税理士へのエントランス
1、税理士へのエントランス
税理士になるには、税理士試験をパスする以外に大学院課程の終了によっても可能であることを
ご存じですか。税理士試験は通常、5科目の 試験(税法3科目、会計2科目)をパスすることによ
って,合格することができる難関な試験です。合格に長期間必要なことは、年齢が36才以上の合
格者が約32%を占めていることからもうかがえます。ただし、試験には特例があって、一定の条
件を満たせば、試験が一部免除になるシステムがあります。すなわち税法に属する科目、会計学
に属する科目その他財務省令で定めるものに関する研究で修士課程を終了すれば、税理士試験
の科目免除(税法に属する科目での修士は2科目、会計学に属する科目での修士は1科目)を受け
ることができる旨、改正税理士法7条2項で規定されています。

2、現在求められている税理士像
グラデユエイトスク−ルは下記に述べる税理士像に近づく方法として、大学院コ−スをとらえていま
す。まず税理士制度の性格について述べてみます。税理士業務の性格上、制度自体が独自の
エンジンで推進していくものではなく、企業の発展、変化、その背後にある理念に適応して、そ
の色合いを決めていくものだと思います。(独自のエンジンを考える段階にすでに突入している
ようにも思いますが。)日本は現在、国際化、高齢化、バブルの後始末等の国のプロブレムの解
決にせまられ、社会構造の大きな変革のまっただ中にあります。
サブシステムとしての税理士業界においても変革、修正の必要性が顕在化してきたのも、その一
環であって当然の事だと思います。税理士制度を考えるにあたって必要なことは、税理士業務と
関連性の強い環境との適応整合を図ることであると思います。税制改革の大きなうねりは、政府
(国民)が理念として「市場原理、自己責任」「機会の均等」を選択したことを鮮明にしており又、企
業は国際化に現実に直面し「効率化」「創造」のシステム化に企業の生命を賭けていることはご存
じの通りです。 これらの環境からの税理士業務への要請は広範で高度な専門性と創造性、さらに
は経営学上の「成熟した大人」モデルであると考えられます。このような要請 に応えうる人間をどの
ようにして準備すればよいかといえば、制度内の人間がこれらの要請を十分に把握して、各自が自
己研鑽に励む以外にありえないと思われます。要請を感応しうる能力の養成には自己でテ−マを
選択し、解決方法を時間をかけ文献を探り、熟考し文章に練っていく方法が一番のように思います。
人間は自己を成長させたいと思うものです。税理士業界に入場させるかどうかのチエックは先人の
用意した3方法を少し改善するだけで良いのではないでしょうか。要は入場した人間各自の自覚の
問題であり、自覚させ自覚した問題を解決する能力をつけ させる方法を如何に整備するかを考え
たほうが良いように思います。
ここ5年ほど、大学院受験セミナ−(財政学)を開催しています。参加者は、若い人はもちろん、業務
に関する能力を十分身に付けているが、試験の特殊性から試験をクリア−出来ない人、銀行や企業
から転身を図ろうとする人達です。この人達が皆、大学院の難関を突破し、近い将来税理士として、
登場することになります。この現実から見ると、大学院はセ−フテイネットの役割を果たし、有能な人
材を税理士業界に注ぐ役割を果たしているように思われます。又、入試試験には必ず面接試験が導
入されていて、人格面のチエックもされています。これがかなり有効に機能しているように思われます。
さらに入学後の教授の薫陶も知識には変えがたい財産となっているように思われます。
大学院コ−スを選択したいと思われる方は、ぜひ当セミナ−ご参加ください。
(1999.2.1)