【2002年】 ★火山噴火予知連絡会が, 三宅島の火山活動に関する新たな検討結果を発表しました。(10月15日) →こちら(NEW!) ★火山噴火予知連絡会が, 三宅島の火山活動に関する新たな検討結果を発表しました。(5月23日) →こちら ★地震調査委員会が,三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動に 関する新たな検討結果を発表しました。(2002年1月9日) →こちら
【2001年】
【2000年】 ★三宅島の火山活動および周辺の地震活動に関して,火山噴火予知連絡会 の見解が出されました。(8月8日) →こちら ★これに先立ち,火山噴火予知連絡会の伊豆部会の見解も出ています。 (8月4日)→こちら ●6月26日〜29日の経過→こちら…… すべてはここから始まった。 |
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(2000年6月26日21:30〜) 10,000人達成:6月27日22時55分36秒 20,000人達成:7月15日02時10分48秒 30,000人達成:8月12日15時47分55秒 40,000人達成:8月29日12時18分57秒 50,000人達成:9月4日11時19分12秒 60,000人達成:9月18日12時40分00秒 70,000人達成:10月16日15時59分57秒 80,000人達成:12月29日23時45分23秒 90,000人達成:2001年5月22日16時10分57秒 100,000人達成:11月10日23時26分34秒 110,000人達成:2002年7月13日10時04分57秒 120,000人達成:11月27日09時52分57秒 |
○新しい情報やリンク切れなどお気づきの点がございましたら, matuyama@hirosue.com までメールでご一報いただければ幸いです。
★2002年10月・11月の地震活動の評価には,特に三宅島付近〜新島・神津島付近の 活動に関する言及はありません。
○三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動は、低調ながらも続いている。 また、周辺のGPS観測によれば、最近の地殻変動も、まだ完全な停止まではいたって いない。
○9月の三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動は、低調に推移した。 最大はM3.2(震度1以上の観測なし)であった。(画像)この間,2002年1月〜8月の地震活動に関する見解については こちらを ご覧ください。
○ 三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動は、12月9日から10日に かけて新島西方沖でM4.5の地震を含む活動、また12月28日から29日にかけて 神津島北東沖でM3.3の地震を含む活動がそれぞれあり、一時的に活発化した。 一方、周辺のGPS観測によれば、最近の地殻変動は、まだ完全な停止にまでは 至っておらず、変化傾向は一定となっている。しかし、地殻変動には、今回の 一時的な地震活動の活発化に応じた新たな変化は見出されていない。
関連図表:三宅 島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動(2001年11月以降), 三宅島付近 から新島・神津島付近にかけての地震活動(2000年の6月から9月の活動前後の 比較),新 島〜神津島GPS連続観測 基線図および基線長変化グラフ。
オリジナルのページ。この間,6月〜12月に出された見解については こちらを ご覧ください。
○ 三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動は、低調ながらも 続いている。また、周辺のGPS観測によれば、地殻変動も、まだ完全な停止に までは至っていない。
関連図表。
オリジナルの ページ。この間,2月14日,3月14日,4月11日に出された見解については こちらを ご覧ください。
○ 6月末から始まった、三宅島付近から新島・神津島付近にかけての
地震活動は、7月以降8月中頃まで、活発な地震活動が続いていたが、
8月中旬以降活動が低下しつつあった。9月に入ってからは、11日に
利島の西方約5kmでM5.3の地震が発生し、最大震度5弱を観測したが、
全体としては、地震活動は低調となった。
○ 周辺のGPS観測の結果では、局地的な地殻変動も含めてほぼ停止した。
○ このように、地震活動及び地殻変動ともに、活動が低調となった。
以上のことから、6月末から始まった一連の地震活動
はほぼ収まったと考えられる。
○ なお、長期的に見ると、新島・神津島付近は、1990年に入ってから地震活動が活発となり、また、地殻変動も見られるようになっている。
三宅・神津島情報(NHKボランティアネット [top])
主な内容:
これ以前の発表資料の詳細な目録は,
こちらをご覧ください。
○9月の三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動は、低調に推移した。
最大はM3.2(震度1以上の観測なし)であった。(画像)
仕事のあいまを利用しての更新のため,なかなか追いつきません。より新しい
情報を得ようとされる方は,
○「地学雑誌」110巻2号「特集・三宅島2000年噴火と
神津島・新島周辺の地震活動」が発売されました。(2001.5.18)←こちらで本文も読めます。
○原子力研究所環境科学研究部が「三宅島火山性ガス拡散シミュレーション」を提供しています。基本的に,
1日1回(毎朝8時頃)更新され,その日の21時までの濃度分布図が見られます。
過去1週間分のデータも見られます。
○気象庁が「三宅島の火山ガスの風による移動の
予想」を始めました。基本的に,毎日16時発表の
火山観測情報(ここのページで「第○○号」のように表記されているもの)
の中で発表されます。
○大気汚染実況値情報(そらまめ君=
環境省大気汚染物質広域監視システム)
○火山学者による近未来予測には,意見の相違があるのが正常です.
