平成時代まで生きた川尻電車

昭和40/1965年2月の川尻線廃止後、多くの車両が廃車されました。
市電創業時から走っていた木造車の10形も全て廃車されましたが、何両かの車体が市内の小学校や幼稚園に運ばれて子供達の遊び相手や倉庫として利用されました。
しかし、木造ゆえ風雨による痛みも激しく、一台、また一台と姿を消していき昭和50年代までにほとんど見ることができなくなってしまいました。
ところが、薄場町の幼稚園に運ばれてきた23号は、なんと平成時代になっても存在しつづけなんと平成9/1997年まで生き延びる事ができました。

平成時代まで生きのびた川尻電車、23号の画像をごらんください。



道路沿いに設置されていたので外から見ることができた。
<平成2/1990年6月10日撮影>




サイドビュー
模型を作る時、この写真から各部の寸法を割り出した。
<平成2/1990年6月10日撮影>


 

許可を得て園内に入れてもらい撮影させてもらった。
立ち会ってくれた同年代の保母さんから質問された。
保母さん:「どこを走っていた電車ですか?」
てっど:「川尻線です。昭和40年に廃止されました。知っています?」
保母さん:「聞いた事はありますが乗ったことはありません。ふ〜ん、そうですか。」
<平成元/1989年8月31日撮影>



その後、帰省する度に必ずといってよいほど存在を確認しに行き、ほっとしていた。
しかし、平成9/1997年末に帰省した時、目に入ってきた光景は、今までと違っていた。
ついに、その時がきたのか。自分を納得させるがごとく心の中でつぶやいた。
廃車後、30年以上も我々に川尻電車のことを伝えてくれた23号、おつかれさまでした。
これからは、画像や模型で再現して後世に伝えていきたいと思っています。

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