MIDIについての基礎知識

第4幕

アフタータッチ
アフター・タッチ
 キーボードには、押した鍵盤(この時点で音が鳴り始めている)をさらに深く押し込んだり、水平方向に揺らしたりすることで、音色変化をつけられる機能を持つものがある。この機能をアフタータッチと呼んでいる。音色変化といってもその効果は、楽器や音源の機能や設定によって様々である。通常、ベロシティーが鍵盤を押す速さを検出していたのに対して、アフタータッチは鍵盤に備え付けられた圧力センサーによって行われ、0〜127のプレッシャー値を取り出している場合が多い。
 MIDIには、2種類のアフタータッチが用意されている。チャンネル・プレッシャーとポリフォニック・キー・プレッシャーで、チャンネル・プレッシャーは簡易版、ポリフォニック・キー・プレッシャーは鍵盤ごとに独立したキープレッシャーで高級品と言える。
 しかし、アフター・タッチは圧情報と言うこともあり、無意識に出力されることが多い。また、メッセージ量も多いため、初期のMIDI技術では鍵盤ごとに独立したアフタータッチを処理することは、難しかった。また、コストとの兼ね合いもあったため、アフタータッチといえばチャンネル・プレッシャーを意味することが多い。
 なお、アフタータッチの受信は義務づけられておらず、用意されていないキーボードや音源もある。また、この情報を受信しどんな効果に利用するかは、受信側次第である。おとは打ち込みに、アフター・タッチをほとんど使うことはないが、演奏データをMIDI録音?する場合やステージでは強力な武器になるだろう。
実は、ずいぶん前に、QX21というYAMAHAのシーケンサーに、アフター・タッチ・オンで、おとのつたない演奏をリアルタイム入力したことがある。元々、鍵盤が弾けないおと(配偶者さんは三つ指奏法と呼んでいるが、おとはthree on one奏法と呼んでいる。左手の人差し指を見ていないな!)が、ほんのちょっと、の入力でメモリーを満タン。トラックバックするとトンでもない。せっかく練習したのに。DELETE!!
チャンネル・プレッシャー
Dn <プレッシャー> 
 チャンネル・プレッシャーは、チャンネルごとにひとつのチャンネルを代表するアフター・タッチを送るというものである。たとえば「ドミソ」の和音を弾いた場合、「ド」「ミ」「ソ」それぞれに押している圧力が違うが、メーカによってその代表値、たとえば一番強く押している鍵盤などのデータを取り出し、これをプレッシャー値として送る。この方法では、「ドミソ」全ての音に同じ効果がかかる。
 メッセージは、チャンネル・プレッシャーを示すステータス"DnH(n=0〜F)"に続き、1バイトのプレッシャー値が出力される。プレッシャー値は0〜127で、その効果やかかり方は全て受け側の音源などにまかされている。チャンネル・プレッシャーは2バイトと、ポリフォニック・キー・プレッシャーよりもメッセージ量がはるかに少ない。
ポリフォニック・キー・プレッシャー
An <ノート・ナンバー> <プレッシャー>
 ポリフォニック・キープレッシャーは、各鍵盤ごとに独立した情報が得られる。「ドミソ」の和音を押さえた場合、各鍵盤にそれぞれ独立した効果が得られるため、チャンネル・プレッシャーより表現力は高い。
 メッセージは、チャンネル・プレッシャーを示すステータス"AnH(n=0〜F)"に続き、2バイトのデータで構成される。データの1バイト目はノートナンバーで、どの鍵盤の情報であるかを示す。先に出力されているノート・オン・メッセージと同じ値である。そして、2バイト目はプレッシャー値である。ポリフォニック・キープレッシャーの処理には、大きな負担がかかるため対応していないキーボードや音源も多い。



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