(群馬大・早川さん)なお文中で登場する大島さん(東大教養学部)の
ページはこちらです。
○
いつ戻れる? −三宅島の活動 専門家に聞く(HTML);
現物(新聞)の画像
○としょかんにっし(秋川高校図書館)
○気象庁が火山情報のテレホンサービスを開始します
(9月19日正午〜)。
火山観測情報,臨時火山情報,緊急火山情報を提供します。通話料のみで
利用できます。03-3540-5000です。
詳細はこちら
,その他の電話による問い合わせ先は
●地震調査委員会の見解(2001年1月10日)
○ 三宅島付近から新島・神津島付近にかけての6月末からの地震活動は、
12月6日に神津島の北側でM3.8の地震が発生するなど、神津島から三宅島間を
中心に低調ながら続いている。また、地殻変動の変化も、ほぼ停止している
ものの、完全な停止にまでは至っていない。
●地震調査委員会の見解(2000年12月13日)
○ 6月26日からの、三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動は、
11月9日に神津島東方約10kmでM3.5の地震が発生したものの、10月よりも
更に低調となった。また、地殻変動についても、その変化は、引き続き
ほぼ停止している。
●地震調査委員会の見解(2000年10月11日)(全文)
●三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動の評価(地震調査委員会,2000年9月13日)
→こちら
●三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動の評価(地震調査委員会,2000年8月22日)
→こちら
●三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動の評価(地震調査委員会,2000年8月9日)
→こちら
●三宅島及び新島・神津島周辺の火山活動および
地震活動に関する火山噴火予知連絡会の見解(2000年8月8日)
→こちら
●三宅島及び新島・神津島周辺の火山活動および
地震活動に関する火山噴火予知連絡会伊豆部会の見解
(2000年8月4日)→こちら
◆これ以前に出された各種の見解,大きな地震の概況など◆
分量が多くなってきたので移しました。こちら
をご覧ください。
◆神津島近海地震関連の各種最新情報サイト◆
「気象情報配信システムから送られるデータと、K-NETの情報を元に、
地震加速度情報を提供します。」とのこと。
東京管区気象台地区では震度1以上,その他の気象台地区では震度3以上について,
最近10回分の震度情報を表示。
冒頭に「有感地震情報(気象庁)による最新10個分の地震リスト」(震度3以上)
が自動的に表示されています。
○三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動は、低調ながらも続いている。
また、周辺のGPS観測によれば、最近の地殻変動も、まだ完全な停止まではいたって
いない。
この間,2002年1月〜8月の地震活動に関する見解については
こちらを
ご覧ください。
○ 三宅島付近から新島・神津島付近にかけての地震活動は、12月9日から10日に
かけて新島西方沖でM4.5の地震を含む活動、また12月28日から29日にかけて
神津島北東沖でM3.3の地震を含む活動がそれぞれあり、一時的に活発化した。
一方、周辺のGPS観測によれば、最近の地殻変動は、まだ完全な停止にまでは
至っておらず、変化傾向は一定となっている。しかし、地殻変動には、今回の
一時的な地震活動の活発化に応じた新たな変化は見出されていない。
この間,2001年1月〜11月の地震活動に関する見解については
こちらを
ご覧ください。
◆最新情報(三宅島火山編)◆
などもご覧ください。
関東の各地点のSO2
○
現在の三宅島(御蔵島に設置した監視カメラからの映像)(東京大学
