インターネット・アルバム

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オープニングコンサート
 J.S.バッハ:ロ短調ミサ曲
 BWV232(全曲)
 9月16日(金)18:30開演
 アクロス福岡シンフォニーホール(全自由席)

指揮:モールテン・シュルト-イエンセン
 ソプラノ:トリーネ・ヴィルスベルク・ルント、星川美保子
 カウンターテノール:ヨゼメ・アジェイ
 テノール:谷口洋介  バス:浦野智行

福岡祝祭管弦楽団 コンサートマスター:寺神戸亮
 ヴァイオリン:天野寿彦、廣海史帆、佐藤 泉、木村理恵、大内山薫
 ヴィオラ:森田芳子、深沢美奈  チェロ:武澤秀平、懸田貴嗣 コントラバス:諸岡典経
 フルート:有田正広、前田りり子 オーボエ・オーボエダモーレ:三宮正満、尾崎温子、篠原由桂
 ファゴット:堂阪清高、永谷陽子 トランペット:神代 修、霧生貴之、横田健徳
 ホルン 大野雄太 ティンパニ:井出上達  オルガン:安積道也 アーチ・リュート:佐野健二
福岡祝祭合唱団
  ソプラノ I
   石丸 藍、白水響子、篠原千恵、藤本潤子、森山紀子、横田恵子、吉村直子
  ソプラノ II
   河崎恵子、高嶋みゆき、中山美智子、長本多恵、松本悠久子、三久保佐和子、村山文子
  アルト
   伊藤恵子、岩熊真由美、堺 亜希子、清水りつ、田中美穂子、辻 朝子
   前田明子、松村抄子、松本宏美、矢野美佐、山口梨沙、渡邊美穂子
  テノール
   井上康博、江川靖志、加藤隆明、澄川政博、田中雅美、宮内清見、森山芳雄
  バス
   大林 朗、加茂秀樹、篠崎和弘、白水康司、原田 研、松村俊哉、松山智浩、村山 暁
  合唱指導:安積道也

指揮者:モールテン・シュルト‐イェンセン、オーケストラは寺神戸亮をコンサートマスターとする福岡祝祭管弦楽団、合唱団は地元の合唱団員で構成された福岡祝祭合唱団。

ソリストは左からソプラノ:トリーネ・ヴィルスベルク・ルント、星川美保子、カウンターテノール:ヨゼメ・アジェイ、テノール:谷口洋介、バス:浦野智行

指揮者:モールテン・シュルト‐イェンセン

モールテン・シュルト-イェンセン (Morten Schuldt-Jensen、指揮)

 コペンハーゲンのデンマーク王立音楽院を修了(指揮科、声楽科、音楽学)。チェリビダーケ、エリック・エリクソン各氏に師事。RIAS 室内合唱団をはじめ、MDR、NDR放送合唱団、またベルリン古楽アンサンブル、ヘルシンキ・オーケストラらを客演。また合唱指揮者としてサイモン・ラトル、ブロムシュテット、へルヴェーゲ、ガーディナーらと共演をかさねる。1999-2006 年ライプチッヒ・ゲヴァントハウスの音楽監督(合唱)に就任し、2000年にライプチッチ室内オーケストラの常任指揮者を兼任、そして、2001年、ゲヴァントハウス室内合唱団を創設。2006 年よりフライブルグ音楽大学合唱指揮科教授。

トリーネ・ヴィルスベルク・ルント
     (Trine Wilsberg Lund、ソプラノ)

 オスロの生まれ。ノルウェーの音楽アカデミーで声楽を学んだ後、ケルン音楽大学でバーバラ・シリックに師事した。彼女は"オスロ教会音楽祭"、"オスロ国際現代音楽祭"、"ミュンスターバロック祭"、"ヴィースバーデン・バッハフェスティバル"、"ラフォルジュルネ・ナント"など多数の音楽祭に出演し、モールテン・シュルト-イエンセンのライプチッヒ室内管弦楽団をはじめ、ケルン室内管弦楽団等のオーケストラで定期的に歌っている。そのレパートリーはモンテヴェルディ、ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ヴェルディからバーンスタインまで幅広い。2007-2009、彼女はハンブルグ国立歌劇場のメンバーとして、ヘンデルの「ラダミスト」の他、「魔笛」「蝶々夫人」「リゴレット」等に出演している。その他ハイドンの「月の世界」、モンテヴェルディの「ポッペーアの戴冠」、モーツァルトの「羊飼いの王様」にも出演している。

