!
まさに部長さんの言うとおりじゃな。

ちなみに、リンシャンカイホウの出現率は40万回のあがりの中で占める割合をご紹介します。

全あがりに占める割合:0.28%

出現麻雀役のランキング 37位中 19位 です。

ようするには、100回あがっても1回も登場しないぐらいの役なんですねー。

ちなみに、1位はリーチで、全あがりに占める割合は45.1%です。

タンヤオは3位にランクインしていますね。

麻雀役の出現ランキングはこちらにまとめています。

この計算部分が麻雀で一番難しい部分なんで、あんまり気にしなくてもいいと思う。符の計算は苦手って人はけっこう多いんじゃな。

というわけで長くなったが、これで解説は終わりじゃよ。むしろ、ここまで読んでもらっていれば、すでに役もいくつか覚えているし、それなりに麻雀打てると思うぞぃ。長くお付き合いありがとう。

このサイトは全般で麻雀のルールを解説しているので、これから先、アニメ咲-saki-をより楽しむために、麻雀を覚えてみるのもいいと思う。咲を見て楽しむのもいいが、麻雀実際にやってみるのも、おんなじぐらい楽しい。

逆に咲を知らなかった人は、咲というアニメがあるというのを知って、今度はアニメを実際に見てみるといいじゃろう。

激烈に長くなったが、咲をきっかけに色々な麻雀に触れてみるのもいいじゃろう。

2話以降も余裕があればやってみたいんじゃが、基本的には当サイトの「麻雀ルール・麻雀入門」を見ておけば、十分に咲を楽しめるぐらいの麻雀知識はついてるはずじゃ。というか、ここまで読んでくれた方は、もう麻雀の基本がわかってると思う。それなりに打てると思うぞぃ。

それから新しくオープンした「初心者のための麻雀点数計算」のコーナーがあるので咲のクライマックシーンをあらためて理解したい場合にはおすすめしたい。

麻雀上手い人は、だれも、はじめは初心者だった。だけど、そのことを忘れずにいる麻雀上手い人は、いくらもいない。わかんなくても気にしなくていいと思うぞぃ。

とりあえず、最後までご閲覧ありがとう。

皆さんに、すばらしいツモがあらんことをねがっとるよ!

途中、何度も「細かけえことはいいんだよ」ってアスキーアート貼ってやろうかと思いましたよー。

お疲れ様ですー。

せっかくなんで、みんなでタコスでも食べにいきましょうか。

食べたことないから、食べてみたいわねー。辛いのかしらね・・・

みなさん、お疲れさまー。


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