地震研究所火山噴火予知研究推進センター)…高分解能カメラが追加され
2台体制となった(2001年1月28日)。なお,三宅島坪田に設置した「さだぞう
カメラ」は2000年9月4日12時10分で運用停止,撤収。
○三宅島の
いま…島民避難後の島の現状を紹介する斜め空中写真多数。
火山ガスは白色の噴煙として連続的に放出されていますが,その高さや勢いは長期的には
低下傾向にあります。二酸化硫黄の放出量も,最近数ヶ月では,1日あたり4千〜1万
数千トン程度となり,2000年10月頃の最盛期と比べると1/6程度になっています。
また,山麓で高濃度の二酸化硫黄が観測される頻度も少なくなっています。
火山性地震の活動に大きな変化はありませんが,地震の頻度や低周波地震の
振幅に低下傾向が見られます。連続的に発生している火山性微動の振幅も
小さくなっています。
以上の観測データは,火山活動が全体としてゆっくりと低下し,それによって
火山ガスの放出量が減少してきたことを示すものと解釈できます。
火山ガスの放出量は減少傾向にありますが、風向きによっては,局所的に
高い二酸化硫黄濃度が観測されることもありますので,風下に当たる地区では引き続き
火山ガスに対する警戒が必要です。
なお,図表を含む詳細な資料はこちらを参照。(PDF形式)
なお,このときの記者会見の質疑応答の模様は,ここを参照。(佐久間村議による)
なお,このときの記者会見の質疑応答の模様は,ここを参照。(佐久間村議による)
三宅島では、山頂火口から二酸化硫黄を多量に含む火山ガスが依然として放
出され続けています。
山頂火口からは、昨年10月以降、白色の噴煙が連続的に放出されてきまし
た。噴煙に含まれる二酸化硫黄の放出量は、
変動はあるものの、長期的には
減少傾向にあります。しかし、1日あたり約1〜2万トン程度の高い値を現在も
保持しています。
今年に入ってから、少量の火山灰を出す小規模な噴火が発生するようにな
り、5月以降も多い時で月に数回の発生が見られました。9月末から10月にか
けて、小規模な噴火の頻度が一時的に高まり、火口の温度上昇と二酸化硫黄
の放出量増加が観測されました。しかし、火山ガスの組成はほぼ一定に保た
れています。
火口直下の火山性地震は継続しています。本年3月以降は、低周波地震や微
動が時々多発するようになり、空振や小規模な噴火を伴うことがあります。
収縮を示していた島内の地殻変動は、本年7月以降は鈍化しながらも継続し
ています。全磁力の変化は、6月から8月にかけて、地下の温度低下の変化を
示していましたが、それ以降はその変化が鈍化しています。
以上のことから、地下のマグマの状態に大きな変化はなく、
火山ガスの放出を含めて、火山の活動は全体として
低下途上にあると考えられます。この
過程で浅部火道が部分的に閉塞されると、降灰をもたらす小規模な噴火や火
山ガス放出量の多少の変動が発生すると考えられます。9月末から10月にかけ
ての活動もこのような機構によるものと解釈されます。
今後も、少量の降灰をもたらす小規模な噴火は発生する可能性があります
が、山麓に災害を起こすような規模の大きな噴火の可能性を示す観測結果は
得られていません。
火山ガスの放出量は、今後ともゆるやかに低下していくと予想されますが、
現在も高い値を保持していることから、引き続き火山ガスに対する警戒が
必要です。
また、これまでに堆積した火山灰により、雨による泥流にも引き続き注意
が必要です。◎三宅島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会統一見解(全文)
平成14年10月15日 気象庁発表
三宅島では、依然として山頂火口から二酸化硫黄を多量に含む火山ガスが依然として放出され
続けていますが、その量は減少してきています。
火山ガスの組成に顕著な変化は認められておらず,マグマ中のガス成分濃度や
脱ガスの条件などに大きな変化はないものと認められます。