ヨゼメ・アジェイ
      (Yosemeh Adjei、カウンターテノール)

 ドイツ生まれ。10才の時から少年合唱団Windsbacher KnabenchorのメンバーとしてレコードやTV、コンサートツァーに参加した。最初トランペットを学んだ後、ケルン音楽大学でカウンター・テノールのカイ・ヴェッセルに師事して声楽を学び、チャールス・ブレット、フォン・ガルトシンスキー、アンドラス・ショル、トーマス・クァストフ等の薫陶を受けた。ヨゼメ・アジェイはラインハルト・ゲーベルが率いるムジカ・アンティカ・ケルンでアルト歌手としてデビューした。それ以来彼は、バロック音楽の演奏家としてメジャーな国際音楽祭に招かれ、ロッシーニからモーツァルトまでの古典音楽のメゾソプラノ歌手として活躍している。2005年にはハレでのヘンデルフェスティヴァルにおいて、オペラ「アタリア」にラ・スタジオーネ・フランクフルトとともに出演するなど、ヘンデルの作品への出演が多い。

バロック・オペラ 「アリアと重唱」
 9月17日(土) 19:00開演  あいれふホール(全自由席)

ナビゲーター:朝岡 聡  

第1部 Part I アントニオ・チェスティ:オペラ「オロンテーア」より
Antonio Cesti(1623-69) : Opera 《Orontea》 written by Andrea Cicognini(1606-60)

1.シンフォニア  Sinfonia
2.愛からの自由を宣言するオロンテーア (1幕1場)   尊大な愛神よ Superbo Amore
3.傷ついたアリドーロと養母アリステーアはオロンテーアに救われる (1幕4場)
急いではなりません   Non affretar il passo
4.酔っ払いジェローネのワイン賛歌 (1幕6場)
酒を飲まなきゃ   Chi non beve
5.愛を讃えるコリンドのアリア (1幕7場)
何と甘美な   Com'e dolce il vezzeggiar
6.オロンテーアの気持ちに動揺するアリドーロのアリア (1幕10場)
来なさい、そのまま、いいえ、そうです?   Vieni, resta, no, si
7.泥酔するジェローネのアリア (1幕12場)
止まれ、止まれ   Ferma la, ferma la
8.ジャチンタに恋するアリステーアのアリア (2幕6場)
もし傲慢な愛神が   Se Amor insolente
9.オロンテーアのあまりの怒りに気を失うアリドーロのレチタティーヴォ (2幕14場)
何という大きな雷が   Quai fulmine tonante
10.悔やみ、アリドーロへの想いを語るオロンテーアのアリア (2幕17場)
私の愛しい人の回りに   Intorno all'idol mio
11.オロンテーアの想いを知り、愛に目覚めるアリドーロ (2幕18場)
なんと深い眠りが   Qual profondo letargo
12.フィナーレ Finale

       オロンテーア (エジプトの女王)・・・・・・・・・鈴木美登里(ソプラノ)
       アリドーロ (若い画家/フェニキアの王子)・・・・・谷口洋介(テノール)
       コリンド・アリステーア (騎士・アリドーロの養母)・・上杉清仁(カウンターテノール)
       ジェローネ (酔っ払いの召使)・・・・・・・・・・・・小笠原美敬(バス)

 

オロンテーア (エジプトの女王):鈴木美登里とコリンド・アリステーア (騎士・アリドーロの養母):上杉清仁

 

