咲-saki-麻雀解説 第3話「対立」1/3

今回も解説やりますねー。またネタバレしてるかも・・・。

今度こそ短くまとめたいと思っているみたいです。

できる限り短くまとめれるようにがんばってみる。

さて、冒頭で咲の舞台となる世界観の説明があったので、今回は咲に触れつつも、現実の麻雀界との比較を紹介したい。

冒頭、モビルスーツが発進するのかと思っちゃいましたねー。

こんなアナウンスでした。

21世紀 世界の麻雀競技人口は数億人を越え、プロの麻雀プレイヤーは人々の注目を集めていた。高校でも大規模な全国大会が毎年開催され、そこではプロに直結する成績を残すべく高校生麻雀部員たちが覇を競っていた。

現代の麻雀を取り巻く環境

現実の麻雀をとりまく環境とはかなり違うわな。

政府が発行しているレジャー白書によれば、2001年の時点で麻雀人口は1000万人をきっておるし、麻雀ブームの時でも2000万人ぐらいって話なんで、減少傾向にある。将棋、囲碁、パチンコなんかも減少傾向にあるので麻雀だけって話でもなさそうじゃな。

娯楽が多様化したってのも原因じゃと思う。

海外での麻雀は?中国は麻雀の本場じゃないの?

日本式の麻雀は「日本式麻雀」「リーチ麻雀」と呼ばれて、中国の麻雀「麻将」とはルールがぜんぜん違うんじゃな。同じ牌を使ってやるテーブルゲームなので見た目は似ているが、中国人が日本の麻雀やってもルールが違いすぎてよくわからんと思う。

咲のアニメを中国人も見ているかもしれんが、キャラクター人気や「何か真剣な攻防がある」ぐらいは絵で理解できると思うが、麻雀部分の理解度に関していえば日本人の初心者とそう変わらないはずじゃよ。

日本式麻雀の愛好家も少なからずいると思うが「普及」してるってレベルではないじゃろう。

「リーチ」や「ドラ」なんてルールも戦後の日本で普及したルールで、などの「5」が赤くて点数があがるってのも、「東京オリンピック」を記念して広まったようなルールらしい。「五輪」ってわけじゃな。なんで、世界の麻雀、主に「中国麻将」とは大幅にルールが違う。

全体として、弱い人でもたまには強い人に勝てるように「運」の比率が高くなるようなルール改変が行われていますね。それもあって「ギャンブル」としてのイメージが強くなりました。

情報ソースは福地センセです。

文豪・夏目漱石も麻雀に言及した文章を残しておるし、明治大正の頃に日本へ麻雀が伝来するわけじゃが、当時は上流階級の遊戯として広まったんじゃな。

1953年に今上天皇、つまり今の「平成」の天皇陛下がアメリカに向かう船の上で麻雀をされた写真がのこっとるよ。麻雀の史学研究の大家、浅見了先生のページから紹介しておこう。

今上陛下の麻雀 (麻雀祭都より)

天皇陛下は麻雀強いのかしら?

さすがにそこまではわからんが・・・。 

ただし、写真を見ると背筋がピシっとして綺麗なフォームじゃよな。今ほどギャンブルってイメージもなく、どちらかといえば、知的なパズルゲームという認識じゃろうな。

麻雀人口は減ってきていますが、これにはネット麻雀やアーケードの麻雀がカウントされてないんですよね。

そう、そこはポイント。

近年は麻雀格闘倶楽部やSEGAのMJといったネットワーク対戦できるアーケード麻雀や、アニメの中でも原村さんが「のどっち」のIDでプレーしているようなインターネット麻雀が全盛期といってもいいくらい盛り上がっておるわな。だから、この人口を入れたら、けっこうな数になるんじゃないかと思う。

古い世代からしたらネット麻雀は抵抗あるかもしれんが、麻雀も確実に変化しておるよなー。

このアニメの世界では「Weekly 麻雀 TODAY」という雑誌が発売されているみたいですね。Weeklyなんで、週刊誌でしょうか。原村さんに取材に来てましたねー。

日本では1972年の12月に「月刊近代麻雀」という雑誌が創刊されて、今も「漫画」雑誌としてコンビニで売られとるよ。アカギとか連載されとるし、漫画雑誌じゃが、福地君、須田プロのコラムとかも掲載されておるわな。

他には麻雀雑誌はないの?

麻雀雑誌は全盛期には数冊発行されてたみたいじゃが、ほぼ廃刊しとるわな。漫画雑誌は別としても「活字」の麻雀本ってあんまり売れないらしい。せいぜい業界紙的なものがほそぼそと発行されているようなもんじゃろう。

麻雀本は昔からじゃが、今となってはすべての雑誌という媒体そのもののあり方が時代に問われているんじゃと思う。

紙媒体は元気がないのねー。

麻雀プロの世界

「プロの麻雀プレイヤーは人々の注目を集めていた」って言っているけど、麻雀プロは? 誰でもなれるって聞いたんだけど。

2ch界隈で「やる夫が麻雀プロになるようです」って話がちょっと前に話題になったわな。

誰でもなれるってのは語弊があるかもしれんが、プロ試験そのものは、そんなに難しいもんではないって話じゃよ。全員が合格するってわけではないが、プロって「ライセンス」みたいな感じで、プロの資格そのものはそんなに難関でもないって話かな。

問題はプロとして注目を浴びたり頭角を現したりするのは別物じゃな。先にコメントをいただいた須田プロなどは麻雀の実力があるのでタイトルをとったり、あるいは、文章を書く才能が豊かなんで雑誌に連載を持ったり、漫画の原作をしたり。

自分の才覚しだいではスターにもなれるじゃろう。プロになるってのと、そこから頭角を現すってのは別物じゃろうな。麻雀の強さ的な部分よりも、タレント・作家的な才能に比重があるような気がせんでもない。

じゃあ、麻雀プロってあんまり上手くないの? 上手くなくても大丈夫みたいな感じ?

上手くなかったらタイトルとか取れないじゃろうし、ヘタな奴の書いた戦術本とか誰も読まんじゃろう。なんで、実力はもちろんいると思う。

そう思う気持ちもわからんでもないが、麻雀プロの中でも上手い人は本当に麻雀上手いよ。

例えば誰?

誰じゃろうな・・・。

麻雀は1回勝負の場合、誰が勝っても不思議ではないって話なんで、そのへんが実力をわかりにくくしている部分もあると思う。

麻雀って強い人が絶対に勝つわけではないので、そのへんの上手い下手の判定が見ている人も難しいんじゃよな。

それに現実の麻雀プロは対局をして給料が出るような仕組みがないので、自分で大会で優勝して賞金を稼ぐしかない。プロゴルファーみたいなもんじゃな。ただ、大会って短い勝負じゃから、強い人が絶対に勝つとは限らない…。みたいなゲーム性と構造のジレンマを抱えているのかもしれん。

長くなったので次回にまわそう。


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