鼻歌にコードを付けよう

音階(スケール)編

コードとは

 音楽は様々な音が混じり合い作られている。メロディー、リズム、メロディーをサポートして広がりを加えるものなど。それらはまた様々な音色・音程を持っている。ドラマーの中には、タムをチューニングして音程を付ける人もいる。
 "コード"と言うと、どうしても難しく考えがちだが、こんな風に、曲の流れの中で色々な音の集まりから偶然であった響きを、コードと呼んでいるに過ぎない。例えば、2つ以上の音を同時に弾くと1つの音では得られなかった響き(ハーモニー)が生まれてくる。ミとソを同時に弾くときれいな響きに聞こえるが、ミとファでは濁った響きになる。1つの曲中で、きれいな響きや濁った響きを利用して、メロディーを人に伝えるために、伝えやすくするために強引に?記号で表したものをコードと呼んでいる。
 また、一曲の中にはAメロは静かでサビは盛り上がるとか、曲自体が暗い感じとか明るい感じとかある。音楽をコードと言う記号で考えていくと、そのような場所、そのような曲ではある程度規則性のようなものがあることに気が付くはずだ。このような、ある決まった流れが、「コード進行」とか「コード・ワーク」と呼ばれている。
 まずは、コードの仕組みを知るために、音程や音階のことを調べていくことにする。

音階(スケール)の考え方

楽譜をクリックすると音が出ます。

長音階(メジャー・スケール)と短音階(マイナー・スケール)

 コードの話に入る前に、音階について説明しておこう。おとも中学の音楽の時間にだったか授業で習ったが、当時からギターは弾いていたので「ハ長調」とC調と何だかうまく結びつかなかった。短調のマイナーも。そこで復習の意味もかねて。
 曲には、明るい曲と暗い曲がある。メジャー(長調)とマイナー(短調)だ。なぜ明るいか、暗いかは置いて、その曲の中で使われる音を順番に並べたものを音階(スケール)と呼ぶ。図1は、Cで始まるメジャー・スケール(ハ長調)である。スケールの始まりの音は、その曲の調(キー)の基礎となるので主音と呼ぶ。図1をクリックして音階を聞いてみよう。

図1

Cmajor.MID
Cメジャー・スケール
音の並び(間隔)が
 C  D  E  F  G  A  B  C
  全音 全音 
半音 全音 全音 全音 半音
である事に注意。2箇所の半音が味噌です。

 同じ音階でも主音が変わるとスケールの意味も全く異なってくる。図1のスケールをAから始めると雰囲気はガラリと暗くなる。図2を聞いてみよう。これが、Aナチュラル・マイナー・スケール(イ短調)になる。ナチュラル・マイナー・スケールは日本語で自然短音階と言う。

図2

Aminer.MID
Aナチュラル・マイナー・スケール
  (自然短音階)

音の並び(間隔)が
 A  B  C  D  E  F  G  A
  全音 
半音 全音 全音 半音 全音 全音
である事に注意。こちらも2箇所の半音が味噌です。

短音階(マイナー・スケール)のその他の種類

マイナー・スケールの音階を聞いていると、少し違和感を感じる箇所がある。それを和声的に修正したのが、ハーモニック・マイナー・スケール(和声短音階、図3)、もう少し旋律的に修正したのがメロディック・マイナー・スケール(旋律短音階、図4)である。鼻歌は、こんな事は意識せずに作っていると思うが、知識として持っておこう。

図3

Aminer_harm.MID
Aハーモニック・マイナー・スケール
  (和声短音階)

聞いてみるべし。

図4
Aminer_melo.MID
Aメロディック・マイナー・スケール
(旋律短音階)

聞いてみるべし。

Cメジャー・スケールをCマイナー・スケールに

 ドレミファをもう少し詳しく見ていくことにしよう。ここからはドレミ表記をアルファベット(CDE・・)で書く事にする。

 C  D  E  F  G  A  B  C
  全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音

この並び(音程の間隔)が明るい感じを演出している。これをAから始めると

 A  B  C  D  E  F  G  A
  全音 半音 全音 全音 半音 全音 全音

 この並び(音程の間隔)が暗いマイナー・スケールである。構成音は同じなのに、並んでいる音と音の間隔、半音の全音(半音2個)の出てくる位置が違うだけでこんなにも雰囲気が違ってくる。スケールは、「ある規則に従って音を並べたもの」である。その規則は、半音の位置だけである。ちなみに、主音をCでマイナーのスケールにしたい場合は

 C  D  Eb F  G  Ab Bb C
  全音 半音 全音 全音 半音 全音 全音

とすればよい。このスケールを図5に載っけた。フラットを全部ト音記号の後ろに持ってきてスッキリさせる。この音階を使えばCマイナー・スケールである。

図5

Cminer.MID
Cナチュラル・マイナー・スケール
音の並び(間隔)を
  全音 半音 全音 全音 半音 全音 全音
にするために
 C  D  Eb F  G  Ab Bb C
とする。そのためには、フラットが3つ必要だ!

Aマイナー・スケールをAメジャー・スケールに

 まてよ、Cメジャー・スケールをラ(A)から始めるとAマイナー・スケールになった。ではこれは?。そう、Ebから始めるとEbメジャー・スケールになる。Aマイナー・スケールも同じようにメジャー・スケールと同じ間隔にしてあげれば良い。

 A  B  C# D  E  F# G# A
  全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音

このスケールを図6に載っけた。シャープやフラットがいっぱい付いて、わからなくなってきそうだが、シーケンス・ソフトはキーを指定してあげると勝手に記号を付けてくれるので大丈夫!。

図6

Amajor.MID
Aメジャー・スケール
音の並び(間隔)を
  全音 全音 半音 全音 全音 全音 半音
にするために
 A  B  C# D  E  F# G# A
とする。そのためには、シャープが3つ必要だ!

ちょっと脱線?

フラット(♭)やシャープ(#)がいっぱい付いたときの対応

 「楽譜を買ってきて打ち込みたいんだけど、フラットが4つ付いて何調か解らない?」そんな時、おとのうんちく。
 フラットの場合は、一番右端のフラットを取りあえず「ファ」と読む。例えばフラットが4つの曲は、高いレにフラットが付いているのでそれを「ファ」と読む。従って、「ド」はAbになる。取りあえずキーはAbメジャーの可能性が高い。打ち込んで曲全体を聞いて明るかったらメジャー。または、フレーズの終わりや曲の終わりが、「ド」つまりAbで終わっていればAbメジャーと考えても良い。曲の終わりが、「ラ」つまりFで終わっていたり、曲の雰囲気が暗いならキーはFマイナーになる。
 シャープの場合は、一番右端のシャープを取りあえず「シ」と読み。同じように考えよう。

フラット
 一番右側のフラットをファと考える。ドはAb、ラはFなので、AbメジャーかFマイナーのどちらか。フレーズや曲がAbで終わっていればAbメジャー、Fで終わっていればFマイナー。

シャープ
 一番右側のシャープをと考える。ドはE、ラはA#なので、EメジャーかA#マイナーのどちらか。フレーズや曲がEで終わっていればEメジャー、A#で終わっていればA#マイナー。

 最後に、図1の音階をレとかミとかから初めてはダメなのか?。ダメではない。こうなるとモードの発想になる。かなり難しいので、今回の講座では省略、というかおとの手には負えない。鼻歌でモーダル・アプローチを出来る人は、実力はかなり上!!

  



HOMEはおとのサイトのMIDIのMENUに戻ります。

Copyright (C) 2004 Kawahagi-3-Cycle