アリドーロ (若い画家/フェニキアの王子):谷口洋介とジェローネ (酔っ払いの召使):小笠原美敬

第2部 Part II クレオパトラをめぐる男たち

アレッサンドロ・スカルラッティ Allesandro Scarlatti (1660-1725)
  2声のカンタータ「マルク・アントニオとクレオパトラ」より
    Cantata per due voci 《Marc Anton e Cleopatra》
   クレオパトラのレチタティーヴォ「アントニオよ、私は何という運命におののいて
    いることでしょうか」   Rezitativ Cleopatra 《Antonio, e qual destino vibro》
   クレオパトラのアリア「共に心より喜びを分かち合い」
     Aria Cleopatra 《Vo goder senza contrasto》
   クレオパトラのレチタティーヴォ「ユピテル神に捧げます」
    Rezitativ Cleopatra 《Somministrano a Giove》
   二重唱「ああ、私の恋人よ」   Duetto 《Deh, mio ben》
   アントニオのレチタティーボ「女王は書き記した」
    Rezitativ Marc Anton 《Regina e scritto》
   二重唱「故に私の心は武装し」  Duetto 《Dunque mio core all'armi》

ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデル Georg Friedrich Handel (1685-1759)
  オペラ「エジプトのジュリオ・チェザーレ」より from the Opera 《Julius Casar》
   序曲  Ouverture
   チェザーレのアリア「もしも花咲く楽しい草原に」
    Aria Casar 《Se infiorito nfiorito ameno prato》
   シンフォニア  Sinfonia
   クレオパトラのアリア「私の魂は涙に溢れ
    Aria Cleopatra《Piangero la sort mia》
   二重唱「愛する人よ!美しい人よ」
    Duetto《Caro! Bella! Piu amabile belta

クラウディオ・モンテヴェルディ Claudio Monteverdi (1567-1643)
  オペラ「ポッペアの戴冠」より「ただあなたを見つめ」
   《Pur ti moro》 from Opera 《L'Incoronazione di Poppea》

        トリーネ・ヴィルスベルク・ルント(Trine Wilsberg Lund、ソプラノ)
        ヨゼメ・アジェイ(Yosemeh Adjei、カウンターテノール)

        器楽合奏  ヴァイオリン:寺神戸亮・天野寿彦 ヴィオラ:森田芳子
              チェロ:武澤秀平  コントラバス:諸岡典経
              キタローネ / コルネット:笠原雅仁
              オルガン:上尾直毅  チェンバロ:有田千代子
              フルート : 前田りり子

トリーネ・ヴィルスベルク・ルント(ソプラノ)とヨゼメ・アジェイ(カウンターテノール)

寺神戸亮他による器楽合奏

終曲でヨゼメ・アジェイはトランペットを吹いた

ラ・フォンテヴェルデ演奏会
コンチェルト Concert ~クラウディオ・モンテヴェルディ
 9月18日(日) 19:00開演  あいれふホール(全自由席)

クラウディオ・モンテヴェルディのマドリガーレ
             〜新時代を担ったマドリガーレの巨匠〜
 生涯マドリガーレをライフ・ワークとしていたクラウディオ・モンテヴェルディClaudio Monteverdi (1567-1643) は、ルネッサンスからバロック期への音楽的な変容をその作品の上で示しました。1613年にサン・マルコ大聖堂の楽長に就任したあと、彼の作風はめまぐるしく変化していきます。コンチェルタント様式と呼ばれる新しい手法では、歌唱パートを独唱的に扱い、詩の内容をより直接的に表現することによって、音楽全体が劇的なものに仕上がっています。特に今回取り上げますマドリガーレ集第7巻と第8巻の中では、ヴァイオリンのオブリガート付き声楽作品などのように、「器楽と声楽の融合」という新様式を見ることができます。
 斬新にして華麗なるモンテヴェルディの世界を、ラ・フォンテヴェルデのアンサンブルで存分にお楽しみ下さい。(鈴木美登里)

