MIDI打ち込み講座

Drum編
8ビートのハイハット・ベロシティー

8ビート/ハイハットのベロシティー
 前のページで、8ビートの色々な打ち込みを解説したが、どうしてもしっくりこない。そんなときは、ハイ・ハットのベロシティーをいじってみよう。

 ごく当たり前の8ビート。
 この基本的な8ビートは、オン・ビート(1拍と3拍)にボトムを支えるキック、バック・ビート(2拍4拍)にスネアがあって、その上に8分音符でハイハットが刻んでいる。一番、耳に入ってくるのはキックとスネアだが、今回はこれはいじらず、ハイハットだけベロシティーを変化させてみる。

 8分音符の表にアクセントを打ち込んだ例

 8分音符の裏にアクセントを打ち込んだ例

 8分音符の表裏にアクセントを打ち込んだ例
 この3つの例だけでも、ハイハットのアクセントの位置によってノリがずいぶん違う事がわかると思う。別に、ノート・オンのタイミングを変えたわけではないが、アクセントの位置を変えることでタイミングも変化するような印象を受ける。次に8ビートであるが、所々16分のニュアンスを追加すると効果的である例を示そう。

 16分のニュアンスを追加

 もう少しスピード感が欲しい場合に
 所々16分のニュアンスを追加する。と言ってもバスドラやスネアはいじらずハイハットだけをいじる。スピードが欲しい場合には、16分のニュアンスを増してやると良い。まずは、8ビートだと言うことを忘れずに、その上でアクセントの位置を打ち込んでみると良い。最後にオープン・ハイハットを入れてみる。

 オープンハイハットだけのパターン

 ハイハットのクローズ・オープンを交えた

 ゆったりとした少しワイルドな感じにするには、4分や8分でハーフ・オープン系のハイハットを使うと効果的になる。しかし、この方法は、音源や音色を選ぶかもしれない。また、16分のニュアンスを追加しハイハットのクローズ・オープンでニュアンスを追加したパターンもある。

 同じ、キックとスネアでもハイハットのベロシティーと16分の追加だけで多くのバリエーションが出来る。これにキックのパターンを考える。16分のニュアンスを入れたって、8ビートは8ビート、どんなパターンが自分の曲にマッチするか選ぶ楽しみだってある。最初に書いたようにボトムを支えるのはオン・ビート(1拍と3拍)のキックである。バック・ビート(2拍4拍)にはスネアがあるが、最初の8ビートのページにも書いたようにこのタイミングを少し遅らせる。ビートがジャストの時よりも重く感じていい感じになる。これでもダメなら、ベースもウワモノもオフビートだけ遅らせてしまえ!!。
 最後に、バックを入れてハイハットの変更だけでどの位、曲が変化するか聞いてみよう。

 最も基本的なパターン

 これがベストではないが
 要するに、自分がどの位多くドラムパターンを持っているか、その使い道を知っているか、ツボにはまる場合を知っているかだと思う。それで、何故かMIDIのドラムパターンがシーケンス・ソフトの付録とか雑誌の付録にくっついて来てた。ハイハットのみのパターン集を作ったので参考にして頑張って(おともな!)下さい。


sitファイル


lzhファイル
 色々なパターンを用意したが、このままで使おうと思ってもダメ!!。スネアを下げたり、バスドラを工夫したり、ハイハットのベロシティーだってまだまた変えられる。本当は、聞こえないくらいのベロシティーて言うのが良いんだなあ。
EX-1〜EX-5 普通の8ビートパターン。ベロシティー変化
EX-6〜EX-9 16分のニュアンスを軽く追加。普通の8ビートに味付けするときに。
EX-9〜EX-19 16分のニュアンスを追加してスピード感が欲しいときに。
EX-20〜EX-21 オープン・ハイハットだけのパターン。こんなのも時によってはアリ。
EX-22〜EX-31 16分+ハイハットのクローズ・オープンでニュアンスを追加した。




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