初心者向けMIDI打ち込み講座

ドラム・フィルインと
パン/リバーブの入力編

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ドラム・フィルインの入力
 簡単!ドラム・フィルインの打ち込み方法です。


SAMPLE91.MID

 ドラム・フィルインを直してみました。

 今回のサンプル曲は8ビートです。フィルインの4〜5小節のドラム・パターンを模式的に表したのが下の図です。

 この初心者MIDI打ち込み講座の、「ドラミングのノリを出す」で「基本的な8ビートは、オン・ビート(1拍と3拍)にボトムを支えるキック、バック・ビート(2拍4拍)にスネアがあって、その上に8分音符でハイハットが刻んでいるのです。」と書きました。それで、フィルイン以外のハイハットの発音タイミングを少し後ろにずらしてみました。これには2つの意図があります。
  (1)バック・ビートが遅れることで、ビート全体が少し後ろに引っ張られた感じになり、重みを増す。
  (2)フィルインのバック・ビートの位置の音符はいじってないので、フィルインではスピード感が出る。
 実際には、これだけの入力でかなり効果が出せるのですが、今回はもう少し進んで積極的にフィルインの入力を考えていきましょう。
 
SAMPLE91
 5小節目の2拍目、バック・ビートのスネアは4小節目までと同じ少しタイミングをずらします。5小節目の4拍目のバック・ビートのスネアは、ジャストの位置にしてスピード感を出します。これが、SAMPLE84までの感じです。さらにスピード感を出したい場合は3拍目の裏のスネアと4拍目の裏のロータムをいじります。4拍目バック・ビートのスネアは、スピード感が出ているので、
当然ジャストの位置のままです。
 では、どうするのか。3拍目の裏のスネアと4拍目の裏のロータムのタイミングを、4拍目バック・ビートのスネアに近づける方向に発音タイミングを移動します。つまり、3拍目の裏のスネアは発音タイミングをジャストより遅らせて、4拍目の裏のロータムのタイミングはジャストより早めます。つまり、バックビート中心にフレーズを集めるわけです。これで基本的なノリは、バッチリです。

 
自分の音源で聞いてみたいという方は左のボタンをクリックしてください。
 February.sit(4k)Norton AntiVirusでチェック済み。      February.lzh(4k)もあります。  

   

仕上げ
 さて、仕上げです。パンを振ってリバーブを設定して・・・。エフェクトの設定は、エフェクトの基礎知識も参考にしてくださいね。


SAMPLE92.MID

 まずは、余計な物を取り払って音を丸裸にしてみましょう。

 まず、10チャンネル以外のトラックのパンを真ん中にしてエフェクトを全て外します。パン?エフェクト?何のこっちゃ?と思われた方、とりあえずパンについては「ボリューム系コントローラー」の下の方に書いてあります。要するに、コントロール番号10の設定値を64にするだけです。これで、ドラムを除く全ての音が真ん中から出ます。つまり、左右のスピーカー(おとの場合ヘッドフォン・・・悲しい)から同じ大きさの音が出ます。
 エフェクトについては「エフェクトの基礎知識」を読んで見てください。ここでも取りあえず、コントロール番号の91を0に設定しました。

注意! 10chもコントロール番号91を0に設定してあります。ドラマーの端くれのおとは、ドラムセットを他人にいじられるのが非常に嫌なのです。せっかくスネアの位置とか決めたのに、・・・。多分、おとみたいにルーズな人がいて、10chは全然いじらない人は、注意!!

SAMPLE93.MID

 パンを設定します。好きなように。

 リバーブを消すと音の像がハッキリしてきます。この状態で、パンを振り分けましょう。この辺は、自由だと思います。レッド・ツェッペリンが好きならギターは右とか、あれ、ギターは無いか。今回は、音数がそれほど無いので、ほとんど中心付近にしてみましたが、自分で納得いくように左右に広げてみましょう。

SAMPLE94.MID

 リバーブを設定します。これで完成です。下の最初のデータと聞き比べてみましょう。

 最後に、定番のエフェクト!リバーブです。リバーブをいっぱいかけると、ゴージャスな雰囲気になりますが、かけすぎはお風呂音楽になってしまいます。お風呂でいい気分!とかカラオケでエコーが無いと歌えないとか。つまり、まだまだできの良い音楽ではないのですね。
 リバーブのかけ方のコツは、「SAMPLE93でパンを左右に振りました。次に、リバーブで音を前後に振ります」です。後ろで鳴っている、鳴っている雰囲気、後ろで演奏したい音には音量を小さくしてリバーブを厚くかけます。前に出したい、重要な音には薄くかけます。これで前後左右のバランスが出来て完成です。


SAMPLE01.MID

 最初の入力データと比較してみてください。まだまだ、プロの作品にはほど遠いですが、ずいぶん感じが変わったと思いませんか。打ち込んだだけの作品を、ほぼ機械的に修正しただけでこのくらいの感じになります。後は、自分の思い・感情を曲に注入してください。

みなさん、素敵な作品を作ってくださいね。

 
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