小島武夫の作品

阿佐田哲也氏のニックネームが「雀聖(じゃんせい)」桜井章一氏が「雀鬼(じゃんき)」なら、小島武夫氏のニックネームは「ミスター麻雀」がふさわしいでしょう。ご高齢ですが日本プロ麻雀連盟を牽引するスター雀士として健在です。

ミスターってあれだな、ミスタープロレスが天龍源一郎、ミスター巨人軍が長嶋茂雄みたいに、そのジャンルを代表する人につけられるよな。

あんまり詳しくしらねえな。

確かに若い世代での知名度ってよくわからんが、上の世代になるほど知名度は抜群に高くなると思う。

すでにご高齢であることが示すように、世代的には昭和の阿佐田哲也さんらと「麻雀新撰組」を決してテレビにも多く出演されていた。麻雀新撰組が何かといえば、麻雀タレント集団みたいな感じで、麻雀ブーム当時の雑誌やメディアを賑わせていた存在になる。

日本プロ麻雀連盟の初代会長を努められて、そういった業界にも功績がある人物という感じでしょうか。

いろいろネットで見たんだが、小島武夫って強いの?実際のところ?

うーん、難しい質問ですが、阿佐田哲也、桜井章一の昭和の麻雀打ちは、神業的なイカサマ技を習得していて、手積み時代の麻雀もあってすごく、裏技に長けているんですな。Youtubeなどで映像が残っていますが、小島武夫もすごい技術を持っています。そういう裏ワザ込では上手い人と表現して問題ないかと思います。

そういう裏ワザ使わない時の小島武夫といえば「魅せる麻雀」、派手な役を狙ったり見ている人を楽しませる麻雀を心情としています。これはテレビタレント時代の経験もあるでしょうし、麻雀のゲーム性ゆえに強者が絶対に勝つわけではないので、勝つか負けるかわからないなら、派手に打って見ている人を楽しませようという地点に着地したんだと思います。

結果として、見ていると楽しいけど、けっこう派手に打ち過ぎて負けてしまう。結果が伴わないみたいな言い方をされます。

プロレスみたいにショーやエンターテイメントにあふれた麻雀で、実戦で勝ちにいくような麻雀ではないんだな。

さまざまな経験から、そういう方向に向かったんだろうと思います。

加えて現代の麻雀が、効率重視で細かい点数でもコツコツあがりに行くスタイルが主流です。小島先生からすると、そういう麻雀は大嫌い。逆に現代のプレイヤーからすれば、批判の対象にはなりますな。派手な役で高い点数を狙うので、勝つ時は勝つけど、負ける時は負けるみたいな極端なスタイルになります。

そういう豪快さは、麻雀だけではなく、博多っぽい豪快な性格や、雀荘を経営しては潰して借金したり、破天荒な生き方でも有名です。若い頃の写真を見ると男前ですし女性にももてたんだろうと思います。そういった感じで親しみをこめて「先生」と呼ばれています。良い面も悪い面も、まさに昭和を代表する雀士といっていい、ミスター麻雀でしょう。

巷説麻雀新撰組はっぽうやぶれ

これは古い漫画作品ですが、全般を通して小島武夫さんをモデルにした主人公、花島タケオが活躍する漫画です。麻雀新撰組や当時の状況なども踏まえて、フィクションではありますが現実とクロスしたノンフィクションとの中間みたいな感じです。漫画を書いているのはかわぐちかいじ氏です。

かわぐちかいじって、沈黙の艦隊や太陽の黙示録とか書いてる、あのかわぐちかいじ?

そうです。「ジパング」とか架空戦記ものが有名なかわぐちかいじ氏ですが、麻雀漫画で出生して売れ出したみたいなところもあるかと思います。昔の麻雀漫画ってシンプルなものが多かったみたいですが、かわぐち氏などが新しい風を持ち込んでみたいな功績は確かにあるでしょう。

コンビニなどでリバイバル本としても再販売されているみたいなので、こちらの復刻版は手に入りやすいとおもいます。

ろくでなし 伝説のミスター麻雀、酒と女とカネの無頼75年

冒頭にも書きましたが、昭和の雀士、阿佐田さんなどもそうですが、破天荒というか無頼というか、むちゃくちゃな生き方をされてきたんですね。雀荘を作っては潰し、借金まみれになっていく、けど、悲観することもなくあっけらかんとしてるみたいな。

今よりももっとバクチのイメージが強かった時代の麻雀打ちってのは、そんなもんだろうな。真面目に生きているようなやつは、麻雀にはまらないだろ。

飲む打つ買うみたいな世界ですな。なんか麻雀本より、こういう自叙伝の方が読んでて面白い人ってのはいます。本業より関係ないことのほうが無茶苦茶で面白いみたいな。この本も評判いいみたいなんで、ぜひ読んでいただきたいです。


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