井出洋介の作品

レジェンドというほどではないにしろ、麻雀業界で抜群の知名度があるのが「井出洋介」プロでしょう。テレビ番組の解説から、入門書籍、戦術書籍、さらにはパチンコ台までさまざまな商品に「井出洋介の」という名前を冠しています。しかも、ここ20年ぐらいそういう状態が続いている。

他にも麻雀プロはいっぱいいるわけだろう? なんで井出洋介ばかりがクローズアップされるのか? 特別に無茶苦茶、強いってわけでもないだろう。

おそらくパブリック・イメージ、つまり世間的な印象が麻雀業界の人にしては良いのでしょう。

井手氏が若い頃に注目された要員の1つに「東京大学卒業」という要素があります。麻雀=ギャンブルみたいなイメージが強かった時代に、東京大学を出た知性や品が感じられるキャラクターウケたのでしょう。今でも井手氏の本には「東大式」という名前がついています。

麻雀ライターの福地誠も東大卒だし、『東大を出たけれど』の須田良規(日本プロ麻雀協会)もまさに東大だし、今でこそ高学歴のプロ雀士は珍しくないが、当時はけっこう珍しいことだったんだな。

それからここ数年は「賭けない、飲まない、吸わない」のキャッチコピーで有名になった「健康麻雀(健康麻将)」の活動も活発です。

若い頃も現在も、麻雀=バクチ、ギャンブル、タバコ、賭け事 みたいなイメージから、最も遠い場所にいるのが井手氏なのでしょう。だからゲームメーカーも自社の商品を作る時に「井出洋介の」と名前を入れると、健康的で万人に受ける、家族で楽しんで麻雀してねといったイメージで商品を売りやすいのでしょう。

こういう健康的なイメージは最近は女流プロが担っている側面もありますが、長年に渡って井手氏の代わりになるような男性麻雀プロがいなかったことが、長期間、麻雀界のトッププロとして君臨している理由ではないでしょうか。

東大式の麻雀入門

けっこうな点数の本が長期間に渡って発売されていますが、井手氏の本は「東大式」というタイトルがついているので見分けがつきやすいです。井手氏に限ったことではないですが「東大生が考えた」とか「ハーバード流」とか、そういった高学歴=高品質を示唆するタイトルはどんなジャンルでもあります。漫画で覚えるとかバリエーションも多いです。

20年ぐらい前から東大ブランドで売ってるんだなぁ。ある意味では微妙かもしれんが。書いている内容はどうなの?

古い本は内容的にやっぱり古臭いものがあります。しかも、井出さんオカルト雀士なのかと思えるものがあって、戦術論ではツキの操り方とかそういったことも書いてあります。そういう時代だったんでしょう。

そういったオカルトな部分を差っ引いて、ルール解説や入門の段階では良書として定評はあるんじゃないでしょうか。「東大式」ってのはハッタリばかりではなく、長年に渡って発売されているのはそれなりに良いことも証明でもあるんでしょう。

井出洋介を冠したゲーム

DVD、ゲーム、パチンコ台とさまざまなジャンルに進出している井出洋介氏ですが、ゲーム作品が多いのも特徴です。ファミコン時代から発売されていて、スーパーファミコン、プレステ、セガサターン、プレステ2、wiiと様々な機種で発売されています。

こういうゲームって知名度を広げるのに役だっているよな。井出洋介といえば、どれぐらいの実績があるかはわからないが、ゲームに登場するぐらい麻雀の強いプロって印象は一般人でも持っているわけだ。

最新のゲームはよくわかりませんが、ゲーム的にもすげー面白い麻雀ゲームで感動したとかではなく、まあ定番って感じで安心して遊べる麻雀ゲームではないでしょうか。

健康麻将と麻将連合-μ-

井出氏といえば「飲まない、吸わない、賭けない」をモットーに掲げる健康麻将、日本健康麻将協会の代表として活躍された経歴もあります。井出氏が従来の麻雀と区別するために「麻将」と中国語で表記されているみたいな話がありました。麻雀は徹夜でタバコのケムリが立ち込める怪しい感じがありましたが、そういったイメージと逆のやつです。

若いやつらの遊びではなく、じーさんばーさんの楽しみとして活動してるんだな。健康かどうかでいわれたら、いくら吸わなくても微妙なところはあるな。脳の活性化がなんちゃらか。

それから麻将連合-μ-(ミュー)というプロ団体も立ち上げている。麻雀の普及を前提としてるが、特徴としては所属プロになる試験や条件などが難しいってところ。他のプロ団体は一般的な麻雀の知識や素養があれば、わりと簡単に麻雀プロに慣れてしまうが、ミューの場合は厳格でツアー試験などの手順を踏まないといけない。興味がある方はホームページ等で調べてほしい。

井出洋介に関するその他の話

最近は井出洋介自身がプレイヤーとして打ってる姿を見る回数は減ったが、もともと指導者色や解説者としてのポジションが色濃い。テレビ番組「割れ目でポン」なんかでも解説役を務めているので、その姿を見ることができる。

活動歴が長いのですべてをご紹介できないが、目立ったものをご紹介しておく。


THE われめDEポン 芸能界最強王位決定戦 DVD
テレビで不定期放送されている芸能人による麻雀番組。井出洋介が解説役で出演している。


マンガでわかる!東大式麻雀入門
先に紹介したように「東大式」の名前を冠して、初心者向けのルール解説本や中級者向けの戦術書は数多く発売されています。


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