とつげき東北の作品

科学する麻雀の著者であるとつげき東北氏の著作やプロフィールをまとめてみたい。どういう位置づけで、どのような功績があるのかというのを再確認してみることにする!

ネット上では「とつさん」「凸」の愛称で親しまれておりますが、非常に敵やアンチが多いのも特徴でしょう。

講談社の現代新書から「科学する麻雀」が発売されたのが2004年、そこから今もベストセラーとして売れ続けているわけだが、この本がけっこう衝撃的ではあった。簡単に言えば「麻雀の科学的研究のパイオニア」と評するのが妥当かもしれません。

従来の麻雀本と比較してどう違うの?

従来の麻雀本は、わりとオカルトがバリバリで運や気を操る感じとか、いくら勝った負けたの武勇伝などが多い、わりと「昭和」な感じのする内容が多かったのですな。そこに科学的な「研究」と呼ばれる意味で麻雀というゲームに取り組んだ人といえましょう。

最近は将棋やチェスもコンピュターによるアルゴリズムが研究されて人間を打ち負かすようになりました。麻雀はそこまでは行っておりませんが、その先駆け、基盤となる考え方を提示したという感じでしょう。

ネット麻雀、東風荘のデータを使って統計処理をしたんだよな。

ネット麻雀のデータをベースにした科学的な本というのもかなり特殊。それを麻雀のプロではない一般人が書いたのも業界では話題になった。

それから麻雀の本は小さな出版社から少ない部数で出されることが多いが、講談社の現代新書という賢威あるブランドから「麻雀」に関する本が出たというのも非常に大きな意味合いがある。麻雀の戦術書はもちろん、教養書として麻雀の本が発売されるのは初といってもいい。

当時の新書ブームの影響もあったんだろうな。

ネット黎明期の追い風もあったかもしれません。当時はネットで有名になって本を出版するというのが1つの成功モデルとして、けっこう注目されていました。新書ブームもあって、出版社が新しい書き手を求めていたというのもあるでしょう。

2004年発売の科学する麻雀(講談社現代新書)

麻雀の戦術本という非常にマニアックなジャンルの歴史において、ターニングポイントになる本といってもいいでしょう。「科学する麻雀」を起点にそれ以前・以後というジャンル分けがされてもいいぐらいに、目立つ本といえる。いろんな書評が出たり麻雀本というジャンルを越えた存在です。もちろん、ここ10年20年の単位では最大のヒット麻雀本といえるでしょう。

この本が発売される以前の状況ってどんな感じだったの? 出版業界の状況とか麻雀の戦術的なトレンドとか。

麻雀ブームが昭和の頃にあって、阿佐田哲也さんや小島武夫さんが活躍していた時代がありました。阿佐田さんの「麻雀放浪記」は100万部クラスの大ヒットした「麻雀本」といえますが、それ以後はブームの終焉もあって、さほど麻雀本でヒットしたものがなかったんですな。

麻雀の戦術本を読んでまで強くなろうと思う人が少なく、非常に小さなマーケットなのは今でも変わりません。そんな中でひさびさに「麻雀本」の枠を飛び越えて、一般教養書としてもヒットしたのが科学する麻雀であります。

本の内容については何度も触れているので割愛します。

科学する麻雀 (講談社現代新書)

おしえて!科学する麻雀

科学する麻雀の後に発売されたのが「おしえて!科学する麻雀(旧題:超入門科学する麻雀)」です。科学する麻雀は数式やプログラミングのソースコードなども掲載されていて、少し一般人には理解しがたい要素もあったのですが、そういうのを省略してより麻雀戦術本として読みやすくされたものです。

麻雀ライターの福地が編集として参加したやつだな。構成や文章のライトな感じもあって読みやすくなってるよな。

本家の科学する麻雀は別にギャグなどは入っていませんが、こちらのほうはギャグやテイストの軽い文章が多い、おまけも多いってことで気軽な感じがします。

巻末にプロ雀士や麻雀業界関係者からの「科学する麻雀」への批評、意見がまとめられていて、当時の影響力や「一般人が書いた」という業界に与えた衝撃がわりとわかりやすくまとめられている。

非常にトンチンカンな意見もあれば、するどい分析などもあり非常に楽しめる内容になっとります。

おしえて!科学する麻雀

システマティック麻雀研究所

とつげき東北氏の基本的なプロフィールに触れていなかったので少し触れておこう。経歴としては1976年兵庫県生まれ。2001年東北大学工学部通信工学科卒業。2002年、北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科中退。99年よりネット麻雀「東風荘」にデビュー。自身のウェブサイト「システマティック麻雀研究所」を立ち上げ、ツキや流れを排除した統計学に基づく科学的な麻雀理論を発表する。というのが、書籍紹介などの際にもちいられるプロフィール。

システマティック麻雀研究所ってなんだ?

個人のホームページって感じ。2000年前後にはこういうWEBサイトが多かった。

ここで公開されていた麻雀講座が出版社の目にとまって発売につながったという経緯がある。それに、自作のプログラミングやギャグエッセイなんかも今でも公開されているので、テキストサイト、読み物としても楽しい。

他にも「名言と愚行のウィキ」といったサイトの管理もやっておられるので、とつげき東北氏の書いたものが読みたい人は読んでみるといいかも…。

とつげき東北の人物像と現在

今、現在って何をしてんの?

散発的に麻雀関係の雑誌にコラムを寄稿したりといったことは見受けられますが、今はさすがに雀士としても麻雀研究者としても最前線から退いた感じはいなめません。昔は「一人ディズニーランド」や「ひとりカラオケ」の動画をアップしたりでコミカルな面も強かったです。

現在は国家公務員として勤務する一方で、ツイッターでつぶやきつつ、たまに麻雀のコラムを書いたりするといった感じでしょうか。

ツイッターでは公務員批判をくりだすジャーナリスト「若林亜紀」との公務員論争が話題になったり、公務員の給料が安いってのを自らの給料明細を暴露して話題を呼んだりと、麻雀とはあんまり関係ないですが存在感は放っております。

とつげき東北氏周辺の情報をまとめておきましょう。


とつげき東北ロングインタビュー

当サイトで公開されているインタビュー企画です。少し古くなっていますが、人物像や麻雀研究に対するスタンスなどがよくわかる。

嘘デタラメを平然と垂れ流す自称ジャーナリスト、若林亜紀とのTwitterでの議論記録

公務員の給料が安い高いといった議論。統計学を知るとつげき東北氏の「データ」に対する取扱は面白い。

MJ4攻略大全 (ホビージャパンMOOK 267)

単著ではないものの、雑誌や麻雀関係でもコラムを読むことができる。これはSEGA MJの解説本。

東浩紀の「科学する麻雀」に対する言及

思想家としても有名な東浩紀が科学する麻雀に対して言及したツイッターのまとめ。

とつげき東北twitter

本人のツイッター。たまにバトルや論争になったりしながら、ラーメン屋の情報などもつぶやかれている。


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