10cm屈折望遠鏡システム
 眼視中心で対象を二重星や散開星団メインとし、コンパクトで美しい星像が見える望遠鏡という
条件から10cm短焦点屈折望遠鏡(APQ100/640)を使用しています。この望遠鏡に接続する
アクセサリなど現在のシステムを整理してみました。
→これを見ると、10cmの眼視中心とした望遠鏡システムとして必要なものは大体揃いました。
 不足しているものを上げれば下記の3つくらいかと思います(Cは余談)。
  @低倍率で広角を見るための2インチアイピースホルダー及び2インチサイズアイピース。
  A正立4頭アイピースターレット用に、天頂プリズムについているのと同じ
   ワンタッチ交換リング(これは、あれば便利というレベル)。
  B双眼装置。
 (C)APQの双眼望遠鏡?:APQの双眼望遠鏡は究極のものだとは思います。
   以前、APQ100/640を所有しているドイツのある大学教授からAPQの双眼望遠鏡を作り
   たいのでAPQを手放すようなことがあったら連絡してほしいというメールがきたことがあり
   ます。APMのSecond-handに時々中古が出るので作ろうと思えば可能だと思いますが、
   コストとAPQがアイピースと望遠鏡間にプリズム前提という問題があります。

<望遠鏡本体及びマウンティング>
マウンティングは、赤道儀と経緯台の2種類があります。
(1)赤道儀(旧東独ZEISS時代のTM型赤道儀)→高倍率で天体を見る場合に使用。  
      
(2)経緯台→低倍率で星空を見る場合、叉は野鳥等の観察用。
   経緯台の構成は、F2経緯台+雲台アダプター+HAL-110三脚です。
      
      ↑自宅のリビングにて
      
       ↑望遠鏡とF2経緯台の接続は、特注のメスアリ金具です。
        (Zeiss望遠鏡のアリガタに合うように製作依頼)

<接眼部のアクセサリ>
(1)天頂プリズム

   →ZEISS天頂プリズムは真鍮の金枠に納められていて重量感があります。望遠鏡の
    接眼部とはワンタッチ交換リングで接続され、天頂プリズムの方向回転が素早く
   出来ます。ミラーでなくプリズムの理由は、バーダープラネタリウムのバーダー氏
   によれば、ツァイスの対物レンズ設計は昔からプリズム透過分のglass passを考慮
   した収差補正の設計となっているためだそうです(ツァイスの望遠鏡製作100年
   の伝統?)。
      

(2)ZEISS正立4頭アイピースターレット(アミチプリズム内蔵)
   (倍率変更がワンタッチであることと完全な正立像(左右上下)で見れるのが特長。
    アミチプリズムも高倍率に耐えられる精度)→これはインターネットオークション
    で入手。
   
     
(3)ファイラ−マイクロメータ
  (二重星の離角等微少な角度の測定の場合)
  ファイラ−マイクロメータは、日本ではあまりなじみはありませんが、海外では二重星の
  測定など愛好家がいます(特に英国)。
     
  ↑天頂プリズムに装着したファイラ−マイクロメータ
  
ファイラ−マイクロメータは米国Van Slyke Instruments製です。かなり本格的なものでまさに
scientific instrumentという感じです(Truly this is a work of art along with being
a scientific instrument)。ミツトヨのマイクロメータを使用。数値の読み取りは、丸いアナログ
のメーターです。暗視野照明付で、位置角も測定できます。構成部品は下記です;     
     ・マイクロメータ:ミツトヨ製(1/1000"increments)
     ・暗視野照明装置:リゲルシステムのPlusGuide(black cylinder)
     ・25mmPlossl Eyepiece+2X Barlow Lens:メーカー名は特になし

(4)アイピース
 現在使用しているアイピースは、A-4mm,A-25mm,A-34mmおよびナグラ−7mm,パンオプ19mm
 です。(A-は、Zeissアッべシリーズアイピースの略称で、レンズ構成は、オルソのアッべタイプ
 です。見かけ視野は、45度(A-34mmは、40度)と最近のアイピースに較べると狭いですが、
 視野の端まで針で刺したような星像を見ることが出来ます。)
  
    (左より、A-4mm,A-25mm,A-34mm,Zeiss2倍接眼バロー)
  バローレンズは、Zeiss2倍接眼バローとTeleVue5倍パワーメイトです。

  また、クラシカルなアイピースとしてZeiss monocentric eyepieceがあります。
   
   ↑(Carl Zeiss)JENA Mon. Okular f=10mm
   最近、モノセントリックが見直されていますが、これはその元祖のようなものです。
   約40〜50年前のもの。TMB Optical の故Thomas M Back氏は、TMBのメーリングの
  ”TMB Mono vs, the Zeiss Attack”においてこのタイプの6mmとZeiss Abbe 6mmを
  比較して「this 50 year old Zeiss 6mm Monocentric was the equal to the modern
  6mm Zeiss Abbe, and  considering contrast (assuming a very slight de-center),
  was  even better.」と評価しています。

  (補足)旧いアイピースといえば、西村のアイピースがあります。
  (高校の時の先輩から貰ったアイピース)
  
  ↑40年近く前の西村の15cmカセグレンに付属していたアイピース
  (ケルナー12.5mmとオルソ6mm)

(5)フィルター
  フィルターは、LUMICONのOIIIのみです。主に惑星状星雲を見るときに使います。

(6)双眼装置
  双眼装置は2003年7月に中古店に手放しました。主な理由は、赤道儀での使い勝手の
  悪いこと、二重星等高倍率では殆ど使用しないことなどです。
  双眼装置で見て印象深かったのは、迫力ある月やオリオン大星雲と二重星団でした。今振り
  返るとこれらを見るためだけでも手放さなかった方がよかったのかもしれません。

<車への搭載> 
 
現在の車はクーペ&カブリオレ(CANONのカメラと同じ名前ですがVWのEOS)なので荷物は
 あまり載せられないため、後部座席に乗せています。車に望遠鏡(A)や三脚(B)を搭載した形態;
  
 望遠鏡も車もドイツ製になりました。



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