島の収縮を示していた地殻変動も鈍化し、7月以降ほとんど停滞しています。
全磁力観測では,今年7月頃から山頂直下付近の帯磁傾向が観測されており,
火口直下で温度の低下が示唆されます。
重力観測では,今年3月以降長期的に増加傾向が見えています。
今後とも,少量の降灰をもたらす小規模な噴火が発生する
可能性はありますが、火山ガスの放出量は,大局的には低下していくものと
考えられます。
また、雨による泥流には引き続き注意が必要です。
◎三宅島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会統一見解(全文)
平成14年5月23日 気象庁発表
三宅島では、山頂火口から二酸化硫黄を多量に含む火山ガスが依然として放出され
続けていますが、その量は減少してきています。
山頂火口からは、白色の噴煙が連続的に放出されています。二酸化硫黄の放出量は、
長期的には減少傾向が続いており、最近数ヶ月1日あたり5千〜2万トン程度です。
4月以降1日あたり1万トンを割る値が観測されるなど、その量は減少してきて
います。噴煙の高さや勢いも、長期的に下降傾向です。
今年2月以降も、時折少量の火山灰を放出する小規模な噴火が発生したり、火山性
地震や火山性微動(低周波地震)も依然として発生していますが、島の収縮を
示していた地殻変動は鈍化し、この1年間地殻変動の傾向に大きな変化はあり
ません。
以上のことから、今後も少量の降灰をもたらす小規模な噴火は発生する
可能性がありますが、火山活動は全体としては依然として低下途上にあると考えられ
ます。
火山ガスの放出量は減少傾向にありますが、現在でも、風向きにより
二酸化硫黄の濃度が高くなることがあります。風下に当たる地区では引き続き
火山ガスに対する警戒が必要です。
また、雨による泥流には引き続き注意が必要です。
◎三宅島の火山活動に関する火山噴火予知連絡会統一見解(全文)
平成14年2月1日 気象庁発表
(いずれのせます。すみません。)
◎臨時火山情報 第3号(第23号改め)(全文)
平成13年10月22日18時30分 気象庁地震火山部・ 三宅島測候所 発表
(松山注)二酸化硫黄の放出量は,気象庁の火山観測情報でも毎日発表されていますが,
かなりの誤差(少なくとも数十%,時には数倍)を含んでいますので,
変動にあまり一喜一憂しても意味がありません。詳しくは,
東宮さんの
ページ中「<大量のSO2ガス放出〜9月以降>」の項をご参照ください。
火山名 三宅島
本日(22日)、第90回火山噴火予知連絡会が開催され、三宅島について
次のとおり統一見解が発表されました。
◎臨時火山情報 第2号(第22号改め)
(2001年5月28日火山噴火予知連絡会の見解)
→こちら
◎臨時火山情報 第1号(第21号改め)
(2001年2月5日火山噴火予知連絡会の見解)
→こちら
◎臨時火山情報 第20号
(2000年11月1日火山噴火予知連絡会の見解)
→こちら
◎臨時火山情報 第19号
(2000年10月6日火山噴火予知連絡会の見解),井田会長のコメント
→こちら
★三宅村,全島民に島外への避難を指示。
東京都三宅村の長谷川鴻村長は9月1日午後1時から村役場で記者会見。 一般住民について9月2日から4日までの3日間で 島外避難するよう指示することを決めた,と発表した。 「避難の指示」とは,災害によって 被害が起きる恐れがある場合に,災害対策基本法の第60条に基づいて, 市町村長が住民の生命を守るために出すものである。
防災担当者約600名−−村役場職員,警察官,消防署員,消防団員,ガス・水道等 ライフラインの維持管理にあたる人々など−−は,島民の帰島に備えて 生活機能を維持するために当面島に残留するが, 火山活動の状況によっては脱出もありうるとのこと。
(各社ニュース等による)
★8月29日04時35分ごろ,三宅島山頂付近で噴火。
噴煙の高度は一時8000mに達する。8月18日の噴火に次ぐ規模。
○火砕流とはなにか?
