MILES DAVIS AT THE PLUGGED NICKEL, CHICAGO, IL, 1965

Columbia/ Legacy CXK 66955 - MILES DAVIS: The Complete Live At The Plugged Nickel 1965 (8CD)


MILES DAVIS / THE COMPLETE LIVE AT THE PLUGGED NICKEL 1965(CD set)

■DISC1 : DECEMBER 22,1965, FIRST SET
#1. IF I WERE A BELL(16:42)
#2. STELLA BY STARLIGHT(12:49)
#3. WALKIN'(15:51)*
_4. I FALL IN LOVE TOO EASILY(11:43)
_5. THE THEME(10:19)

■DISC2 : DECEMBER 22,1965, SECOND SET
Disc a.
_1. MY FUNNY VALENTINE(16:33)
_2. FOUR(15:05)*
_3. WHEN I FALL IN LOVE(10:44)
Disc b.
_1. AGITATION(13:13)
%2. 'ROUND ABOUT MIDNIGHT(8:42)
_3. MILESTONES(14:04)*
_4. THE THEME(:38)

■DISC3 : DECEMBER 22,1965, THIRD SET
_1. ALL OF YOU(14:38)
_2. OLEO(6:05)
_3. I FALL IN LOVE TOO EASILY(11:53)
_4. NO BLUES(17:35)*
_5. I THOUGHT ABOUT YOU(11:03)
_6. THE THEME(8:05)

■DISC4 : DECEMBER 23,1965, FIRST SET
_1. IF I WERE A BELL(13:29)
%2. STELLA BY STARLIGHT(13:09)
+3. WALKIN'(11:01)
_4. I FALL IN LOVE TOO EASILY(12:07)*
_5. THE THEME(2:50)

■DISC5 : DECEMBER 23,1965, SECOND SET
_1. ALL OF YOU(10:39)
+2. AGITATION(10:48)
_3. MY FUNNY VALENTINE(13:52)
+4. ON GREEN DOLPHIN STREET(12:48)*
+5. SO WHAT(13:36)
_6. THE THEME(3:28)

■DISC6 : DECEMBER 23,1965, THIRD SET
_1. WHEN I FALL IN LOVE(13:39)
#2. MILESTONES(11:49)*
_3. AUTUMN LEAVES(11:56)
_4. I FALL IN LOVE TOO EASILY(11:43)
_5. NO BLUES(20:06)
_6.THE THEME(:22)

■DISC7 : DECEMBER 23,1965, FOURTH SET
_1. STELLA BY STARLIGHT(14:16)
%2. ALL BLUES(12:18)
%3. YESTERDAYS(15:00)*
%4. THE THEME(:22)

* - prevoiusly unissued in complete form

+ - "AT PLUGGED NICKEL,CHICAGO,VOL.1"(JPN-1976,US-1982)
% - "AT PLUGGED NICKEL,CHICAGO,VOL.2"(JPN-1976,US-1982)
# - "COOKIN' AT THE PLUGGED NICKEL"(FIRST ISSUED IN 1987)


NOTES:
1.レコーディングの日程としては,1965年12月21日から23日までの3日間が予定されていたが,21日はレコーダーの故障により,録音ができなかった。

2.ライヴ会場のシカゴまでプロデューサーのテオ・マセロがわざわざ足を運んでおり、米コロンビア・レコードとしては力を入れていたセッションと言える。この年、1965年はマイルスは年後半入院で活動できなかったので、久々のレコーディングだった。

3.「アイ・フォール・・・」を4度も演奏しているように,同じ曲を何度も録音して,その中のベストを2枚程度のLPで出すつもりであったと推察される.

4.マイルスはこのくらいの頃から,曲間を切れ目なく演奏するようになったのではないか?聴衆が拍手をする余裕も与えないくらい、息詰まる緊張感のある演奏だ。

5.
(1)オリジナルは3チャンネルステレオ録音。レコーディングエンジニアはバディ・グラハムとフランク・ブルーノの二人。切れ目のない音楽を2つのレコーダーで並行録音を行った。(2つのレコーダーで時差をおいて並行録音することで、レコーダーの1台がテープが途切れてテープ交換している間も、もう1台のレコーダーが録音をすることができ、2台のレコーダーが録音したテープをつなぎあわせることで、その時の演奏を”完全に”再現することができる。)

(2)1976年に、引退中で新譜が出ないマイルスにしびれを切らした日本のCBSソニーレコード(現:ソニーミュージック・エンターテインメント)は、米国コロンビアレコード勤務のテオ・マセロに「プラグド・ニッケルのライヴはすごい、と1975年に来日したマイルスが語っていた。日本でこれをレコードで出したいので、とりあえず全演奏のテープを送って欲しい」とリクエストした。そうしたところ、並行録音した2セットのテープのうち1セットのみのコピーテープを日本に送ってきた。録音されていたのは、テープ交換を行なう間、演奏がところどころ途切れていた”不完全版”のテープたった。この中から8曲を選び、2枚のレコードでリリースした。ちなみに日本サイドのリミックスエンジニアはCBSソニーの鈴木智雄。「アガルタ」「パンゲア」「ウィー・ウォント・マイルス」「ドミノ・セオリー(ウェザー・リポート)」等を録音した日本屈指の優秀なエンジニアである。