クラウディオ・モンテヴェルディClaudio Monteverdi (1567-1643):
 ≪マドリガーレ集第7巻    Il settimo libro de'madrigali≫
   1.金色の髪よ  Chiome d'oro
   2.愛の神よ、どうすればいいのでしょう  Amor che deggio far
 ≪マドリガーレ集第4巻    Il quarto libro de'madrigali≫
   3.星に向かって打ち明けた  Sfogava con le stelle
   4.私は若い娘  Io mi son giovinetta
   5.死んでしまいたい  Si ch'io vorrei morire
 ≪マドリガーレ集第9巻    Il nono libro de'madrigali ≫
   6.苦しみは甘く   Si dolce e il tormento
 ≪音楽の諧謔 Scherzi musicali ≫
   7.リディアよ、私の心の棘よ  Lidia spina del mio core
ダリオ・カステッロ Dario Castello ( -1630?):
   8.ソプラノ楽器のためのソナタ第2番
       現代的スタイルによる協奏的ソナタ集第2巻より
     Sonata per soprano      Sonate concertate in stil moderno libro II(Venezia 1629)
 ≪マドリガーレ集第7巻    Il settimo libro de'madrigali≫
   9.ティルシとクローリ Tirsi e Clori
 ≪音楽の諧謔   Scherzi musicali ≫
   10.悲しい冬が去って  Fugge il verno dei dolori
 ≪マドリガーレ集第9巻    Il nono libro de'madrigali ≫
   11.かわいい羊飼いさん  Bel pastor
マルコ・ウッチェリーニ Marco Uccellini (1603-1680):
   12.ソナタ 「幸せなルチミニア」 ソナタ、クーラントとアリア 作品4より
   Sonata 'Luciminia Contenta'    Sonate, corrente et arie    libro IV (1645 Venezia)
 ≪マドリガーレ集第6巻    Il sesto libro de'madrigali≫
   13.ああ、美しい面影  Ohime il bel viso
   14.静かな川のほとりで  Presso un fiume tranquillo
ミケランジェロ・ロッシ Michelangelo Rossi (1602-1656):
   15.トッカータ第7番   Toccata settimo
 ≪マドリガーレ集第8巻  Il ottavo libro de'madrigali≫
   16.バッロ: 私の美しい音楽に  Il Ballo : Movete al mio bel suon

               ラ・フォンテヴェルデ
                ソプラノ:星川美保子・鈴木美登里
                カウンターテノール:上杉清仁  テノール:谷口洋介
                バス:浦野智行・小笠原美敬
               器楽合奏
                ヴァイオリン:寺神戸亮・天野寿彦
                コルネット/キタローネ:笠原雅仁
                チェロ:懸田貴嗣    チェンバロ:上尾直毅

モンテヴェルディを歌うラ・フォンテヴェルデのメンバー

器楽伴奏を受け持った寺神戸亮他の合奏団

声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」(La Fonteverde)
 鈴木美登里が主宰し、2002年に結成された日本では数少ない本格的マドリガーレ・アンサンブル。16〜17世紀初頭イタリアのマドリガーレをレパートリーの中心に据え、マドリガーレの本質である「言葉と音楽の融合」を目指す。年に2回の定期演奏会とクリスマスコンサートを中心に着実な活動を展開。ソリストとしても活躍中の実力派メンバーによって構成されている。2010年12月にアルテ・デラルコ・レーベルからリリースされたマドリガーレ集「響きの文学」は、レコード芸術誌準特選盤に選ばれた。

鈴木美登里(ソプラノ)
 京都市立芸術大学声楽科大学院修了後オランダに留学し、グレゴリオ聖歌からバロック期に至る古楽声楽とアンサンブルを学ぶ。留学中より「ラ・プティット・バンド」「バッハ・コレギウム・ジャパン」のソリストとして国内外のコンサートツアー及びレコーディング活動に参加。2000 年に帰国してからは、特に初期バロック期のソロ声楽曲及びマドリガーレの研究に力を注ぎ、コンサートや講習会など積極的な活動を展開している。

星川美保子(ソプラノ)
 愛知県出身。東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院オペラ科修了。在学中、東京芸大バッハ・カンタータ・クラブに所属し、小林道夫氏のもとで研鑚を積み、バッハのカンタータのソロ及び合唱を数多く演奏する。2005 年3 月、二期会本公演「魔笛」パミーナ役で二期会デビュー。宗教曲、オラトリオなどのソリストとしても活躍中。2003年から2005 年までドイツ・ライプチヒに留学。故毛利準、伊原直子、Christina Wartenberg の各氏に師事。二期会会員。