○
三宅島噴火に関する2つの見解〜個人的な注釈(地質調査総合センター・東宮さん)
三宅島では、山頂での噴火が断続的に発生しています。
8月18日の噴火後は、山頂火口内の複数の噴出口から土砂の噴出や噴石
の放出が認められ、火山性微動の増大と数秒おきのパルス状の空振が観測さ
れるようになりました。また、二酸化硫黄の放出が続いています。地震は少
ない状態です。三宅島の収縮を示す地殻変動は依然として継続しています。
8月29日04時30分頃から始まった噴火は、8月18日に次ぐ規模で
した。この噴火で、北東側と南西側に向かって弱い火砕流が発生し、それぞ
れ5km、3km流れました。そのうち、北東側の火砕流は海まで達しまし
た。麓におけるその温度は30度程度、速度は時速10km程度で、低温で
勢いのないものであったと考えられます。この噴火の顕著な前兆は観測され
ませんでした。放出された火山灰に付着したガス成分は8月18日と異なり、
塩化水素が多くなりました。
地殻変動、地震、噴出物、火山ガス等のデータからみて、7月中旬以降の
山頂噴火の仕組みとしては、陥没に伴って
形成された熱水系の不安定による可能性もありますが、上昇してきたマグマと地下水の接触による可能性もあります。
当面は、8月18日及び29日と同程度かこれを
やや上回る規模の噴火が繰り返される可能性があります。火砕流に警戒が
必要です。特に、マグマが直接関与している場合は、将来、より強い
火砕流になる可能性があります。
噴石、泥流、火山ガスに対する注意が必要です。
現段階では、山麓での噴火の可能性はありません。
東京都は8月29日午前11時、災害対策本部を設置しました。
詳細はこちら。
火砕流が発生しました。
詳しくはこちら(群馬大学・早川由紀夫さん)の8月29日の項を参照。
火山関係用語(気象庁)
火山防災用語集(群馬大・早川さん)
○今後のシナリオと発生確率(群馬大学・早川さん)
◎臨時火山情報 第18号(全文)
平成12年 8月31日21時45分
三宅島測候所 発表
井田喜明会長のコメント(8月31日22時のNHKニュースによる)
火山名 三宅島
本日(31日)火山噴火予知連絡会が行われました。
マグマの活動によってはおとといよりも規模の
大きい火砕流が起きて麓に被害を与える恐れがある。
今の段階で危険性が切迫しているとは考えていないが、
発生を事前に予測することはできない。防災機関はこの事実を
重要視してほしい。
火山噴火予知連絡会伊豆部会・井田喜明会長のコメント(8月29日夕方)
(要旨)
我々が防災上の指標をなかなか示せないことで,(三宅村の皆様には)ご迷惑を
おかけしているが,今の段階では依然として今後の噴火活動を正確に予測するのは
難しい。個人的な考えではあるが,命を守るという点で
いえば,島の外に出ても生活に支障がない方は島の外に避難したほうがいいと思う。
◎臨時火山情報 第17号(全文)
平成12年 8月29日 5時20分
三宅島測候所 発表
火山名 三宅島
三宅島雄山で、04時35分頃噴火しました。
噴煙の高さは火口上5000メートル以上、色は黒灰色で
降灰を伴い北〜北東に流れています。
火山活動に十分注意して下さい。
◆これ以前の三宅島の活動◆
分量が多くなってきたので移しました。
こちらをご参照ください。これまでに
発表された緊急火山情報・臨時火山情報の全文,
および火山噴火予知連絡会の記者会見の要点,避難状況などを
掲載してあります。
★8月18日17時02分ごろ,三宅島山頂付近で
これまでで最大規模の噴火。
◎臨時火山情報 第16号
(8月24日火山噴火予知連絡会の見解),井田会長のコメント
→こちら。
★8月10日06時30分ごろ,三宅島山頂付近で噴火。
◎三宅島及び新島・神津島周辺
の火山活動および地震活動に関するコメント(8月8日火山噴火予知連絡会発表)
→こちら
◎火山噴火予知連絡会(伊豆部会)の見解(8月4日)→こちら
●6月26日〜29日の経過
★6月29日16時00分 坪田地区と三池地区あわせて1106名の避難勧告を解除
★6月27日9時20分 伊ヶ谷地区250名に避難勧告(同日10時07分避難完了)