(3)マイルス復帰後の1982年に米国コロンビアレコードは日本が出したのと同じレパートリーを2枚組みLPとしてリリース("Live At The Plugged Nickel" C2 38266)。これは「鈴木智雄リミックス」に、テオ・マセロが”再リミックス”を行い、1960年代マイルス・クインテットのレコードと同じ音に仕立て上げたものである。トニーのドラムのエコーの係り具合に音の迫力が顕著である。

(4)1987年、米国コロンビアレコードは残りのテイクから数曲を「クッキン・アット・ザ・プラグド・ニッケル」としてリリース。これもテオ・マセロがリミックス。圧巻は1曲目の「イフ・アイ・ワー・ア・ベル」。ウェインのサックスソロが始まる箇所で、テナーの咆哮にエコーが加わり、迫力満点の音が聞ける。2001年に日本のソニーミュージック・エンターテインメントが出した同タイトル、同レパートリーのCDはテオ・マセロ・リミックスではないので、音の迫力が違う。

(5)1992年3月、ソニーミュージックは満を持して「完全盤プラグド・ニッケル・ライヴ」をリリース。テオが1976年に送ってきたテープを苦心惨憺の末、つなぎ合わせて、豪華箱入り7枚組みCDとして出したもの。世の中では『これが完全版か!』と絶賛の声しきり。ウィントン・マルサリスを始めとした米国ジャズ・ミュージシャンたちも「これは日本でしか手に入らない」と来日時に買い求めていった。

(6)1994年、ソニーミュージックは同内容のCDを金蒸着CDとしてプレスし、箱の色も変えて”限定版”としてリリース。

(7)そして、1995年、米国コロンビアレコードはマイケル・カスクーナの監修で、「完全版プラグド・ニッケル」をリリース。2セットの並行録音マスターテープのうち、行方不明とされていた残りの1セットが見つかったことから、当日の演奏を切れ目なく完全に再現することができた。当日の演奏を1ステージにつき1枚のCDに収録し、合計7枚組のCDセットかと思いきや、1日目の2ステージ目が長時間録音で2枚のCDになってしまい、結局8枚組みのCDとなった!

(8)結局、この(7)により、それまで出ていた日本版は”不完全版”だと露呈してしまった。

6.アメリカで当初リリースされた3枚と,完全版はプロデューサーが違うことから音質も違う。当初版はテオ・マセロで,音の余韻,ダイナミズム,遠近感を若干の誇張を交えながらも,ドラマティックに再現をしている。
完全版はマイケル・カスクーナで,この歴史的ライヴをドキュメントの感覚で実況的な再生をする.この場合,焦点になっているのは,マイルスとサイドメンの対立的な構図である。

7.日本盤の”問題大あり”ぶりの例としては、DISC 7の"YESTERDAYS"。日本盤が5'32"に対して、US盤15'00"であり、日本盤はショーターとハンコックのソロがすっかり無くなっている。

このあたりの問題については、モザイク盤(10枚組LP、完全版)の解説を引用する。

<PRODUCER'S NOTE>

THE MASTERS FOR THIS SET WERE REMIXED FROM THE ANALOG
THREE-TRACK MASTERS,GREATLY IMPROVING UPON THE SOUND
OF ALL PREVIOUS ISSUES AND ELIMINATING SOME DISTOTION
THAT APPEARED ON THE ORIGINAL 7-CD SET ISSUED IN JAPAN.
中略
SEVERAL TUNES WERE EDITED IN ALL PREVIOUS ISSUES
BECAUSE SEGMENTS OF THESE PERFORMANCES WERE MISSING
WHEN A REEL OF TAPE RAN OUT,AND HAD TO BE CHANGED.
BY FINDING A SECOND SET OF REELS WHICH COVERED THOSE
MISSING SEGMENTS,WE WERE ABLE TO RESTORE ALL TUNES
TO FULL PERFORMANCE.THUS,THE FOLLOWING RESTORATIONS:

THE TENOR SAXOPHONE SOLOS ON:
WALKIN'(1ST NIGHT,1 SET)
MILESTONES(1ST NIGHT,2ND SET)
ON GREEN DOLPHIN STREET(2ND NIGHT,2ND SET)
MILESTONES(2ND NIGHT,3RD SET)

THE TRUMPET SOLOS ON:
FOUR(1ST NIGHT,2ND SET)
NO BLUES(1ST NIGHT,3RD SET)
I FALL IN LOVE TOO EASILY(2ND NIGHT,1ST SET)

THE SECOND TRUMPET SOLO ON:
NO BLUES(2ND NIGHT,3RD SET)

THE ENTIRE TENOR SAXOPHONE AND PIANO SOLOS ON:
YESTERDAYS(2ND NIGHT,4TH SET)

THE TRUMPET/TENOR DIALOGUE ON:
THE THEME(2ND NIGHT,4TH SET)

MOSAIC MQ10-158 THE COMPLETE MILES DAVIS PLUGGED NICKEL (10 LP)