4インチ屈折でどの程度見えるか?
1.対象別見え方

天体の見え方は、シーイング、透明度により変わるので下記の分類で見え方を表現します。
使用望遠鏡は、APQ100/640。
今後、対象を追加していきます(順不同)。
難易度は(独断ですが)4段階で表示します。
★:易しい
★★:普通
★★★:やや難しい
★★★★:難しい
対象 自宅(茨城県北部地方) 郊外 備考(アイピースインプレッション等)
蠍座αアンタレス
(二重星)
シーイングが相当良くないと見えない。自宅からでは、見える頻度は、6月から8月の間で月に数回程度。
[★★★★]
    ―
(透明度は関係なし。)
倍率は、200倍〜300倍が必要。
オリオン座βリゲル
(二重星)
シーイングが中以下でも見える。リゲル伴星が見えない日は稀。
[★]
    ―
(透明度は関係なし。)
分離出来る最低倍率は?
→Panoptic-19mm+2×Barlow≒70倍で
 分離出来る。(2000年12月1日)
オリオン座η
(二重星)
シーイングが中以下でも見える。
[★★]
    ―
(透明度は関係なし。)

320倍(アッベ4mm+2倍バロー)
オリオン座ζ
(二重星)
シーイングが中以下でも見える。
[★]
    ―
(透明度は関係なし。)
オリオン座θトラペジウム
(4重星)
4個しか見えない。
4個は、[★]だが、
E,F星は、[★★★★]
10cmでもE,F星は見えるという
ことですがまだ見たことがありま
せん。
    ― 分離出来る最低倍率は?
→4個は、A-25mm=25倍で見える。
南の魚座δ星
(二重星)
伴星が暗いので結構難しい対象。
まだ分離出来ていない。
[★★★★]
    ―         ―
乙女座γ
(二重星)
2000年頃はシーイングが中以下でも見えた。最近(2002年)は急速に
主星伴星が接近しており、分離は
難しい。(詳細は見直された軌道
予報を参照して下さい)
  
 右のスケッチは2000年です。
    ―
(透明度は関係なし。)
牛飼座ε
(二重星)
シーイングが中以下でも見える。
主星のエアリーディスクの外周
はハッキリしているのに対して
伴星はエアリーディスクの外周
が淡く見える。
[★]
    ―
(透明度は関係なし。)
一角獣座β
(三重星)
シーイングが中以下でも見える。
[★]
    ―
(透明度は関係なし。)
彫刻室座NGC253 透明度が良い日でも見えない。
[★★★★]
八溝山山頂からは、楽に見えた。系外星雲は暗い空でないと見えない。
[★]
ガイドブックでは楽に見えるように書いてあるが小望遠鏡で見るためにはある程度の空の暗さが必要。
一角獣座ばら星雲 OIIIフィルターで淡く見える。
[★★★]
10×40の双眼鏡でも見える。
NGC2438(M46の中の惑星状星雲) OIIIフィルターで見える。
[★★]
アンドロメダ星雲(M31) 中心のコア部分がボーッと見える。 八溝山山頂からは、渦巻き部分がヴェールのように帯状に拡がって見える。
伴星雲NGC205も淡く拡がって見える。

・都市部での貧弱なイメージ。郊外ではコア
 が輝き渦巻き部のヴェールがもっと明瞭に
 なる。
・10×40の双眼鏡の方が全体が良く見える。
(暗い空の下では、双眼鏡の視野一杯に見え
 る。渦巻き部分は双眼鏡の方がむしろ明る
 く見える。)
かに星雲(M1)        ― 佐渡島状になっているのが分かる。         ―
プレアデス星団(M45)        ― プレアデスをつつむ青っぽい星雲も良く見える。(八溝山山頂)         ―
ソンブレロ星雲(M104) コアが明るく紡錘状であることが分かる。赤道儀では、スピカを入れて
赤径軸を回転させると導入が楽。
      ―
約50倍。(自宅付近)
M79(うさぎ座の球状    星団) 星雲状に見える。 明るい星雲状に見える。
約50倍。(自宅付近)
M68(うみへび座の球状
   星団)
南天に低く、非常に淡い星雲状
にしか見えない。
      ―
約50倍。(自宅付近)
オリオン座52
(二重星)
細長く見える。オリオン52の離角を調べてみると1.1秒、10cmのドーズリミットでした。光度も6等同士と暗く、10cmで楽に見える対象ではないようです。
[★★★]
    ―
(透明度は関係なし。)
       ―
木星 衛星が円盤状であることがわかる。
木星本体に写る衛星の影が黒い点
に見える。
    ―
(透明度は関係なし。)
       ―
火星 倍率は高めが良い。小接近の時に
400倍で見た火星の像はハッブル望遠鏡でのイメージを連想させる
ほどよく見えた。(10cmでこんなによく見えるのかと感心しました。)
    ―
(透明度は関係なし。)
       ―
双眼装置で見ると素晴らしい。どのくらいよく見えるかは言葉では表現できない。Seeing is believing!      ―        ―
あれい星雲(M27)        ― 白黒の天体写真を思わせるほどよく見える。        ―
リング星雲(M57) リングの内側が淡く見え、リング
であることが分る。

2.二重星の難易度データ(難易度比較は、個人的な感触なのであくまでも参考程度です。)
 
二重星の見え方の難易度表作成のためのデータログ(観測順)→データがある程度蓄積されたら難易度表を作成予定。
 使用望遠鏡は、APQ100/640。
 シーイングのスケールは、ピカリングのスケールBを使用。難易度は、XがYより難しいときY<Xで表す。
(1)アルニタク、オリオンηは分離。(2000年12月29日。自宅横。シーイング=スケール5程度。
   320倍(アッベ4mm+2倍バロー))見え方は、オリオンηの方が難しい。
   →アルニタク<オリオンη
(2)アルニタク、リゲル、カストル(2001年1月3日。自宅横。シーイング=スケール3程度)
  ・アルニタクは分離出来ず、リゲルは分離、カストルは楽に分離。御者座θ、鯨座γもはっきりしない。
   →5つの難易度=カストル<リゲル<アルニタク、御者座θ、鯨座γ
    但し、アルニタク、御者座θ、鯨座γ3者の難易度については今回判別出来ず。
(3)アルニタク、御者座θ、オリオン52(2001年1月4日。自宅横。シーイング=スケール4程度)
  ・御者座θは分離。アルニタクはかろうじて分離。御者座θの方が分離容易。
   →御者座θ<アルニタク
  ・オリオン52は分離出来ず。
(4)オリオンηは楽々分離ですが、オリオン52は細長く見える程度(2001年4月8日。自宅横。シーイング=スケール5程度)
 以上からの難易度比較(シーイングスケールは、分離出来る下限のスケール値(暫定値));

 シーイングスケール:  3   3   4     4    4       5   7、8以上
       難易度:カストル<リゲル<御者座θ<アルニタク<オリオンη<オリオン52<アンタレス

 →リゲル、アンタレスを除くと離角が小さくなる順になるが、不等光二重星の難易度がどこに入るかは実際に確認
  が必要なので、上記の難易度比較は意味があるのではないかと思います。

戻る