上杉清仁(カウンターテノール) 
 高知大学卒業。同大学院修了。東京藝術大学大学院古楽科博士後期課程を修了し、博士号 (音楽) を取得。スイスに留学。バーゼル・スコラカントルムにてG. テュルク、A. ショル両氏に師事。2000 年山梨古楽コンクールにて最高位、『蔵の街』音楽祭賞を受賞。しなやかな美声と安定した歌唱には定評があり、日本で数少ないカウンターテナーとして活躍している。バッハ・コレギウム・ジャパン、高知バッハカンタータフェラインメンバー。日本声楽発声学会会員。
谷口 洋介(テノール)
 国立音楽大学声楽科卒業。宮崎義昭、中村健、大石正治、ヒサコ・タナカ、J. エルウィス、G. テュルクの諸氏に師事。バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして国内外の演奏会やCD 録音に数多く参加。現在も主要メンバーとして活躍中。バッハのカンタータや受難曲におけるエヴァンゲリストなど、ソリストとしての評価も高い。またアカペラ演奏や声楽を中心として小編成の室内楽演奏を積極的に行っている。
浦野 智行(バス)
 東京藝術大学ホルン専攻後、声楽に転向。日本音楽コンクールをはじめ数多くの入賞歴を持つ。透明かつ柔らかい声と透徹したテクスト解釈で安定した歌唱をみせている。バッハ・コレギウム・ジャパンのソリストとしても、数々の演奏会やレコーディングに参加。歌曲の分野にも力を注ぎ、特にロシア歌曲の歌唱、解釈での評価は高い。CD「トルストイのワルツ 'ロシア文豪の音楽'」( キングレコード) は音楽誌上で好評を得る。
小笠原美敬(バス)
 
東京藝術大学大学院修了。平成14 年度文化庁芸術家在外研修員。小笠原克美、高橋大海、Norman hetler、Peter Kooy の各氏に師事。Bach Collegium Japan、Collegium Vocale Gent、Reinische Kantorei、Ricercar Consort 等の古楽アンサンブルに参加し、国内外で様々なコンサートや録音を行っている。ソロ活動や声楽アンサンブルへの精力的な取り組みは幅広い分野に及び、古楽やドイツ歌曲演奏は高い評価を得ている。"ヴォーカルアンサンブル・カペラ"、" コレギウム・アルジェントゥム" メンバー。

歌とリュートによる「ダウランドとパーセル」
 9月19日(月祝)14:30開演  あいれふホール(全自由席)

第1部 ダウランドの生涯
Melancholy Dowland / The Life of great Lutenist(1563-1626)

Queene Elizabeth, Her Galliard / lute solo エリザベス女王のガリアルド
Rest a while you cruel cares / The First Booke of Songs 1597
  しばらくは休んでくれ 残酷な心労たちよ
  愛以上にきびしくはならないでくれ
  私が見ているこの天上の光を 私には地獄の闇としておくれ
First part / Times eldest son / The Second Booke of Songs 1600
  「時」の長男として「老齢」は「安楽」を受け継ぐ
  溜息 涙 誓い 祈り そして神への供物が
  芝居にも 仮面劇にも 一騎打ちにも 槍試合にも劣らぬと思うのだ
Second part / Then sit thee down
  それでは坐り 唱えるがよい 「主は今こそ我を去らせたもう」を
  「憐れみたまえ」を歌うがよい あれこれと
  汝はよりよきもので 聖者の喜びを得ることはできない
Third part / When others sing venite
  他の者たちが「来たれ 我ら歌わん」を歌うとき
  「アヴェ マリア」には「エリザベス万歳」を唱えよ
  汝がよき祈りを捧げるときには「アーメン」と唱えよと
King of Denmark, His Galliard / lute solo
  デンマーク王のガリアルド
Time stands still / The Third and Last Booke of Songs 1603
  かの人の顔を見つめるとき 「時」は止まる
  運命と愛と時がかの人に仕えるときも
  私は勇気を持って内なる忠誠を示そう そしてその忠誠をもって私の愛を試そう
Sir John Langton's Pavan / lute solo
  ラントン卿のパヴァーヌ
The first part / Thou mighty God / A Pilgrimes Solace 1611
  偉大なる神よ すべての悪を正したもう神よ
  死にゆく者の歌の「忍耐」に耳を傾け給え
  慰めが再び訪れるまで 「希望」が彼の心を支えたのです
The seconda part / What David's life
  ダビデの命がサウルによって幾度もねらわれ
  恐るべき復讐を ダビデは決して考えなかった
  苦難の中から「希望」が常に彼を救い出したのだ
The third part / When the poor cripple
  脚のなえた哀れな男が池の畔に横たわっていた
  キリストの姿に眼をとめたそのとき
  彼はいやされ ふたたび安楽な身となった
Come, heavy Sleep / The First Booke of Songs 1597
  来たれ 真の「死」の写しなる深き「眠り」よ
  来たれ わが最期の影よ 休息の幻影よ
  わが最後の眠りの到来までに来たれ さもなくば決して来るなかれ