★6月26日21時03分 阿古地区1257名に避難勧告
★6月26日同20時44分 三宅村,阿古地区の住民に阿古小学校への避難を呼びかけ
気象庁火山課の竹内勤課長は26日午後8時過ぎ、記者会見し、「26日午
後6時半ごろから地震が増加し始めた。現在も地震は継続している。あと2時
間ほどで噴火する可能性もある」と厳重な警戒を訴えた。
★6月26日19時33分 緊急火山情報発表
第15号
(8月21日火山噴火予知連絡会の見解)および井田会長のコメントもあり。
19時45分 阿古地区と伊ヶ谷地区の避難勧告を解除,これにより
三宅村の避難勧告は全面解除
21時40分 坪田地区791名に避難勧告
21時54分 三池地区御小敷315名に避難勧告
(消防庁「三宅島の活動にかかる対応状況等について」)
3地区2362人,26日23時までに学校や福祉施設などに避難完了 (NHK-TV
27日0時すぎのニュースによる)
速報・三宅島:まもなく噴火の恐れ 住民に避難呼び掛け (毎日 2000-06-26 21:08)
東京都三宅村の三宅島で、噴火の恐れがあるとして気象庁は26日午後7時
33分、緊急火山情報を出し、厳重な警戒を呼びかけた。「地震が増え始めて
から噴火までの時間が短いのが特徴の山で、近く噴火する可能性がある」とし
ている。これを受けて、三宅村役場は全島住民約3800人のうち阿古地区の
住民約1250人に避難を呼び掛けた。海上保安庁と海上自衛隊は同日夜、避
難民救出のための艦船計10隻を同島に向け派遣した。1983年10月の同
島噴火では溶岩流により阿古地区の集落が埋没する被害が出ている。
三宅島で噴火の恐れ=気象庁が緊急火山情報 (共同 2000-06-26 20:30)
気象庁は26日午後7時半すぎ、伊豆諸島の三宅島で地震が継続的に発生、
噴火の恐れがあるとの緊急火山情報を出し、厳重な警戒を呼び掛けた。気象庁
によると、同日午後6時半ごろから三宅島で地震が増加。午後7時18分ごろ
と同7時22分ごろ、三宅村阿古で震度1を観測した。震源地は三宅島近海で、震源の深さはごく浅いという。気象庁によると、過去の噴火例からみて、三宅島は
地震の多発から2時間程度で噴火する恐れがあるという。
◆三宅島関連の各種最新情報サイト◆
※は相互リンクあり。
7月8日の夕方に,
直径約800m,深さ約250mにわたって陥没したようです。ちょっと見ると
伊豆大島の山頂部のようです(大島よりも緑が多いですが)。
公表されている各種映像をもとに,陥没部分の面積・体積の変化,噴煙の高度などを
算出しています。8月18日の噴煙は高度15,000mにも達していることが分かります。
(これまでは8,000m以上とのみ言われていた。)
これ以前の発表資料の詳細な目録は,
こちらをご覧ください。
○生活情報
三宅島の神着(かみつき)地区・美茂井(みもい)在住のみゃるさんが,
8月29日05時19分〜06時08分にかけて,アジア航測・
千葉さんの掲示板に投稿された内容を,群馬大学・早川さんがまとめられた
ものです。彼女はなんと,家が火砕流に襲われている中から発信していました。
なお,このときの火砕流は,ごく低温のものですので,
なんだこんなものかと思わないで頂きたい。本格的な火砕流は数百度にも達します。
彼女の一家もその後本土に避難しました。
○やや専門的な情報
発表日時:2000年09月20日 21時
伊豆諸島、
情報によれば、三宅島(雄山 34−04.9N 139−31.9E(日本測地系))の噴火に伴ない、付近海域への火砕流、噴火物落下及び火山性ガスのおそれあり、航行船舶は注意されたい
(1631削除)
ちなみに今回の噴火でできた火口の深さは474mとのこと。
三宅島が今噴火したら噴煙がどう広がるかを,1時間ごとのアニメーション
(9時間分)で見せてくれる。噴火時刻は毎正時,噴煙の初期高度は
5300mとし,また,上空の風のデータは実際の予測値(気象庁発表のGPV)を
用いたリアルタイム予測となっている。
関東の各地点のSO2
郵便振替
銀行振込
(NHKニュースより)
email: matuyama@hirosue.com