
台風一過の九州キリスト教会館には、約100名の聴衆が集まりました。司会は西南学院大学教授の後藤新治先生でした。
前田りり子さんのお話はギリシャ、中世に始まり、ルネッサンス、バロック音楽の特徴と、その時代背景についてCDを聴きながら述べた後、J.S.バッハの無伴奏パルティータの演奏で締めくくるところまでが前半。音楽が神に捧げるものであった時代から、自我が芽生え、自分を表現する手段となっていくまでの過程を、人間の成長になぞらえてお話されました。
10分休憩後、後半はテレマン、クヴァンツ、フリードリッヒ大王、エマニュエル・バッハといった北ドイツの新しい潮流について、説明を交えながらの演奏がありました。フリードリッヒ大王のソナタには、後藤桂子さんと井上曜子さんが加わり、会場に持ち込んだヴァージナルとヴィオラ・ダ・ガンバを演奏しました。
1時間半にわたる前田りり子さんの熱の入ったお話と演奏に、聴衆の方々も熱心に聴き入っていました。当日配布された前田りり子さんのレクチュアのレジュメはこちらをご覧下さい。
以下は、当日演奏された曲です。
・テレマン 無伴奏フルートのためのファンタジア 1番 イ長調
・J.S.バッハ 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 1楽章
・クヴァンツ カプリス 7番 ロ短調
・フリードリッヒ大王 フルートのためのソナタ ホ短調 1楽章
・C.P.E.バッハ 無伴奏フルートのためのソナタイ短調 1楽章

以下は、CDで試聴した曲です。
・マショー(ca.1300−1377) ノートル・ダム・ミサ曲 キリエ
デラー・コンソート 指揮 アルフレッド・デラー
・パレストリーナ(c.1525-1594)ミサ曲 シクト・リリウム キリエ
タリス・スコラーズ 指揮ペーター・フィリップ
・モンテヴェルディ(1567−1643) アリアンナの嘆き コンソート・ヴォーカーレ
・A.コレッリ(1653−1713)合奏協奏曲 作品6 第4番 ニ長調 指揮 有田正広
・リュリ(1632−1787) 四季のパヴァーヌ
ラ・サンフォニ・デュ・マレ 指揮ユーゴ・レーヌ
・J.G.ミューテル フルートのためのソナタ ニ長調 1楽章(発売予定のCDより)
フルート 前田りり子、チェンバロ ロベール・コーネン、ガンバ 市瀬礼子