第1部でダウランドを歌うソプラノの平井満美子とルネサンス・リュートの佐野健二

第2部 イギリスのオルフェウス

Musik for a while  つかの間の音楽 / パーセル Henry Purcell (1659-1695)
  悩みをまぎらわせよ 死者の永遠の縛めをとき放つまで
  しばしの間 悩みをまぎらわせよ
The fatal hour comes on a pace  運命の時は早足にやってくる / Henry Purcell
  運命がこの場所からあなたを呼ぶなら死んだ方がいい
  私の悲しみの傷をいやせるのはあなただけなのです
From Rosie Bow'rs  薔薇の舘より / Henry Purcell
  愛の女神が眠りたもう館からキューピットよ 私の所へ飛んできて
  あのひとの心を動かしておくれ 正気を失えば着物と髪の毛を振り乱し
  一千回でも死のう  こんなに空しく疲れるよりは
The Snow Drop / オズワルド James Oswald (1711-1769)
  スノードロップ(まつゆきそう) Larghetto - Gavotta
Sonata in e HWV375 (Hallenser Sonata No.2) / ヘンデル George Frederic Handel (1685-1759)
  ハレ・ソナタ  Adagio - Allegro - Grave - Minuet
Bid the Virrues 徳らに命じよ / Henry Purcell
  徳と恩寵に命ず 神聖な祭壇を彼らに
  戻りきた祈りの人と祝福を 
  マリアの気高き熱意に みなは談話する 
talian Ground from The Delightful Companion, 1686 / カー Robert Carr
  イタリアン・グラウンド
O let me weep 泣かせてください / Henry Purcell
  昼の光からも身を隠し 心が果てるまでため息をつこう
  あの人がいないことを嘆いてもあの人に会うことはない

ソプラノ:平井満美子
ルネサンス・リュート、アーチ・リュート:佐野健二
フラウト・トラヴェルソ:有田正広

フルートの有田正広を加えた第2部のパーセル


平井満美子/ソプラノ
  神戸女学院大学音楽学部声楽科卒業。卒業後、古楽の演奏に興味を移し 研究を始め、E.カークビー、J.キャッシュ、C.ボットらに学ぶ。現在、ルネサンスよりバロックを中心に、イギリス、フランス、イタリア、スペイン、ドイツの幅広いレパートリーを持つ、数少 ない古楽の歌い手として活動している。多くのコンサートと録音を行い、その演奏は新聞、音楽誌等にて常に高く評価されている。現在まで に発売された佐野健二とのデュオCD全ては雑誌「レコード芸術」「音楽現代」の推薦盤に選ばれ、デュオリサイタルに対しては「大阪文化祭本賞」を受賞している。アーリーミュージックカンパニー/EMCluteレコード主宰。 NHK文化センター講師。

佐野健二/リュート
  英国・ギルドホール音楽院首席卒業。ギターを岡本一郎、H.クワイン、B.オー、J.ブリームの各氏、リュートをA. ルーリー、N.ノース、J.リンドベルイの各氏に師事。演奏活動に対し、「ジョン・クリフォード・ペティカン賞」「ロンドン芸術 協会選出1978年度新人音楽家」「大阪文化祭奨励賞」「音楽クリティック・クラブ新人賞」「神戸灘ライオンズクラブ音楽賞」「大阪文 化祭賞」(2回)を受ける。現在、ルネサンス、バロック期の撥弦楽器 を中心に、独奏・伴奏・通奏低音奏者として演奏、録音活動を行っているが、そのレパートリーは民族音楽より現代音楽にまで及んでい る。アーリーミュージックカンパニー/EMCluteレコード主宰。相愛大学非常勤講師。