MIDIについての基礎知識(少し上級編)

第1幕

システム・メッセージ
はじめに
 「MIDIについての基礎知識」ではMIDIメッセージの特にチャンネル・メッセージについてまとめてみました。足りないところは追々追加するとして、ここでは前回尻切れトンボになっていた、システム・メッセージについてまとめてみました。
 システム・メッセージは、演奏に直接関係ないのでついつい疎かにされがちですが、スタンダードMIDIファイルやGMなど重要なメッセージが数多く登場し、今では欠かせないものとなっている。
システム・メッセージ

 「MIDIについての基礎知識」を整理しつつ始めよう。
 MIDIメッセージには、演奏情報を送信するチャンネル・メッセージに対し、演奏システム全体で共通に利用されるシステム・メッセージが用意された。従って、システム・メッセージにはMIDIチャンネルの指定はなく、各楽器を個別にコントロールできない。逆にそれを目的としていない。
 システム・メッセージは大きく3つに大別される。詳しくは後で説明するとして、主な特徴だけ記載しておこう。

 エクスクルーシブ・メッセージは、音色パラメータなどの各メーカー固有のデータを送るために用意されたもので、メッセージの中にメーカーに割り当てられたIDコードが含まれる。このIDを登録したメーカーでないと使用できないメッセージで、唯一データ・バイト数が固定されていない。その後、いろんな音楽機器の機能が整理されてきて共通可能な部分が出てきた。そこで、利用しあえるエクスクルーシブ・メッセージを共通化しようということで、ユニバーサル・エクスクルーシブの考え方が登場し、エクスクルーシブに専用のIDが割り当てられる事となった。ここには、スタンダードMIDIファイル、サンプル・ダンプ・スタンダード、MIDIマシーン・コントロールなどがあり、アプリケーション関連のメッセージが割り当てられている。
 リアルタイム・メッセージは、その名のごとく、時間処理をするメッセージが定義されている。このメッセージは他のメッセージよりも優先的に処理され、他のメッセージに割り込むことも許されている。代表格は、同期信号であるタイミング・クロックだ。ついでに、リアルタイム・メッセージは、データ・バイトを持たない。
 最後にコモン・メッセージは、リアルタイム・メッセージとペアで使われることが多く、同期に関係するメッセージのうち、リアルタイムである必要がないものが定義されている。ただし、MIDIタイムコードのクォーター・フレーム・メッセージ"F1"が後ろに定義されている。

 システム・メッセージにはいくつかの未定義ステータスがあるが、あくまで拡張のためにキープしてあるステータスであり、勝手にて定義して使用できない。



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