鼻歌にコードを付けよう

コードの機能と代理コード編

コードの機能

 メロディーは、激しくなったり静かになったり、段々盛り上がったりする事で構成されている。メロディーの善し悪しが曲の善し悪しであることは言うまでもない。しかし、そのメロディーをサポートするコードの付け方で、曲全体の雰囲気が良くなったり台無しになったりすることがある。
 コードには曲の流れを円滑にしたり、臨場感を増したり、曲やフレーズの終わりをハッキリさせるといった働きがある。これは、それぞれのコードが、そのような働きをする性格を持っているためである。この性質は、3つの機能に分けることが出来る。前のページで音階に音符を重ねコードを作ったが、コード・ネームの中に意味ありげに、3つのメジャー・コードが出来た。この3つのコードがこの機能の表している。

図10

C_Chord.MID

図11

C_Chord7th.MID

1)トニック・コード(T)
 その曲の調性を決めるコードで、最も基本となる。このコードからどのコードにも進めて、どのコードからも戻ることが出来る。キーがCメジャー(ハ長調)ならトニックはCになる。

2)サブドミナント・コード(SD)
 曲を盛り上げるために使われるコードで、サビの最初に使われたり、次に説明するドミナント・コードに進んだりすることが多い。少しだけ盛り上げて、トニックに帰っていく使い方もある。Cメジャーの曲ではFがこの機能を持っている。

3)ドミナント・コード(D)
 最も不安定な響きを持つコードで、トニックに戻って安心したくなる。であるからこのコードからサブドミナントへの進行はあまり行われない。Cメジャーの曲ではG7がこの機能を持っている。
 Gも機能的にはほとんど同じだが、何故あえてG7かというとG7の方が不安感が大きいからだ。これについて、以下から説明しよう。

トライトーンとドミナント・モーション

図12
トライトーン
 
G7はコードの内部に「トライトーン」と呼ばれる音程が出来てしまっている。トライトーンは増4度のインターバルを持ち、これは完全4度より半音高く、完全5度より半音低いという、まったく中途半端な音程である。

 
 図13にドミナントからトニック・コードに戻る進行を書いてみた。実際に演奏してみると、不安定なハーモニーから安定へと進行するのがよくわかる。この進行は、特にドミナント・モーションと呼ばれていて、コード・プログレッション(和声進行)の基本となるものだ。

図13

代理コード

 かなり前プレ王に「翳りゆく部屋/荒井由実」を投稿しようとMIDIデータを作っているとき、思い出した。当時、おとはギターは何とか弾けるので時には違った曲を(当時拓郎さんばかりだった)歌ってみようと挑戦したわだ。すると、出るは出るは難しいコードが。ダイアトニック・コードしか知らなかったおとは、それはビックリ!!。ギターでは押さえにくいコードばっかり。ちょっとカルチャーショックというか、思い出だ。

 それでは、ここからが本題で、ダイアトニック・コードの”主要3和音”、ハ長調ならCとFとG7だが、それらの機能について説明した。ここでは、その他のコードにはどんな機能があるのだろうか説明から始めよう。もう一度、上の図10を見ていただこう。最初にCのコードが書いてある。ドミソだ。次に図11を見ると音程は違うがAm7の中にもドミソが入っている。Am7の見方を変えればドミソラだ。つまり、Am7に中にはCの響きが含まれているので、機能的にはCの代わりのトニックとして使うことが出きるのだ。

 その他の「代理コード」を見よう。Am7のルートを無理矢理Cにすると、Am7はC6とも考えられるし、Em7はCmaj79のコードとなる。6だの9だの出てきたが、この辺は次ページ以降に解説するとして、あるコードと共通の要素を持つコードは、その機能を代用することが出きるわけだ。

図14

トニックの代理コード
 これは、Cの代わりにAm7を使ってもおかしくないと言うことを意味している。つまり、あるコードと共通の要素を持つコードは、その機能を代用することが出きるわけだ。

図15

ドミナントの代理コード
 G7と同じトライトーンを持てばG7の代理になれる。ダイアトニック・コードの中ではBm7(b5)がそれにあたる。

 このように、共通の響きを持っていて、機能的に代用可能なコードを"代理コード"と呼ぶ。残りのダイアトニック・コードは以下のように機能的に分類することができる。

コード

Cmaj7

Dm7

Em7

Fmaj7

G7

Am7
Bm7(b5)

機能

SD

SD

T:トニック,SD:サブドミナント,D:ドミナント

 

 Bm7(b5)を見ると、ここにもトライトーン(増4度)が存在している。トニックに帰りたがっている響きだ。

  



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