先生のような麻雀ライターになるには?

匿名希望さん/20代/男性/フリーターさんからのお便りです


はじめまして。僕は福地先生のような麻雀ライターにあこがれています。

できたら竹書房のような出版社に入って、麻雀の記事やコラムを書きたいと思います。麻雀ライターの心構えや必要な才能はどういったものでしょうか? それと中途採用になるのですが、具体的にどうしたら良いでしょうか? アドバイスをお願いします。

ちなみに、麻雀は福地先生よりも上手いです。


最後にある「麻雀は福地先生よりも上手い」ってところばっか目が行っちゃうんですけど、まずは前半の質問にお答えしましょう。

最初に言わなきゃならないのは、麻雀のコラムを書くのと出版社に入るのは別物だということです。最強麻雀打ちになるのと雀荘経営者になるくらい違います。

最近の出版社って、何でもできる頭良さそうなタイプを採用するもので、麻雀バカみたいな人は採用しないのです。鉄道雑誌を作っている出版社だって、鉄オタよりオールラウンドなタイプを採用します。要は、つぶしのきく人材をとるってことですね。

出版社の仕事というのは、「おら福地、そろそろいい加減にしないと切るぞ!」と脅したり、「栖ライムを主人公にした漫画つくれないすかね?」と企画したり、そういったことが業務です。自分でコラムを書くわけじゃないんですね。ですから、面接で「麻雀は福地より上手いです」とアピールしても、「それなら雀荘に就職すれば」って言われちゃうと思います。厳しいですね。

それなら絶望かというと、そんなことはありません。麻雀の記事やコラムを雑誌に書くようになる方法はあるのです。それは、レベル高くて面白い麻雀ブログを書くことですね。

最近は「近代麻雀」で新規の記事を書く人をネットで探すケースが増えています。ちょっと前だと、ひいいさんがそうですね。以前だったら麻雀プロが実績に応じて選ばれていたのですが、麻雀の強さより説明の上手さと文章の面白さが重視されるようになった結果です。

ひいいさんだけだと実例が少ないようですけど、候補に上がった人はいっぱいいて、ほぼ内部の会議で落とされています。今後でいうと、たとえば六分儀さんなど可能性あるかもしれません。ブログの評価が高いですか

本を出すのも十分に可能です。ネット発の麻雀の本といったら、まだとつげき東北さんだけですけど、今後は増えてくるはずです。増えていないのは、出版社がまだ一般的な知名度=プロという図式に縛られているからだと思います。もうまもなく時代は変わるはずですから、カリスマ麻雀ブロガーになれば、コラムの連載や書籍化は十分に可能性があります。

いや、そんな使い捨て麻雀ライターになる方法を聞きたいわけじゃなくて、あくまで竹書房に入りたいんだという場合は、採用試験を受けることです。毎年夏から秋にかけて採用試験しています。けっこう難関で、麻雀プロもバシバシ落ちています。アルバイトで潜り込む道もあって、こっちはもうちょい入りやすいですね。欠員が出たときに募集して一発ツモで決めちゃうので、かなり運まかせの採用です。こまめに電話して「バイト募集してないですか?」と聞くことですね。

いやいや、そんな正攻法じゃなくて、「麻雀は福地先生よりも上手いです」の腕を活かして、何か美味しい目にありつく方法を聞きたいということでしょうか? そうなるとなかなか難しいですね。ヤクザの代打ちってのも、「実話なんちゃら」みたいなヤクザ雑誌にも募集要項が載ってるのを見たことありません。賭け麻雀で稼ごうというのは、パチプロになる100倍くらい難しいですよ。その場合は、麻雀好きな気性の荒いオッサンに好かれることですね。麻雀の腕よりも、金持ちの年寄りに好かれることが関門です。

麻雀プロになる道もあります。でも、その前にカリスマプレイヤーになり、カリスマブロガーになることじゃないですかね。ぼくより上手いというのがネットなのかリアルなのかわかりませんけど、雰囲気的にネットだと仮定すると、ネット最強と呼ばれるようになることです。そうなったら、ここのサイトでもインタビューさせてくれってことになりますよ。

麻雀の強さを活かす道があまりに細いことに絶望的な気持ちになりますか? 確かな道がないってだけで、別に閉ざされきっているわけじゃないと思います。世界に目を向ければ、中国人は麻雀やりまくりですし、他国で日本麻雀の受けはいいですし、思わぬ道が開けてくる可能性もありますよ。そのためにはカリスマブロガーです。

ところで、そろそろ本題に入りますけど、「麻雀は福地先生よりも上手いです」って書き方からみて、ぼくと打ったことがある人みたいで、天鳳のメタルクウラさんかたまねぎさんでしょうか? そーゆー口きくのは10年早いですから!


English : I would like to be a mahjong writer like Sensei Fukuchi.


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